2006年10月のプチ日記

10月31日(火曜) 深夜

 職場でデスクワークしていたらおならをしたくなったので、席を立って廊下を隔てたトイレに向かったわけですが。

 トイレに行ってみたら近くで立ち話をしている人がいたので、やっぱりこくのを止めて引き返すことにした。音を聞かれるのが恥ずかしかったんである。

 そしたらどうやら、すぐ後ろを同僚の女性が歩いていたようで。

 トイレの前まで来たもののそのまま引き返すぼくの姿を見て、「名倉さん、何してるんですか!?」。

 あまりに突然な出来事にすっかり動揺してしまた結果、とっさに口をついて出てしまった言葉が、「い、いや。ちょっと廊下に出てみたくなってね」。

 ああ、もうだめだ。仕事していたら急に廊下に出てみたくなる社員というのは一体どうなのか。

 「謎の多い男はモテるんだ」と自分に言い聞かせつつ、今にいたっております。

 

10月30日(月曜) 深夜

 偶然をことさら騒ぎたてる人というのがいる。

 たとえば飲み会の席なんかで、自分と同じ誕生日の人物がいるのを知ると、その人は言う。「うわーすごい偶然!!」

 さらに誕生日が同じであるうえ、血液型も同じだと知ると、「もう偶然とは思えない!!」となる。

 でも普通に考えれば、その人はこれまでの人生で、誕生日も血液型も異なる人たちとさんざん出会ってきているはずなのだ。それだけいろんな人と出会ってりゃあ、いつかは誕生日と血液型の両方が同じ人にも出くわすだろう。

 …てなことを指摘すると決まって嫌がられるので、ぼくもなるべく言うようにしているのだが、そうすると同じような反論が返ってくる。

 「偶然が起こることくらい分かってるけど、偶然が重なるってのは偶然だけじゃ説明がつかない。これは神秘だよ!」

 ええと、偶然が重なるのが「偶然」だと思うんですけどねえ。

−−−

 確率が低い偶然に遭遇すると、なんだかすごいような気分になる心情は分かるんですが。

 もしかすると今日電車で隣に座っていた人が、あなたと全く同じ下着をはいていたかもしれない。おまけに、同じ日の同じ時刻に「オナニーしようと思ったけどやめた」かもしれない。これは考えてみればすごい偶然だけど、表沙汰にならないからそのまま闇に葬られる。

 偶然なんて実は、世界中のいたるところで起こっているのかもしれない。これだけ偶然がありゃあ、二階から目薬さして命中することだってあるだろう。

 偶然が発覚するのもまた偶然。だからまァそんなもんだと思うか、ますます神秘的だと思うかは個人の自由なんでありますが。

 

10月29日(日曜) 深夜

 もしもあなたが予定のない休日を有意義に過ごしたいなら、実験をしてみるのは悪くない選択だ。

 でもそんな設備もお金もないって? 心配はご無用。ほんの1ドル程度のお金があれば、私たちにとって興味深いことが山ほどあることに気づくだろう。

 たとえば本日の私がそうだった、と確信を持って言える。そう、「ペットボトルのミネラルウォーターを凍らして溶かす」という試みを行ったんだ。せっかくだから、その様子を皆さんにもご覧いただくことにしよう。

 そんなに難解な実験じゃあないから、どうか気楽な気持ちで見てほしい。

これが実験前のミネラルウォーターさ。なかなかスマートな外観だろ?
 
一晩凍らすとこんな風になるってわけだ。体積が増えて、妙な出っ張りができてるのが分かるよね?
 
5時間経過。およそ半分くらい溶けたところだ。出っ張りもへこみつつある。
 
10時間経過。氷はすっかり溶けて、もとの体積に戻った。だけど形はちょっぴり個性的だね。

 凍らしていない仲間たちと並べてみるのもまた素晴らしい試みだと思うよ。

 「個性的」ってことは、私たちにとって常に大切な事柄なんだ。これが今回の実験を通じて得た教訓さ。

 店頭にミネラルウォーターを並べるときも、いったん凍らせてからにすべきだ。私の残りの人生はこのことを世に訴えるために費やそうって決心した。

 

10月26日(木曜) 深夜

 相手への好意を婉曲に伝える言葉のひとつに 「昔好きだった子に似てるよ」というのがある。

 ただ、言われた相手のほうは大体あまりいい気がしない。たとえば良子さんに向かって「俺が昔大好きだった優子さんって子に似てるね!」なんて言ったところで、良子さんとしては「私は優子さんの類似品じゃなんだからね!」てなもん である(例として出した名前にも問題があるような気がするけれど)。

 一方、こういう婉曲表現を口にする側は、ごく自然な気持ちからなのだろう。「昔好きだった〜」という言い回しから察するに、おそらく付き合うことないまま片思いで終わった恋であると思われる。片思いの相手は幻滅することなく美化されたまま存在し続けるから、どうしても「基準となるほう=いいほう」になってしまう。

 比べる対象が人間同士であるから、いらぬ軋轢が生じるんである。「憧れだったけれど手に入らなかったもの」は、なにも人間に限ったことではない。だったら相手に好意を伝えたいとき、これらを用いれば万事OKではあるまいか。

 こう考えて思い浮かぶのは、小学生のころ欲しかったけれど親に買ってもらえなかった「超合金ロボット」である。

 「良子さんって、俺が昔欲しかったけど買ってもらえなかった超合金ロボに似てるよね!」

 これですべての問題が解決したように感じるけれど、なかには「私はモノじゃないわよ」と怒りだす人がいるかもしれない。ならば、大自然の雄大さを感じる動物だったらどうだ。

 「良子さんって、俺が昔ほしかったけどどうしても採れなかったミヤマクワガタに似てるよね!」

 いよいよ恋の成就がカウントダウンといった雰囲気であるが、最後にもうひと押しすればカンペキだ。眼前の相手が類似品なのではなく、相手こそがオリジナルの存在であることをアピールするのである。

 「昔ミヤマクワガタが欲しかったんだけど、どうしても採れなくて。でも今思うと、ミヤマクワガタって良子さんにそっくりだった気がするんだ!」

 これで決まりですね。皆さまもよければ、お見合いパーティーの席などでお使いくださいませ。

 

10月25日(水曜) 深夜

 東京から帰ってきました。

 帰りの新幹線に乗ろうとしたら、ダイヤがめちゃくちゃになっているうえ、ものすごい数の乗客がごった返していて大変な目に遭った。帰宅してからニュースを見たら、JRの社員が新幹線に飛び込み自殺したせいでしばらく運休していたんだとかで。

 JRの社長はえらく謝罪していたけれど、こういうときこそ「人命は地球よりも重いですから」という言葉が便利なんじゃないか。

 疲労困憊してるので、どうということもない写真をひとつだけ。

 なんか変だなと思ってとったんですが、おかしいのかおかしくないのか、だんだん分からなくなってきました。ま、どっちでもいいや。

 

10月23日(火曜) 夜

 憧れの街、東京は蒲田に来ております。何度訪れても素晴らしい。

 …というわけで、本日の写真日記です。

保谷にて。「和食の王様うなぎ」って、いったい誰が決めたんだ!? 和食の王様といえば普通は「冷奴」だろう。
 
東京で会った知り合いが携帯の待ち受けにしていた画像。あまりに気に入ったので撮影させてもらった。豚骨ばかり出す人が世の中にはいるのだ。
 
金物店なのに「たばこ・合カギ」というのが物悲しい。おまけに、たばこのほうが最初にきてるし。

−−−

 ちなみに今回の主張は、事情あっていろんな場所に宿をとっているわけですが。 

 「駅から近くて安いビジネスホテル」という条件だけで予約したら、どこも場所柄がちょっとやばそうなので閉口させられる。今回だと、横浜・黄金町と東京・新大久保と。

 「黄金町と新大久保に宿を取ってるんだけど」と知人に話したら、「風俗巡りしてんの?」と言われてしまいました。

 ちがうちがう!!

 

10月22日(月曜) 夜

 ただいま池袋のネットカフェにて。

 こちらに来た初日、電気スーパーカーの「エリーカ」を偶然見かけた。

 世界に2台しかない、最高時速380キロ・制作費2億円のマシンが、普通の国道で渋滞に巻き込まれているのがおかしい。いくら高性能な車でも、日本の道路事情ではねえ……。

 ちなみに、同行していた知人にエリーカのことを教えたところ。

 「電気自動車ってどうやって発電してるんだろ?」
 「あ、タイヤが回ることで電気を発生させてるのか。風力発電とかも風車回して電気を生み出すんだもんね」

 …ええと、お言葉ですが、タイヤが回ることで発電しているのだけは違うと思います。

 

10月21日(土曜) 深夜

 昨日はパソコンがウイルスに感染して大変だったんですが、読者のかたから解決法を教えていただいたおかげでなんとかなりました。コメント送ってくださったかた、本当にありがとうございました。

 ただ、アンチウイルスのソフトを入れてみたら、一日に何度も「Trojan-pswのウイルスが発見されました」と出るので相変わらず気持ち悪い。やはり再インストールか…めんどうだなァ。

 当面のあいだ、B4サイズのノートPCがメインマシンになりそうな予感です。ウイルスに遭ったデスクトップPCは当分、スタンドアロンでワープロ専用機として使うことにしよう。

 そういやノートPCといえば、バッテリーの発火事故で回収騒ぎがあった。自分の機種が該当していたら無料で新品交換してもらえるので嬉しいなと思っていたら(けっこう使ってるのでバッテリーがへたってきてる)、まったく該当していなくてがっかりした。

 こういうよこしまなユーザーには、リコールの神様も降臨してくださらないんでしょうな。ちぇっ。

−−−

 全然関係ないけど、携帯電話について。

 先日、職場の打ち合わせに出席したとき、たまたま急ぎの連絡メール待ちだったので携帯電話を持ち込むことになった。取引先のプレゼンが行われる、比較的重要な座談の場である。

 当然ながら携帯はマナーモードに設定し、なおかつ着信があればすぐ分かるように、会議室のテーブルの上に携帯を置いて場に臨んだわけでありますが。

 十数分後。先方のプレゼンが静かに行われている中、ぼくの携帯が突然、ものすごい大音響を発したのだった。

 ブルブルブルブルブルッ! ガタガタガタガタガタッ!! ブルブルブルブルブルッ! 

 周囲の視線が一斉に集まり、反射的に「すみませんでしたっ!」と叫んでしまったものだから、今度は全員の視線がこちらに向いてしまい。

 いやはや、硬いテーブルの上に置いた携帯のバイブはものすごい音をたてますねえ。

 なにがマナーモードだ。心臓が止まりそうなくらいデカい音たてやがって。

−−−

 明日から出張で東京に出かけますので、もしかすると更新が途絶えるかもしれません。ご了承ください。

 ノートPC持ち歩いてるので、その気になれば更新できるんですが、なにせ飲み会の予定が続いてるもので。

 それでは失礼いたします。

 

10月20日(金曜) 深夜

 皆さまからいただいた、ナプキン落とした話です。

 こういう話を送ってくださる方は、ぼくにとって宝のような存在です。サイトやっててよかった。

 本当にありがとうございます。 

−−−

Kさん(25歳女性)

ナプキン落としたことはないんですけど、ポケットティッシュと間違えて店で出しちゃったことがあります。大分気まずい思いをしました。


−−−

主婦Kさん

私が落としたのではありませんが、ナプキンが落とされる瞬間を目撃したのでご報告します。

スターダスト・レビューのライブに行ったときのこと。

踊れる曲ではみんな総立ちになるんですが、その日も3曲続いたバラードでお尻がむずむずしていた観客は、一番人気の曲が始まるや、さっと立ち上がりました。

そのとき、私の斜め前の席の小柄でホッソリした女性の腰のあたりから何かがポトッと椅子の上に落ちました。よく見るとそれはナプキンでした。すぐ使えるようにウエストのあたりに挟んでおいたものと思われます(もちろん未使用のものです)。

ちなみにナプキンが落ちたときの曲は、ライブでは欠かせない人気曲『と・つ・ぜ・ん Fall In Love』でした。

本人は何も知らず気持ちよく踊っていましたが、彼女の落し物に私はずっと気もそぞろでした。

−−−

カリフォルニア在住Oさん


未使用ナプキンでしたら、落とすことは結構あると思います。

というのも、多い日などは頻繁に換えないといけないので、カバンのサイドポケットなど取り出しやすいところに一つ二つ入れることが多いのです。

また、ナプキンの包み紙はビニールなので結構滑りやすく、かばんの中に入れても上が開いているタイプだと、何かの拍子にスルッと滑り落ちることも結構な確率で
起こり得ます。

自分自身が今まで落としたことがあるかどうかは秘密です。

−−−

Mさん

小物ポーチの中にいつも入れてますが、口紅とか出す時にポロッと落ちることがあります。そんな時は知らないふりして、電車に駆け込んだり、自分のではないフリして静かに去ります。

−−−

30歳代・Pさん

落とした経験は、今までで二度ばかしあるです。

一度目は、会社の帰りがけに駅の改札で交換しようとポケットに入れておいたものの、結局トイレに行けず、定期券を出そうとゴソゴソしたときにポロッと落ちました。周囲の人々は見てみぬふりで平静を装ってくれてましたが、私は気が狂いそうでした。

二度目は落としたわけではないのですが、先輩宅に泊まりに行ったとき、たくさんのナプキンが入ったポーチをごっそり忘れてきたことがあります。一年後その先輩宅におじゃましたとき、そこの5歳になる息子さんが嬉しそうに、「コレ! こないだ忘れてたでしょ!」とポーチごと持ってきてくれました。「中に綿みたいなのが入ってたよ!」と、その先輩夫婦や、ご主人側のご両親もいる前で大声で言われて、クソガキの首を締めあげたくなりました。締めませんでしたけど。

−−−

Aさん

不意に落としてしまったナプキンを使うのがイヤで、そのまま放置してしまったことがあります。

本来ならば、ナプキンはポーチに入れるなり何かで包むなりするものなのでしょうけれど、「バッグの中なんて誰も見ないや」と常々思っているワタシは、そのままバッグに入れていたのです。で、何かをバッグから取り出した拍子にポンと出てしまい、さらにそれが地面に落ちてしまい、落ちたものを使うのもなんだかなァと思ってその場を去りました。

落ちていたナプキンは未使用ということを前提にしていましたが、使用済なら話は別です。

−−−

20代・Sさん

結論から申し上げるとナプキンを落としたことはないです(のっけから脱力内容でごめんなさい)。というか、ナプキンを使いません。

子宮の中に経血をためておいて、膣口を意識的にきゅっと締めて、血がもれないよう塞いでいるのです。

トイレでは、膣口を開放して思いっきり力みます、経血が子宮内に残るとよくないので、ウンコのときよりも力みます。1時間ぶんなら、1時間ぶんの「中身」を便器に出し切ります。毎月毎月、血を見て「出たー」とか快感に近い思いを味わっています

仕事上こまめにトイレに行くわけにもいかず、万が一の時のためにソフィボディーフィットを購入して、おむつのように股に挟んでいたこともありましたが、12歳の時からの習慣なので、ナプキンなしのほうが違和感なく過ごせます。

母も祖母も姉も、生理時はこういった過ごしかたをしていたので、中2までは私もこれがスタンダードなんだと思っていました。でもその後、大量に放映されるナプキンのCMや、ナプキンを交換しあう友人たちの輪に入れなかったことなどあって、ウチのやり方がおかしいんだとようやく気付きました。

着物が普段着でパンティのなかった時代は、「子宮溜めしといて、トイレでおしっこのように出す」方式の人が多かったと思うのですが。

−−−

Mさん

割と忙しいデザイン職をやってるので、鞄の中はいつも荷物でぎっしりなんですね。

だから生理のドンピシャじゃない時期(もうすぐ始まるかもとか、もう終わりかけとか)には、わざわざポーチに入れてナプキンを持ち歩くのも邪魔だなと思うときがあるんです。そういうときは横着にも、鞄の内側の小物入れ的ポケットに一個だけ突っ込んで持ち歩くんですが、ヤツラはふわふわ軽いもんだから、歩いてるときの振動や摩擦、ポケット内の他のものを取り出そうとする時の動きなんかで、すぐに上のほうにせり上がってきちゃうのです。

そんなときに、椅子に座って何か荷物をガサゴソやってると突然、ポロリと脱出しちゃうんでしょうね。

…というのは実は全て単なる予想です。私は「落ちそうで危ないな」とまでは思ったことはありますが、落としたことはありません。申し訳ありません。

−−−

Wさん

実際落としたことはないのですが、落としそうになったことは何度もあります。

バッグを開けてサッと取れる状態にしているので、財布を出すときにうっかり落としそうになります。

普段お化粧を直す習慣もないのに、月に1度、ある一定の期間だけポーチを持ってトイレに行くのもイヤですし、ポーチや小さな袋に入れていると取り出しにくくてゴソゴソしてしまい、「あ、あの子生理なんだ」とすぐに気づかれる(気がするし。少なくとも私は気づく)。なので、あまり厳重にポーチの封をしていないんです。バッグの内ポケットにそのまま入れていることもあります。

だから、写真のナプキンも取り出しやすい場所に入れていて、何かを取り出すはずみに落ちたのではないでしょうか。

もしくは…「バッグやポーチからナプキンを取り出すのが恥ずかしい』という女子は多いようで、ポケットつきの生理用下着やハラマキが存在しています。もしかするとバッグから落ちたのではなく、そういう下着からこぼれ落ちたのかもしれません。

でも、未使用のナプキンが落ちているのはまだマシだと思います。

高校生の時、学校の前の横断歩道に使用済みのナプキンが落ちていて、それを散歩中の犬が狂ったように嗅いでいました。飼い主が全力で引っ張っても犬は嗅ぎ続けていて、
朝、学校に向かう生徒でごった返していた横断歩道は、一瞬のうちに気まずい雰囲気になりました。

どういう状況で使用済みのものを落としたのかは、未だによくわかりません。

−−−

Tさん

ナプキン本体を落とした話ではないのですが…。

我が家には小学1年生の娘がいます。髪型を自分なりにブラシで梳き可愛いピン止めを付けたり、私のマニキュアをコッソリ塗ったりするお年頃。

ある日、電車でデパートへ行くことになりました。娘はお出かけする日にはせっせと自分のカバンに荷物を詰め、可愛いキャラクターのメモ帳やペンなどを入れるのですが。

目的地まで約20分、携帯をいじったりオシャベリしたりして過ごしていました。カバンの中をゴソゴソ探して、あぶら取り紙のような物で顔をなびってる娘。

「はは〜ん、私が使ってるのを見てて、それを真似してるんだな」と微笑ましく見ていたら、その紙に「ロリエ」の文字を発見しました。

どうやら、自宅のトイレに落としたままにしてしまったナプキンの残骸(ショーツに着けるための粘着テープのカス)を大切に三つ折にして保管していた模様なのです。慌てて奪い取りましたが、隣に座っていた若い女性がギョッとした顔で見ていました。

後からよくよく話を聞いてみたら、本人はあぶら取り紙だと思っていたようで、ランドセルの小さなポケットに2枚ほど、三つ折にたたまれたナプキンの残骸を忍ばせてました。学校でも使っていたみたいです。

−−−

裏面のシールがない時代の・Rさん

こんな話をしたらトシがばれてしまいそうですが、わたくしが小学生の高学年(から中学生くらいまで)の頃のナプキンには裏面のシールがありませんで。

いや、シールがついてるのも売ってた気がするのですが、ケチな母親が買ってくるのがいつも安いシール無しのものだったのです。布(パンツ)と自分の尻の肉圧で単に挟んでおくだけのもの。

そんなわけで、ナプキンを最初に敷いた場所が悪いと、歩いているうちにその振動でナプキンが「ズルズルと後方へずれて、上がって」の繰り返しになり、挙句の果
てにはパンツから地面へポトンということがありました(体育の授業中です)。

真新しい開封前のものではなく、使用中のナプキン。

お陰で、その後しばらく男子生徒に「日の丸」と呼ばれておりまして。わたくしの忘れたい過去の一つです。おまけにその事件の後も、ケチな母親はシール付きのを買ってはくれず…。

全神経をいつも尻に集中させていたせいで(少しでも上がってこようものなら尻を動かし定位置へ移動させる)勉強に集中できず、今に至ります。

−−−

Yさん

ナプキンは落としたことないのですが、数年前、ディズニーランドにコンドームが落ちてたのを目撃しました。

おみやげ屋さんの入り口に落ちてました。1個。

やっぱり、ナプキンと同じような「近づいちゃいけない空気」を発散させておりました。

なんであんなところにコンドームが落ちるのでしょうか。

−−−

26歳会社員さん

自宅に帰ってきて、気がついたらズボンのお尻ポケットに入れていたナプキンが亡くなっていたことがあります。どこかで落としたものと思われます。

落としはしなかったけど、気がついたらナプキンがお尻ポケットから半分くらい顔をのぞかせていたこともあります。お尻ポケットは危険です。

−−−

Yさん

わたしが小学校のころはまだ、ナプキンってカサカサいうビニール袋に入っていて、それはそれは持ち歩きにくいものでした。

ポケットに入れておいても、カサカサカサカサ自己主張するのです。「わたし今生理ですよ!」と公言しているようなもので、恥ずかしくてポケットには入れてませんでした。

で、トイレに行くときにこそっとカバンから出してお腹辺りに隠すんですけど、トイレに行くまでに廊下に落としてしまうことも。休み時間は廊下の人通りも多いですから拾うに拾えず困ったことがありました。

大人になってからは羞恥心もすっかりなくなり、ナプキンポーチに入れることもなくカバンの内ポケットに直接入れてしまってます。
しかも一緒に携帯も入ったりしてます。

プチ日記の写真のナプキンは、そんな人が携帯を取り出そうとしてナプキンをぽろっと落としたんじゃないでしょうかねえ。
落としたのに気づかなかったか、拾うに拾えずシカトしたか。

なんにせよそこだけ空気が変わるのはいたしかたありませんね。

−−−

匿名希望さん(男性)

私は男性なのですが、ナプキンを落としたことがあります。

もう何年も前、学生時代のこと。当時付き合っていた彼女が私の下宿に遊びに来ていたとき、とつぜん生理が始まって大変なことになりました。もちろん我が家にはナプキンなど常備していませんし、かといって彼女はうろたえるばかり。

そして言われました。「ほんとに申し訳ないんだけど、ナプキン買ってきてくれる??」

仕方なく近所のコンビニまで走りました。どんな種類のがいいのかもよく分からないので、いちばん丈夫そうなのを選んでレジに持って行きました。レジにいた店員が男性だったがせめてもの救いでしたが、これはこれで妙な気まずさに息が詰まる思いでした。

そしてナプキンの入ったコンビニ袋を手に、少しでも早く彼女の元に届けようと必死に走っていたところ、足がもつれてこけかけてしまいました。あわててバランスをとって、なんとかこけずに済んだものの、拍子にナプキンが袋からポーンと飛び出して。

「大丈夫ですか!?」

近くにいた女子大生と思しき女性が声をかけてくれ、飛び出したものを拾おうとしてくれたのですが、そこで相手はそのまま固まってしまいました。

自分で拾って彼女のもとに届けたら感謝されたのが、まだしもの救いです。

−−−

Mさん

高校2年生の時でした。花の17歳、生理というものはそれだけで恥ずべき現象。共学校においては陰の存在。

もちろん、その期間にトイレに行く場合ナプキンの入ったポーチを持参せねばならないのですが、「ポーチを持っていく=生理だと周囲に悟られる」という図式が成立するのを回避するため、毎回ダミーポーチを持って行く万年生理女も出現するほどでした。

ちなみに私の通っていた高校は、地方の進学校だったため、化粧をする女子は皆無です。ということは、ポーチの中に化粧品は入っておらず、専らナプキンのみ。大人になって化粧をするようになり、トイレは化粧直しの社交場、何の違和感もなくポーチを持っていける立場をありがたく感じたものです。

言わずもがな、おなごは荷物が多い生き物ですが、中には手ぶら族も存在します。
かつての私がそうでした。
ポーチを持ちたくないがため、生理中は一日分のナプキン(4〜5個)をポケットにぎゅうぎゅうにつめこんで登校していました。

ある日の休み時間、教室移動のため友人と中庭を歩いていました。何の目的だったかは忘れてしまいましたが、ポケットからハンカチを出そうとして引き抜いたところ、その反動でぎゅうぎゅうのナプキンが周囲に飛び散りました。

扇を広げるが如く、スローモーションで舞い散る白いザブトン。「生理」に過敏な17歳、友人はその光景を見て悲鳴をあげました。

その瞬間、中庭に面する教棟の1〜4階から、隈なく現れた顔・顔・顔…。瞬時に視界に飛び込んだのは憧れの先輩。嗚呼…。多くの生徒の見守る中、のろのろとナプキンを拾う私の姿はさぞシュールだったことでしょう。

それ以来、万年生理女の仲間入りを果たしたことは言うまでもありません。

−−−

Kさん

私はナプキンを、落とすというより飛ばしました。

出勤前にナプキンを鞄に入れるときは、たいてい専用のポーチに入れるのですが、時間がなくて剥き出しのまま入れることも多々あります。

ナプキンをそのまま鞄に入れてたある日、出勤途中に寄ったコンビニのレジで財布を出そうとしたら、荷物が多くて財布がなかなか出てきませんでした。

後ろには結構人が並んでたし、焦ってむりやり奥のほうから財布を引っ張り出したら、財布と一緒にナプキンが飛び出してレジカウンターの上にお乗りになったのです。レジの人は若い男性でした。

ちなみに私の会社の先輩(女性)は全く同じ状況で、鞄から「ボラギノール」を飛ばしました。


 

10月19日(木曜) 深夜

 本日の福引き。

 景品の等級付けがオカシイような気がするのはぼくだけでしょうか。特別賞がいちばん欲しくない。

−−−

 本日、Go smoking に連載しているコラムが更新されてます。

 今回のテーマは「鍾乳洞でタバコを吸ってみた」 。京都・丹波にある質志鍾乳洞を探検してきたレポートです。この連載も最近、タバコさえ吸っておけば何を書いてもいいと勘違いし始めておりますが。

 よろしければご覧いただければ幸いです。

−−−

 あと、ナプキン落とした経験談、予想よりたくさんのお便りをいただいてとても嬉しいです。どれも楽しく拝読させてもらってます。

 明日の夜に掲載したいと思いますので、よろしくお願いします(文章量の都合で縮約させていただくかもしれませんがご了承ください)。

 

10月18日(水曜) 深夜

 デジカメで撮った写真は液晶画面で確認できる。

 ただし、高い解像度のわりには画面が小さいから、詳しく見たいときはズーム機能を使うことになる。ズームすると写真の一部分しか画面に表示されなくなるから、十字キーを用いながら「見たい部分」をズームアップするわけである。

 ここに落とし穴がある。スナップ写真をズームアップするとき、ついつい自分の顔に拡大を合わせていることはないだろうか?

 こういう人を見かけるたびに、「うわー恥ずかし!」と他人事ながら赤面していたのだが、先日ぼく自身も同じコトをやらかしてしまった。飲み会の席で知人が撮ったスナップ写真を画面で再生していたら、とつぜん隣人から指摘されたのだ。

 「わー。名倉さんったら、自分の顔だけズームしちゃって!!」
 「ほんとだ! そんなに自分が好きなんですか!?」

 手元のデジカメを見ると確かにその通りだった。小さな液晶画面には自分の顔だけがでっかく拡大されていた。

 …やってもうたがなっ! これではまるで自分大好きっ子ではないか。 いや違う、違うんだ!!

 顔から火を噴きそうになりながらも、あわてて言葉を並べて取り繕う。

 「あ、あの、そうじゃなくて。オレって劣等感持ちだし、自分の顔が人様に不快感を与えてないか不安になっちゃってさ」

 周囲に広がる静かな失笑。ちくしょう、本音で言ってるのに!!

 いやまァ、心理学者アドラーによれば劣等感は優越願望の裏返しなわけですけれども。自分にだけ注意が向いてる時点で即刻アウトなんですけれども。いずれにしても恥ずかしいこと極まりない行為なんですけれども。

 皆さんも実はやってますよね? え、やってませんですか。

−−−

 コホン。

 ええと、昨日の日記でお願いした「ナプキン落とした経験談」、何通か楽しいメールをいただいております。ありがとうございます!

 自分だけの楽しみにしておくのも勿体ないので、ある程度の数がまとまったら紹介させていただきたいなァと。

 よければ引き続き、ご連絡お待ちしています(名前はお伏せしますので)。

 

10月17日(火曜) 深夜

 四条駅のホームに生理用ナプキンが落ちていた。

 待ち合いのイスに座ってる人も、なにも知らずに腰をおろしてしまったのだろう。で、「ん?」と気付くも時すでに遅し。お互い見て見ぬふりをしながら、電車が来るまでそのまま固まり続けるしかない男女。

 そこに男子高校生も座りにきたようだったが(写真の奥に写ってる黒い人物)、「ブツ」をチラッと見ると、あたかも当初から通り過ぎる予定だったかのようにそのまま立ち去っていった。

 たった一つのナプキンによって、場の空気がここまで緊迫感を帯びてしまう恐ろしさ。

 現在、北朝鮮の核問題で各国首脳が会談しているけれど、そこにナプキンを一つ置けば一層緊張感のある会話になるんではないかと思う。

−−−

 ところでナプキンって、どうしてこんなとこに落ちるんでしょうねえ。長年の謎のひとつだ。(ナプキン落とした経験のあるかたはこっそり教えてくださると嬉しいです)

 

10月16日(月曜) 夜

 秋になると重ね着するからファッションが楽しくなる、などと言われますけれども。

 ぼくなどは手持ちの洋服が少ないので、秋物と春物の区別がないからちっとも楽しくない。気温の変化に応じて洋服をチョイスするだけの話であるから、いま着ている洋服はちょうど5月下旬あたりと同じことになる。

 秋物=初夏ファッション。

 …考えようによってはものすごく先を走ってるんではないか。

 小学生の頃、長距離走で周回遅れになってしまい、トップランナー集団と真顔で競り合っていたのをふと思い出した。

−−−

 ところで、昨日の日記で紹介したキレイなカナブンですが。

 読者の方から「それってセンチコガネだと思います。羨ましい!」という旨のご指摘をいただきました。調べてみたら確かにその通りのようで、動物の糞を食べて大きくなるスカラベの一種なんだとかで。

 あの輝きがすべてウンコからできているのかと思うと感慨深いですな。糞虫こそ錬金術師かもしれない。

 

10月15日(日曜) 深夜

 ちょっくら滋賀県の片田舎に出かけておりました。

 本日はそのフォトダイアリーにて(横文字で書くとなんでもよさげに見えますな)。

とある公園にて見かけたおばあさん。手には金属バットが2本。本格的に野球をされるのか? それとも杖代わりなのか? スポーツ杖。
 
「この付近に痴漢が出没します」って、なにかが間違ってる気がします。クマじゃないんだから。
 
ええっ、これが売「物件」!?
 
キレイなのでなんとなく撮ってしまったカナブン。女性にプレゼントすると喜ばれること必至ですな。体長約35センチ(うそです)。

 

10月13日(金曜) 深夜

 恥ずかしいので書こうか書くまいか迷っていたんですが。

 小雨が降っていた先日、そこそこ混んでいる通勤電車の中で、隣にいた男子高校生のジャンプ傘がいきなり開いた。バサッ!!

 咄嗟のできごとに、周囲の乗客はみな驚いていたのだが、一番びっくりしたのはぼくだった。びっくりのあまり、拍子でおならが出てしまったのだ。

 バサッ!! ブッ。

 「すみません、すみません!」と平謝りする男子高校生。その隣で、ぼくもつい「…すみません」と頭をさげてしまって。

 男子高校生はちょっと気が動転していたのか、ぼくのおならには気付かなかったようなのだが、それだけに、なぜ隣にいる男が一緒に謝罪しているのかテンで分からず、ただただポカーンとこちらを見つめるのみ。

 おならが固形だったらどんなに素晴らしいだろうと、今でもよく空想します。ああ、音さえしなけりゃなあ。

 蚊に刺されて「かゆくさえなけりゃなあ」というのと似てますな(sore-ga-doshita)。

 

10月12日(木曜) 深夜

 本日のシンパシー鷲づかみ。

 ああ、悲しいけれど事実なんだね。うんうん、気持ちは痛いほどよく分かるよ。

 …てな意味ではないことが分かるまでに4秒くらい要しました。

 ティファニーのショップにもこのポスターを貼ればいいと思います。

 

10月11日(水曜) 深夜

 写真に撮るのを忘れたけれど、伏見桃山付近にてこんなラーメン屋を見かけた。

 「門外不出の秘伝のタレ!」

 ちょっと待て。ほんとに「門外不出の秘伝のタレ」にしたいのだったら、わざわざこんなこと謳わないだろう。こういうのって言ってみりゃ、「能ある鷹は爪を隠すってやつなんだよオレは!!」なんて言ってるバカと同じ次元なのではないか。そして、こういう店はたいがい不味い。おそろしくチェーン店の味がする。

 自称「門外不出」「秘伝のタレ」が何故イタいのか? 考えてみればすぐ分かる。

 「門外不出」だの「秘伝」だのというのは、あくまで周囲の風説によって広まるべきものであって、間違っても自称するものではない。あまりに美味しいものだから製法をいくら尋ねても、決して教えてくれない、…という既成事実が重なってこそ、門外不出なり秘伝なりのタレになるんではないか?

 本当に誰にも知られたくなければ、いちいち「門外不出」なんて言わないですよ。おまけに、こういう店に限って、「お家でも作れます! 門外不出の秘伝のラーメンセット:2人前800円」なんてって販売されていたりで。

 ぼくが前からネタにしてる「オレってすげえ謙虚なんだぜ!」ってのと同じコンセプトの店が実在して嬉しいです。

 

10月10日(火曜) 夜

 32歳にして小生、ショックな事実を知ってしまいました。

我が家のお菓子コーナーにあるうまい棒

めんたい味の材料に明太子の文字を認めず

 うまい棒のめんたい味には、明太子は一粒も入っていなかったのか…。代わりに入ってるのは赤ピーマンである。

 粉末明太子くらいは入っているんだと漠然と信じていたのが、まさかピーマンだったとは。今までは「うんうん、確かに明太子の味はするね」と思っていたのだけれど、こう知ってしまうと、明太子の味なんてちっともしなくなってくるから悲しい。

 またひとつオトナになってしまった自分。お大事にと言いたい。

 

10月9日(月曜) 夜

 鍾乳洞探検に出かけてました。

 朝早くから出発しなくてはならなかったので、昨夜から荷造りしておいた。

 ただ、水筒代わりに持参するペットボトル茶だけは、直前まで冷蔵庫に冷やしておきたい。かといって、ザックに入れるのを忘れたまま鍾乳洞に行ってしまっては大変である。鍾乳洞には自販機などないだろうし、地底でお茶も飲めずに悲しい気持ちになるなんて想像もしたくない。

 そこで頓知を働かせて、ザックの上に自分への書き置きをしておいた(頓知というほどのことでもない気もするが、ぼくの頓知などこの程度のものですので)。

 実際にやってみたら、なんということでしょう! 探検に行くのに「お茶」、この探検感のなさ。行く前から気が抜ける。

 自分への書き置きなんだから、「お茶」なんて丁寧にしなくても「茶」でいいようなものだけれど、ついつい「お」を付けてしまいますな。世の人々も無意識のうちに、さまざまな局面で「お茶」と口にしているんではないかろうか。

 いやまァ、こんなこと言いはじめたら、「おにぎり」も「おめこ」もどうすりゃいいんだって話なんですが。

 日本語は丁寧だからおかしくていいですね。こういう含蓄は英語なんかにはない、素晴らしいものだと思います。

 

10月6日(金曜) 夜

 「平日なのに日記更新してませんね」とか指摘されると、なんとなく腹を立てている自分がおります。

 ここ数日、ちょっと頭痛が続いていてしんどかったもので。仕事じゃないので、しんどいときはさぼります。

−−−

 そういえば小学生のころ、担任の先生が毎朝、生徒全員の体調を確認することになっていた。

 「下痢の人は手を挙げてー」「頭痛・風邪の人は手を挙げてー」という具合に、いくつかの項目を順に尋ねていくわけである。生徒の体調管理のため、全校でデータをとることになっていたのだろう。

 ただ、4年生のときの担任がヒステリックな中年女性で大変だった。「頭痛・風邪」の生徒がクラスの三分の一くらいに達する状態が続いていたある日、いきなり担任がキレ始めたんである。

 「あなたたち何よ! どうしてそんなに頭痛とか風邪とかが多いの!? そんなに先生を困らせたいワケ!?」

 おまけに手を挙げていた者は「そのまま手を下ろさないように!」と命じられ、「ほんっとーうに頭痛・風邪なのかどうか」を順に尋問された。担任のあまりの気迫に、気の弱い生徒たちは続々と挙手を撤回した。

 翌日から「頭痛・風邪」の質問には誰一人として手を挙げなくなった。担任の先生は満足そうだった。「ウチのクラスはみんな健康ねー。頭痛・風邪が一人もいないのは学年でトップの成績なのよー」。

 その年、インフルエンザが流行して学級閉鎖寸前までいったのだが、「頭痛・風邪の生徒」は最後までゼロのままだった。

 子どもの頃は、先生というだけで「従うべき大人」として受け入れていたけれど、今思い返すとトンデモない人が多かったなァと感慨深い。

 そしてこういう先生の言動こそが、現在の生活に役立っている気がする。反面教師ではない。「業績が悪くたって数字さえ上げとけば大丈夫」という、社会人の真髄とでもいうべき処世術である。

 いい先生に出会ってよかったと心から感謝するひととき。

 

10月5日(木曜) 夜

 電車で居眠りしてる人はよく見かけますが。

 本日の。

 とくに、おじさん(左側)のメガネのずり落ちかたはまるで漫画です。いや、漫画以上か。

 自分でも割といい写真だと思うので、キリン生茶の広告写真なんかで使っていただければ幸いに存じます。

−−−

 さて本日、Go smoking に連載しているコラムが更新されてます。

 今回のテーマは「空タバコを極める」 。空ギター(エアギター)の世界選手権も開催される昨今、空タバコはどうなんでしょうかという心底どうでもいいお話です。

 よろしければご覧いただければ幸いです。

 

10月4日(水曜) 夜

  思わず笑ってしまった本日のゴミ袋。

 −−−

 京都市在住の人以外にはさっぱり分からないローカルネタですみません。

 ええとコレ、どういうことかと申しますとですね。

 まずは基礎知識から。今月からスタートした京都市の指定ゴミ袋には2種類あるわけです。

 黄色いほう(左側)が「家庭ごみ」用のゴミ袋、透明なほう(右側)が「資源ごみ」用のゴミ袋と定められている。

 「家庭ごみ」用は300円(10枚入り)なのに対して、「資源ごみ」用は75円(5枚入り)と、値段に2倍の開きがある。空き缶やペットボトルなどの資源ごみはリサイクルによって利益が出るから、そのぶんゴミ袋も安くなっているのだ。

 で、「資源ごみ」用ゴミ袋は、中身がはっきり確認できるように透明になっているという次第。

 …という(京都市以外の人は全く知る必要のない)基礎知識を踏まえたうえで、冒頭の写真をもう一度ご覧いただきたい。

 二重に間違ってるのがお分かりだろうか? 

  1. 家庭ごみを普通の黒いごみ袋で出した結果、回収を拒否された(指定のごみ袋以外では回収できません、というシールが貼られている)。
  2. これではいけないと思い、拒否されたゴミ袋を「資源ごみ用の透明な指定ゴミ袋」に入れて出し直した。
  3. しかし資源ごみではないから、またもや回収してもらえないまま放置された。
  4. これを見かけたぼくが笑った。

 つまるところ、「中身を確認するべく透明になっている資源ごみ袋に、黒いごみ袋で包んだゴミを入れて出す」というナンセンスさが面白かったわけですが。

 どう面白かったのかを説明するのって、心底面白くないものだなァ、ということを改めて思い知らされました。

 それこそ、ごみ袋を別のごみ袋に入れるのと同じように。

 …と、うまくまとめたフリをしてみましたが、実はなーんの比喩にもなってませんので悪しからず。

 

10月3日(火曜) 夜

 今月から京都市のゴミ回収が有料化された。

 一枚あたり30円前後する指定のゴミ袋でなければ引き取ってくれなくなったのだ。

 京都市によれば、全世帯を対象として、指定ゴミ袋のセット(十枚程度入っている)を10月までに無料配布するというアナウンスだったのだが、我が家には一向に届く気配がない。いったいどうなってるのかと疑心暗鬼になり、仕事中もずっとゴミ袋のことばかり考えていた。

 ただ、いくら考えたって、こんなこと分かるわけがない。このままでは仕事にも支障が出るので、小生、とりあえずマンションの管理会社に電話して訊いてみたわけでありますが。

先方:「はい、○○住宅管理ですが」
小生:「あのー、ちょっとお伺いしたいんですけどね」
先方:「どういったご用件でしょうか?」
小生:「お宅の管理しているマンションに住んでる者なんですが」
先方:「はァ」
小生:「ええと、10月から京都市のゴミ回収が有料になりましたですよね」
先方:「ええ、そうですね」
小生:「で、10月までに全世帯にゴミ袋が無料で配られるんですよね」
先方:「そのように聞いております」
小生:「でもねっ! ウチには届いてないんすよ!! 一体どういうことなんでしょうかねえ!?」
先方:「そうですか。それは大変ですね……」
小生:「い、いやまァ、大変ってほどのことでもないんですけど。どうなってるのかなーと、ふと思いまして」
先方:「こちらでは事情が分かりかねるんですが……。えっと、少々お待ちくださいね」
小生:「え、分からないんですか?」
先方:「あのー、担当者に訊いてみますので、少々お待ちください」
    (♪音楽に切り替わったまま数分経過)
先方:「お待たせいたしました。あのですね、ゴミ袋は京都市が直接配布しているらしいです」
小生:「そうなんですか」
先方」「ですので、申し訳ありませんが、この件につきましては京都市にお問い合わせいただけますか?」

 …てな具合で、気がつけば10分以上の通話になっていた。携帯電話からなので300円以上の通話料、ゴミ袋セットより高くついている。

 京都市のほうに問い合わせてみるも、ずっと通話中で全然つながらず。

 で、けっきょく自分で買いました。

−−−

 後から新聞で知ったのだが、指定ゴミ袋は京都市が某運輸会社に委託して配布したものの、届いていない世帯が数万戸にのぼり問題になっているとのこと。

 京都市側は運輸会社に賠償金を求めるらしいけれど、そのお金って我々に返ってくるんですかねえ。

 

10月2日(月曜) 深夜

 カレーを作ると、どうしても作りすぎてしまう。なにかの病気かもしれない。

 今回も一挙に10人前くらい作ってしまったので、かれこれ4日連続でカレーである。

1日目(1.5人前)
割と普通なカレーライス。
普通に美味しい
2日目:(3人前)
気分を変えてカレー丼にしてみる。
ついでにキムチとチーズをのせる。
3日目:(3人前)
さらに気分を変えるため卵をのせて
みる。
4日目:(0.5人前)
水分が飛んでカレーペーストみたいに
なって実は嬉しい(量が減るから)。

 
 同僚から本日、「名倉さんって最近カレーくさい気がするんだけど…。カレー食べた?」と詰問されてしまった。

 もちろん、「食べてませんけど?」と申し上げておきました。こういうウソは気分がいいものです。

 

10月1日(日曜) 深夜

 滋賀県の郊外、JR近江高島駅にて。

 駅前に現れる、あまりにも唐突なガリバー像。なんでも近江高島駅のシンボルになっているらしい。

 で、なぜガリバーかといえば、この町に「ガリバー旅行村」というテーマパークがあるから。ガリバーのテーマパークを勝手に作ったうえで、ガリバーを町のシンボルにしてしまう。この荒唐無稽さがたまりません。

 そういやガリバーは、リリパット王国の宮殿の火事を放尿で消し止めたことでも有名である。このガリバー像も、どうせな、股間から放水して、巨大な小便小僧にしたらよかったのにと老婆心ながら思いました。

 


 2006年9月のプチ日記 

Otearai Webの表紙へ