2010年6月のプチ日記

6月30日(水曜) 深夜

 サッカーの日本代表も負けてしまったので、おとなしくNHK教育の「きょうの料理」を見ていたところ。

 料理の先生の手際があまりにも悪くて、つい微笑みそうになってしまった(といってもまァ、ぼくなどはもっともっと手際悪いんですが 。あくまでも、プロとしては別格レベルの手際の悪さということで)。

 今回は「ゴーヤと牛肉のチャンプルー」だったのだが、ゴーヤの綿はちゃんと取るようにとおっしゃいながらも種が残ってたり、フライパンの縁にさりげなく肉片がこびりついていたり。

フライパンの縁に牛肉! おい志村、横!!

 で、見かねた生徒(助手)役の人が先生の目を盗んで、横からこっそり肉片を取り除いたり。

画面の脇から突然ヌッと現れた生徒の箸

 この番組、生徒役の人のほうが料理上手だろうと思う回がときどきあるんですが、どうなんでしょうねえ。ギャラも生徒のほうが高かったりして。

 

6月28日(月曜) 深夜

 週末は職場の同僚と山登りに行く予定だったのが、あいにくの雨天で。

 仕方なくウチに集って飲んだり食べたりしていたわけですが。

 来客となるとつい見栄を張って、生活グレードが一段高くなってしまう。

 昨日まではビール&エアコン&ウォッシュレットだったのが、本日から再び発泡酒&扇風機&非ウォッシュレットに逆戻り。

 下から上への順応はアッという間なのに、上から下への順応には時間がかかるなァと改めて。

 

6月24日(木曜) 深夜

 自分の言動について周囲からごちゃごちゃ言われて鬱陶しいとき、「オレのことは放っといてくれ!!」と叫びたくなることはないだろうか。

 ただ、これを本当に口にすると、その先には世にも恐ろしい展開が待ち受けている。

 たとえば、思わず「オレのことは無視してくれ!」と言ってしまったとしよう。で、この言葉が即座に実行されるとどうなるか?

 「オレのことは無視してくれ!」
 「……」
 「なんだよ、返事くらいしろよなっ」
 「……」
 「なんで黙ってんだよ!?」
 「……」
 「おまえ馬鹿にしてんのか??」
 「……」

 無視してくれという頼みを実行しているのだから、その頼みに対しても返事をしないのは当然のことである。「オレのことは無視してくれ!」「オーケー!」なんて会話になったら、それこそコントのような矛盾になってしまう。

 そしてさらに恐ろしいのは、無視してくれといったん頼んでしまうと、それをを取り消せなくなるということ。

 たとえば翌日。

 「昨日はオレのこと無視してくれとか言って悪かったな。ちょっとイライラしてたもんでさ」
 「……」
 「なんだよー、まだ怒ってんのかよ」
 「……」
 「ひょっとして、まだ無視してるわけ? もういいから!!」
 「……」
 「ちょっと待てよ! もう無視とかいいって言ってんだよ!!」
 「……」

 無視してくれといったん頼まれたからには、何を言われようとも無視し続けるのが掟だから仕方ない。

 したがって、無視してほしいときがあっても、 時間限定で「オレのことは4時間無視してくれ!」等と言うか、合図を決めて「オレが手を叩くまで無視してくれ!」等と言うかするのが望ましい。

 いささか迫力の無いセリフになってしまうけれど、一生誰からも無視されるよりはマシでしょ?

 

6月23日(水曜) 深夜

 本日気づいたことをふたつみっつ。

 …こんな、誰もツイッターにさえ書かないような独り言を、わざわざホームページエディタで編集してFTPソフト使ってアップロードしているという事実に最近、我ながら驚愕の思いを禁じえません。

 

6月22日(火曜) 深夜

 ワールドカップを見ていてすごいなァと思うのが、選手がみな自分からボールを取りにいっているということ。

 球技が苦手でサッカーなどは目を覆いたくなるようなありさまだった身からすると、これが信じられない。ボールなんか取るから失敗してみんなに叱られるんであって、一番いいのは試合のあいだずっとボールに触れずに済むことである。

 ゴールキックなんかでも、「ここはオレでしょ」みたいなセリフを聞くと耳を疑ってしまう。キックなどはなるべく他の人に任せたほうが無難にきまってるではないか。というより、そもそも選手として出場するのがいけないのであって、控えの選手として過ごしているほうがどれだけ気が楽だろう。

 こう考えると、各国の出場選手はものすごい貧乏くじを引かされているように思えてならない。おまけに、勝てば勝つほどたくさんの試合に出なくてはならず、拘束時間も長くなるわけだから、こんな不条理な話はない。頑張れば頑張るほど損する、とは正にこのことである。

 出場選手ではない皆さん、ほんとにツイてらっしゃいますよ。

 

6月21日(月曜) 深夜

 咳がなかなか治らないので、とうとう医者に行ってきました。

 診察時には当然ながら病歴を訊かれるのだけれど、ずいぶんと間があいているからバツが悪い。

 医者:「39度台の高熱が出たっていうのはいつですか?」
 ぼく:「今月の1日なんですけど…」
 医者:「ずいぶんと前ですね。それから今まで受診してないんですか?」
 ぼく:「はい、勝手に治るかと思ったもので…」
 医者:「で、咳が続いてるというわけですね」
 ぼく:「そうなんです。とくに夜になるとひどくて」
 医者:「じゃあ、ちょっと喉見せてもらいますね。はい、口を大きく開けてください。あー、喉、荒れてますねえ」
 ぼく:「荒れてますか」
 医者:「こんどは胸の音聞かせてもらいますね。はい、ちょっとシャツあげてください。うーん、音はきれいですけどねえ」
 ぼく:「はァ」
 医者:「とりあえず抗生物質で治療して、それでもよくならなければレントゲン撮ることにしましょう」

 …とまァ、こんな間の抜けた調子で診察は無事終わり、処方された薬が4種類。

 抗生物質に咳止め薬、抗炎症薬、去痰薬というラインナップで、咳がとまらないだけなのに大層なことだなあと思いつつも、これで早く治ってくれればありがたい話なので、ちゃんと飲んで様子を見てみようと深く心に誓った本日。今年に入って最初の誓いです。

 ちなみに風邪には抗生物質は効かないけれど、風邪っぽい症状の中には細菌感染による炎症も多くあり、その場合は抗生物質がよく効くんだそうで。高熱が出たらウイルス性の風邪だとシロウト判断せず、医者に行って薬を出してもらうほうがいいようです。

 高熱でうなされているとき、ひとりで医者に行く気力があるかどうかはまた別の話ですが。

 

6月18日(金曜) 深夜

 ワールドカップが始まったとたん、にわか評論家になってる人がいておもしろい。

 「あそこではディフェンスがこう回り込むべきだったんだよ」とか「あのシーンであの選手使ったのは失敗だね」とか。こんな言葉をなんの臆面もなくおっしゃるものだから、聞いていて思わず笑いそうになってしまうんである。

 たしかにそうなのかもしれないけれど、誰もがわかるようなことをシロウトが試合の後にあれこれ言うのって、恥ずかしくないんだろうか。例えていうなら、時限爆弾の処理で赤いコードを切って爆発した映画のワンシーンを見て、「あそこでは白いコードを切るべきだったんだよ」とウンチクを垂れるみたいなというか。

 あと、ツイッターとかで試合の様子を逐一報告している人が多いのにも驚く。「一点取られたなう!!」とか「ペナルティキック失敗〜!!」とか。ニュース速報のつもりかもしれないが、本当に知りたい人はワンセグとかテレビ中継とか見てるだろう。

 でもまァ、会話もブログもそもそもほとんどが無駄なものなのだし、にわか評論もツイッター速報も大いに結構なのかもしれません。

 

6月17日(木曜) 深夜

 ずいぶんと前に、「うまい棒が以前よりも短くなっている。このまま短くなり続けたら、うまい輪だ」みたいなことを書いた気がするのだけれど。

 先日スーパーで、本当に売られていたので驚いた。うまい棒をそのまま輪にした、うまい輪。

 それにしても、いざ実物を目の前にしてみると、どうも食指が動かない。やはりうまい棒は「棒」だからいいのであって、いや、うまい棒だけでなく、たいていの「棒」は輪になるとつまらないのではないか。

 だったらその逆ならいいかというと、指輪が指棒になってしまうわけで、これもなんだか台無しな感じである。

 「棒は棒、輪は輪」

 …書いてみて一瞬、格言っぽいと思ったけれど、ものすごく当たり前ですね。

 

6月15日(火曜) 深夜

 カーネギーメロン大学の「メロン」が……。

 あのメロン(麻原彰晃さんの好物としても有名になったおいしい果物)ではないことを、つい本日知りました。いやー、世の中知らないことだらけですな。

 実を言うと、カーネギーメロン大学と聞くたびに、なんとなく頭の中で「ネギ」と「メロン」を思い浮かべていていたのでした。青野菜とウリ科の匂いがあいまった、あまり美味しそうとは言えない取り合わせの感覚が鼻をつくようなかんじで。

 ネギが違うことはもちろん分かっていたけれど、メロンも違ったか。

 メロンパンにメロンが入ってないことを知ったときよりもショックかも。歳いってから知っただけに。

 

6月14日(月曜) 深夜

 ようやく咳がおさまってきました。

 治るのに2週間もかかった…と考えると悔しいので、たった2週間で治ってしまったと思い直すことにします。

−−−

 今年の定期健診の結果が返ってきた。

 週末はいつも朝方まで飲んで酔っ払っているわりには、γ-GTPなどの肝機能はちっとも大丈夫なので拍子抜けするのだけれど、コレステロールが基準値より高いのがちょっと気になるところ。とくにHDLコレステロールというのが上昇しているので、一体なにかと思って調べてみたところ、善玉コレステロールとのことだった。

 善玉コレステロールはちょっと高いくらいのほうが長寿になりやすいらしく、もともと体質的に高い人たちは「長寿症候群」と呼ばれることもあるんだとか。

 ぼくの場合は体質的に高いわけではないし、悪玉コレステロール(LDLコレステロール)も高めなので長寿症候群ではなさそうなのだが、「長寿」も度を過ぎると症候群になってしまうというのがなんだか可笑しい。標準から外れていれば、どんなことでも病気なのだ。

 なんでも標準圏内に戻すのが治療であるなら、長寿症候群なんかも積極的に治療して、90歳くらいまでには死ぬようにすべきなのかもしれませんね。

 …もしも「不老不死症候群」なんていう奇病が現れたら、自分で治療してしまう人が続出するかもしれませんが。

 

6月11日(金曜) 深夜

 咳は夕方まではあまり出なくなってきました。でも夜になるとゲホゲホ。

 それはさておき、よく分からないフレーズが突然頭に浮かんで、どうにもならなくなることがある。たいていの場合、「なんじゃそりゃ!?」と首を傾げたくなるようなフレーズで、自分でもテンでわけが分からない。たとえば……

 「カレンダー猫」
 「荒くれタワケ者の挽歌」
 「カマドウマ戦略」

 こんな具合のフレーズが頭の中でリフレインし始めるから性質が悪い。仕事していても頭の中では「カレンダー猫」、人と大切な話をしていても頭の中では「荒くれタワケ者の挽歌」、トイレでおしっこしていても頭の中では「カマドウマ戦略」。ああ、なんの因果でこんなことに!?

 そして本日のフレーズは"Feel the bank"。銀行を感じなさい。

 なんだなんだ、どうして"Feel the bank"なのだ?? 銀行なんて普段ほとんど行くこともないし、ましてや感じることなんて皆無と言っていい。そもそもどうやったら、銀行を「感じ」られるのか。「感じ」たらなにかいいことがあるのか。

 考えれば考えるほど、あまりのナンセンスさにくらくらしそうになってくるけれど、それでも頭の中では"Feel the bank"のフレーズがずっとリフレインし続けていた本日でありました。

 Feel the bank!!

 

6月10日(木曜) 深夜

 いまだに咳がおさまらず。

 それはさておき、最近ダイエットを兼ねて、肉料理メインだったのを魚料理メインにするよう心がけている。ただ、いざ作り始めてみると、魚はうまいし酒に合うしで、気がつけばついつい品数を作りすぎてしまう習慣がついてしまって。

 今日の夕食などはこんな感じにて。

 アジの南蛮漬、鯛のあら汁、鯛の酢昆布〆、青唐とじゃこのタイタン、いかのわた煮…あたりまでが魚ラインナップで、それに撲殺キュウリと小松菜の煮浸し、カブの浅漬けが加わっている。こうなると日本酒が出番を迎えるのは当然で、つい1合2合といってしまう。考える までもなくカロリーオーバー。

 とくに、いかのわた煮はすっかり気に入って毎日のように食べているのだけれど、調べてみたらいかってコレステロールが高くて食べ過ぎに注意だそうで。

 こうなったら牛肉ダイエットに切り替えるか。高いからちょっとしか買えない。

 

6月8日(火曜) 深夜

 風邪を治すのあきらめました。一週間たばこも吸えず。

 それはさておき、本日のグラス。

 安心・安全、「使えるグラス」。たしかに普通に使えそうです。

 要は、食パンみたいなものってことでしょうか。使えるグラス。

 

6月7日(月曜) 夜

 まだ風邪すっきりせず。

 それはさておき、我が家を訪れた知人友人から「大名」扱いされることが続いて困惑している。大名というのは、「魚の大名おろし」(中骨に肉がついたまま切り落とすのが贅沢なのでこのように命名されている)とかで言うところの大名である。

 発端はウチの台所だった。

大名キッチン

 これを見た知人が一言、「なんちゅう使い方しとるんや…。大名キッチンやね」。

 引っ越すときに台所まわりが広い物件を選んだので、一人暮らしにしてはそれなりに贅沢なのかもしれないとは思っていたのだが、そういうことではないらしい。こういう作りのキッチンなら普通、背後のスペースに大きな食器棚やキッチンボードを置いて快適に使うものなのに、小さなラックをちょこんと置くだけでやっているというスペースの無駄遣いが、なんとも大名だというのだ。

 そのときは、へぇそんなもんか位の感じで聞き流していたわけですが。

 今年の3月頃、我が家に友人を招いて飲み会をしていたとき、寒いのでコタツを入れようということになり電源を入れたとたん、「このコタツなに!? 大名コタツやわ!!」と言われてしまったのだった。

大名コタツ

 掛け布が大きくずれてコタツ下部から空気が入り放題になっていたのだが、これが贅沢すぎるというので再び大名扱いされてしまったという次第。

 昔の大名はこんな暮らしをしてたんでしょうかねえ。キッチンには小さなラックしか置かない、コタツの掛け布は大きくずれっぱなし。…なにか違うような気もするけれど、皆が羨むような生活をしているようなので、このライフスタイルを謳歌したいと思います。

 

6月4日(金曜) 夜

 …とか調子こいてたら(昨日の日記参照)、あれからまたぶり返して苦しんでおります。我ながら、ざまみろである。

 それにしても喉が荒れて咳は出るし、熱っぽくて身体はしんどいし、抵抗力が下がっているのか口唇ヘルペスや口内炎までおいでなさるしで。解熱剤は飲まないくせに、ヘルペスが出たら即刻、抗ウイルス剤飲む。あとここ数日、やむなく禁酒禁煙。ちょっとした楽しみが奪われると、生活がとたんに色あせますな。

 喉が荒れていて乾燥した空気を吸うのがつらいので、家では水で湿らせたガーゼマスクを着用しているのだけれど、せっかくなので水のうえからエチルアルコールをちょっと垂らして、呼吸をするたびにアルコールを摂取できる仕組みにしてほろ酔いを楽しんでます。ガーゼの消毒にもなるし、一石二鳥やがな! というわけで。

 こんなことしてるから、いつまで経っても治らないんでしょうか。 

 

6月2日(水曜) 夜

 昨日から急に39度台の熱が出て、すっかり参っておりました。

 周囲は医者に行けというけれど、こうもしんどいと行く気力が出ないし、無理して行ったところで体力を消耗するだけだろう。それに、行った医者から「風邪ですね」と言われたら、それこそ無駄足以外の何物でもないではないか。

 自分でもきっと重めの風邪だろうと思っていたので、自宅で「高熱療法」(解熱剤を飲まずひたすら布団にくるまって寝続ける)を続けていたら、ほぼ1日で平熱にさがったのでよかったよかった。

 ちなみに当初から喉の痛みは続いてるんですが、これってやはり風邪なんですかねえ?

−−−

 風邪だの熱が出ただの言うと、みんな好き勝手な原因を推測するから楽しい。

 「仕事のストレスが続いてたんじゃない?」
 「週末に映画観にいったんだって? きっとそれだよ。もらったんだよ」
 「窓開けて寝てるから、寝冷えしたんだと思うよ」
 「ていうか、週末飲みすぎて酔っ払って免疫力が下がってんだろ」
 「ラーメン屋の店員からもらった気がするんやけど…」(←ぼくです)

 こんなこと、いくら議論したって分かるわけないのに、みな真剣に追究してくれるから申し訳ないというかおかしいというか。そのどれもが無関係かもしれないし、そのどれもが少しずつ関係しているのかもしれないのだから。

 世の中たいていのことは、いくら原因を探しても基本的に「分からない」のかもしれません。それを分かろうとするから、こじつけの理由が犯人になる。

 


   

2010年5月のプチ日記 

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