2007年5月のプチ日記

5月30日(水曜) 夜

 仕事帰り、混み合う四条通りを歩いていたところ。

 前を歩いていた若い女性の腕がちょうどぼくの股間に当たり、振り向きざまキッと睨みつけられた。当方とっさに「す、すみません!」。

 でもよく考えたら、こっちはただ歩いていただけの話である。ここで謝罪したら、それこそわざと当てにいったみたいではないか。

 それでもこういうとき、ついつい反射的に謝ってしまう。

 逆にぼくの腕が後ろを歩いている女性の体に当たったときも、もちろん謝る。どっちにしても謝っている。

 男女平等、と口で言うのは簡単だけれど、本当の平等が訪れるのは数千年後とか数万年後とかのことなんだろうなァとふと思う。

 数万年後の未来の女性は、腕が男性にぶつかったとき、「いやーわるいわるい!」とか言って謝ってるのかもしれませんが。

 銀河系の外のスペースコロニーにて。

 

5月29日(火曜) 深夜

 職場の同僚が信州みやげに「雷鳥の里」を買ってきた。

 すると別の同僚が、パッケージに描かれている雷鳥のイラストを切り抜いて窓際に飾りはじめた。

 みんな口々に「可愛いねえ」「心が和むねえ」。…畜生、雷鳥を切り抜いて飾っただけで女性社員からポイントアップかよ。

 そこで小生も! と思い立って、漫画の吹きだしみたいなのを書き足してみたわけであります。


 実際に比べてみたら、右側のほうが微妙に大きかった

 どやっ、ワシの吹きだしは!? 猛烈に和むじゃろう! こらもう、モテてモテてしゃあないわ!!

 …と、ほのかに期待しつつ静観していたのだが、誰一人として気づく気配がない(気づいてて言わなかった可能性もあるけれど、あまりに悲しいのでその可能性は勝手に除外しております)。

 一週間たっても誰にも気づいてもらえないので、こうして日記にアップしている次第。かなしいのう。

 思えばプチ日記の原点はこういうことだった。

 

5月28日(月曜) 夜

 とくに変わったこともないので、今月のごはんでも。

スペアリブ(豚肉グラム50円!)の角煮。やっぱり安物の肉の味。
★★★
 
キムチチャーハン。お皿がフルーツ皿なのが悲しいですが。
★★★★★
 
好物セット(ハンバーグ+オムレツ+ウインナー+キャベツ千切り)。
★★★★★
 
飲み会にて厚揚げサラダ(飲むときはほとんど食べない)。
★★★
 
二日酔いのためシジミ汁その他。シジミ半額50円也。
★★★

 
休日の昼食、さぬきうどん。テンション下がる。
★★

 
 
これまた好物、マーボー豆腐(ミンチ肉グラム68円、豆腐半額)。美味しいけどまたフルーツ皿。
★★★★★
 
 

 ちなみに★印は美味しさの評価ですが、自分で作っておいて五つ星とか恥ずかしいので、満点は100個星です。

  ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
  ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★(100個星)

 

5月27日(日曜) 深夜

 近所のスーパーで「俺の塩」が68円で売られていたので買ってみたものの。

 俺の塩と聞くとどうしても、「オッサンの汗が乾いて粉をふいた塩」を連想してしまう。食欲が二割くらい落ちる。

 商品化に際して、企画会議で異論は出なかったんだろうか。「汗が乾いた塩を連想してしまいます!」と。

 ひょっとしたら、みんな思ってたけど、恥ずかしくて言えないまま商品化されてしまったのかもしれませんな。

 ぼくは「自分の塩」が結構好きですが。バイオ塩。

 

5月25日(金曜) 夜

 本日の四条河原町。

 大きなビルが解体されたと思ったら、こんな光景が。

 道路に面した1階は普通におしゃれな化粧品店なのだが、2階と3階はこんな木造のボロ屋だったのか。

 化粧品の在庫は上のボロ屋部分に保管されているんだろうか。

−−−

 ボロで思い出した。

 ぼくの敬愛する久住昌之さんの漫画に『とうとうロボが来た!』という作品があるのだが、これを『とうとうボロが出た!』と勘違いしている知人がいて、心底がっかりしたことがあったのでした。

 すいません、それだけです。

 

5月24日(木曜) 深夜

 最近あまりシモネタを書いてないから。

−−−

 先日の飲み会で、元おぼこ娘のかたと話す機会があった(誰だって元おぼこ娘なのだがそれはさておき。ここでは仮にAさんとする)。

 Aさんは大学に入って2年ほど経ったとき、初めて男性と交際したらしい。これ自体はべつに何の変哲のない話である。

 ただし当時のAさんには、性に関する知識がかなり欠乏していた。

 数回目のデートでファースト接吻をしたとき、男性から「オレこんなになっちゃった」と言われたAさん。相手の指差す先を見てみたら、すっかりピンコ勃ちになった股間があってビックリしたのだという。

 当時のAさんは、「ピンコ勃ちした陰茎が射精の準備状態である」ことは保健体育の授業で学んで知っていたものの、「いったんピンコ勃ちした陰茎は射精するまではずっとそのまま」なのだと思いこんでしまった。すっかり困惑したAさん、咄嗟に「どうやったらシボむの!?」と訊ねたところ、そりゃあもう、ここには書けないような手法のいくつかが答えとして返ってきたらしい。

 ちなみに、「ここには書けないような〜」というのは、具体的にはフェラチオとセックスである。実際に陰茎をシボませるためには、「万葉集を朗読する」「畑の草むしりをする」といった行為が効果的だと思うのだが、どうやらそういった正答は返ってこなかったらしい。男性側も無知だったのだろう。

 ファースト接吻の後にAさんカップルがどういう展開になったのかは、ここにはあえて書かない。

 ただ、この話を聞いたぼくは、Aさんのあまりの無知ぶりに憤慨してしまった。いくら陰茎をシボませるためとはいえ、それを口腔内に入れて摩擦運動を加えるような行為をしでかしたとは……。それも野外で! ケシカラン!! うらやましすぎる!!

 で、憤りのあまり小生、ついつい声を荒らげて説教してしまったのでありました。

 「小学生の頃、北斗の拳とか読んでへんかったの? ああいうの読んでたら普通分かるやろ!?」

 女性と見ればモッコリさせてる有名なあの漫画を言ったつもりだったのだが、よく考えたら「北斗の拳」じゃなくて「シティーハンター」だった。

 ケンシロウが陰茎ギンギンに勃起させながら「おまえはもう死んでいる…」とか言ってたら、そのほうがすごい。

 

5月23日(水曜) 夜

 頭頂部のハゲに側頭部や後頭部の残っている毛根を移植する手法があるらしい。

 まさに自家植毛であるが、いくら毛が残っているといっても限りはあるから、全体をフサフサにすることは不可能だろう。

 だったら腋毛やスネ毛や陰毛を全て、頭頂部に移植したらいいんじゃないか。

 これなら大量の毛根が入手できるうえ、ムダ毛の処理も兼ねられるから一石二鳥である。ああ、こんないい方法がどうして実用化されないのか!?

 唯一の問題点としては、頭頂部だけがタワシのような縮れ毛になってしまう点が挙げられるが、それ以外の毛もすべてチリチリにしてしまえば分からないから大丈夫だろう。どうしても気になる殿方においては、縮毛矯正を施せば、スポーツ刈りくらいであれば「直毛仕上げ」にできるんじゃなかろうか。

 ハゲの人は体毛が濃い場合が多いから、まさに合理的な方法だと思うんですが、どうですかねえ。

 もちろん乳首に生えてる長い毛も、もったいないから頭に植える。もはやガーデニングの愉しみ、ですな。

 

5月22日(火曜) 深夜

 先週末、チョットがんばって美容院に行ったのだった。

 で、美容院というのは洗髪するとき、仰向けにの姿勢にさせられるわけでありますが。

 その直前になって、ズボンのチャックが全開になってることに気づいたんでありました。うわっ! 

 おまけにアシスタントさんは妙齢の女性。状況だけ見れば、風俗店と勘違いして闖入したとしか思えないではないか。

 咄嗟にワイシャツの裾を伸ばして隠そうとしたのだが、どんどん背もたれが倒されていくものだから、努力の甲斐もむなしく、次第にあられもない姿になっていって。あわてて両手で股間を押さえたら、ますます怪しいことになってしまって。

 こうなったらアシスタントさんがシャワーに気をとられてる隙にジップアップするのみ! 

 …と思いついたはいいが、顔に妙なガーゼをかけられてるものだから、いつシャワーに気をとられているかが全く見えない。やむなく周囲の空気感に全身全霊を集中させ、「アシスタントさんがシャワーのほうを向いている雰囲気」の瞬間を狙いすまして、グッと一気にチャックを引き上げたらところ。

 ビリビリッ! と馬鹿でかい音がして、その直後、ガーゼ越しにこちらを覗きこんでいるアシスタントさんの頭部が目に入ったのでした。

 これってロハスだよね。って、違うよね。違うことをちゃんと分かってるから、まだ大丈夫だよね?

 

5月21日(月曜) 夜

 何事もポジティブシンキングが大切と言われますけれど。

 最近ほんとうにツイている。

 今日もハンバーグを作ろうとおもってミンチと生卵を買って帰ったところ、途中の歩道で人にぶつかられた。帰宅して買い物袋を開けてみたら、案の定というべきか、生卵が割れていた。

 これで卵を割る手間が省けたわけである。ぶつかってくれた人、ありがとう!!

 

5月20日(日曜) 深夜

 昨夜の飲み会で久しぶりに記憶スケッチをやったので、ここにも載せてみます。

 やっぱり記憶スケッチは楽しいねえ。

 ちなみにぼくも書いてるんですが、恥ずかしいのでどれだかは伏せておきます。

お題 Aさん Bさん Cさん Dさん
モアイ像
  無愛想なモアイ
 
おばけの一反木綿?
 
なぜサングラスなのか
 
関わり合いになりたくない
 
キリン
  ふつうにキリン
 
なんですかコレ?
 
キリンは「メー」と鳴くのか
 
首のバランスがおかしい
 
ドラゴンボール悟空
  他の漫画が混じってる
 
というか他の漫画
 
上手すぎ
 
セリフが悲しすぎる
 
オバQ
  ふつう
 
暑苦しそうなQちゃん
 
なんでか上手い
 
もはや失笑すら涌かず
 
ドラえもん
  絵描き歌どおり
 
これはひどすぎ
 
ロゴまで再現!
 
足と鳩胸が…
 

 

5月18日(金曜) 深夜

 また恥ずかしい思いをした。

 東京出身の知人と喋っていたら、渋谷の話題になったわけでありまして。

 で、べつに見栄を張るわけでもないが、以前に読みかじった知識で余計なことを言ってしまったのだった。

 「渋谷って、ワン・オー・ナインって建物が人気あるんやろ?」

 直後、失笑されてすっかりうろたえて。

 「えっ? ワン・オー・ナインってもうダサいってことになってるん?」
 「もうつぶれたとか!?」

 「いや、そうじゃなくてさ」と笑いをこらえながら知人いわく、109はイチマルキューと読み、通称マルキューなんだそうで。

 …八方スキー場には、109(ワン・オーナイン)というレストランがあるんじゃい! 実はチェーン店だと思ってたんじゃい!!

 

5月17日(木曜) 深夜

 学生時代、知り合い同士で飲みにいったときのこと。

 そのなかのF君が酔っ払って、隣テーブルで飲んでいた外人グループと喋りはじめた。英語力など皆無に近いので、ほとんど身振り手振りのみの交流である。それでもお互い楽しそうに「談笑」していたのだから、酔っ払いというのはつくづく莫迦である。

 しばらく経ったころ、外人グループが瓶ビールをシェイクして周囲に飛ばし始めた。店員はずっと見て見ぬフリ。

 すると、それまでヘラヘラしていたF君が「これはイカン!」「おれが注意してくる」などと言い出した。妙に正義感が強かったのだろう。

 ただ悲しいかな、F君の英語力は前述の通りである。果敢にも外人グループの中に飛び込んでいったものの、どうやって喋ればいいのか分からない。おそらく「そういうコトをすると店員に怒られるよ!」と伝えたかったのだろうが、英語がまったく出てこず、ひたすら腕を上下させるのみ。

 どうするつもりだろうと遠巻きに観察していたら、F君は突然、店員を指差したのち、二本の人差し指を頭上でピンと立てて「鬼のポーズ」を始めた。

 鬼=怒ってる人。

 たしかに我々日本人にとっては理解できる。が、外人にとってはどうなんだろう? 欧米では鬼=デビルあたりだろうが、果たして「デビルのように怒る」なんて表現はあるんだろうか!?

 他人事ながら心配して見守っていたところ、外人グループはなんと、瓶ビールシェイクをすぐに止めたのだった。うわー、すごいやんF君!!

 何がどう外人に伝わったのかは分からないけれど、とにかく気迫があれば「なんとなく」伝わるものなんだなァ、と思い知らされた一件でした。

 今思い返すと、F君の「鬼気迫るもの」にビールをシェイクする手が止まっただけのような気もいたしますが。

 鬼気迫る鬼、よく考えると当たり前な。

−−−

 さて本日、Go smoking に連載しているコラムが更新されてます。

 今回のテーマは「ザ・ライトベトナム(前編)」。先日の連休に旅してきたベトナムのレポートです。

 これまでは、ツアーであってもなるべくディープな場所に行かなくては! という思いがあったんですが、最近、「しょせんはツアー客なんだから、ツアー客らしく無難にしてりゃあいいんだよ」という思いが募っておりまして。

 だって、下町の居酒屋でチビチビ飲んでたらいきなり外人がやってきて大騒ぎ! なあんて鬱陶しいことこの上なしでありましょ?

 …というわけで、非常に無難なレポートになっておりますが、よろしければご覧いただけると嬉しいです。

 

5月16日(水曜) 深夜

 白ネギが半分あまったので、どうしたものかと思いあぐねていたところ。

 意外と便利であることに気がついた。

ガスコンロの火力調整によし
 
パソコンの電源をつけるによし
 
 
リモコンを押すによし  

 新たな発見が嬉しくて、さっきからずっと白ネギを握って過ごしている。

 「棒」を発見した原始人も、こんな気持ちだったんだろうか。

 

5月15日(火曜) 深夜

 我が家で使っているトイレットペーパーのスコッティ。

 見るたびに「なんかヘンだなァ」と感じていたのだが、ようやく理由がわかった。

 描かれているクローバーが全て四つ葉なんである。

 見つけたら幸運が訪れるとか言われるけれど、これって人間に当てはめれば足の指が6本あるようなもので、奇形の一種だろう。それに、すべての葉っぱが四つ葉という偶然も、実際にあったらすこぶる気持ち悪い。宝くじで何百万円もの大金が3回、4回連続で当たったら空恐ろしくなってくるんじゃないか。

 「偶然が恐ろしいのではない。偶然が重なることが恐ろしいのだ」

 …というわけで、恐怖のトイレットペーパー。毎日これでお尻を拭いておるわけですわ。

 

5月14日(月曜) 深夜

 病院にいくと、受付で自分のフルネームを呼ばれることがある。

 ぼくはべつにいいのだが、個人情報の云々がうるさい昨今、これってどうなんだろう。

 入院してる人の病室だってそうだ。たいていフルネームが名札みたいに書いてあるが、これだって見ようによっては問題だろう。

 その人の名前でネット検索とかしたら、ボロボロと情報が出てくるかもしれないのだから。本名でブログ書いてたりミクシィに登録してたりしたら、それこそ一巻の終わりである(べつに終わるわけじゃないけれど)。

 こう考えると、受診するときは「ハンドルネーム」がいいのではないか? 

受付:「ペッパー頚部さーん、診察室にお入りくださーい!」
患者:「はい」
医師:「ペッパー頚部さん、具合はどうですか?」
患者:「うーん、どうもまだお腹の痛みが続くんです」
医師:「実はペッパー頚部さんのレントゲン写真、ちょっと気がかりな箇所がありまして…」
患者:「ええっ?」 

 国民総ハンドルネーム時代の到来か。

 

5月13日(日曜) 深夜

 自宅のカレンダーにこんな文字が書き込まれていた。

 どう見ても自分の字である。ぼくは宝くじなど買わないし、今後も買う予定などない。なんだこれは!?

 呆気にとられていたら、ふと思い出した。そういや昨日、酔っ払っていたときに「日記のネタになりそうなこと」を思い出して書きとめたのだ。…のだが、肝心の「思いついた内容」がさっぱり思い出せない。ああ、気になる気になる。

 しかし、ただ漠然と気にしているだけでは思い出せないから、ここは合理的に思い出す方法を模索してみることにした。

 ところで、心理学の研究知見に、「気分一致効果」と「気分状態依存効果」というのがある。

 気分一致効果は、「人はそのときの気分状態に一致するような情報を、記憶したり思い出したりしやすい」という現象を指す言葉だ。

 たとえば同じケーキを目の前にした場合でも、明るい気分のときは、そのケーキのいいところが記憶に残りやすかったり、ケーキにまつわる楽しかったエピソードを思い出しや すかったりする。一方、暗い気分のときは、そのケーキのダメなところが記憶に残りやすかったり、ケーキにまつわる悲しいエピソードを思い出しやすかったりする。

 気分状態依存効果は、「特定の気分のときに記憶された情報は、それと同じ気分状態のときに思い出されやすい」という現象を指す言葉だ。

 たとえば同じケーキの名前をド忘れした場合でも、それがかつて明るい気分のときに食べたケーキであれば、明るい気分のときのほうが名前を思い出しやすく、暗い気分のときは思い出しにくい。はたまた、ケーキを食べてるときに暗記した試験問題は、その後もケーキを食べてるときのほうが思い出しやすい(だから試験勉強は試験会場でやったほうがいい)。

 …というわけである。

 そして、昨日の自分について考察してみると…。

 まずは、気分一致効果にしたがってみよう。カレンダーに書き込んだ昨日の自分は酔っ払っていたから、上機嫌で楽しい気分状態であったと推測される。ということは、おそらく「楽しいエピソード」を思い出したのだろう。ただ、ぼくは宝くじなど買ったことがないので、宝くじに関する楽しいエピソードなど皆無である。

 ならば今度は、気分状態依存効果にしたがってみよう。カレンダーに書き込んだ昨日の自分は酔っ払っていたから、それと同じ気分状態に自らを持っていくことによって、当時の記憶を思い出しやすくなるわけである。そのためになすべきは酔っ払うのみ。よし、そうと決まれば話は早い!!

 というわけで、さっきからビールやら日本酒やらを飲んでおるわけですが、「宝くじ」との書きこみがなんだったのか全く思い出せないばかりか、次第にそんなことなどどうでもよくなってきたのでありました。

 自分の経験からいうと、酔っ払うと記憶を思い出す能力も低下するから、気分状態依存効果が通用するのか甚だ疑問ではあるのですが。

 

5月11日(金曜) 深夜

 本日の、ウイルスバスター2007のインストール画面。

15さいになっていないおきゃくさまへ
ここからのページはおとうさんやおかあさんといっしょにみてください。

 …すべて平仮名になっているのは、子どもへの配慮(=バカだから漢字読めない)なのだろうが、「お父さん」や「お母さん」も読めないような年齢の子どもが、自分でウイルスバスターをインストールしたりするもんなんでしょうかねえ。

 というか、親と一緒に見たところで、続く文章は「弊社は前述の行為を実施するにあたり、秘密保持契約書を締結した委託業者〜」てな文章だし。

 「パパ、へいしゃってなにィ?」
 「ぼくたちのかいしゃ、ってことだよ」
 「じゃあ、ひみつほじけいやくしょをていけつしたいたくぎょうしゃってなにィ?」
 「誰にも言っちゃダメだよってゆびきりげんまんしたかいしゃ、ってことだよ」

 

5月10日(木曜) 深夜

 ここのところ、星新一のショートショート本ばかり読み返している。

 中学生の頃に大ハマリして以来である。

 すべてのショートショートを読み尽くしてしまって、もうこれ以上読めないのか…と悲しくなっていた当時の自分をいまでも鮮明に思い出す。大好きなカレーライスを全部平らげて満腹になったときの喪失感をグッと大きくしたようなというか。ブツはまだ存在するのだけれど、それをもう楽しめなくなってしまった事実に、ただただ静かにションボリするより他ないあの感覚。

 そして高校、大学と進むにつれて、だんだん毛色の変わった作品に傾倒(というほどのものでもないのだが)するようになった。星新一が好き、なんて言ってる知人に対して、言葉にはしないけれども、「ふーん」と軽んじるような気持ちが芽生えていた。

 しかし今になって星新一の本を読み返すと、こんなにスゴいものだったのか! と感嘆しっぱなしなんである。

 なにしろ、とてつもなく読みやすい。文章に濁りがなく内容だけがスーッと入ってくる。そのうえ内容も、シンプルかつ頓知の利いた、無駄をそぎ落としたプロットとも言うべき見事な完成度。こんなにスゴいものを中学生当時、当たり前のように読んでいたとは…。

 いやまァ、星新一のスゴさなど既に各所で散々語りつくされているのだろう。それでも改めて思う。「中学生が楽しめるようなモノ」を軽蔑する風潮があるけれど、実は「中学生にも楽しめるモノ」を作る能力のほうが実はスゴいんではないかと。

 「人生で一番イタい時期は中学生の頃」としばしば言われるけれど、個人的にはそれは、もう少し先の、妙なカブレやら自意識やら独自性欲求やらが芽生え始めた高校・大学くらいの頃ではないかと思っている。最も痛々しかったのは、星新一が好きだった自分ではなく、星新一を軽蔑していた自分だ 。

 30歳過ぎて、こんなことマジメに書いてる自分のほうが、よっぽど痛々しいかもしれまへんけども。

−−−

 中学生の頃に好きだったモノにこそ、真のスゴさがあるのかもしれない。

 たとえば、ビールは飲めないけれど梅酒は飲めた。こう考えると、梅酒ってスゴいと思えてくる。

 ビールとかウイスキーとか飲んでるのは単なる見栄で、実は梅酒が好きな気がしてきた。

 そう、自分に正直に。尾崎豊も梅酒で泥酔して死んでたらカッコイイ。

 

5月9日(水曜) 深夜

 このゴールデンウィークに四国を旅してきた同僚が、みやげに讃岐うどんをくれた。

 讃岐うどん! 

 個人的に好物のひとつであり、とくにこういった半生タイプのは食感がいいので大好きである。これから暑くなる季節、仕事が終わって自宅で作る讃岐うどんは、もはや生活の中で欠かせない趣味となっている。

 トッピングを何にするか考えるひとときも楽しい。生卵をかけるか大根おろしを添えるか、それともかき揚げかシーチキンか、あるいはすりおろした山芋か。納豆を載せるのもいいし、刻んだミョウガを散らすのもタマラナイ。もちろん刻みネギは基本、自分でコンコンコンコン刻むのがまたいいんだよなァ。

 ああ、考えてるだけで興奮してきたぜ!!

 …で、あまりに嬉しかったので、「うわーっ、讃岐うどんじゃないですか!」「欲しかったんですよー」「なんか楽しくなってきました!」「ありがとうございます!!」などと大喜びしていたら、逆に先方から不気味がられた。

 「うどんを買って帰って、こんなに喜ばれたの初めてです…」

 なんとなく妙な人だという評価は職場でも従来から得ていたのだが、今回の一件でまた、新たな「妙さ」を獲得できた気がします。

 ふだんは無感動なくせに、うどんをやると劇的に喜ぶ人物。

 

5月8日(火曜) 深夜

 最近、バイオエタノール(燃料用アルコール)についてのニュースをよく見聞きする。

 いかにも現代社会の歪みといった感であるが、よく考えたらこれって、「収穫した米をそのまま貯蔵するか酒にするか」で大いに悩んだ江戸時代の農民たちと同じことである。酒が燃料用アルコールになってるだけの話で、あまりに似ていてちょっと可笑しい。

 それはさておきバイオエタノール。これではイカンというので研究が重ねられた結果、ついには「雑草からエタノールを作る」技術が開発されたんだとか。実用化されたら、いくらでもある雑草が燃料になるわけだから、これは目出度い! いよいよ資源を気にせず浪費できる時代の到来ですな!!

 …と喜びたいところだが、実際にはどうなんだろう。

 雑草がエタノール資源になるなら、それはもはや「雑草」ではなく「資源草」だろう。皆がこぞって乱獲すれば、アッという間に高級草になってしまうことは想像に易い。しまいには悪党たちによって「雑草狩り」が行われるような事態になるかもしれないのだ。

 もしも世の中から雑草が一掃されたら、それこそ地球温暖化や生態系破壊が加速しそうな気がするんですが。

 それとも、「雑草」をプラント栽培するような時代が到来するんでしょうかねえ。

 

5月7日(月曜) 深夜

 そういやベトナムの空港から出国するとき、ちょっとしたハプニングを目撃したのだった。

 手荷物検査をしているとき、前に並んでいた人が係員から「問題が見つかったから中身を見せてもらう」と言われ、バッグを広げさせられていたのだ。善良そうな普通のツアー客男性だったが、さてはテロリストなのか!?

 興味本位で遠巻きに見ていたら、係員が数本のビンを取り出して 「コレは何か?」 と。さては火炎瓶なのか!?

 しかし、そのビンはどう見てもお徳用サイズのニョクマム(魚の醤油)だった。係員もベトナム人だから中身は分かるだろうに、どういうわけだ?

 …と興味津々で盗み聞きしていたら事情が分かった。

 どうやら最近、テロ対策でセキュリティが強化され、100cc以上の液体物は機内に持ち込めないないルールになっていたのだった。とくにニョクマムなどは臭いが強烈だから、爆発物なんかの芳香をカモフラージュする目的に使われ得るのかもしれない。

 当の男性はそれでも食い下がっていた。

 旅客:「ただのニョクマムですよ。みやげなんです!」
 係員:「ルールですからダメです。没収です」
 旅客:「嗅いでもらったら分かります。ほんとうにニョクマムですから」
 係員:「ルールはご存知ですよね? ルールに従っていただきます」
 旅客:「ええー、そんなァ……」

 ただ、どうあがいてもダメだとようやく悟ったのか、ツアー客らしき男性はしばらくの沈黙ののち、静かに言い放ったのだった。

 「…分かりました。でも搭乗するまえに、ちょっとだけ飲んでもいいですか?」

 普通ニョクマムは隠し味に使うものだが、すべて廃棄されるのは勿体ないと咄嗟に思ったのだろう。係員がうなずくと同時に男性はニョクマムを開封し、そのビンを口にあてがった。

 数秒後、苦虫を噛みつぶしたような男性の表情が目に入った。辺り一面にすえたような魚のにおいが漂い、事情をしらない周囲の乗客は「何事だ!?」とばかりに顔を見合わせていた。

 そんな彼の横、ぼくは手荷物に500mlのミネラルウォーターを忍ばせたまま、なぜか素通りできていたのでした。

 どうなってんでしょうかえね、ベトナムの空港。

 

5月6日(日曜) 夜

 ベトナムから帰ってはじめて自炊したので、本日の一品をご紹介します。

「豚肉のしょうが焼き」の作りかた

     
Step1 材料を揃える(一人前)
 
  • フォー(ベトナムのライスヌードル) 100g
  • フォーの素(ベトナムの固形スープ) 1個
  • ニョクマム(ベトナムの魚醤)
  • ニンニク 3〜4片
  • 牛肉(しゃぶしゃぶ用) 100g
  • 長ねぎ 1本
  • タカノツメ 半本
  • もやし 1/3袋

※フォーの素が店にない場合は、ウェイパー or 鶏がらスープでも代用可ですが、風味が大きく異なってしまいます。ぜひとも入手してみましょう。明治屋やTAVELTで入手できます。

 
Step2 下ごしらえをする
   
  • フォーは5分ほど水で戻したのち、そのまま数分間火にかけて軽く沸騰させます。食べ頃になったら、ザルにとっておきましょう(この際、ちょっと固めにしておくのがコツです)。
     
  • ネギは斜めにスライスします。薄くスライスするほうが薬味としての風味が増します。
     
  • もやしはサッと茹でて、ザルにとっておきます。シャキシャキ感を残すため、茹で時間は15秒程度でOKです。
     
  • ニンニクは薄くスライスして、弱火でじっくり炒めます。こんがりとしたガーリックチップスに仕上がったら、キッチンペーパーの上などに取り置きます。
     
Step3 スープを作り、肉に火を通す
     
  • 沸騰させたお湯500ccにフォーの素を1個入れてよく溶かします。
     
  • お好みにでニョクマムを適量入れて味を整えます。甘辛いのが好きなかたは、砂糖を少し振ってみるがよい。
     
  • 煮だったスープに牛肉を入れて軽く火を通し、さらにフォーを入れて1分ほど茹で上げます。
     
  • フォーがシコシコした柔らかさになったら食べ頃! 手早くお鉢に移しましょう。
Step4 トッピングして出来上がり!!
 
  • まずはフォーの麺だけを入れ、もやし、ネギ、牛肉をトッピングします。
     
  • トッピングしたものの上から、熱スープを注ぎかけます。
     
  • 最後にガーリックチップスをあしらいます。お好みで、細かく刻んだタカノツメを振りかけましょう。
     
  • パクチー(香菜)が好きなかたは、刻んで振りかけるとグッと本格的な味わいになります。日本で買うと高いので、小生は入れまへん。
 

Step5 しょうが焼きを作って食べる

 
  • 出来上がったのは「豚肉のしょうが焼き」ではなく、「フォー・ボー」というベトナム料理なので、食べずにそのままドブに流して捨てます。
     
  • しょうが焼きをサッと作って食べます(レシピの詳細については割愛)。
     

 

 

皆様も、よければ是非お試しあれ! 美味しいよ!!

     

 

5月3日(木曜) 夜

 ベトナムから帰ってきました。やっぱり日本はいいですな。

 つきましては、現地で撮った写真を何枚か。

なんといっても圧巻なのはバイクの多さ。

 
一家四人がひとつのバイクにまたがるのが日常光景(ちなみに法律では二人まで)。
 
お好み焼きバインセオ。20,000ドン(約150円)。美味いけれど、生のドクダミは少々キツい。
 
ベトナムコーヒー4,500ドン(約34円)。濃縮タイプみたいなドロドロのコーヒー。
 
日本製ティッシュ18,000ドン(約135円)。日本のスーパーのほうが安い。
 
肌に大きな斑点のある人をよく見かけた。伝染病か!? …と引いていたら、ベトナム式の鍼灸マッサージをやると残る跡らしい。
 
被写体の表情がまちまちで妙に気に入った一枚。まァ、みんないろいろある。

 
スルメ売りの少女。衛生上はちょっと食べたくないけれど、つい買ってあげたくなってしまう自分のさもしさ。
 
百貨店にはベルサーチなどの高級店も。どうせ買わないくせにブラブラ見て歩く。
 
ベルサーチの店員さん。スーツ姿だが足元はサンダルでした。悪くないね!
 
 
路上で休んでいたら、宝くじ売りに「買ってくれ」としつこく言い寄られたり。ベトナム人だと思われたんだろうか。
 
 

 帰国したら疲れがどっと出たので、本日はこの辺にて失礼します。

−−−

 本日、Go smoking に連載しているコラムが更新されてます。

 今回のテーマは「50万円のタバコ」。 高校時代、山登りで50万円相当のタバコを吸ったエピソードについて書いています。…なあんて、明らかな客引きっぽいつかみですが、実際にはなんてことのないエピソードなので、読んでガッカリすること請け合いです。

 よろしければご覧いただけると嬉しいです。
 


2007年4月のプチ日記 

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