12月30日(火曜) 深夜
和歌山の白浜までぶらりと出かけてました。
目的は白浜美術館と歓喜神社だったのだが(いずれもチンマン祀り系スポット)、行ってみたらどちらも年末閉館していたのでした。京都から3時間もかけて訪れたのに。今年度で一番のショックです。
それでも「せっかく来たんだから」と白浜町内のスーパーに立ち寄ったら、こんな魚たちが並んでいた。
「丸ハゲ」に「ラケットハゲ」だ。毛髪減少中のぼくとしては不買運動もしくは改名運動を起こしたいところだが、それはさておき「ラケットハゲ」が気にかかる。なんですかこれは。
魚の形状がラケットに似ているからだろうとは察するが、スポーツ系とハゲの融合という点では評価に値するネーミングである。いままで「10円ハゲ」などと侮蔑されてきたハゲだけれど、ラケット形のハゲなら何だかモテそうな気配じゃあないですか。
毛髪が抜けるのは仕方ないとしても、今後の目標はだんだん決まってきた。
改めて自分の頭頂部を見るとナイキハゲっぽいかもと思いました。黒髪にうっすら浮かぶナイキのマーク。このままカッパみたいに大きな円形に脱毛したら、そのときはカーリングハゲだ。かっこいい。
…いや、カーリングって本当にかっこいいのか? 床ゴシゴシこするだけだし。
12月28日(日曜) 夜
近所をほっつき歩いていたら電信柱のたもとにこんなものを見つけた。
「犬除け」である。まさか犬に読ませてビビらせようという魂胆ではないだろうから、通行人向けのメッセージであると思われる。でもこんなこと、いちいち書かなくても普通は「犬か猫を除けさせるためのモノだろう」と思うのではないか。それともこういう風に説明されないと、ただ置いてあると考える人が多いのか。
「ペットボトル入りの黒い液体が意味なく置かれている」
こっちのほうがずっと怖い。現代芸術ならちっともこわくないが、そうでなかったらものすごく怖い。
そしてぼくは今、この液体を嗅いだり飲んだりしてみたい衝動と戦っております。想像できるのはただひとつ、「飲んだらエライことになる」。なにがどうエラいことになるかさえ想像できない。ああ恐ろしい。中身がしょう油だったりしたら一層恐ろしい。
…そして道行く犬たちは、こんな恐怖などそしらぬ顔で毎日トボトボ散歩しているのでした。ぽいーん。
−−−
年末でバタバタしているため、プチ狂気の更新は少し延期させてください。すみません。
12月27日(土曜) 夜
さっきテレビで天気予報を見てたら、明日は快晴「大そうじ日和」とのこと。
そうじが大嫌いなぼくとしては、こんな日和などまっぴら御免である。大そうじ日和。
こう考えると、晴れたらできることなどいくらでもある。
…なんだかもう、一生晴れなくていいような気がしてきました。
−−−
さてさて世の中、忘年会シーズンまっさかりでありますが。
そんなことは関係なく男ばかりで飲んでいると、いつの年になってもエロチカ談義になるから情けない。昨日もそうだった。
F君:「おれの彼女、フェラチオしてくれるのは嬉しいんだけどさァ」
A君:「へえ、いいじゃん」
F君:「そのあとキスしようとしたら嫌がるんだよ。おれに不快な思いをさせたくないからって」
A君:「ふうん」
F君:「でもよく考えたら、それっておれの臭いが不快ってことだよなあ」
A君:「アハハ、そうかも」
F君:「だから不快な思いをさせたくないって聞いて、なんか自分がみじめになったよ」
A君:「分かる分かる」
ぼく:「……」(曖昧な笑顔)
ええと、自分がみじめになるのはぼくなんですが。酔いながらもひたすらアルカイックスマイル。
12月25日(木曜) 深夜
漬物屋で働いている知人がいる。
京都の有名な老舗で年商は数億円単位にのぼるという(顧客リストには芸能人も名を連ねているらしい)。漬物で数億円。漬物がこんなに派手でバブリーなものだとは知らなかった。
それはまァいいのだが、知人によれば最近、この漬物屋の社長が趣味で漬物(ぬか漬け)を始めたという。で、自作の漬物を社員に振舞っているのだが、味のほうはまァ「許せるかな」くらいのレベルとのこと。もちろん売り物の美味しさに比べれば天地の差。
数百年間代々続いている社長自身は現場での仕込み作業を会得していないのだ。でもどんな企業でも急な倒産があるこのご時世、社長自らが手に職をつけておくのはいいことだと思う。
万一会社が倒産しても、生活に困れば漬物屋でも始めればいい。
12月24日(水曜) 夜
先週の金曜に職場の忘年会があり、そのあと我が家で二次会となったわけですが。
そのときのようすを同僚から聞いてちょっとへこんだ(ちなみにぼくは記憶が欠落している)。
話をまとめると次の通り。
もうどうしようもないなと思います。メリークリスマス!
12月23日(火曜) 深夜
うんこみたいなドラマを見てたら不覚にも落涙して、そんな自分が心底いやになってくる。
…てなことがたまにあるのだが、思い返せば子どもの頃からこういう傾向があった気がする。
今でも鮮明に覚えているのは小学校4年生のときのことだ。
当時は授業の間に「10分休み」があってそれなりの楽しみだった。でもある日、算数の授業が延びて「休み時間が残り4分」という状態になってしまった。これがなんだか悲しくて悔しくて、涙がぽろぽろ出てきたのだった。そして気がつけば、嗚咽に肩をふるわせながら机に突っ伏していた。
とめどなくあふれ続け、机をつたう涙の池。
ぼくの異状に気づいた友人が「先生! 名倉君が泣いてますっ!」、あわてて駆け寄る担任教師「どうしたのっ!?」。
だが当時の男子児童にとって、「泣く」というのは恥辱的なことだった。クラス替えをひかえた学年末の終業式でも涙を見せないのがクールだとされていた。なのに今ぼくは、10分休みが短くなっただけでぽろぽろ涙を流している。ああカッコワルイよ、でも涙がとまらないよ。畜生うええーん!!
…というわけで、涙でぐしゅぐしゅになった顔をあげて「なんでもないよっ!」と叫び、再び机に突っ伏したのでした。
あのときクラス中がシーンとなったが、本当の理由が10分休みだったことは誰にも言ってない。
ぼくは実は、涙もろいロマンチストなんでしょうか。違いますか。
12月22日(月曜) 夜
以前、学生時代の友人が勤める会社を見せてもらったことがある。
田舎の中小企業ながら着実に業績を伸ばし、創業当初は1つだけだった社ビルが2つになり、最近ついに3つになったらしい。
ビルはそれぞれ古い順にA館、B館、C館と名付けられており、友人は自慢げに最新ビルを紹介してくれたわけです。「あれが建ったばかりのC館なんだぜ!」と。
だが、そのたたずまいを見て唖然とした(下図参照)。
新しいビルほど山手の奥に増築されているため、こんなことになっていたのだ。
燦然と輝くC館はたしかにピカピカなのだが、眼前には築数十年の老朽化したA館がそびえ立ち、その奥にもボロいB館が控えているのだ。正面に立っても自慢のC館は全く見えず、がんばって移動しても見えるのはほんの切れ端だけというありさま。
ヴィトンの肌シャツの上にユニクロのジャージを着てるような、この純朴さに惜しみない拍手をおくりたい。こうでなくちゃ!
−−−
それにしても、この会社の社長の口惜しさは察するに余りありますな。
当初は増築なんて考えてなかったに違いない。だが予想外に商売が繁盛してしまったのだろう。
どうせならA館の階上にB館、さらにその上にC館と建て増していったらよかったのに(そうでもないか?)。
12月21日(日曜) 夜
先日、上司のAさんとBさんが社内で発表をした。
その結果、はじめに発表したAさんへの評価はいまいちだったが、続いて発表したBさんはみんなから高評価だった。
それで後日、Bさんに「よかったですよー!」と申し上げたところ、こんな返事がかえってきたのでした。
「いやいや、オレの前に発表したAさんがダメだったから、オレのがよく思われただけだって」
Bさんは謙虚なのかエラソウなのか。よく分からずにただポカーン。
−−−
さて、週末なのでプチ狂気コーナー更新いたしました。
自分で自分に命令してしまう人、曇ってるガラスを見ると「スキ」と書いてしまう人など、今回もいろいろおられます。
よろしければご覧ください。
12月20日(土曜) 夜
二日酔いで夜6時まで寝てました。ぼくの土曜日はいったいどこへ…。
−−−
さて、昨日電車の中で見かけたバッグです。
シマウマ皮だと思うが、よく見ると白黒の模様が顔みたいになっているのだ。垂れ目でニッコリ笑ってる。さしずめ「笑うセールスマン」の喪黒服造という感じだろうか。
喪黒さんの顔のバッグを提げるOL。ご本人はこれに気づいているんだろうか。
そしてこのシマウマは生前、喪黒さんの顔した表皮で草原を駆けていたのだろう。いい光景である。
12月18日(木曜) 深夜
会話が弾まない人たちとの会食はやっぱり焼肉に限りますな。
焼肉は焼く作業に忙しくて会話が途切れがちになると言われるが、これを逆手に取れるんである。話すことがちっとも見つからず無言状態が続いているときでも、サラッとこう言えばすむ。
「いやー、焼肉って焼くのに忙しくて話すヒマがないですねえ」
そういや焼肉といえば「男女の仲になった者同士が行く」という説もあるが、ぼくの場合は全然違う。話すことがなくて気まずい相手だからこそ、積極的に選ぶ場なのだ。
それとも「男女の仲〜」っていうのは、倦怠期でしゃべることないから焼肉を選んでるのか。
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さて本日、Go smoking の連載コラムが更新されてます。
今回のタイトルは「何を狩るのかタバコ狩り」。昨今のタバコ狩りについて、えらそうにモノを申しております。
あらかじめお断りしておくと、妙にマジメに書いてて小っ恥ずかしいです。莫迦がマジメなことを書くとどうしようもないという好例です。なので、あまり読まれたくないという気持ちのほうが大きいんですが、まあひとつお手柔らかにお願いします。
たかがタバコに大層な議論をやり合ってるほうがホントは滑稽なんですけどね。滑稽になれてたらいいんですが。
12月17日(水曜) 深夜
とくに何ということもないのに、自分はもう何もかもダメだと思えてくる。
こんな不合理な自分は本当にダメだなあと思って余計に落ち込む。
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今週末に職場の忘年会があるのだが、そのあと参加者がウチに来るかもしれないことになった。
急にこういうことを言われると本当に困る。改めて眺めてみると結構まずいことになっているのだ。
部屋が散らかっているのは掃除すればまァ何とかなる。だが、妙な配置物については見慣れている光景だけに、自分では違和感がなく気づかないままになってしまうんである。こういうのがいちばん恐ろしい。
まずはパソコンラックになぜか鎮座している「タンスにゴン」と「かつおぶしパック」を何とかすることから始めよう。でも他にもきっと、気づかないままになってるモノたちがあるんだろうなァ…。
12月16日(火曜) 夜
プレステで30分ほど遊んでたら、左手の親指がじんじん痛くなってきた。
おまけに昨日も30分ほどプレイしたせいか腕全体が筋肉痛だ。ゲームしても軟弱な自分に気が滅入る。
ぼくにとってはTVゲームも体育であることを再確認。
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全然関係ないが、ふと思い出した。
学生時代サークルの仲間と飲んでいたとき、しばらく彼氏がいないという女性がぼくに言ってきた。
「名倉クンの友達の男の子とかだれか紹介してよー」
ここまではいい。紹介できるような友達など全然いない(そもそも友達がいない)のはさておき、ここまではいい。
だが彼女の口から続いて出てきたのはこんな言葉だった。
「あたし理想が高いわけじゃないし。それに名倉クンくらいの人なら逆に全然OKだしー。ホントに!」
喜んでいいのかどうか混乱してワケが分からなくなったことだけ覚えてます。
逆に全然OKだしー。ホントに!
12月15日(月曜) 夜
まだ月曜日なのか…。
そういや戦時中、「月月火水木金金」という標語があったと習った。お国のために休日返上でがんばりなさいというやつである。
でも今のご時世、「水金土日」くらいがちょうどいいのにと思う。週明けに出勤したら翌日はもう金曜。これなら週休二日でも十分に耐えていける。
これだと人生も短くなるのでなおよしだ。
−−−
それはさておき、ときおり実家から用もないのに電話がかかってくる。
「ちゃんと生活してる?」
こんなこと、いちいち言われなくたってやってますよ。三食ちゃんと摂ってるし自炊だってしてる。布団は毎日あげてるし、掃除だって稀する。というか、こう訊かれて「してないよ」と答えるやつなどいないだろう。
というか、洗濯に関しては、実家で暮らしていた頃よりもちゃんとやっていると胸を張れる。
うちの母は洗濯が嫌いなので、ズボンを数回穿いた程度で洗濯に出すと洗わないまま返却されてきたのだ。「まだ穿けるでしょ」。確かに穿こうと思えば穿けるけれど、そういう問題じゃなあない。
でも仕方ないので、そのズボンは一週間ほど洋服ダンスに「寝かせ」てから再び提出する。そしてようやく洗ってもらう、というのをずっと繰り返していたのだった。
それにひきかえ、一人暮らししてからは毎週ちゃんと洗っている。ズボンなども数日穿けばだいたい洗う。どうだ、これでもちゃんと生活してないというのか!?
…と親に申し出たところ。
「そんなに頻繁にズボンを洗濯したら生地が傷むでしょ。やっぱりダメやねえ」
親が死んでも葬式サボろうかと真剣に計画中です。
12月14日(日曜) 夜
数日にわたって悩まされたギックリ腰がようやく治ってきた。よかった。
腰痛のことを同僚に話したら「もっと運動して筋骨を丈夫にしなくちゃダメだよ」と言われた。
だが今は腰が完治していないので、運動などしないほうがいいに決まっている。完治したら今度は腰のことなどどうでもよくなるので、運動などしないに決まっている。
結局いつになっても運動などしないことに決定。
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さて本日は、買ったばかりのプレステ2で、これまた今さらながら『天才マックスの世界』のDVDを観てました。
この映画はレンタル屋にDVDしか置いてないので、そのためにプレステ2を買ったところもありまして。
作品のほうは誠に味わい深い旨みと笑いがあってよかったです。今月ぼくが観た映画のベスト作品と言ってもいい。
…今月観た映画は現在のところこれ一本、というお決まりのオチなんですが。はい。
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週末なのでプチ狂気コーナー更新いたしました。
やはりトイレとエレベータは妄想の宝庫のようです。あと、「口を開けて寝てる人を見るとフリスクを入れたくなる」「ダンゴムシを逆さに丸めてしまった」という投稿も、シンパシーだか何だかよく分からない感慨をおぼえます。
よろしければご覧ください。みんないろいろありますねえ。
12月13日(土曜) 昼
ほんのり淡く二日酔い。
そてはさておき、本日のゴミ箱です。
「その他のゴミ」と「ビン・カン」とに分かれているのだが、中をよく見ると、どちらも一つのゴミ箱に落下していたのだった。なんですかこれは。今まで素直に分別して入れていたのがバカみたいじゃないですか。
世の中は欺瞞に満ちている。正直者が損をするという不条理が世界を支配しているのだ。
…いやまァ、よく考えたらそんなに損してないんだけど、悔しいので一人で吠えてみる。
畜生、これからは普通のゴミも「ビン・カン」の投入口から捨ててやる! 狭くて余計に入れにくそうだけど仕方ねえ!!
12月11日(木曜) 深夜
ささやかながらボーナスが出たので、今さらながらプレステ2を買った。
とくにやりたいゲームがあるわけでもないのだが、DVDプレイヤーを買っても同じくらいの値段だし、だったらゲームもできるほうがいいかという非常にセコい理由で買っただけの話。で、せっかくなので、車を運転するゲーム(グランツーリズモ4)を細々とプレイしている本日であります。
ちなみにこのソフトを選んだのも、本体とセットで安かったからというだけの理由だ。万事がこの調子な自分に改めて気が抜ける。仕事も遊びも全然がんばらない腑抜け人生。なんのために生きてるんだろう、とかふと思うが、面倒なので「思うだけ」である。
それにしても、今どきのゲームって画像がキレイですな。ゲーム機を買うのは初代ファミコン以来なので心底そう思う。まさに隔世の感である(「隔世」してるのはぼくのほうかもしれませんが)。
中学時代の自分がこんな画面をみたら、びっくりしてウンコもらしてたかもしれない。
−−−
全然関係ないが、上司からたまに指摘される。
「キミは緊張すると視野がせまくなるね」
確かにその通りなのだが、こちらにも言い分はある。というのもぼくは、知らない人に挨拶するだけで極度の緊張に陥ってしまう性質なのだ。つまり何を言いたいかというと、ぼくは緊張すると視野がせまくなるわけではなく、緊張しやすいだけなんである。
ぼくと同じレベルの緊張に陥ったら、誰だって心の余裕がなくなって視野も狭くなることだろう。
たとえば「取引先の重役と交渉する」ときに大多数の人が感じる緊張を5としよう。だが、ぼくにとっての緊張5は「同僚と立ち話をする」である。重役との交渉ともなると、一挙に10くらいの緊張度に跳ね上がることだろう。
ぼくが重役と交渉している場面というのは、大多数にとっては「吊り橋の上で取引先社長とケムール星人とに挟まれた状況で、失敗の許されない商談をまとめなくちゃならない」くらいの緊張度なのだ。これで視野が狭くならないなら、そっちのほうがおかしいのではないか。
ひょっとするとむしろ、ぼくは緊張に強いほうかもしれないのだ。いつもケムール星人に囲まれながらも、なんとか業務をこなしているのだから。上司もこのあたりを汲んで、「給料を上げる」「大切な仕事は任せない」などの待遇をしてほしいものである。
…結果は「緊張するとすぐに視野がせまくなる」人と全然変わらないのが辛いところなのだが。
12月10日(水曜) 深夜
依然としてギックリ腰。もうイヤだ。
こういう日に限って、数十人のクライアントを前にプレゼンするという大役を任されてしまった。歩くのにもへっぴり腰という体たらくなのに、大勢の前でプレゼンなんてできるのか!?
…と不安にかられながら壇上にあがったところ、緊張で気が張っていたのか痛みは全然感じずにすんだ。おかげでプレゼンのほうもなんとか無事にこなすことができて、ヤレヤレと胸をなでおろしていたわけですが。
最後に「ご静聴ありがとうございました!」と言って深々とおじぎをした瞬間、再び腰に激痛が走った。ウッ…。顔を上げたときには思わず顔がゆがんで、ものすごい形相になってしまったのでした。
「いままで淡々とレクチャーしていた社員が最後の最後で鬼のような形相に豹変。そのままプレゼンが終了する」
もちろんぼくは何も言わないまま退席したが、それだけに聴衆からどう思われていたのか余計に気がかりであります。
「こいつはヤバそうだ」と皆から思われていたなら、ぼくの担当する仕事が減って楽になるので文句ナシなんだけど。
12月9日(火曜) 夜
突然ながらギックリ腰になってしまいました。
コトの起こりは今日の朝、目覚め一番のおしっこだった。寒さに震えながらジョワーッと用を足していたところ、いきなりクシャミの予兆に襲われたのだ。ブワッ、ブワッ……。
このクシャミは相当デカそうだと踏んだぼくは、寝ぼけ半分の頭を咄嗟にフル回転させた。
そしてブワックショーン!! 直後、腰に激痛が走り抜けたのでした。
おかげで今日はひどい一日だった。歩くとズキッ! 座ろうとするとズキッ! 立ち上がろうとするとズキッ! 笑うとズキッ! 万事がこの調子だから、なにをするにも妙に緩慢で上品な動作になってしまうのだ。
仕事中だって腰痛は容赦なく襲いかかってくる。顧客との打ち合わせのときも先方から指摘されてしまった。
相手:「今日の名倉さんってなんだか歌舞伎の役者さんっぽいですね」
ぼく:「いや、実はギックリ腰になってしまいまして…」
相手:「ギックリ腰ですかァ。フフフッ(エッチな笑み)」
こちとら精液じゃなくおしっこ出して腰痛めてんだよっ! 余計に情けないじゃねえか畜生! でも悔しいから本当の理由は言わず、こっちも曖昧な笑みで対応してしまったじゃねえか! ますます可哀想じゃねえかオレ! ああー。
まあいい。ぼくには腰を痛めてまでも守り通した「トイレの床」がある。これからも大切に守り続けていこうと心に誓った本日。
12月8日(月曜) 深夜
みやげといえば、中国旅行帰りの知人から現地のCDをもらったことがある。
「喰辣紅椒合唱團」である。なにかと思えば、RED HOT CHILI PEPPERS の "Californication"だった。レッチリが紅椒合唱団、なんだか愉快ですな。
というわけで中国のサイトで調べてみたら、こんなことになっていたのでした。
「史密斯飛船のスティーブン・タイラーさんって腹踊りがセクシーだわ」
「いやいや、金属製品合唱団のドラムスのほうがすごいって!」
こんな会話が街中で交わされているんだろうか。それにしても自裁合唱団って…。自殺合唱団。
そしてラーズ・ウルリッヒさん。あなたは「金属製品合唱団」の一員なんですよ! ドンチャカドンチャン。さしずめ「ちんどん屋へヴィメタル」ですか。いいねいいね!!
紅椒合唱団
ロックンロールの方々は中国の危険性について改めて考えたほうがいいかもしれない。
12月7日(日曜) 夜
ずいぶん前、知り合いから朝鮮人参酒をもらった。
で、そのときは「酒だー、やったー!」と喜んでおったわけですが。
いざ飲んでみると、これが異様に不味いのだ。口に含んだとたんに土の臭いが鼻をつき、薬草のような苦味とみりんっぽい妙な甘みが舌に広がる。後味もいやな感じでゲニョリと残る。…こんな不味いモノを飲んだのは久しぶりである。ペッペッ!!
せっかくもらったのだからと思ってチビチビ飲むよう心がけているのだが、気がつけば忘れているのでなかなか減らない。考えてみれば義務でもない苦役が続くわけがない。家の酒を切らしたときに一度飲んでみたのだが、それでもやっぱり不味くてやめた。
大好きであるはずの酒がこうも不味いと頭が混乱してくるのだ。ネギトロを食べたらセロリの味がしたというような。
しかし思い返せば、はじめて酒を飲んだときも、あまりの不味さに驚愕した覚えがある。「大人たちはこんな代物をうまそうに飲んでいるのか!」と。そして酒がうまく感じられるようになったのは、酔っ払う気持ちさという「快」によって条件付けられたからのように思う。
だとすると、子どもの頃から「排泄物の臭いと味がする酒」を飲みつけていたら、今ごろウンコの臭いが大好きになっていたのかもしれない。ひょっとするとトイレのたびについペロッと舐めたりしていた可能性もある。ああ恐ろしい。
我が子にセロリやニンジンを食べさせたいとお考えの親御さんたちは「セロリ風味の覚醒剤」「ニンジン風味のモルヒネ」などを子どもさんに与えるのがいいと思います。
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さて、週末なのでプチ狂気コーナー更新いたしました。
発した言葉、想像した言葉を全て音階(ドレミ)に変換してしまい気が狂いそうになっておられるかた、恐怖を感じるとどうしてもニヤけてしまうかた等々、今回もいろんなプ狂さんがおられてホッとしております。
よろしければご覧ください。
※「一日中ずっと咳がとまらない」「一週間ウンコが出ない」といった類の投稿もたまにいただくのですが、狂気とは解釈しにくいので掲載を見送らせていただいてます。うちは「今日の健康相談」ではないのでどうかあしからずご了承ください。
12月6日(土曜) 夜
先日、テレビで料理番組を見ていた。たしか「どっちの料理ショー」だったか。
で、レポーターが鍋料理を試食して感想を述べるシーンになったわけですが。
レポーター:「うわー、ぐつぐつ煮立ってうまそうですね!」
店の主人:「どうぞ食べてください」
レポーター:「では早速いただいてみたいと思います。…アチッ! お、おいし…アチチッ!!」
店の主人:「熱いから気をつけてくださいねー」
レポーター:「ハグッ、さいこうれす…」
熱くてヤケドしそうなのに、味のおいしいまずいなど分かるんでしょうか。まったく失礼な話ですな。
−−−
とか言ってるぼく自身も同じような真似をやらかしたことがある。
みんなで上司の家に集まって手料理をいただく機会があったのだが、「失礼のないようにしなくちゃ」と緊張すしすぎた結果、最初の料理を口に運ぶ途中で「おいしいっすねーコレ!」と言ってしまったのでした。気まずい空気に場が凍りつく。うわー、助けてドラえもーん!!
こうして日々、飛ぶ鳥を落とす勢いで信用を失っております。
12月4日(木曜) 深夜
昨日の日記に書いた「ピーター・パン vs ピーターパン」&「ティンカー・ベル vs ティンカーベル」ですが。
この件について複数のメールをいただいたので集計してみました。
多数決の結果、それぞれ「ピーター・パン」「ティンカー・ベル」が正解ということに決定します。どうもありがとうございました。この民主主義社会、どんなことも多数決で決めるのが一番という好例であります。
あと、せっかくなので読者のかたから教えていただいた(そして自分でも確認をとった)豆知識をひとつ。
ピーター(Peter)には「ちんこ」の意味があり、パン(Pan)には「まんこ」の意味があるそうです。ピーター・パンは「まんこちんこ」君だったのか。永遠の子どもとか言いながらえらくオトナな名前じゃないですか。
ないない島に住み続けるまんこちんこ君に乾杯! そらあらへんわ。
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さて本日、Go smoking の連載コラムが更新されてます。
今回のタイトルは「禁煙の恐ろしさ」。以前にぼくが禁煙してみたときの体験をもとにイイカゲンなことを並べてます。でも実際、禁煙はかなり危険な行為だと感じた次第でありまして。
よければ読んでくださると嬉しいです。
12月3日(水曜) 夜
職場でなぜかピーターパンについて雑談していたら、目からウロコが落ちる発言を耳にした。
同僚のFさんはティンカー・ベルのことをティン・カーベルと思い込んでいることが発覚したのだ。
おまけに別のSさんいわく、「え、ティンカーベルってひとつの名前でしょ!?」。まさに諸説紛々である。これまでの常識がくつがえされるこの驚き。実は「テ・ィンカーベル」が正式で朝鮮出身者だったという可能性もあるが、いったいどれが正しいのか。
そしてぼくたちは激しい口論へと突入していったのだった(頭文字のNはぼく)。
S:「ティンカーベルが名前と名字に分かれるなんて馬鹿な話、初めて聞いたわよ!」
F:「だって人には氏と名があるのが当然でしょ」
N:「そうだそうだ。それともティンカーベルは天皇家だとでも言うんですか?」
S:「ひょっとしてバカですかあなた? 国も時代も違うでしょう」
N:「でもティンカーとベルに分けるのはごく自然だと…」
F:「いや、分けるならティンとカーベルですよ」
N:「じゃあティンカー・ベルは『ティンさん』ですか? そんなバカな」
S:「あんたたちどっちもバカよ!」
さらに議論は泥沼へと突き進んだ。
N:「じゃあ言わせてもらうけど、ピーター・パンもピーターパンでひとつの名前なわけ?」
F:「ピーターが名前でパンが名字だよね」
S:「はァ? ピーターパンでひとつに決まってるでしょ」
N:「話にならないですね、こりゃ」
S:「こっちが言いたいわよ。じゃあピーターパンは『パンさん』だと?」
F:「名字で言うからおかしくなるんだよ。『ピーターさん』なら普通でしょうが」
N:「そうそう。桃太郎だって名前だけで呼んでるじゃないですか」
S:「ほーら、名前だけじゃん」
N:「フルネームはきっと田中桃太郎とかでしょ。でも『田中の鬼退治』とは言わない」
F:「いや、それはどうか知らないけど…。でも桃の拾い主はいるもんな」
ここでSさんは「もういい」とだけ言い残してその場を立ち去っていったのでした。我々のハイレベルな会話についてこれなかったか。
正解をご存知のかたは教えてくださると嬉しいです。決着をつけようじゃねえか。
12月2日(火曜) 深夜
先日、11月26日の日記で「パイナップルがいいjgの」とだけ書いた件ですが。
あのとき何を書きたかったのか思い出した。
パイナップルってたまに食べるけど、どんな風に生えてるのかよく分からない。そこで酔っ払ったなりに、いろいろと考えていたのだった。たとえば下の図のようなのを予想していたのだ。
(1)ヤシタイプ
(2)メロンタイプ
(3)そてつタイプ
(4)ひまわりタイプ
個人的には(1)のヤシの実っぽい生え方だと思うのだが、どうも自信がない。うーん、一体どうなってんだろう?
…というわけでさっき調べてみたところ、実際にはこんな風だったのでした。
普通のパイナップル
ミニパイナップル
結果的には(4)のひまわりタイプが近かったわけである。一本の苗からひとつしか収穫できない貴重品だったのか。それに観賞用のミニパイナップルがこんな間抜けな代物だったとは。
ちなみにパイナップルの種ってどこにあるんだろうと思って再び調べてみたら、表皮付近に紛れ込んでるとのことで。
茶色いのが種
パイナップルについてちょっとだけ詳しくなったので今日は非常に満足です。
…というか、ぼくはあの日、泥酔しながらこんな面倒臭い更新をしようとしていたのか。本物のバカだ。
12月1日(月曜) 深夜
先月九州に出張に行ったときの費用が返ってきた。5万円なり。
急に財布の中身が暖かくなるので臨時収入のおもむきがある。それでつい嬉しくなって、新しい靴とセーターを買ってしまった。冷静に考えると、立て替えていたお金が返ってきただけの話なのだが、人間は理屈だけで動く生き物ではない。
内需拡大への第一歩は出張を増やすことかもしれません。新幹線に乗れるのでぼくも嬉しい。
−−−
ただ、せっかく買った靴とセーターだけど、飲み会には着て行けないのが残念なところである。
飲みに行くといつもヘロヘロになってしまい、気がつけば洋服も靴も無残なことになっているのだ。こういうことを今までに何度も経験した結果、ぼくにも知恵がついた。飲み会にはどうでもいい格好で臨むべし。
ぼくにとって飲み会は唯一の社交の場である。ここに着て行けないというのでは、いったい何のために買っているのかよく分からないが、そういうものだから仕方がない。人生とはまったく皮肉なものだ(論点を人生にすり替えて、自分のダメさ加減をうやむやにしてみる)。
さていよいよ忘年会シーズン、クローゼットで眠っていた服たちが活躍する季節であります。念のため、靴下も破れかけのやつで臨むことにしよう。なにしろ敵は手ごわい。予想外のところで靴を脱いでしまう可能性がある。
己の敵は自分自身。…なんかかっこいいですねオレ。違いますか。