2002年9月のプチ日記

9月30日(月曜) 深夜

 森林浴のかおりのトイレ芳香剤を購入。

 森林のかおりなんて普段嗅がないだけに、こういう匂いだったのかと新鮮な気分である。

 今後ぜひ、本当の森林浴に行ってみたいと思う。そこではきっと夢のようなひとときを過ごせることだろう。

 「さあみんな、トイレの匂いを胸いっぱいに吸い込むんだ!」

−−−

 全然関係ないが、高1のとき、知人M君がぼくに尋ねてきた。

 「オナニーってよく聞くんやけど、どうやってやるのか知ってる?」

 高校生にもなってオナニー童貞を守っているのもすごいが、それより「オナニー」の発音まで微妙に変なのがおかしかった。ふつうは第一音にアクセントがくるが(「ンゴー」とかと同じ)、M君は第二音にアクセントをつけていた(「フワー」とかと同じ)。

 それはさておき、高1といえばぼくも年頃。つい真顔でウソを教えてしまったのでした。

 「まず枕を股間にはさんで腹ばいになる。で、そのまま激しく体を前後に動かすのや」

 残念ながら結果についての報告は返ってこなかったが、便りがないのはいい便りとも言われる通り。きっと彼なりに「いい結果」を見いだしたんだろうと思う。

 M君はいまでも、枕を股間にはさんでオナニーしてるんだろうか。

 …こんなロマンティックなことをつい考えてしまう秋の夜長。

 

9月29日(日曜) 夜

 百円ショップで買い物してストレス発散。

 気がつけばネクタイ用ハンガーとかフォトフレームとか余計なものばかり買ってしまうのだが、どれも百円なので、買うたびにどんどん儲けている気分になってスカッとする。考えてみたら、これこそ敵の思うつぼなんだけど。

 関係ないが以前、職場のIさんが言っていた。

 「百円ショップっていろいろあるけど、どこがいちばん安いの?」

 えーとですね、だから百円ショップ…。

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 あいかわらずグズグズと風邪気味です。

 こういうときは十分に栄養をとって休むのがいい。…と思ってスーパーの食品コーナーに出向いたのはいいが、さて何を食べたらいいのかよく分からない。ビタミンCがいいとは聞くが、オレンジジュースならもうたくさん飲んでいる。

 「こういうときは頭で考えるより感覚で選ぶのだ。必要としている栄養は体が自然と欲すもの」

 自分の感覚にしたがった結果、手に取っていたのはヤキトリの缶詰だった。風邪気味のぼくはこんなものを欲していたのかと愕然。

 いやまァ、「調理せずに休みたい」というメッセージなのかもしれないけど、それにしても。

 

9月28日(土曜) 夜

 風邪をひいて寝込んでました。今日だけで18時間睡眠。

 金曜日の勤務中、昼頃から急にしんどくなってきたのだった。で、早めに帰らせてもらおうと思って仕事場で体温を測ったのだが、結果はたったの37度4分だった。余計なことをしたばかりに「早退させてください」とは言いにくい雰囲気に。

 これからは、しんどいときは体温など測らないことにしよう。

−−−

 知人の女性Aさんは最近、彼氏とのエッチに辟易しているらしい。

 なんとなれば、その最中、相手の口数が多すぎてシラけてしまうというのだ。

「もうこんなになってるよ。下の口は正直だよねえ」
「ほうら、なにが欲しいのか言ってごらん」
「言うまであげないよ。なにが欲しいのか言うんだ」

 こんなことを真顔で言われ続けたら確かにシラけるだろう。安っぽいアダルトビデオそのもの。

 まァ、彼の気持ちも分からないではない。きっと次のような展開を期待しているのだ。

「なにが欲しいか言ってごらん」
「…そんな恥ずかしいこといえない」
「初々しいオナゴじゃのう。ほうら言うんじゃ!」
「ああん、イヤ!」
「ふふふ。上の口ではイヤと言うても、下の口は正直者よのう。もうこんなになっておるわ」
「やめてください…」
「ほうら、なにが欲しいか言うんじゃ! 言うまでやらんぞ!!」
「お、お…」
「なんだ? ほしくないのか!?」
「お、おちんちん…」

 まるで悪徳お代官みたいになってしまったが、こんな世界は非現実的なのでありまして。歪んだ征服欲にとらわれている彼氏を矯正するためにも、Aさんは次のような展開に持ち込むのがいいと思う。

「なにが欲しいか言ってごらん」
「なんでそんなこと言わせるわけ?」
「ふふ、初々しいオナゴじゃのう。ほうら言うんじゃ!」
「ビッグマグナム」
「えっ?」」
「だからァ、猛々しい雄のシンボル!」
「ちょ、ちょっと待つのじゃ」
「スペシャルディックって言えばいいの? それともポークビッツ!?」
「ええと、じゃあそれをどこに入れてほしいんだ? ほら言うんだ!!」
「大洪水のホットプッシーよっ! カモオォーン!!」

 目には目を。悪徳お代官にはホットプッシーを。

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 某企業のコラムは、今週はお休みです。まぁこれは向こうの事情なので仕方ありません。

 

9月26日(木曜) 夜

 先日購入したズボンが裾直しされたので受け取りにいった。

 だが、改めて試着してみたら微妙に短くなっていた。ここ数日で急に足が長くなったのなら嬉しいが、普段はいてるジーンズはいつも通りなのでそうとは考えにくい。どうやら店側が丈を切りすぎてしまったようなのだった。

 というわけでもう一度作り直してもらうことになったのだが、はいてみるとちょっと窮屈な気もしてきた。

ぼく:「やっぱりもう1サイズ大きいのにしてもいいですかねえ?」
店員:「できればサイズの変更はご遠慮願いたいんですが」
ぼく:「でもちょっと窮屈な感じがするんで…」
店員:「いえ、まだ背中が余ってますからゆとりありますよ」
ぼく:「今はよくてもぼく、冬場は太るんですよ」
店員:「いえいえ、そんなことないですよ」

 押し問答になるかと身構えた瞬間、「そんなことないですよ」の一言でケリがついてしまったのだった。「ぼく、冬場は太るんですよ」「そんなことないですよ」、この対応はちょっとどうなんだろう。だってこっちはホントに太るんである。

「私、明るい色の服は苦手なの」
「いや、そんなことないよ」

「オレ、○○の採用試験落ちちゃった」
「いや、そんなことないよ」

 人はべつに、なんでもかんでも否定してもらいたくて言ってるわけじゃないと思います。

 

9月25日(水曜) 夜

 学生時代、酔うと決まって「自分がいかにモテるか」を喋りだすT子さんという女性がいた。

 はじめのうちは「同じ時期に告白されたりしたら困らない?」なんていう自慢話から始まるのだが、酒が進むと「この前○○クンから誘われちゃって」「実は××君ともちょっとあって」てな風に固有名詞がどんどん登場してくるのだった。

 こういうプライベートな事柄を言いふらす是非はさておき、問題はその固有名詞たちの中に知り合いが何人か含まれていたことだった。○○君も××君もぶっちゃけた話、モノスゴクもっさい男だったんである。思わず浮かぶ「われ鍋にとじ蓋」の言葉。

 周囲の反応も同様で、明らかに蔑みの視線を投げかけつつ彼女の話を聞いていたのを思い出す。「T子ってこんなしょうもない奴らにまで『イケる』と思われてたのか」と。これでは自慢話どころか、自己卑下してるようなものである。

 そういや当時ぼくが告白した女性たちは、誰一人としてそのことを周囲にバラさなかった。そのときは「恋こそ成就しなかったけれど、ぼくのことを大事にしてくれてるんだなァ」と感動していたのだが、今思うとなにか違うような気がしてきました。

 やっぱりそういうことだったか。

 

9月24日(火曜) 夜

 本日のお経。

 先日の祖父の法要で読まれたもの。途中で「珍寶」(ちんぽう)という言葉が出てきます。

 ただそれだけなのだが、隣に座っていた女子大生の従姉妹も唱えていたものでつい。

 ぼくは一人で意識過剰になってしまい、あやうくドモりかけました。あぶなかった。

−−−

 職場の新しい計画を任されることになった。

 この件については上司から、「顧客にリラックスしていただくことを最優先させるように」と命じられているのだが、ぼくの乏しい対人スキルでははなはだ心もとない。「リラックスしてもらわなくちゃ!!」と必死になるあまり、ガチガチになって余計に緊張を強いてしまいそうな気がしてならない。

 こんな体たらくでは今後の昇進にも関わるので、なんとか使命を遂行しようと思う。

  1. 世間話を織り交ぜつつ、カジュアルな雰囲気を演出する。
  2. これでダメなら、顧客に土下座して「リラックスしてください!…じゃないと進退に関わるんですぅ!」と懇願する。
  3. それでもだめならナイフをちらつかせて「リラックスせえへんかったらブチ殺すぞ」とすごむ。

 いちばんいいのは、その場にぼくがいないことなんですが。やっぱり仕事をサボることに専念します。

 

9月23日(月曜) 深夜

 連日で飲み呆けておりました。

 カラオケにも行ったのだが、ぼくはまともに歌える曲がほとんどない。それで飲んでばかりいても、そのうち順番が回ってくる。

 で、酔った勢いで「どうせなら」と思い、誰も知らないような歌手の曲(ぼく自身もまったく知らない)に勝手にメロディーをつけて歌ってお茶を濁していた。これなら誰にも音痴を悟られずに済む。おまけにマイナーな曲を知ってる音楽通みたいでかっこいい。

 …と安心していたら、帰り際にみんなから指摘された。「おまえテキトーに歌ってただろ」。どの曲もほとんど同じメロディーで歌っていたらしく、自分で作曲してるのがバレバレだったらしいのだ。うわーしまった!

 「真顔で知らない曲に勝手なメロディーをつけて歌ってばかりの客」

 たしかにちょっと不気味だが、大幅なアレンジだったということで大目に見てほしいと思う。

 見栄を張るとまったくロクなことがない。

 

9月21日(土曜) 夜 ※昨日までの日付がメチャクチャですが気にしないでください。時間見当識のヤバさもいよいよアルツの域です。

 ズボンを買いにデパートに行ったんですが。

 商品を見て回っていたらふと、自分のズボンのチャックが全開なことに気がついた。うげっ! …と焦ったものの、いまさらトイレに行って直すのはめんどくさい。どうせ試着するんだからそれまで辛抱すればいいのだ。

 というわけで、目当ての商品を片手に「試着したいんですけど」と女性店員に申し出たところ、予想外の答えが返ってきた。

「お客様でしたらあと1サイズ小さいほうがいいようにも思うんですが…。ウエストサイズお測りしますね」

 うわっ、ちょっと待て! こっちはチャック全開で買い物に臨んでいるんである。ウエストなんて測られたら一巻の終わりじゃないか!!

ぼく:「じゃ、じゃあ1サイズ小さいやつにします」
店員:「一度ウエストお測りしますよ」
ぼく:「いえ、いいですいいです!」
店員:「すぐ測れますからどうぞ遠慮なさらず」
ぼく:「自分のウエストとか、だいたい分かってますし」
店員:「え?」
ぼく:「ていうか、すいません。ほんとちょっと試着したいんで。すみません」
店員:「はァ…」

 測定をかたくなに拒み続けるのみならず、「1サイズ小さいやつにします」と言っておきながら手持ちの商品を試着しようとするぼくに対して、店員は明らかにおびえたような表情。どうしていつもこうなるのか。

 でも試着したら急に余裕が戻ってきて、結局、改めて持ってきてもらった「1サイズ小さいズボン」を買った。

 二度と足を運べない店がまたひとつ増えました。

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 さて本日、某企業の連載コラムが更新されてます。

 今回のテーマは「いまどきの京とびだし」。京都の道端で見かけた「飛び出し注意」のキャラ看板たちを調査してみたレポートです。今までにさんざんやり尽くされてるテーマですが、定番ということで大目にみてください。

 よろしければご覧くださると嬉しいです。

 

9月30日(金曜) 夜

 酒を飲まない金曜の夜長。

 今朝、いつもあまり穿かない靴下を半年ぶりくらいに穿いてみたら、ゴムがすっかり硬化してバリバリになっていた。靴下って、ずっと放っているとダメになってしまうのか。

 といって、気に入ってしょっちゅう穿いている靴下も、擦り切れてすぐにダメになってしまう。穿いても穿かなくてもダメになるのか。

 とてつもない無力感にさいなまれてガックシ。靴下に人生の真理を垣間見る。

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 ナツメグを3粒ほど食べると精神錯乱の末、死んでしまうこともあるらしい。ある本で読んだ。

 身近なスパイスが毒になるというのは単純にワクワクするが、こういうのが自殺に使われるとどうも感じがでない。

「○○株式会社社長、経営難を苦にナツメグ自殺を遂げる!」

 そういやよく、農薬なんかを片手に「私の言うことを聞かなきゃ自殺するわよ!」なんて言う人の存在を耳にするが、農薬じゃなくたっていい。ナツメグ3粒握って「言うこと聞かなきゃ〜」と凄めばいいんである。

 

9月29日(木曜) 夜

 職場の先輩から突然「指出して」と言われた。

 業務命令には逆らわないことにしているので言われるままにしたところ、紫色の妙な粘液を垂らされて「何の味がするか舐めてみて」と命じられた。仕方ないのでおそるおそる舐めてみたら妙に馴染みの味。「あ、これ、ジャンボフランクの味でしょ!」。

 そしたら周囲から失笑されました。聞けばこれは紫色のトマトケチャップとのこと。なのになんでフランクなんだト。おまけになんでジャンボなんだト。ああ口惜しい。

 蒲焼のタレがかかっていたら何でも「うなぎ味」だと思える便利な我が舌を再確認。

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 今日は職場のトイレでウンコをした。気兼ねなく用を足せることにオトナの喜びをかみしめる一瞬。

 よくある話だが、小学生のころは学校でウンコするのがそりゃもう大変だった。「誰それがトイレの個室に入った」ことが分かると、その情報は瞬時にしてクラス中に伝播し、10人近くのギャラリーに周りを取り囲まれてしまうのだ。

 おまけに中でウンコしてる奴は無防備だから、みんなここぞとばかりにイタズラした。天井からいろんなモノを投げ入れるんである。バケツに水をくんできてぶちまけたる、なんてのはまだいいほうで、しまいにはつばを吐いたりゴミを投げ入れたりと滅茶苦茶なことに。

 用を済ませて出てくる頃には全身ベショベショ。教室に帰るとその姿で、ウンコしてきたことがクラス中に一目瞭然なのだった。恐ろしい。

 でも一度、イタズラが高じて大騒ぎになったことがあった。いつものように水をかけたりしていたら中にいたY君がキレてしまったらしく、下半身丸出しのまま飛び出してぼくらに殴りかかってきたのだ。

 あのときは学年中のみんなが見に来て、しまいには先生たちまでやってきて大変なことになってしまった。大勢のギャラリーを前にして下半身丸出しで暴れていたY君の姿は、いまでも決して色あせない。

 

9月18日(水曜) 夜

 本日のトイレットペーパー。

 大口需要家向。よほどウンコをたくさんする人向けだろうか。

 …というのは曲解としても、大口需要家向。この妙な「よさ」はなんなのだろう。

 なにしろ「向き」だし。って、分かってもらえませんかねえ。

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 ヒマがあるとゴロゴロして寝てばかりいる毎日。

 こういうときに心強いのが山口県に伝わる「三年寝太郎」の寓話である。いつも寝てばかりいてみんなからバカにされていた寝太郎が、三年間寝続けた末、ずいぶんな頓知を思いついて大金持ちになる、というバカみたいに分かりやすいお話。

 ぼくも彼にならって「70年寝太郎」になろうかと思う。目が覚めたらあとは死ぬだけであるが、誰にも迷惑をかけないで済むから立派だろう。そういや誰だかの作家が言っていた。「人生を深刻でないものにすること。それは至難のわざだし、偉大な芸術だ」。

 というわけで普段は惰眠をむさぼることに専念しているわけですが、寝る前にハミガキする段になると、いつも決まって焦燥感にかられる。「悠長にハミガキしてる場合なのか!?」とか「もっと有意義に時間を使わなくちゃ…」とか考えると切羽詰った気分になってきて、つい歯ブラシくわえたまま机の掃除したりしてしまうんである。

 ぼくにとって無駄な時間はハミガキのときだけだ。休日はいつも数時間昼寝するけど。

 

9月17日(火曜) 夜

 唐突に時期はずれな話を。

 数年前の冬、友人K君がドライブしていたら急に大雪が降ってきたらしい。だが自称「走り屋」の彼はスピードを緩めず飛ばし続けた。

 すると突然、雪道にハンドルをとられて車体が大きく蛇行した。

 これはマズい! と咄嗟にブレーキを踏み込んだ途端、K君の車はスピンしながら対向車線に投げ出され、そのまま横滑りでガソリンスタンドに突入したというのだ。おまけにそのとき、ちょうどダンプカーが眼前数メートルまで迫っていたんだと(下図参照)。

 あと数秒遅れていたらダンプカーと正面衝突。「もうダメかと思った」とはK君の談である。

 それにしても、いきなり車が滑ってきて、ガソリンスタンドの店員もさぞビックリしたことだろう。…と思って本人に尋ねてみたところ、店員は「いらっしゃいませー!」と言いながら駆け寄ってきたらしい。「いらっしゃいませー! 大丈夫ですかっ!?」と。 

 どんなときもマニュアルを忘れない店員にプロ意識を感じました。心温まるいい話です。

 

9月16日(月曜) 深夜

 夕立があったのに気づかず洗濯物を濡らしてしまった。あまりの口惜しさに発狂寸前。

 一日ずっと部屋にいたのだが、音量を上げて音楽をかけていると雨の音が聞こえない。おまけに我が家は網戸の色が濃いので(汚れてるだけかもしれないけど)、雨が降ってもいまひとつ視認しにくいんである。

 降水確率が高かったので外のようすはまめにチェックしていたのだが、向かいの道路でガキがずっとボール遊びをしていたので、これは大丈夫だろうと安心してしまったのだ。これが間違いだった。ヤツら、雨なのに遊んでやがったとは…。

 これだからガキは腹が立つ。雨が降ったら外で遊ぶな。

 …言ってることは合理的だけど、その理由は利己的かつ理不尽きわまりなし。

 自分の胸に手をあてて考えてみると、こういうことってモノスゴク多い気がしてきました。

 

9月15日(日曜) 深夜

 祖父の四十九日の法要に出てました。

 この坊さんがまたイイカゲンな人間で、出てくるなり「昨夜は飲みすぎて二日酔いなんですわ」。まァ、ぼくの比じゃなく酒好きだった祖父にはちょうどいいのかもしれないけど。

 また、大きな線香の束みたいなのに火がつけられた直後、馬鹿でかい炎があがった。焦った坊さんは手をパタパタして消火しようとするのだが、炎は勢いを増すいっぽう。すると坊さん、思い切り息を吹きかけて火を消した。それってダメじゃないのか。

 …というオリジナリティのある法要だったせいか、帰宅したら疲れて、夜8時から深夜3時まで仮眠してしまいました。7時間の仮眠。

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 女性読者のかたから素敵な画像をいただきました。

 生理用ナプキン"Patriotic Pad"。愛国パッド。赤く染まると星条旗になるという按配のようで。

 女性の股ぐらに固定される星条旗。経血で描かれる星条旗。汚物入れに捨てられる星条旗。「自由の象徴」はこうでなくちゃ、と思わされる一品です。これもテロの影響だろうか。

 でも我が国には、ずっと前から「日の丸ナプキン」がある。ただの白いナプキンだけど。

 これから日の丸を見るたびに使用済みナプキンを連想しそうな予感。オレ、愛国者ですから。

 

9月14日(土曜) 深夜

 なにもしていないのに突然、全身がとろけるような快感に包まれることが時々ある。

 数ヶ月に一度あるかないかくらいの頻度なのだが、子どもの頃から現在にいたるまで続いている現象である。持続時間は10分程度。全身の力が虚脱し、けだるさとトリップが入り混じったような、えもいわれぬ快感がじわじわと満ちてくる。「桃源郷をただよう」という表現のはこういう状態なんだろうかと思うような。

 アルコールの酩酊でも咳止めシロップのトロリ感でもない。マリファナの別世界感とは明らかに異なる。眠りにおちる直前の感覚に似ているような気もするが、意識レベルは明晰なのでこれも違う(ヘロインなどはやったことがないので分からないが、本を読んでるとこれに近いのかもしれない)。強いて言えば、ジョギングした後の「ランナーズハイ」を研ぎ澄ました感じだろうか。

 こういう状態のときは手にも鉛筆を握っても手に力が入らず、字を書くことができなくなる。

 そのせいで学生時代は何度も苦労したのを思い出す。期末テスト直前の大事な授業中にこの状態におちいると、板書をノートできなくなるんである。出題ポイントが次々と列挙され、周囲のみんなは必死で書き写しているのに、ぼくだけ鉛筆を持たずにポカーン。直径20センチくらいの字ならなんとか書けるのだが、これではとても内容を書くどころではない。わー、どうすりゃいいんだよ!!

 あまりのもどかしさにイライラするも、基本的には「桃源郷をただよっている」からどうも張り合いがでない。焦る気持ちは募りつつも、なまじっか気持ちいい状態だから、いくらがんばっても深刻味が湧き出てこないんである。無理やり例えるなら、「ゴンチチのメロディーを口ずさみながらやってきた美人婦警が、抱きつきながら逮捕令状を突きつけてきた」ような困惑というか。

 いまでも仕事中、こういう状態になるときが稀にある。桃源郷をただよいながら、「ホンマ反省してます!」とか上司に謝ったり。

 これってなんなのでしょうか? 脳内分泌の問題だとは思うんですが、ご存知でしたら教えてくださると嬉しいです。

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 さて本日、某企業の連載コラムが更新されてます。

 今回のテーマは「いまどきの京鬼畜」。古都・京都のゴミ収集所を来訪し、京都人たちのゴミを持ち帰って内容を調査してみました。やってることは「ゴミ漁り」、かなりヤバ目です。村崎百郎さんの存在が頼もしいです。

 法律的には「ゴミを持ち帰るのは違法じゃないけど、個人情報が特定される形でそれを公開すると処罰されます」とのことのようで。おかげで今回は、モザイクが妙に大きくなっていますがご了承ください。

 

9月13日(水曜) 深夜

 昨夜は飲みに行ってたので更新できませんでした。それはどうでもいいとして。

 ぼくにはどうも凝り性なところがあり、今までもいろんなコトに熱を上げてきた。

 たとえば高校時代は靴に凝った。こずかいもロクにないくせに高い革靴ばかり買っていた。オールデンとかチャーチとか、分不相応な靴に全財産を注ぎ込んでいたんである。心底のバカ。

 で、靴マニヤを自称して悦に入っていたのだが、こういう外国の靴はたいてい日本人の足に合わない。結果、足裏のいたるところに血豆を作りながら「オレって靴マニヤだよねー」。

 あと、革底の靴にはミンクオイルを塗るのがいいと聞いて実行していたのだが、オイルを塗ると異様に滑りやすくなる。おかげで高校の廊下を歩いていても、誰もすべらないような場所で突然ひっくり返って、みんなから怪訝がられたり。

 たとえば学生時代はロープを結ぶのに凝った。もやい結びだとかナンだとか、ロープのいろんな結びかたを練習するのが楽しくて仕方がなかったんである。

 こうやって新しい結びかたを会得すると実際に使ってみたいと思うのが人の性。といって結ぶものなどそうそうあるわけもなく、やむを得ず自分の部屋で「机の脚とパソコンラックの脚とをロープでつなぐ」作業に没頭していた。どれだけ強い力がかかってもほどけないスペシャルな結びかたで。なんの意味も無く。

 「なにかに打ち込んでいる男はモテる」という言葉を信じてこれからもがんばっていこうと思います。

 

9月11日(水曜) 深夜

 飲みに行ってたのでフラフラです。酔ったときは若年寄りっぽく、思い出話でもしよう。

 小学生の頃、コカコーラにまつわる噂話がいろいろあった。

 ひとつは「コーラを一週間飲み続けると歯が溶ける」というもの。ちょうど当時、生え変わって抜けた乳歯をコーラに一週間漬けてみたのだが、変化は全くなかった。噂では「歯がゴム状になって包丁で切れる」と聞いていたのだが、こっそり包丁を当てたら刃が欠けて親に虐待された記憶があります。

 もうひとつは「缶コーラの原価は人件費を除くと5円くらいだ」というもの。これについては実験しようがなかったのだが、今思うとどうなんだろうと思う。だって、「人件費を除くと」ってどうなのよ。

 たとえばパンだって、人件費をすべて除けば、小麦が勝手に育って、それをボランティアで製粉して焼けば無料である。牛肉だってアワビだって、農家や漁師の人件費を除けば全部タダだろう。

 もうなんだってアリである。というか、コーラの人件費を除いた5円はいったいなんだったのか。

 …酔っ払うとこんなしょうもないことに本気でからみます。ほんじゃ。

 

9月10日(火曜) 夜

 仕事で社外向けの文書を作ることになった。

 そこで張り切って、精一杯大風呂敷を広げた文面を考案したわけでありますが(下のような文面。内容は若干変えてあります)。

二十一世紀における将来展望とグローバル化を見据え、より幅広い顧客の獲得に邁進するとともに、サーヴィス内容の一層の充実を目指して研鑽に励む所存であります。

 上司に提出したら「こんな小難しい文章じゃ誰にも読んでもらえないよ」と一蹴された。「内容はこれでいいから、もっと楽しげで親しみやすい感じにできないかなァ」。

 こういうことなら簡単である。数秒あれば変えられる。

二十一世紀における将来展望とグローバル化を見据え、より幅広い顧客の獲得に邁進するとともに、サーヴィス内容の一層の充実を目指して研鑽に励む所存であります。やっほい。

 修辞法に基づいて考えると、語尾に感動詞を持ってくるのが効果的である。ただし、「ヤッホー」などは軽薄な印象を与える危険性があるため、やや控えめに「やっほい」をチョイス。これで「内容はそのままに、楽しげで親しみやすい」文書の完成である。

 将来自殺などする機会があれば、この手法を使おうと思う。心中を正直に吐露しつつも、重苦しくなりすぎない、親しみやすい遺書を実現したい。

人生に疲れました。希望という逃げ水をもう信じられなくなりました。先に旅立つ身勝手をどうか許してください。やっほい。

 小難しい遺書をしたためたばかりに誰にも読んでもらえないのはイヤだからね。

 

9月9日(月曜) 深夜

 どうも腸の調子がすぐれず、職場でも急に腹が痛くなったりして閉口していた。

 こういうとき横になると痛みがおさまるのだが、仕事中は横になれないのでトイレに出向くことになる。ウンコをするためではなく、なんとか「横」に近い姿勢をとるためにである。

 ただ、トイレの個室(洋式)で横になるのはかなり難しい。便座カバーの上に仰向けになり、ブリッジのような体勢で体を支えるしかない。

 おまけに、こうして息を潜めて必死で横になってる間にも、社員たちは入れかわり立ちかわりトイレに入ってくる。鍵をかけてるのに全く無音だと怪しまれそうだし、誰もいないと思ってぼくの陰口など言われるのもいやである。なにしろこっちはブリッジの体勢をとっているんである。こんな間抜けな格好で自分の悪口など聞きたくない。

 そこでこちらの存在をアピールするべく、いろんな小技を利かしてみたり。

 こんなことして神経をすり減らしてると余計に腹が痛くなってくるので、便利ツールが欲しいところである。

 サウンドエフェクトで「排便」というのはないものだろうか。CDウォークマンで再生すると「ザワザワザワッ、んーっ、ムリムリムリッ、ぽちゃん、フーッ、カラカラカラ、ジャーッ」てな風に、排便時のサウンドがリアルに再現されるのだ。腹痛時はこれをエンドレスで回せばいい。

 なければ誰か作ってください。サンプリング音源はぼくが喜んで提供します。

 

9月8日(日曜) 夜

 「ギターウルフ」というバンド名を初めて聞いたとき、ギターのような形をしたオオカミを連想しました。

 ギターっぽいオオカミ。なんだか平和で心が和む。

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 ある本を読んでいたら、こんなことが書いてあった。

毎日の生活を単調な繰り返しにするのではなく、いつも新鮮な気分で過ごすことが大切です。たとえばあなたの通勤コース、いつも同じではありませんか? ときには違う道を歩いてみるだけで、きっと新しい発見がそこにあるはずです。

 ぼくのアパートは最寄り駅まで徒歩10分ほどなのだが、言われてみればいつも同じコースを選んで歩いている。ただ、途中にホームレスがいて、寝相を見るのが毎朝の楽しみなのである。著者には申し訳ないけれど、これを変えるわけにはいかない。

 そういや小学生の頃は、学校で決められた「通学路」以外に独自の「近道」を持っていた。先生に見つかると大目玉を食らうのだが、こっちを通って帰ると通学時間が3分の2くらいに短縮されるので、目を盗んではこちらのコースを通っていたのだった。

 いま思えば、距離的には全然変わらないはずのコースである。悪いことをしているというスリルを求めていたのだ。そして「バレたらやばい」と思って駆け足になるから、所要時間も短くなっていたのだった。

 でも当時のぼくらは、あのコースを「ワープ」と呼び合っていた。走ればそこはワープ空間。

 今でも毎朝、最寄り駅までワープを活用しています。

 

9月7日(土曜) 深夜

 鹿の子のポロシャツを買おうと思い、ある洋服屋に行ったところ。

 わりと気に入ったデザインのやつがあったものの、サイズがMしかなかった。ぼくはいつもLサイズを着ているので、これではちょっと窮屈である。在庫を調べてもらっても今はないとのこと。

 そしたら店員がアドバイスしてきた。「でも着てるうちに伸びてきますから大丈夫ですよ」。

 …ちょっと待て。先月もこの店でポロシャツを見ていたことがあるのだが、そのときはLLサイズしかなく、店員が言うには「でも洗ってるうちに縮みますから大丈夫ですよ」。えー、ぼくは心が広いので何も思わないんですが。

 この店に行く機会は今後なくなる予感がします。

−−−

 さて本日、某企業の連載コラムが更新されてます。

 今回のテーマは「いまどきの京銀閣」。その地味さで有名な銀閣寺を見物してきたレポートです。個人的には、苔のコレクションが展示されていて心が和みました。すみません。

 よろしければご覧ください。

 

9月6日(金曜) 夜

 職場に新しいパソコンが届いた。ソー○ック社の安物。

 部署内の雑用はすべてぼくがやっていいことになっているのでセットアップ作業をやっていたのだが、筐体を取り出したとたん行き詰ってしまった。取扱説明書にこう書かれていたのだ。

 縦置き専用なのに、縦置きの動作は保証していないってどういうことだ!? じゃあ横置きにしろということか。でも「縦置きにしてご使用ください」と書いてあるし…。うわー、もうダメだ!!

 …と茫然と座り込んでいたら、たまたま通りがかった上司が心配して一緒に見てくれた。「ん、こりゃ誤植だな」。そして無事、「縦置き」で我がオフィスに鎮座することになったわけでありますが。

 もしこれでぶっ壊れてソーテッ○社にクレームつけても、「縦置きでの動作は保証しておりませんって書いてあったでしょ」と突っ返されそうで心配である。横置きにして壊れたら「縦置きにしてご使用くださいって書いてあったでしょ」。なるほど、こういう魂胆だったか。

 PL法とかなんとか法とかもいいとは思うが、それより大事なところで誤植するのはやめてほしい。

 でもこの誤植手法、上司への報告書とかに「使えそう」だなと画策中です。とくに自分の意見を先延ばしするときなんかに。

 

9月5日(木曜) 夜

 久しぶりに飲みに行ってました。オエー。

 店を出てから少しだけゲロが出たので、痰を吐くふりをしてペッと吐き出しました。

 我ながらスマートです。イエー。

−−−

 飲み会帰りの電車の中、ガリガリに痩せた女性の姿を見つけた。明らかに拒食症の風味。

 これを見た同僚いわく、「あの人の足って名倉さんの腕にそっくりだよね」。

 自分でも腕が細くて弱々しいと思っていたのだが、ここまでだったとはショックである。

 そういや高校時代、腕のか細さが気になって筋トレを試みたことがある。…といってダンベルなど買うのは惜しいので、たまたま目の前にあった広辞苑を抱えて、上下運動を繰り返す日々を繰り返した。広辞苑で筋トレ。

 そのうち筋力がついてきたら「漱石全集」にステップアップしようと考えていたのだが、案の定、一週間足らずで挫折した。筋トレも読破も一週間で挫折。エセ文化系のやることなどこんなもんである。

 今度こそ筋トレを成就させるべく、オナニーに腹筋運動を取り入れるか。これが「昇華」ってやつなのだろう。

 

9月4日(水曜) 夜

 先日100円ショップでバスマットを購入した。すごく得した気分だった。

 でも今日、このバスマットを洗濯したら、6千円で買った白いシャツに色移りして悲惨なことになりました。

 すごく損した気分のまま、やり場のない怒りをバスマットにぶつける。

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 そういやこの前、知人M君から恐ろしい体験談を聞いた。

 学生時代のある日、彼はなにげなくトレーナーを着て大学にいったそうだ。

 で、教室で講義を聴いているうちに暑くなってきたのでトレーナーを脱いだところ、腕の部分から妙な布切れが落下したんだと。よく見ればそれは母親のショーツだった(洗濯してるうちにトレーナーの袖口にショーツが入り込んでいたらしい)。

 教室の床に突如現れた女物ショーツにクラス中の視線が集中。

 気が動転したM君はとっさに拾い上げてカバンに入れてしまった。これが間違いだったとは本人の弁。

 「自分の体から落ちた女物ショーツをあわててかばんに仕舞い込む男子学生」

 これを変態と言わずしてなんと言おうか。そして「懐にショーツを隠し持つ男」の名を欲しいままに。

 M君は結局、その講義を落としてしまったとのこと。原因は出席日数不足。想像するだに恐ろしい。

 たまにはホラー日記で残暑を涼しくお過ごしください。

 

9月3日(火曜) 夜

 今日の「なんとなくカッコイイ言葉」。

 同僚と仕事の打ち合わせしてるときも、真顔をしながら、心の中では「ヘリコイド、ヘリコイド…」とつぶやいてます。

−−−

 そういえば、闘病生活というのもなんとなくカッコイイ。

「白血病と闘いながら散っていった壮絶な人生!」
「拒絶反応の再発におびえながらも精一杯生きる移植患者の輝ける日々!」

 なんだか柄にもなく感動しちまうじゃないか。いいじゃないか。

 だが、どんな病気であっても、本人の苦しみは他人に理解されないもの。病気の種類によって感動の量を差別する、なんてことはあってはならないのである。

「カントン包茎の壮絶な羞恥心と闘う患者の涙の告白!」
「熾烈なSEX依存症を克服して精一杯生き続ける女性の姿を描いた感動巨編!」

 病気に貴賎なし。詩人は仮性包茎に涙する。

 

9月2日(月曜) 深夜

 東京に住んでいる学生時代の友人(女性)と久しぶりにメールする機会があった。

 お互いの近況など報告しあっていたついでに学生時代の話題になり、「あの頃は部室でタバコ吸いながらお喋りしたねえ」てな風なやりとりをしていたわけです。

 で、当時「刻みタバコ」に凝っていた時期があったのをふと思い出したので、「そういやぼく、学生時代はひそかにパイプも持ってたんですよ」と書いてみたところ、おかしな返事がかえってきた。

 「誰かに使ったんですか」ってなんなんだ!? 

 しばらくして事情が飲み込めた。彼女は「パイプ」を「バイブ」と読み違えていたのだ。フォントサイズが小さいため、両者が判別できなかったらしい。しかし「分かる気がする」って。うむー。

 このこと自体もショックだけど、ぼくが「唐突にバイブのことを告白するようなやつ」だと思われていたのが一層ショックである。

 そして何よりショックなのは、タバコの話題という文脈だったにもかかわらず、彼女がとっさにバイブを連想したという事実。まじめな女性だと思ってたのに、実はバイブとか大好きだったのか。何本も持ってたりしたのか!? もっと詳しく聞こうじゃないか!!

 こちらこそ言いたい。「そういう人だとは思ってなかったけど、でもなんか分かる気がする」。

 

9月1日(日曜) 深夜

 仕事がたまりまくってて落ち着かない休日でした。

 忙しいので部屋の掃除を本格的にやっていたところ、途中で掃除機が動かなくなってしまった。中のごみが満タンになり、自動的に電源が入らなくなったのだった。

 といって新しいダストパックを買いにいくのも面倒だし、だいいちお金がかかる。そこで「パックに詰まっているゴミを指でほじくりだしてゴミ箱に移す」という作業に没頭していたわけですが。

 なにしろゴミの大半は綿ぼこりである。気がつけばゴミ箱の周囲は綿ぼこりだらけの悲惨な状況になっていた。やむなく、少しだけほじくりだしたパックを装填しなおして掃除機をかけるはめに。

 「掃除機からほじくりだしたゴミを掃除機で吸いなおす」

 ぼくはいったい何をやってるんでしょうか。仕事がたまるとまったくロクなことをしません。

 おかげで仕事のほうはほとんど手つかずのままです。どうするよ。

 


   2002年8月のプチ日記 

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