2010年7月のプチ日記

7月30日(金曜) 深夜

 自己啓発本で「自分を責めない」という文言を読んで、さっそく実行している同僚A君というのがいるんですが。

 A君は先日、仕事でポカミスをしたとき、つい自分を責めてしまった。その直後、「しまった! 自分を責めてはいけないのに責めてしまった!」と思ったらしいのだが、しばらくして今度は、「自分を責めてしまった自分」を責めていることに気づいて愕然としたというから可笑しい。

 結局、「自分を責めてしまった自分」は責めずに許すことにして、単純に自分を責めることで落ち着いたというのがコトの顛末。

 だったら自己啓発本なんぞ読んでないのと同じではないか。…と喉元まで出かかったものの、けなげなA君を前にしてなんとか思いとどまりました。

 

7月29日(木曜) 深夜

 最近ロマンチックなので、宇宙(そら)のことを考えることが多いんですが。

 いろいろと話題になっている国際宇宙ステーション、あれはどうなんだろう。我々の「領地」である地球から勝手にはみだして、我がもの顔で浮かんでいるというのは、いささか厚顔なのではないか。宇宙人の方々がご覧になって、心証を害されたりしたら大変である。

 そうはいっても、研究のためには地球外に存在し続けなければならないのだろう。だとすれば、あらかじめ謝罪しておく(ありていに言えば謝罪のポーズを示しておく)ことが重要であると思われる。宇宙人の方々も、低姿勢なものには弱いのだから(たぶん)。

 国際宇宙ステーションには幸い、大きな太陽光パネルがある。その一部を使って、宇宙人の方々へのメッセージを表示させることはできないものか。こうすることによって、我々は大いなるおめこぼしを獲得できるのだ。

 謝罪と謙遜とゴマすり。宇宙人対策はこれに尽きると、たしかアインシュタインも言っていたような……。

 以前にも似たような日記を書いたことがあるのをふと思い出しました。

 

7月27日(火曜) 深夜

 最近ロマンチックなので、そういった類の写真ばかり撮っております。

 本当に恥ずかしいので、自分への見せしめとして。

心が洗われるような夕焼け空。ああ、私は夕焼けが嫌いではない! 比較的好きであるといっても過言ではない!!
 
ベランダの室外機から流れたるアマゾンのごとく雄大な河の流れ。恒久の大自然にしばし言葉を失う。

 どやっ! ワシの写真はおぱんぽんよりかええやろっ!? …照れ隠しって、どうしても大阪弁になりますネ。

 

7月26日(月曜) 深夜

 最近、頭のうえに缶コーヒーを乗せるのが流行っているようです。

 近所に住んでいるお洒落なおじさんも、もちろん毎日乗せておられます。

 もしも、まだ乗せたことがないというかたがいらっしゃったなら、ぜひお聞きしたい。どうして頭のうえに缶コーヒーを乗せないのですか!? と。

 ただし、バイクに乗っているときは、頭のうえに缶コーヒーを乗せてはいけない。なぜなら、落ちるからです。

 

7月22日(金曜) 深夜

 本日の短足。

 こういう格好、ぼくが小学生の頃も一瞬だけ流行ったことがあるけれど、それはあくまで「短足!」という自虐ネタとしてであって、当時はまさかこんなのが「素」で流行する時代がくるとは夢にも思わなかった。世の中、ほんとに分からないものである。

 ちなみに近所のスーパーでバイトしてる男子高校生も、みんな店の制服のズボンをずり下げていて可笑しい。こうしないとダサいってことになっているのだろう。店側としては注意したくても、どう注意すればいいか分からないのかもしれない。

 でもこの着こなし、もっとぼくが思春期だった頃から流行ってくれたらよかったのにとも思う。なんとなれば、足の短さをカモフラージュしてくれるから。

 そういや「ちょんまげ」も、そもそもは殿様のハゲを隠すために定められたものと聞く。ちょんまげ、また流行ってくれないかなァ……。

 

7月21日(木曜) 深夜

 前々回の日記で紹介したラーメン屋「はなふく」が来月いっぱいで淡路島に移転してしまうことを知って、大いにショックを受けています。

いつも行列のはなふく 食べる前のはなふくラーメン

 ラーメンといえば中学生の時分、初めて「天下一品」の濃厚ラーメンを食べたときの衝撃が突出して大きかったものの、そのあと天下一品の味にもすっかり慣れ、慣れたと思ったら全国チェーン化してどんどん普通な味になっていって。

 おとなになってからはいろんなラーメン店でいろんなラーメンを食べる機会があったけれど、そんなに大きな衝撃を受けるようなこともなく(ただ、伏見大手筋の「大中ラーメン」はあまりにもちょうど良すぎて、自分のなかでラーメンというより「大中ラーメン」という食べ物ジャンルに分類されてます。ほとんどの人には分からないローカルな話題ですみません)。

 そんななか、齢三十代にして唯一「うおっ!」と衝撃を受けたのが、このラーメン屋「はなふく」なのでした。なんなのだ、この美味しさは。

 なのに来月いっぱいで淡路島に移転。その理由はどうやら、店主のブログに書き込まれた心無いコメントが発端となっているらしい。一番好きなラーメン屋が京都から淡路島に移転してしまうほどの影響力を持つインターネット。

 …って、ブログやん!! ブログへのコメントで移転?? 京都から淡路島まで!?

 それだけブログの影響力がすごいというより、こんな影響力ならないほうが余程いいと心から思った本日。

 

7月20日(火曜) 深夜

 看板なんかで赤色ペンキが先に退色して、黒色ペンキの部分だけが残るというのはよく見かける光景だ。

 そのせいで意味がまったく通じなくなっていたりするのだけれど、これなんかはどうだろう。

  もともとは「禁煙」だったと思しきステッカーが、「たばこ吸おうぜ、スモーキングカフェ!」みたいなことになっていて溜飲が下がる。

 

7月19日(月曜) 深夜

 いちばん好きなラーメン屋のひとつである伏見の「はなふく」で、鶏とんこつラーメンを食べた本日。

 ここの鶏とんこつラーメンはまさに絶品で、コク満点の濃厚スープなのにクドくなくて澄んだ上品な味わいを楽しめる。さらにチャーシューが最高にすばらしく、噛まなくてもとろけるような柔らかさの中に優しい風味が口いっぱいにひろがる。

 ただでさえ行列になる店なので、正直あまり人に紹介したくないのだけれど、たまらず書いてしまいました。

 そんな「はなふく」の鶏とんこつラーメンがこれだ!!

  写真を撮るのを忘れてほとんど食べ終えてしまうくらいに美味しいラーメンです。はい。

 

7月16日(金曜) 夜

 このまえ教育テレビでやっていて知ったことなんですが。

 デジカメ(もしくはカメラ付き携帯)の画面で見ると、リモコンの先端から投射される光が写るんだそうで。

 ほんまかいな? と実際に試してみたら、本当に写ってました。

リモコンのボタン押さないとき リモコンのボタン押してるとき

  どうしてこんな現象が起こるかというと、リモコンには人間の目には見えない赤外線が使われているのだけれど、デジカメはそれを光として捉えてしまうから赤く見えるんだそうで。

 光として捉えたところで、それがそのまま液晶画面に反映するなら「人間の目には見えない赤外線」として表示されそうなものだけれど、詳しいことはよく分かりません。それよりもまァ、実際にこうやって写るというビックリのほうが大切ということで。

 写真は真実をうつすわけですから、リモコン先端から赤い光が出ているのが「真実」ということになります。我々の眼は真実を見ているのではなく、(蝿の複眼を通じた映像なんかと同じく)あくまでも「人間の見えかた」を知覚しているに過ぎないというわけですな。

 

7月14日(水曜) 深夜

 以前からコンスタントに一日100件超のスパムメールが届いておるわけですが。

 実際のところ、文面をざっと流し読みして、それらしきメールはすべてスパムと判断。そのまま削除ボタンを押しているのが実情である。もしかすると、一見スパムっぽくても、実は丹精込めて書かれた貴重なメールかもしれないではないか。

 そこで今回は、それらしきメールにも一通一通、心をこめて返信してみました。一通だけですが。

−−− 

 はい、今回心を込めて返信するメールはこちら。

 

 もしかしたら、ちゃんとしたメールかもしれないので、真剣にお返事をしていきます。

 このメール、実際に送信してみたんですが、送信者がアドレスを偽装していたので自分に返ってきました。

 

7月13日(火曜) 深夜

 京都は宇治の界隈に「ハイクラスマンション」というマンションがある。

 駅から徒歩3分の3LDKで家賃6万7千円なら結構安いと思うのだけれど、なにしろハイクラスマンションである。ここに居を定めれば、住所も「ハイクラスマンション○○号室」になるわけだから、年賀状を書くときなどは誇らしい気持ちを味わえること請け合いだろう。

 ただ、本当にハイクラスなものって、自らあまりハイクラスって言わないような気もしたり。

 たとえば、バーバリーのポスター広告がこんなだったらどうか。

 お、意外とイケますな!!

 

7月12日(月曜) 深夜

 本日のおうにんさんです。

 いったい何なんだ? と思って正面から見てみたんですが。

 たくさんの傘にソファ、そして小さなバリケード。ますます分からなくて、しばらく立ち尽くしてしまいました。

−−−

 そして本日の壷庭。

 坪庭といえば京の町屋ですが、この壷庭は伏見の京町通りというところにあります。上を自動車がびゅんびゅん通るので、背丈1センチ以上は伸びられないというストイックさが魅力です。

 ついでに本日の壷マイクケリー。

 何がどう壷なのか、もはや自分でも全く分かりません。

 

7月9日(金曜) 深夜

 最近更新が滞りがちなのは、カラスを飼い始めたからっス。

 …と、どうしようもない駄洒落をさりげなく織り込んでみましたが。

 カラスを飼ってるというのはウソですが、飼いたいなァと以前から思ってるのは本当です。あのコンラート・ローレンツも飼ってたみたいですし。

−−−

 以前、同僚宅のホームパーティーに呼んでもらったとき。

 いろいろ手料理を用意してくれていて、そのほとんどが美味しかったので「おいしいですねー!」を連発していた中、ポテトサラダだけ味がものすごく薄くて、正直言うと ちょっと不味くて。でもそんなこと言うわけにもいかず、ただ黙って「うん、うん」と曖昧な相槌を打っておったわけですが。

 すると歯に衣着せぬ先輩Kさんいわく、「このサラダ、もうちょっと塩入れたほうが美味しいんじゃないですか?」。

 「あー、やっぱり。私も味薄いと思っててん」と言いつつ家主の同僚が塩を加えて作り直してくれたポテトサラダは、確かにグッと普通の味になっていた。

 そこでぼくが咄嗟に言ってしまったセリフが、「うん、塩加えてグッと大丈夫になりますたよ!!」。

 つい本音がポロっと出てしまったわけだが、当然のことながら家主からは、「塩加える前は大丈夫じゃなかったんやね」と嫌味を言われ、返答に窮して「い、いえ、そういうわけじゃなくて。塩加える前も大丈夫だったんですけど、より一層大丈夫になったというか……」としどろもどろになって、余計にマズい空気になってしまったりで。

 料理番組のコメンテータなんかも、ついうっかり「うん、これ大丈夫です!」とか言ったりしてほしい。

 

7月7日(水曜) 深夜

 七夕なので近所のスーパーになぜか塗り絵が。

 見れば見るほど、創造性ってなんなのだろうという素朴な疑問が頭から離れなくなってきます。

 

7月6日(火曜) 深夜

 バーゲンで買った服をすぐに着ていくと、バーゲンで買ったことがバレバレっぽくて照れくさいというのがある。

 そんなの誰も見てねえよ、自意識過剰だよと言われるかもしれないが、この時期に新しい服を着ている同僚に「もしかしてバーゲン?」と訊くと、ほぼ100%の確率で(そして露骨に嫌な表情をされながら)「そうですけど…」という返答を得ることができる。

 なので、買った服はなるべくならしばらく寝かしておきたいのだけれど、買ったらすぐに着てみたくなるのが人の常。

 そこで今回のバーゲンでは一計を案じ、買うものをことごとく長袖シャツやジャンパーといった秋物に集中させてみた。こうすれば半強制的に秋まで着ることができないし、秋にもなればよもやバーゲンとは勘付かれないだろうという算段である。

 …というわけで買ったもんがこれ(バーゲンで買った洋服を公開するなんて、オフィスレディーのブログみたいで我ながら誇らしいです)。


ザ・サマーバーゲン 2010!!

 せっかく買ったのに秋まで着れないというのが、これほどまでにつまらないものかと愕然としております。

 あと、これら一連のことを辛抱たまらなくなって同僚に包み隠さず話したところ、「頭おかしいんじゃない?」と言われました。

 

7月5日(月曜) 深夜

 日々の記録でも。

なんだかどうでもいい感じの地名。もしかすると歴史的な謂れがあるのかもしれないけれど、なにしろ「棒鼻」ですからねえ。
 

アナコンダって大ヘビの一種でしょ!?まさかヘビの切り身??
気になってウィキペディアで調べてみたところ、

◆アナコンダ
ボア科アナコンダ属に属するヘビの総称。有名な種としてオオアナコンダとキイロアナコンダがあり、単にアナコンダと言った場合はほとんど前者の方を指す。
◆キングクリップ
アシロ目アシロ科に属する魚。リングとも呼ばれる。体長2 m。南アフリカなど南半球の国々では重要な食用魚である。

とのことで、キングクリップという魚の切り身だったわけですが、だったらアナコンダは一体なんですのんっ!?
 

アナコンダのキングクリップを購入する勇気はなく、夕食は塩さばの贅沢煮&日本酒に合いそうな小皿各種をこしらえて。冷酒5合飲んで自分でも分かるくらい上機嫌。

 …とまァ、このように平凡極まりない日々を過ごしております。

 

7月2日(金曜) 深夜

 勤務帰りの電車で、向かい側の座席に100円玉が落ちているのを見つけた。おまけに周囲に乗客はいない。

 一瞬「おっ!」と思ったけれど、失敬しようと思う気持ち20%、そのままにしておこうという気持ち80%くらいで、見て見ぬふりをした。中学生の頃だったらカンペキに盗っていた状況である。自分の精神的成長をちょっとだけ褒めたくなった。

 しばらくしたら、次の駅でOL風の女性が乗ってきて、そのまま100円玉の上に腰掛けたので驚いた。えっ? 100円玉の存在にすら気づかなかったのか、それとも一旦おしりの下に敷いてキープしておき最後に回収する作戦なのか!?

 その女性は結局、100円玉を座席に残したまま終着駅で下車していった。失敬しようと思う気持ちを20%に抑えられたことに喜んでいた自分がなんだか莫迦みたいに思えてきて、なんだか悲しくなった本日でした。

 後から思えばあの女性、ぼくがジッと見ていたから最後に回収できなかったのかもしれまんけどね。違いますか。

 

7月1日(木曜) 深夜

 職場の同僚から、「名倉さんってスナフキンズに似てますよね」と言われた。

 「えっ、スナフキンズって?」
 「知らないんですか。ほら、ムーミンに出てくる」

 スナフキンなら知ってるけれど、スナフキンズ。彼(ら?)はコンビか何かだったんでしょうか。

 「は〜い、スナフキン1号でーす」「2号でーす」

 ムーミンに出てくるスナフキンは1人だからいいけど、3人とかいたらきっと鬱陶しいことこの上ないと思います。

−−−

 そして本日のタイル。

 階段の小さな出っ張りにも切ったタイルがあしらわれていて、一見するととても丁寧な感じですが。

 よく考えたら、階段の途中にこんな出っ張りが出現する時点で計画性あらしまへんですね。

 根底のゾンザイさを小手先の丁寧さでとりつくろう。…あ、だから妙にシンパシーを抱いて写真撮ったのか。

 


   

2010年6月のプチ日記 

Otearai Webの表紙へ