6月30日(月曜) 夜
久しぶりに快晴の一日でした。
外を長時間歩いたらすごい汗をかいたのだが、冷房のよく効いた電車に乗ったら瞬時にして汗が乾いた。うひゃー快適!
…と、しばらく涼を楽しんでいたらびっくりした。首筋一面に粉がふいていたのだ。うわーなんだなんだ、塩か!?
そして気がつけば、指先をなめている自分がいた。あ、塩だ。うんうん。
「電車の中で自分の首筋にふいてる粉をなめる男」
これはちょっと○○な人がやることではあるまいか。
びっくりしたりして自意識が低下すると何をやらかすか分からないから恐ろしいです。
そういや「俺の塩」っていうカップ麺があった。おいしそうだ。
−−−
あと、鼻の穴のあたりが赤く腫れているので医者にいくことにしたわけですが。
いざ行こうという段になってふと考え込んでしまった。耳鼻科に行くべきなのか皮膚科に行くべきなのか。鼻の穴というのはどちらの守備範囲なんだろう?
5分間くらい考えた末、けっきょく皮膚科に足を運んだ。医者は患部をルーペで診た途端に言った。「こりゃあキミ、汚い手で鼻の穴ほじったからやで」「放っておいたら治るけど薬出しとこか?」。
耳鼻科に行っててもきっと同じことを言われただろう。5分間も考えて損した。
ところで皮膚科ってどこまでが領域なんだろう。「肛門の3ミリ横」とか「耳の穴の周り」とか。
6月29日(日曜) 夜
ぼくは子どもの頃、おしっこをことごとく便器の外に飛ばしてしまう習性を持っていた。
今でも酔っ払うと当時の習性が現れるのだが、それはさておき話を進めたい。
おかげで実家のトイレはいつも水びたし(というかおしっこびたし)だった。ただ、トイレ掃除を担当していた母には、「おしっこが便器の外に飛ぶ」という発想がないようなのだった。確かに女性でおしっこが便器から外れるというのは壮烈である。
母は口癖のように言っていた。「どこから水漏れしてるのかねえ。水道代がもったいないわ」。
そしてある日、とうとう我が家に業者が呼ばれた。調査を依頼された業者は、トイレの配管をすべて外して「原因」を探した。だが原因はおしっこなのだ。パイプを分解したって分かるわけがない。
案の定、業者は音を上げた。「ひと通り調べましたけど原因は探し出せませんでした。もしご希望でしたら、トイレの床を壊して本格的に調査しますけど…」。母は慌てて首を横に振った。水道代より調査費が高くついては本末転倒だと思ったのだろう。
「原因不明の水漏れ」は、ぼくが高校に進学するくらいになってようやくおさまった。
いま思うと、業者は真相を分かっていたのかもしれない。しかし顧客からの調査依頼に「原因はおしっこですよ」とは言いにくかったのではないか。もしトイレの床を壊して調べることになっていたら良心は痛まなかったのだろうか。
いまだに真相を知らない母親。ただ、今でもたまに実家に帰ると「漏水」させてしまう。また業者を呼んだら申し訳ないので、こっそりティッシュで拭き取っている。
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さて昨日、某企業の連載コラムが更新されてます。
今回のテーマは「いまどきの理想食」。理想的な栄養バランスの食事をサプリメント類だけで摂ってみようというコンセプトで、ぼくなりに実験してみました。おかげで体調を壊したことだけ申し添えておきます。
あと文体が妙ですが、気にせず読んでくださると嬉しいです。
6月27日(金曜) 深夜
たまには金曜も更新しよう。
金曜は自分なりに「たくさん飲んでもいい日」に設定してるのだが(鍛肝日)、酔っ払うと、パソコンに向かって文章を書くなんて気は霧散してしまうわけです。で、代わりに何をしてるかというと、ボーッとしたりゴロゴロしたり、そのまま寝てしまったり。
平日に残業とかあっても更新してるくせに。アルコールのアニマル化パワーはすごいなあと思います。
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というわけで電車に乗っていたら(どういうわけだか自分でも分かりませんが)、隣のオバサン二人組が。
「最近、ダイエットしようと思って毎日サウナに通ってるのよ」
「いいわねえ」
「でね、サウナに入ると500g体重が減るの」
「へーそうなんだ。いいじゃない!」
「でも喉が渇くから、その後250ccのジュースを飲んでるのね」
「ふんふん」
「ってことはよ。一日に250gずつ体重が減る計算になるわよね」
「そうよねえ」
「でも全然減らないのよ。どうなってんのかしら私の身体」
「へえー、謎だわねえ…。でも世の中、科学で説明できないことって多いからねえ」
あのー。「一日に250gずつ体重が減る計算」っていうのは「科学」なんでしょうか。ってことは、サウナに入ってジュース飲んでというのを一年間続けたら90kg以上痩せてしまんでしょうか(ぼくなんてこの世から消えてしまいます)。
今日言いたいことはそれだけです。はい。
6月26日(木曜) 深夜
上司から「ためになるからこれ読んでおきなさい」と、ある本をコピーしたプリント束を渡された。
合計10ページくらいなので読めない量ではないのだが、「本のコピー」ってどうしてこんなに読む気が失せるんだろう。本そのものならまだ読もうかなとも思うが、コピーになるともうダメ。きっと読まない自信がある。
上司に読まれたくない報告書を出すときは、「本をコピーした束」の体裁にすればいいのか。よし!
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昼食に激辛ラーメンを食べた。我ながら男らしい。
ただ、こういったラーメンには以前から警戒心を抱いている。「うわー、辛くて舌が痛いよ!」と悶えながらもやせ我慢して食べ続けていたら、実は麺がめちゃくちゃ熱くて、口中ヤケドしていたことが度々あるからだ。
以来、辛いものを注文したときは、神経質なほどにフーフー冷ましてから食べる習性がついてしまった。
「激辛ラーメンをしつこくフーフー吹き冷ましながら、ちょっとずつ食べる」
こんなセコい食べ方してる人はあまり見かけない。ぼくが新境地を開拓したのかもしれない。
パイオニアはいつの時代も理解されないものである。
6月25日(水曜) 深夜
数年前、『39』という心理サスペンス映画を観たことがある。
殺人容疑者が精神障害を演じて無罪を勝ち取ろうとする話である。
で、精神鑑定シーンではいろんな検査が行われていたのだが、その中に木の絵を描かせるというのがあった。「バウムテスト」と呼ばれる心理テストで、その人が描いた木の絵から精神状態を判定するというものであるらしい。
そういや学生時代、心理学の授業で習った覚えがある。
ふーんと思って本など買って調べてみたところ、確かに由緒ある心理テストのようで、いろんな解釈法があることを知った。おお、なかなか面白そうじゃないか。
そうとなると実際にやってみたくなるのが人の性。といっても友達が少ないぼくは、テスト対象を祖父(当時80歳過ぎ。大の酒好き)に定めた。うっしゃー、祖父の精神を判定しまくってやりますぞ!!
すると祖父はヨボヨボした手つきでこんな絵を描いてくれた。
うーん、なんか特徴がなくてつまらない。映画に出てきた、トゲトゲの珍妙な木とは大違いである。こんなのでは判定のしがいもないではないか。
そこで急きょ「もう一度描いてみて」と頼んでみたところ、祖父は面倒くさそうに再び描いてくれたのだった。
またこんなのかよ。
…とガックシきたものの、本をひもといてみたところ、こんな木からも多くの判定が下せることが分かった。木の形状自体は平凡であるが、描画の位置に特徴が見られる。すなわち、一枚目は画用紙の左側に描かれているのに対して、二枚目は右側に描かれているのだ!
祖父は数分の間に正反対の性格になってしまったのか。おじいちゃん、大丈夫!?
本に書いてあることを鵜呑みにするのはやめよう、と思ったことだけ記しておきます。
6月24日(火曜) 深夜
久しぶりにパソコンの画像ファイルを整理してたら、こんな写真が出てきた。
ずいぶん前に読者のかたから「名倉さん、ヤフーオークションにいい画像がアップされてますよ!」と教えていただき、ダウンロードしてみたものである。業者による携帯電話の販売なのだが、注目すべきは女性の股間。
ほんとに1×1ピクセル程度なのだが、よーく見るとパンチラしているのだ。
読者のかたも小生の好みを熟知しておられるようで嬉しかったのを思い出す。実際ぼく自身、世間の男性のパンチラ好き度を100とすると、105くらいの好き度だという自負を持っている(このへんの謙虚さも小生の長所であります)。ああ、いいなァー!!
で写ってるのは、1ピクセルの白いドット。こんなものに興奮してる自分にふと気づき、あまりの情けなさに死にたくなってきました。おまけに後生大事に保存してるいじらしさ。
せめてもう少し、少しだけでいいから、スケールの大きな男になりたいなァ。としみじみ痛感しております。
6月23日(月曜) 夜
京阪電車を見ててふと思ったんですが。
車両番号が5ケタというのはちょっと贅沢すぎるんじゃないだろうか。
JRとか近鉄とかの大手電鉄ならまだしも、ローカル路線の京阪が一万台も車両を持ってるとは思えない。京阪神にまたがる阪急電鉄ですら、今のところ4ケタで我慢しているのだ(たぶん)。京阪め大きく出たな、という感じである。
番号が大きいほうが立派だという見栄もあるのだろう。そういや新しい車両ほど番号も大きい。だが、この調子で行くと、100年後とかには大変なことになってしまうのではないか。
いやまァ、ただ画像を加工して番号を増やしてみただけなんですが。でも100年後の京阪電車って、結構こんなもののような気もします。
一番かわいそうなのは整備工場のオジサンだ。「6109536530号車、クレーンで吊りまーす!」「OKでーす。6109536530号車、台車切り離しに入りまーす!」なんて叫ばなきゃならない空しさ。こんなしょぼい車両に。
※こういう車両番号って一定の法則にしたがって命名されてるとは思うんですが、ウチはそういうサイトじゃないので大目に見てください。
6月22日(日曜) 夜
ここのところずっとスパムメールが多くて閉口している。
おまけに最近では、"Stop Spam"とか"Spam Blocker"とかいう件名のスパムが増えてきた。
だからこれがスパムなんだよっ!
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ウチの向かいにあるライブハウスが一日中騒々しい一日でした。
これで曲がまるごと聴こえればもうけものなのだが、ベースとドラムしか聞こえないので余計に腹が立つ。
それはまあさておき、ぼくも学生時代、ハードロックとかオルタナとかのバンドのライブに何度か足を運んだことがある。で、こういう場では観客の皆が、ヘッドバンギングとかしながらノッておったわけでありますが。
当時のぼくは今より輪をかけて「自意識過剰の病」がひどかった。するとどうなるかというと、周囲に溶け込むために「違和感のないヘッドバンギング」を行うことで頭がいっぱいになってしまうのだった。頭を激しく振りながらも、その頭の中はというと
自然なヘッドバンギングを心がけるあまり、ライブが終わる頃には心身ともにクタクタに。ああ、ハードロックのライブはやっぱ疲れるぜ!!
こんなセコい聴衆が混じっていることなど露知らぬまま、カート・コバーンさんはハードに逝去なさったのでありましょうな。
6月21日(土曜) 夜
近所のスーパーに酒を買いに行ったら、タカラのチューハイだけが100円均一で並んでいた。
で、これラッキーと何本か買い物かごに入れた直後、背後にいたオバサン数人がしゃべり始めたのでした。
「あら、このお酒安いわねえ」
「そうねえ。でもタカラのチューハイよ。こんなのダメダメ」
「タカラのチューハイなんて、飲んだら頭痛くなるわよ」
「そうだわね。安物買いの銭失いよね」
衝動的な殺傷事件というのはこういうときに起こるんだな、とふと思いました。
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でも、酒のついでに買った小松菜(一束50円)を見て心がなごんだ。
軟弱蔬菜(野菜)出荷組合。
ここはひとつ、軟弱・野菜出荷組合という風に解釈したいところだ。組合にはまったく力がなく、なんでも相手の言いなり。そして、自らの軟弱さを堂々とアピールする潔さ。「ああ、オレたちは軟弱さ! 大いに軟弱だとも!」。
いやまァ、小松菜が「軟弱野菜」ってことなんでしょうけど、それでも親近感がわく。
これからも小松菜を食べようと静かに決意。
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さて本日、某企業の連載コラムが更新されてます。
今回のテーマは「いまどきの古川町」。個人的に古い商店街が好きで、休日は市内をブラブラすることが多いんですが、今回はその一つ、京都・東山にある古川町商店街のレポートです。寂れた商店街はやっぱりいいなあ。
よろしければご覧いただけると嬉しいです。
6月19日(木曜) 夜
残業で遅くなったので、またもやペッパーランチで晩ご飯。嬉しい。
ただ、いつもふと心配になる。ペッパーランチと銘打ってるからには、やはり昼食をターゲットにした店なんだろうか。
「世のランチ、拙者にとってはディナーなり」
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最近、学生時代の知人から久しぶりにメールが届くことが多いんですが。
びっくりするのがそのメールアドレスである。なんだか大変な事態になっているのだ。
古家君のことは学生時代を通じて知っているが、彼の呼び名は「フルヤ」か「フルヤくん」のどちらかであって、「フルフル」なんて呼ばれたことは決してなかった。孝徳君も同様で、「タカクン」なんて呼ばれてるのなど聞いたことがない。良樹君も同様である(それに happiness ってなんだよ)。
おそらく本名のアドレスが既に取得されていて、次善の策として登録したのだろう。それは分かる。だがしかしだ。これはちょっとマズいんじゃないだろうか。それとも実は、こんな風に呼んでほしかったんだろうか。
こんど古家に会う機会があれば言ってやろう。「…今日からお前のこと、フルフルって呼んでいいかなぁ?」。
6月18日(水曜) 夜
毎日雨続きで洗濯物が全然乾きません。
部屋で干せば多少は乾くのだが、カビが繁殖するとか聞くと心配なのでずっと外に干している。ただ、降ってはやんでを何度も繰り返す結果、気がつけば3日以上ベランダに干しっぱなし(濡らしっぱなし)になっている。
さっき洗い物を見たらうっすら塵が積もっていたので、また全部洗濯し直しました。いつになったら着れるのか。
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全然関係ないが、電車の中で女子高生2人組が喋っていた。
「今度の文化祭の製作だけど、うちのクラスどっちになるんだろう」
「八頭身のドラえもんか凱旋門かだよね。どっちに投票する?」
「わたし、ドラえもんにするわ。凱旋門って地味そうだしィー」
「そうよねえ。高さ2メートルの大作にするとか言ってるけど灰色だからねぇ…」
「そうそう地味過ぎ! ドラえもんもつまんなさそうだけど青いからまだいいかなって」
久しぶりにいい会話を聞いた気がする。ありがとう!!
でも個人的には、八頭身のドラえもんなんかより凱旋門のほうがずっと楽しいと思う。
「ダンボールで作られた高さ2メートルの凱旋門(全面灰色にペインティング)」
こんなものが堂々と展示されている状況こそ真の芸術だ。俄然、取材に行きたくなってきました。
6月17日(火曜) 夜
これって本当なんでしょうか。
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研究者が偉い発見をしたりすると、決まってこんなことを言う人がいる。
「研究者って子どもの頃の好奇心とか夢とかを追求してて素敵だなあって思う」
でも本当にそうなんだろうか。業績のためだけの研究が横行しているのはさておいても、そんな純粋なものじゃあない気がする。
たとえば先日発表されたニュース記事を見てみよう(ZAKZAKより抜粋)。
炭素の球状分子「フラーレン」の一つひとつに水素分子をもれなく閉じ込めることに、京都大化学研究所の小松紘一教授(構造有機化学)が成功した。
簡便に効率よく水素を閉じ込められ、水素を燃やして電気を起こす燃料電池などへの応用が期待される。
小松教授は、「今後、金属イオンを閉じ込めて電導性や磁性を持たせた炭素の新素材をつくりたい」としている。
小松教授は子どもの頃、炭素の新素材を作るのが果たして夢だったろうか。これは極論としても、科学的発見をするのが子どもの頃からの夢だったんだろうか。
小学校時代の文集などをひもとけば、答えは自ずと明らかになるだろう。そこには全然違うことが書かれているのではないか。
ただ、この小松教授も夢はずっと持ち続けているのかもしれない。すると記事もこんな風になるだろう。
炭素の球状分子「フラーレン」の一つひとつに水素分子をもれなく閉じ込めることに、京都大化学研究所の小松紘一教授(構造有機化学)が成功した。
簡便に効率よく水素を閉じ込められ、水素を燃やして電気を起こす燃料電池などへの応用が期待される。
小松教授は、「今後は新幹線の運転手になりたい」としている。
ちなみに、ぼくが小学校時代の文集に書いた将来の夢は「植物はかせ」でした。理由は植物を栽培するのが趣味だったから(トリカブトとかチョウセンアサガオとかを「秘密兵器」として栽培してました。実話です)。
マッドサイエンティストになり損ねたサラリーマン。心底どうしようもないな、と時々思います。
6月16日(月曜) 夜
『ウンコに学べ!』(ちくま新書)という本を読んでおります。
この本によると、昔の人々は鬼や魔物を恐れていた。だから我が子を鬼魔から守ろうとして、名前をつけるときに彼らが嫌う物の字を入れたのだという。
その一つがウンコだった。たとえば牛若丸の丸は「おまる」の意味だし、紀貫之の幼名は「あこくそ」だった。また「阿倍朝臣男屎(あべのあそんおぐそ)」なんていう貴族が当時はゴロゴロいたらしい。
そこで思ったのだが、今の人々もこういう考え方をもう少し大切にしたほうがいいのではないか。いくら科学が進歩しても病気で死ぬ死なないは運に左右されるときが多いわけだし、ひょっとしたらこれらは鬼魔のせいかもしれないんである。「花梨」だの「美穂」だの美味しそうな名前ばかりつけていては、まっさきに病魔の標的になりかねない。
そこで、鬼や悪魔が嫌いそうな名前を考えてみた。
我が子のことを思うなら、このような名前をつけることが大切なのであります。
とりわけ鬼や魔物は豪快な性格っぽいから、大量の洗い物は大の苦手と思われる。というか、洗い物が大好きな鬼などちっとも恐くありません。
また、嘔吐物などはフェチがいる可能性も否めないけれど、レンタルビデオ滞納金のフェチはいないでしょう。
6月15日(日曜) 深夜
ここ最近、七輪自殺のニュースをよく耳にする。
自動車の中で七輪をたいたうえで、酒とか眠剤とかガブ飲みして熟睡してしまう。すると目が覚める頃には無事、酸欠で死亡しているという按配である。簡単かつ確実な自殺法のひとつと言えるだろう。
ただ、バルビタール系の睡眠薬がほとんど処方されなくなったように、あまりにも簡単かつ確実に自殺できる手段には法的規制が下されている場合が多い。となると今後、七輪が規制の対象になる日がくるのではないだろうか。
で、法律で規制されると闇で流通するのが世の常である。新聞には次のような記事が踊ることだろう。
殺伐としてるのかのどかなのか、いよいよ分からなくなってきますな。
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全然関係ないが、フランス在住の読者のかたからメールをいただいた。
ドラえもんはフランスでもテレビ放映されているとのこと。もちろん、みんなフランス語の吹き替え。ドラえもんものび太もジャイアンも、みんなみんなフランス語を喋っているのだ。
おまけにのび太は、あちらは「ノブ」と呼ばれているとのこと。いいなァ。
当然ながら、じゃりんこチエもこち亀の両さんもみんなフランス語をしゃべるのだろう。いい時代になったものだとつくづく思う。
6月14日(土曜) 夜
昨夜、親を殺す夢を見た。
で、「恐い夢を見てねえ」と知人に話したところ、「おまえのほうが恐いよ」と言われました。
こういう内容の夢は親からの自立とかを暗示するらしいが、29歳にもなってこんな夢見てるのは確かにヤバ目です。
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今日は休みでヒマだったので本屋に行ったりしてました。
で、雑誌コーナーを冷やかしていたら、隣にいたオヤジが突然、ボソッと独り言をつぶやいた。
「趣味はないけど、なんとやら〜 かァ…」
これは一体なんのか!?
「なんとやら〜」という表現は普通、みんなが知ってることわざなどを婉曲に表現するときに使うものだろう。たとえば「弘法も筆のなんとやら〜ですな。ガハハ!」とか「とらぬ狸のなんとやらですよそりゃ」なんて風に。
でも「趣味はないけどなんとやら」はなにを遠まわしに言ってるのかさっぱり分からない。
だいいち、独り言をなぜ婉曲にぼかしてるのかもなんとやらですが。
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さて本日、某企業の連載コラムが更新されてます。
今回のテーマは「いまどきの本USJ」。大阪の大型遊戯施設であるUSJに行ってきたレポートです。先月に行ったときの模様なので、みんな上着を着てたりして季節感が妙ですが、このあたりはどうか気にしないでください。
よろしければご覧いただけると嬉しいです。
6月12日(木曜) 深夜
医者に出されたステロイドを使ったら、瞬時にしてアトピー全治しました。おそろしい。
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「自然保護運動」とかしてる人たちをみるとふと思う。
合成洗剤使うのやめたり植林したりって「自然」なんだろうか。今の人類にとっては、「化学製品を作って快適な暮らしを追求して、木とか伐採し続ける」のが自然な状態じゃないんだろうか。そもそも人類が異常繁殖してるのも自然現象なんだし。
自然保護とかするのは明らかに不自然な気がする。というか、こういう人たちの言う「不自然」とは単に、「人類の生存に不利益な環境」のことじゃないんだろうか。
そもそも大宇宙は放射能だらけだ。人類は地球を少しずつ自然に戻しているのかもしれない。
風刺っぽくてもっさいけれど、そんなことを考えていた本日でした。
6月11日(水曜) 深夜
病気の話ばかりで申し訳ないんですが。
アトピーにはDHAを摂るのがいいと医者から言われたので、サプリメントを買おうと薬局に行ってみた。だが場所が分からないので店員に尋ねてみたところ、丁寧に案内してくれた後、デカい声で解説してくださったのだった。
「こちらがDHAのコーナーでございます! 頭がよくなる成分として話題になっておりますよ!」
頭の悪さに悩んでいると思われたか。賢くなろうとしてDHAを買うというのは、たしかにかなり莫迦っぽい。
それは仕方ないとしても、デカい声で言うのは小っ恥ずかしいからやめてくれ。
6月10日(火曜) 深夜
昨日の日記について、読者のかたからメールをいただいた。
医者が毎回ワンポイントアドバイスをくれるのは、それ自体が治療行為として診療報酬を請求できる(つまり儲かる)からではないかとのこと。真偽のほどはぼくには分からないが、確かにそうなのかもしれない。
そういや医者は、ぼくにアドバイスしながら、その内容をカルテに書き込んでいた。読者のかたの指摘を鑑みると、診療の証拠として記録に残していたものと思われる。なるほど、一度に全部教えてくれないのはだからだったのか。
となると今後、診察のたびに違ったアドバイスが与えられると予想される。次回、「サバの缶詰の汁も飲んだほうがいいんですか?」と訊いたなら、その答えが診療報酬として請求されるのだろう。
そしてドクターカルテには「サバの缶詰の汁は飲んだほうがいい」と書き込まれる。
これでは威厳にかかわるので、ドイツ語とかで分からないように書いたほうがいいと思いますよ先生。
6月9日(月曜) 夜
なかなか治らないアトピーに業を煮やし、皮膚科の医院に行ってきました。
要はたまに使うステロイドをもらいにいくだけなのだが、ここの先生は診察のたびにワンポイントアドバイスをくださるのだ。
だったら初めから全部教えてくれといいたくなるが、どうも気になるのが「〜らしいよ」」という言いかたである。毎回、直前に仕入れた豆知識を披露してくださってる風なんである。これって、「アトピーには烏龍茶が効くって雑誌に書いてあったぜ」なんて友達が教えてくれるのと同じベルじゃないんだろうか。
「大腸がんも予防できるんだって」というのもどうなんだろう。親切心なのは分かるけれど、「あるある大事典」とかで仕入れた雑学を聞かされてる気になるのはぼくだけでしょうか。それとも皮膚科の研究論文なんかにも掲載されていたんだろうか。
アトピー性皮膚炎の発症機序に関して報告されているアラキドン酸カスケード仮説に対して、本データは、DHA(ドコサヘキサエン酸)の投与がエイコサノイドの低減を介して、アトピー性炎症反応の抑制することを示した(ちなみにDHAは大腸がんの予防効果もあるそうである)。具体的には100例中47例において、アトピー性炎症反応が有意な改善が認められた。 ※データ等はウソなので悪しからず。
でも専門医の意見ということで、明日からはサバの缶詰ばかり食おうと思います(汁も飲んだほうがいいんだろうか。でも甘いからなぁ。今度の診察ではサバ缶について問い詰めてみよう)。
ちなみに、「〜らしいよ」という言いかたは、考えようによっちゃあ良心的なのかもしれませんな。医者だって自分で研究してるわけじゃあない。
6月8日(日曜) 夜
天気のいい休日だったので、布団やじゅうたんをベランダに干しておったわけですが。
数ヶ月間放置していたじゅうたんを叩いたら、ものすごい量のほこりや毛髪、陰毛などが舞い降りた。とその直後、階下のベランダから住人の頭が現れたのだった。当然のことながら「ものすごい量のほこりや毛髪、陰毛など」はそのまま階下の住人の頭にパラパラパラ…。
これはマズいと思ってあわてて引き上げたものの、どう考えても犯人はバレバレである。「あら、下の階から舞い上がってきたほこりが降ってきたかしら。なかなかオツなものねー」とか思ってくれていたらいいのだが、そんな奴は全世界に一人もいないだろう。
おかげでアパートの廊下に出るのが恐くて仕方がない。もし階下の住人にバッタリ出くわしたら、一体どうやってやり過ごせばいいのか。「昨日のほこりは大豪雨だったでしょう!ワハハ!」なんて大笑いしながら挨拶する勇気は、ぼくにはこれっぽっちもありません。
こんなだったら下のほうの階に住んでたほうがまだよかった。…かというと、そんなことは全然思ってないんですが。上の階からほこりやら陰毛やらが降ってくるのだけはごめんである。ああ、最上階でよかった。
結局はポジティブシンキングに落ち着いております。自分で自分をほめたい。
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でも、もしウチ(最上階)の上からほこりが降ってきたらちょっと恐いですな。
犯人は屋上に住んでいるとしか考えられない。市街地や地下道を追われたホームレスが、屋上にこっそりダンボールハウスを作って暮らしているのである。
マンションの最上階に住んでいるあなたもひょっとすると…。と、イヤなことを書いて終わってみる。
6月7日(土曜) 夜
ずっと家でゴロゴロして、カップラーメン食べてうんこした一日でした。
カップラーメンを食べていて思い出したが、うちの母親は妙に健康志向だった。なので、カップラーメンにもキャベツやらネギやらを大量に入れていた。もちろん家族に出すときも同様である。
ただ、これが恐ろしく不味かった。生野菜をてんこ盛りにして湯を注ぐ結果、熱湯の温度が下がり、麺に熱が行きわたらず固いままべちゃべちゃになってしまうのだった。もちろん野菜のほうも半生だし、スープは薄くなるしで、この世のものとは思えないシブい味になっていたのだった。
なので、何も足さないカップラーメンを食べるたびに「ああ、うまいなァ」とつくづく思う。これも母親のおかげである。
ありがとう母さん!
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さて本日、某企業の連載コラムが更新されてます。
今回のテーマは「いまどきの京裏寺」。観光ガイドには載らない京都のマイナースポット「裏寺町」(通称ウラデラ)を散策してみたレポートです。個人的に京都で一番好きなスポットの一つで、歩いてると学生時代の想い出がいろいろよみがえって気が滅入りました。
よろしければご覧いただけると嬉しいです。
6月5日(木曜) 夜
ロングランを続ける名作アニメ「ドラえもん」。
…といえば声優・大山のぶ代さんであるが、彼女が亡くなったらいったい誰が後を継ぐんだろうか。
ルパン三世を後継した栗田さんは物真似という土台があった。サザエさんのカツオ役も変わったけれど、彼の場合は主役でないうえ、それほど個性的な声でなかったのが幸いした(ちなみに初代カツオ役は大山のぶ代さんらしい。…って誰でも知ってますか)。
だが、ドラえもんとなると話は別である。あの声はそう簡単には真似できないだろうし、ダントツの主役だけに、少しでも声色が変わると違和感が出てしまうのは必至である。じゃあどうすればいいのか?
いろんな意見があるだろうが、大山氏の他界を機として、まったく別タイプの声優にするのがいいと個人的には思う。似た系統の声優だと違いばかりが際立ってしまいがちだが、全然違えば違いもクソもない。新たなドラえもんを受け入れるショック療法となるのである。
今度のドラえもんの声優は森本レオ氏にお願いしてはどうか。
「ドラえもん助けて〜!」と泣きつくのび太に対して、ドラえもんはあの「いい声」でつぶやくのだ。「どうしたんだい、のび太くん…」。
これだけでのび太は、よく分からないけど納得してしまうことだろう。自己と対話し、洞察を深め、自然と問題は解決していく。未来の道具に頼ることなく、魔法のカウンセリングのように葛藤が解きほぐれていくのだ。
これだと単に「のび太が困って悩んだ」話であるが、そろそろ道具もネタ切れだろうから、製作者にとっても福音となることだろう。
そもそも森本レオも高齢だろうという問題もあるが、今はそういう些事を取り沙汰しているのではないということで。
6月4日(水曜) 深夜
今日も不調だ煙草がまずい。
体調が悪いときは煙草を吸ってもいがらっぽくて全然おいしくない。でも数分後、「今度はおいしいんじゃないか」と思ってまた吸ってしまう。もちろんまずい。
おかげで灰皿には、先っぽだけ吸って消した煙草が山積している。自分の莫迦さが目に見える形になると落ち込む。
−−−
ニュースを見ていたら、北朝鮮の船「万景峰(マンギョンボン)号」のことが話題にのぼっていた。
マンギョンボン号。何度聞いても新鮮な語感だ。おまけに堅物男性アナや若い女性アナが、口々に原稿を読み上げるんである。「マンギョンボンゴーに関する問題ですが〜」「マンギョンボンゴーへの視察に際して〜」。恐るべきはマンギョンボンである。
とにかく胡散くさいというか、よくいえば謎めいているというか。いっそ形容詞として取り入れたいくらいである。
「○○美容クリニックの包茎手術って、かなりマンギョンボンらしいよー」
あと、マンギョンボンは早口言葉としても難しいですな。気がつけばマンミョンミョンになっている。
…こんな言葉を一人でつぶやいてるぼくも不気味ですが。隣室の人に聞かれてたらオオゴトだ。
6月3日(火曜) 夜
知人Sさんは自称「熟考タイプ」である。どうしても物事を考えすぎてしまうんだとか。
たとえば先日、みんなでデパートに行ったとき、Sさんは台所用品コーナーで足をとめてじっと悩み始めたのだった。なにを考えているのかと尋ねると、ぼくら凡人の予想を超える答えが返ってきた。
「うちのキッチンのシンクに洗い物トレイを置きたいんだけど、サイズが合うかどうか考えてるの…」
幅が合うトレイでないと使えないので、家のシンクの大きさを頭の中でイメージして、どのサイズの製品がいいのか必死で考えているんだという。なるほど、ずっと考え続けるはずである。いくら「考え」たって正解が出るはずがない。
こういう買い物をするとき、ぼくら凡人はあらかじめ家のシンクのサイズを測って店に行くものだ。が、Sさんにはそういう発想はあり得ない。あらかじめ測ってしまっては熟考する余地などないからだ。このあたりが「熟考タイプ」たるゆえんである。
真の「熟考タイプ」者にとって、熟考は何かのための手段ではなく、それ自体が目的なのだ。
何かやる前にいろいろ悩んだ末、「オレって行動するより考えてしまうタチでさァ」なんつってる奴がたまにいますが、こういう輩はSさんの足の爪の垢でも煎じて飲むのがいいと思います。君たちは本物のすごさをまだ知らない。
6月2日(月曜) 深夜
いつも元気いっぱいの新人Eさんというのが職場の他部署にいる。
ウチの部署を訪ねてくることも多くて、いつもドアをノックしてから入ってくる。それはいいのだが、元気いっぱいだけに、ノックの音も「ドンドンドンッ!」と物凄いデカさなのだ。おかげで彼女が来るたびに心臓が止まりそうにビックリする。これだったらそのまま入ってきてくれたほうが余程ましである。
でも気が弱いので、どうも注意できずにいる。こうなったらドアに「ノックは静かに」と貼り紙しておくか。
いや、ダメだダメだ。上司が自分への当てつけだと勘違いしたら最悪である。
…なんてことばかり考えて過ぎ去った一日でした。日常業務から距離を置いて、職場の労働環境について思案した一日。こういうグローバルな視点で仕事に臨むことが大切なんである。たぶん。
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そして街のブティック前で見かけたダンボール。
この店の洋服は「はで柄」か「じみ柄」に分類されるようです。
こういう豪快さをもっと見習いたい。
6月1日(日曜) 夜
ズボンをずりおろして穿いている男子高校生がいまだに観察される。
市内では絶滅寸前の危機に瀕しているものの、ちょっと郊外にいくとまだ多数見かける。「ヤンキー」という言葉を久しぶりに思い出すひとときである。
こうして見ると短足だなァと改めて思うが(本当に短足なのかもしれないけど)、昔はこんなファッションが流行るなど想像もしなかった。この調子でいくと、ヤンキーたちの間では今後、もっとよくわからない格好が流行するかもしれない。
ただ、彼らのファッションにはある程度一貫した指向性が感じられるのも事実。ボンタンズボンや刺しゅう入りジャケットなど、どれも優等生ファッションの逆を目指したものだったように思われる。ルーズファッションにもこういう姿勢が反映しているのだろう。
となると、現実的に流行りそうなものは「チャック全開」しかない。是非やってほしいと思う。
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いつも土曜に更新されている某企業のコラムですが、今週は諸事情によりお休みです。すみません。