1月31日(木曜) 夜
残業があって帰りがおそくなったせいか、帰りの電車でうまく座ることができた(図1参照)。
で、これはラッキーと心地よく電車に揺られておったわけですが。
次の駅で、隣の長椅子に座っていた客が一挙に降りてしまった。どうやらグループ連れだったらしい。
困ったのは残された我々である。おかげで車内の分布がおそろしくアンバランスになってしまったのだ(図2参照)。
ガランガランの車内の片隅に肩を寄せ合って座っている見知らぬ同士。いっそ隣の椅子に移動したいところだが、ここで席を立つのもなんだか恥ずかしい。みんな同じことを考えているようで、誰ひとり立つ気配をみせない。
ぼくらの一角には張りつめた雰囲気がただよい始め、なんとも重苦しい気まずさに耐えながら座り続けることになりました。ぼくの隣のオヤジは目をつぶっていたけれど、必死に「寝てるフリ」してるのがひしひしと伝わってくる。ああ、助けてくれ!!
パーソナルスペースが周囲の状況によってこれだけ変化するのかと驚いた一日でありました。
あと、ぼくらが座ってたのが「優先座席」だったのも一層マズかった。
1月30日(水曜) 夜
咳がひどかったので改源咳止めシロップを飲んだら、あっというまに鎮静。すごい。おまけに気持ちいい。
なあんて紹介してると「改源」の広告してるみたいですが、スポンサーから裏金もらってるわけじゃないですよ。
…と書いてて気がついた。こんなヘボ日記で紹介したところで宣伝になるわけないですね。どころか企業イメージのダウンである。
自分の思い上がりに赤面。あと、改源さんごめんなさい。
−−−
会社帰り、いつもの酒屋で発泡酒とチューハイを購入。
最近、キリンの缶チューハイが好きでよく買うのだが、ここには350ml缶しか置いていない。別の店には500mlのロング缶もあるのだが、遠いから出向くのがめんどくさい。
そこで今日、店の主人にかけあってみたわけですが。
ぼく:「このチューハイ、ロング缶も置いてもらえると嬉しいんですけどねー」
主人:スペースの都合とかもあるからねえ…。まあ考えときますわ」
ぼく:「置いてもらったら毎日買いますよ」
主人:「そりゃありがたいけど、他の人が買ってくれるとは限らないし…」
このままじゃダメだと思い、ついダメ押ししてしまった。
「このチューハイのロング缶、ぼくらの間ではすごい人気なんです。毎日話題になってますよ」
今思うとさすがにウソっぽすぎたか。ひとりまた赤面。
というか、「チューハイの500ml缶」を毎日話題にしてるヤツがいたら見てみたい。いったい何を喋ってんだ!?
「あの長さがタマンナイよねー」「ほんとスゲーよ!」なんて語り合ってるのか。毎日。
1月29日(火曜) 深夜
いつも7時に起床しているのだが、今朝は7時きっかりに目覚めたのでガックシきた。
6時過ぎに一度目が覚めて、二度寝するというのが理想なんだけど。
−−−
京阪電車の駅ホームで見かけた案内板。
一見なんの変哲もないが、よく見ると文法がおかしい。これだと「ロッカー」が階段を降りるみたいである。
いや、実はそういうことなのかもしれない。ロッカー(ロックンローラー)は階段を降りて下さいト。
たしかにロッカーにはヤングが多いから、エスカレーターなど使わずに階段を降りるべきかもしれない。キース・リチャーズなんかが万一訪れたらと考えると、御老体が心配なところではあるが。
それにしても、ロッカーたちが大挙して押し寄せたらたいへんだろうなァ。階段はもう、長髪やらスキンヘッドやら刺青やらでおしくらまんじゅう状態である。妙に従順なロッカーたち。
反社会的なパンクロッカーは規律を破り、エスカレーターに乗って運ばれていくのでしょうな。エスカレーター人生。
1月28日(月曜) 夜
またもや風邪が悪化したので、解熱剤を飲み、熱い風呂に入ったんですが。
なんのために解熱剤飲んだのか分からなくなってきて降参しています。
−−−
以前バイトしていた店に、仕事はできないが気配りだけは忘れない後輩がいた。
たとえばぼくが自分の仕事に集中していると、「なにかオレにできることあったら言ってください!」とやってくる。だが、なにしろドジなので手伝ってもらうとロクなことにならない。尻拭いをしなくちゃならないから余計に仕事が増える。
そのくせ、事あるたびに喋りかけてくるのだった。
「なにかオレにできることあったら言ってください!」
今だから言うが、君にできることが一つあった。ぼくをほっといてくれ。
1月27日(日曜) 深夜
学生時代の講義を振り返ると、板書の多い先生とそうでない先生に分かれていたのを思い出す。
板書のやたら多い授業は書き写すのがしんどかったが、ほとんど板書のない授業もまた大変だった。ひたすら喋り続けられる講義の要点を自分でノートしなくちゃならないからである。
だが、最もやっかいだったのは「芸術学」の某教授だった。
この授業の板書は「適度な量」でなされるのだが、問題はその内容である。講義の要点が書かれるのではなく、話の内容がひたすら気まぐれにメモ書きされていくのだった。
たとえば、次のような講義が話されたとしよう。
えー、ピカソのその後の絵画に注目するとね。やはりキュビズム的な実験を繰り返してはいたんだけれども、ひとつの変化が現れるという結論に達するわけだ。それは、「純粋抽象」のスタイルが採用されなくなったってこと。分かるね?
その間、板書は下図のようなことになっているのだった。
まるで電話の手慰みのメモ書きである。こんなのを後から見てもてんでワケが分からない。「板書があるさ」と気を抜いていると痛い目にあう恐怖の授業だったのだ。
ちなみに、ぼくの隣にすわっていた知人のK君は、この板書をマジメに「そのまま」書き写していた。いま思い出しても不憫です。
1月26日(土曜) 深夜
昨夜は疲れていたのか、気がつけば眠っていたので更新できませんでした。それはさておき。
四条通りをブラブラしていたら、ティッシュ配りのお姉さんがティッシュをくれた。サラ金の武富士。
それはいいのだが、お姉さんは始終「いらっしゃいませー」と繰り返していた。
四条通りは武富士のものなのか? 厚かましいにもほどがある。丁寧厚顔。
−−−
ところで今日気づいたこと。
作った食事を盛りつける際、食器棚の皿をいつも再度洗っている。前回の汚れが残っているような気がしてならないのだ。
自分のことをいかに信用していないかを改めて実感しました。自分のイイカゲンさはぼくが一番よく知っている。
−−−
さて、土曜日なので某企業の連載コラムが更新されてます。
今回のテーマは「いまどきの京マジ」。本当のイタさを求めて、ぼくが真剣に描いた油絵作品たちを紹介してみました。高校時代の絵など本当に赤面モノ、いまだに折り合いがついてないのでありますが。
よろしければご覧ください。
1月24日(木曜) 深夜
ここんとこ風邪でしんどいのに連日の残業。おまけに帰宅してからも持ち帰りの仕事。
こんな絶不調の体調じゃあ、はかどるしごともはかどりませんよ。
…と上司に訴えたいところなのだが。考えてみたら、元気なときは帰宅してからもビデオみたりマンガ読んだりしてるので、仕事など一向にはかどらない。どころか、「もう少し体調でも悪けりゃ仕事に専念できるのに」なんて思ってる始末。
言い訳さがしの旅は永遠に続く。
−−−
ところで昨日、あまりにしんどいので医者にいったら、風邪薬をくれた。
さっそく飲んでみたところ、よけいに体がダルくなってきて、しまいには眠さで昏倒してしまった。
こういうことだったか。何もする気にならなきゃ、体力が温存されて風邪も治るだろう(でも治ってないけど)。
一生眠り続けるような薬が開発されたら、タバコ中毒もアルコール依存症もすぐに「治る」から頼もしいですな。
1月23日(水曜) 夜
ぼくは数日風呂に入らなくても平気な不潔人間なのですが、妙に潔癖症な部分もあるから難儀する。
いちばん気になるのは手のひらである。たとえば誰かと握手しなくちゃならなくなった場合や、なりゆきで額に触れることになった場合などなど。相手が男性だとなおさら、手のひらにアブラが付いた気がして全神経が集中してしまうのだ。
だからテレビを見てても、タレントがビンタを決めたすると「その後の手をどうするか」ばかり気になってしまう。よく見るとこっそり手のひらをすり合わせていたり、ズボンで拭いていたりするからおもしろい。
しかし考えてみれば失礼千万な話である。「オレの手は清潔だけどオマエの手は汚らわしい」と言ってるのに等しい。
…というわけで、ぼくは相手への配慮にも心を砕かずにいられない。握手などしようものなら、その手がしばらく固まってしまうのだ。ズボンのすそで拭いて「消毒」したい衝動を必死で抑えながら(よく考えたらこのほうがよほど不自然だけど)。
こういうのが高じると「つり革恐怖症」なんかになるんだろうな。自分の手はウンコしたあと洗ってないくせに、吊り革のほうが汚いと感じてしまう。おそろしく自分勝手な論理である。
「他人の小便は己の下痢便にも劣る」の法則。
1月22日(火曜) 夜
アフガニスタン暫定政府が各国から募っている援助金。
カルザイさんはここで一発、勝負に出てはどうか。全額を発泡酒購入に使うのだ。
ぼくなら道路が着々と復旧するのを見るよりも、荒れた道端でひたすら発泡酒を飲んでいたい。
あと、なにがどう「勝負」なのか分からないところもピースフルでいいと思うのだが。
−−−
てなことを会社帰りに思索しながらいつもの酒屋に立ち寄ったところ、見慣れない発泡酒が並んでいた。サッポロの「ファインラガー」。
とりあえず飲んでみようと思ってレジに持っていったら、おやじさんが嬉しそうに話しかけてきた。
「コレね、新製品なんすよ。まだどこにも売られてないんじゃないかなァ」
ポカーンとしながら聞いていると話はさらに続いた。
「実はコレ、明日が発売日なんだ。でも問屋がさっき持ってきたもんだから、店頭に出してみたの。いやーお客さん、さすがお目が高いね」
いつもアサヒの発泡酒しか買ってないのに「さすがお目が高い」なんて言われてもなァ。
…とムッとしながらも黙って会計を済ましたところ、また一言。
「発売日は明日だから、あまり人に喋らないでよー!」
こんなしょうもないこと、言われなくたって誰にも喋らねえよ。おまけに発泡酒だし。
−−−
なんて一人で毒づいてたんですが。
家に帰るとだんだん嬉しくなってきて、日付が変わらないうちに急いで飲んでしまいました。心底スモールスケール人間。
ちなみに味はふつうでした。
1月21日(月曜) 夜
世界貿易センタービルの倒壊シーンを見るたびに胸がスカッとする。
…なあんてことをですね、ある知人が言っていたからですね、怒り心頭に発したぼくは横っ面を引っ叩いてやりましたよ。
不謹慎じゃないか! 少しでも遺族のことを考えたらそんなこと口にできないはずだ! ってね。
ええ、「知人」が。ったくどうかしているよ。
…という話を書こうと思ったんですが、不謹慎なことに変わりはないので、やっぱりやめておこうと心に決めました。はい。
−−−
そんなわけで、急ぎ足で別の話題に。
会社帰りにデパートの食料品売り場で惣菜を買うことにしたんですが。
ぼくの前にいた中年男性客が「100g100円で取り放題の酢豚」を取り始めたので手元を見ていたら、豚肉だけを慎重に選り分けていた。おまけに表面のタレやコロモまで削ぎとっているのだ。
少しでも肉を多くしたい気持ちは分かるが、ものには加減があるのではないか。
数分かけて彼が詰め終えたパックを見てみたら、コロモの剥げた肌色の豚肉が一面に詰まっていた。うわあマズそう!!
だったら豚肉買えよなオッサン。
まァぼくも、必死で「あん」をふるい落としたりしてたんですが。
1月20日(日曜) 夜
昨夜テレビで見た「ミッション・インポッシブル」が面白かったので、レンタル屋で「MI:2」を借りてきました。
夕食をとりながら観ました。今日の夕食は「豚汁」と「風呂吹き大根」です。
風呂吹き大根をつつきながら観る「MI:2」。トム・クルーズさんにちょっと申し訳ないと思いました。
あと、「インポッシブル」の第一変換が「インポっ渋る」だったのもほのかにショックでした。ミッション・インポっ渋る。
−−−
実は今、風邪ひいてヘタってるので、この辺で失礼いたします。喉がすげえ痛くてしんどいです。
ところで風邪ウイルスはオスなのかメスなのか。メスならまだ許せるんだが。
1月19日(土曜) 深夜2
おっつ。下のウンコ話で動揺して忘れてました。
土曜日なので某企業の連載コラムが更新されてます。
今回のテーマは「いまどきの京マフラー」。マフラーの正しい巻きかたをいろいろ紹介してみました。自室で、肌シャツ一枚とかになってセルフタイマー撮影してるオレ。プライドがないというのはまったく気楽であります。
よろしければご覧になってください。
1月19日(土曜) 深夜
さっき自宅でウンコしていたら、真っ最中に電話が鳴った。プルルルルル。
あわてて用を足し、お尻も拭かずにトイレを出る。パンツ穿いたらウンコが付着しそうなので下半身はむき出しのまま。
で、受話器をとってみたら友人からの連絡で、「急性の消化器疾患で緊急入院することになった」とのことだった。「出血がひどくて何も食べられないんだ…」と弱々しく話す相手。
ビックリしたぼくは咄嗟に、「大丈夫か!?」「きっとすぐよくなるよ」と精一杯励まし続けたのでありますが。
なにしろこっちは下半身むき出しである。おまけにウンコ拭いてないし。しばらく話すうちに、「このままじゃウンコが乾いてしまう…」と邪念が頭によぎり始める始末。向こうもこんなやつに励まされたくないだろう。
電話はこれだから厄介だ。あなたが思いつめた末にかけた別れ話の電話なんかも、ひょっとすると相手は「ウンコ拭かずに下半身むき出し」状態で受話器をとっているかもしれないのですぞ!
大切なことを電話するときは、まず相手の状態を確かめるべきである。
「○○クン、いまウンコの途中とかじゃないよね? …ヨカッタ。あのね、私たちやっぱり、友達同士に戻るほうがいいと思うんだ」
これが相手に対する最低限の思いやりというものだろう。
確認がないまま話が進むと、フラれるわ、ウンコは乾くわのダブルパンチである。想像するだに恐ろしい。
1月18日(金曜) 夜
この前、焼肉屋でミノを食べた。
初めのうちはがんばって噛むのだが、最後は癇癪を起こしてそのまま飲み込んでしまう。自分の胃がミノ(牛の胃)をちゃんと消化できるのか心配になる一瞬である。
ミノを最後まで噛んでる人がいたら見てみたい。友達にはなれなさそうだけど。
−−−
若い女性に人気の小さいパン屋さんが近所にある。
ぼくもサンドイッチを買ってみたら、こんな袋に包んでくれた。
まんなかの図案はどう見ても陰茎です。若い女性に人気の秘密はコレだったのか! 陰茎まーくのぱんやさん♪
…というかぼくは、こんなことばかり書いてるから若い女性の人気をなくすのか。パン屋より自分の心配しろ。
1月17日(木曜) 深夜
奇しくも今日は28歳の誕生日。なにがどう「奇しくも」なのか分からないが(去年の誕生日にも同じことを書いてました。奇しくも)。
ところでぼくの誕生日は、阪神大震災の日であるとともに、湾岸戦争開始の日でもある。「誕生日だー」と思ったらグラグラッ! 「誕生日だー」と思ったら戦争開始のニュース速報。
きっと悪いことが起こる日なのだろう。ぼくが生まれたことも含めて。
−−−
ぜんぜん関係ないが、職場で仕事していたら上司が突然話しかけてきた。
「…キミ、『金のりんご』という例えを知ってるかね」
なんだなんだ。そんなの知らないぞ。どうせぼくの勤務態度への説教だろう。
…と身構えていたら、上司は続けた。
「りんごは朝に食べるとビタミンなんかが一番よく吸収される。だから金のりんごなんだ。昼に食べるとあまり吸収されないから銀のりんご。夜に食べると少ししか吸収されなから銅のりんごってわけなんだ」
いきなりこんなこと切り出されても、いったいどう反応すればいいというのだ。
でも珍しく説教じゃない話だったので、とても嬉しいお言葉でありました。たかがリンゴの話だけど。
1月16日(水曜) 夜
この前、近所の酒屋で一升瓶(日本酒)を買った。
そのときおやじさんから「一升瓶はウチで引き取るよ」と言われたのだが、3日で全部飲んでしまったので、すぐに持参するのが恥ずかしい。アル中と思われないためには1週間くらい間をあける必要があるだろう。
というわけで現在、せまい部屋に空の一升瓶を「寝かせ」ております。邪魔になってしかたがない。なにやってんだオレ。
「友達が大勢来たもんで…」と言いながら即刻持参しようかとも思ったが、考えてみたら、わざわざこんなこと言うほうが怪しい。
−−−
少し前に見たアダルトビデオに「スクール水着水中ファック」というのがあった。
スクール水着姿の女子校生をプールの中で犯すという設定なのだが、途中で男優がお決まりのセリフ。
「ああ、もうこんなに濡れてるよ」
…当たり前だろ。プールの中なんだから。
1月15日(火曜) 夜
おお、明日は水曜日。生ゴミの日じゃないですか。嬉しい。
実は今、かなりゴミがたまっておるのです。出すの楽しみー。
−−−
四条寺町の20mくらい南にある中古パソコンソフト屋に貼り紙が張り出されている。
万引き現場の防犯カメラ画像(犯人の顔が映っている)とともに警告文が書かれているのだ。
「今後も出頭しない場合、この画像をネット上に公開します!」
こんな風変わりな貼り紙なので、道ゆく人々の多くが足をとめて見ることになる。繁華街であるから日に数百人単位で読まれているに違いない。
でも、ネット上に公開するというのはどうなんだろう。
今から公開サイトを立ち上げたところで、いったい何人の目に止まるというのか。たかが万引き犯の画像があるだけのページが大人気を博すとも考えにくいし、せいぜい通りすがりの数人どまりではないのか。それも島根県とかの人だったりして。
店の前に貼り紙してるほうがよっぽど「アクセス」多いと思います。
1月14日(月曜) 深夜
今日は一日ずっと休みでした。昼の1時に起床。さらに昼寝を1時間半入れた。
理想的な一日であります。
−−−
知人がウチに来たとき、いつもミートスパゲティを作ってもてなすことにしている。
なにしろスパゲティは非常にめんどうな料理である。ゆでるのに鍋を使うし、ザルも使う。そのうえ、ミートソース(缶入り)を温めるためにもうひとつ鍋を使わなければならない。皿洗いが大嫌いなぼくにとって、こんな贅を尽くした料理は他に例を見ない。
だから、来客に歓迎の意を伝えるためにミートスパゲティなのである。
…ということを職場で話していたところ、「スパゲティなんて間に合わせ料理の代表でしょ」と言われてしまった。さらに、「ミートスパゲティとか出されたらゲンナリするだろうなァ」とまで。
そうだったのか。数少ない来客に毎回ミートスパゲティを出していたというのに、相手には手抜き料理だと思われていたのか!?
最大の問題点は、ぼくがミートスパゲティを好きすぎることだと思う。
1月13日(日曜) 深夜
休日にもかかわらず仕事の打ち合わせ。
大切な商談なので少しでも緊張をとこうと思い、直前にトイレに行った。…のだが、これが間違いだった。放尿し終わってズボンのチャックを上げようとしたら、トランクスが噛んで進退きわまってしまったのだ。
あわててチャックを上下させるも、あせればあせるほどトランクスがファスナーに食い込んでいく。満身の力を込めて引き剥がそうとするも、下手すりゃファスナーが壊れてしまう。そうこうするうちに約束の時間が切迫してくる。うわー。
そこで観念して、チャックが3/4ほど開放したまま商談に臨むことにしたわけですが(遅刻しないのは社会人としての常識である)。
結果は最悪だった。スーツの上着で股間を隠すつもり算段が、いざ椅子に座るとちっとも隠れないのである。
おかげで片腕を常にチャック部分に置かなくてはならず、挙動は著しく不自然に。それに伴って発言もぎこちなくなり、しまいには自分で何を言ってるのかワケが分からない状態におちいってしまった。
そして、こちらが主張するべきことはほとんど言えないまま商談終了。合掌。
…いや、これでいいのだ。こうやって失敗を重ねていれば、苦手な対人業務からいずれ外されることになるだろう。ぼくは内勤に身を潜めているのがお似合いなのだ。
チャックの死神に感謝しつつ、一人で祝い酒を飲みつつ連休最終日を迎える。
1月12日(土曜) 深夜
連休初日。以下のような一日でした。
ぼくとしては悔いのない休日でありました。羨ましいですか。
−−−
さて、土曜日なので某企業の連載コラムが更新されてます。
今回のテーマは「いまどきの京初詣」。お正月に初詣に行ってきたようすをレポートしております。こう書くだけで、つまらなさがヒシヒシと伝わってきますねえ。
悪あがきでお守りを分解したりしてますので、よろしければご覧になってください。
1月11日(金曜) 深夜
駅前でバスを待っていたら、前のほうに並んでいた若い女性のバッグから何かが落ちた。
彼女は落ちたことに気づいたようだったが、なぜか拾おうとせず無視していた。よく見るとそれは生理用ナプキンだった。
近くに立っていたオジサンが女性に声をかけた。「なにか落ちましたよ」。
すると彼女、軽く会釈してバス停を立ち去っていった。残された我々(10人くらい)は、ただ茫然とナプキンを見つめていた。
「茫然としながらみんなでナプキンを見つめる」
こんなのは初めての経験である。
おかげでその後の待ち時間が非常に気まずかったです。みんなの沈黙が重苦しく心にのしかかる。
赤の他人同士なんだから沈黙してんのは当たり前なんだけどさ。
−−−
でも、あのときバスを待っていた殿方諸氏はきっと、「ナプキンが装着されてる持ち主の股間」をリアルに思い描いていたことだろう。
って、ぼくだけですか。
1月10日(木曜) 夜
スーパーで充填豆腐が安かったので購入。小さめの容器にぴったり注入されている固いやつである。
食べてみたらとても懐かしい味がした。ついに出会えた「おふくろの味」。
−−−
ギリシャ時代の医学には「傷つくことによって癒す」(Healing by Wounding)という考え方があったという。
この思想によれば、「患者の症状を医者がそのまま引き受けることが治療になる」のだという。たとえば、頭痛で苦しむ人がやってきたら、医者は自分の頭を痛くすることによって患者が治るというわけである。
人間性を顧みない身体機械論的な医療が横行する昨今こそ、このような考え方を取り入れるべきではあるまいか。温故知新と言われるとおり、先人の知恵を現代に応用することを軽んじてはいけない。
そういや数年前、看護婦の更衣室に忍び込んだ医者が捕まってニュースになったことがあるが、彼もギリシャ医学に身を捧げた一人なのかもしれません。
俄然、医者になりたくなってきました。医師免許とか道に落ちてないかな。
1月9日(水曜) 深夜
最近、明太子マヨネーズが favorite な nagura です。シルブプレ。
ビールの肴も、もっぱら明太子マヨネーズ。Mixed by me。Oh-yeah。
こんなのを舐めながら飲んでる姿だけは見られたくないなぁ、と思いつつもやめられません。
−−−
通勤電車で久しぶりに女子高生のパンチラをゲットした。
やった! こいつは新年早々ツイているじゃないか。
…と喜んだのも束の間、さりげなくよく見たら中身はブルマーだった。くそっ!
事態の突然の暗転にしばらく茫然とするぼく。落胆を相手に悟られるのも恥ずかしいので、嬉しそうな表情を必死で維持しながら…。ああ、ブルマーが恨めしい。罪もなき我々一般客を失意のどん底に至らしめる、忌まわしき邪悪のパンツ。
そういや近年、「女子生徒の羞恥心を顧みない着用強制である」との理由でブルマー廃止運動が進んでいると聞いたことがあるが、ぼくもこの運動には猛賛成である。ブルマーは諸悪の根源、一刻も早く社会から追放されるべきなのだ!
思わぬところで「良識派」と手を結ぶことになって我ながら照れくさい。
1月8日(火曜) 夜
小学生の頃、近くの駅前で「超電子バイオマン」のイベントが催されたことがある。
着ぐるみのバイオマンが5人、ちびっこたちの前でポーズをキメたりしてするというもの。当時すでに高学年になっていたぼくは、「そんなの実在するわけないだろ。ケッ!」とニヒルな目で眺めていたわけです(いま思えば、バイオマン相手にニヒルもへったくれもないのだが)。
で、しばらくするとサイン会が始まった。着ぐるみのバイオマンたちが色紙にサインしているのである。
バイオマンのサイン。いったい誰のサインなんだよ。そもそも、中に誰が入ってるかさえ分かったもんじゃない。
この調子だと、世には次のようなのもあるのかもしれませんな。
地球征服のためにやってきたバルタン星人がなんでサインなどしてるのかはさておき。
あと、馬場さんのサインはあるかもしれません。
1月7日(月曜) 夜
バーゲンに行ってみたら、先々週買ったセーターが半額になってました。
ぼくがチョイスしたやつはずっと売れ残っているらしい。
つまり、それだけ通好みということである。相変わらずファッション通な小生。
−−−
米国防省の依頼で「臭い爆弾」が開発されたというニュース。以下、ZAKZAKからの引用。
合成された悪臭の種類は養豚場や腐敗した魚、人糞(じんぷん)、わきが、髪の毛が焦げる臭いも。吸い込んだ敵は息切れや心拍数の上昇で吐き気に襲われ、戦闘意欲をなくしてしまう。
これなら誤爆しても死者が出ないから安心である。
ただ心配な点がひとつある。ぼくの知人に公衆便所の臭いが大好きなT君というのがいるのだが、彼のような兵士が敵側にいたら大変なことになるだろう。
臭い爆弾をかいでますます活気づき、"Oh, nice smell!!" "It's a paradaise!!"などと叫びながら突進してくるテロリストたち。敵に塩を送るとはこのことである。
このような特殊な性癖を持つ特殊部隊を養成するべく、今後の戦闘訓練は主にトイレで行われるようになるかもしれません。うんこの臭いが大好きなグリーンベレー。
1月6日(日曜) 深夜
強火にかけた中華鍋にサラダ油と間違えてみりんを垂らしてしまい、エライ目に遭った。色似すぎ。
今後まちがえないように、みりんに「みりん」とでっかく上書きしておきました。
来客に見られたら恥ずかしいが。知らない人が見たら、炊飯器に「炊飯器」と書いてるのと同じである。
−−−
明後日(8日)を成人の日と勘違いしていた。
確か去年までは8日だったと記憶していたのだが、今年から14日になったのか。
そういや何年か前にも一度、成人の日が変更されたような気がする。ったく、休日をコロコロ変えられると覚えにくくて仕方がない。なんとかしてほしいものだ。日本政府には猛省を促したい。
…と知人に愚痴っていたところ、「成人の日は一月の第二月曜だろうが」と一蹴された。そうだったのか。
なんとかしたほうがいいのはぼくのほうでした。畜生。
1月5日(土曜) 深夜
土曜出勤でした。でも、お歳暮(のお返し)に土鍋をもらったので嬉しい。
これで充実した「一人鍋」ライフを送れると興奮しておったわけですが。
商品名は"J-donabe"だった。
J文学やJポップで名を馳せた「J」であるが、J土鍋はないだろう。だったらF土鍋(フレンチ土鍋)やC土鍋(コンセプチュアル土鍋)なんかもあるというのか?
いや、こんな偏屈を並べてるばかりではいけない。今後はもっと積極的に「J」を受け入れていくべき時代にさしかかっているのかもしれない。
最後のはJポルノのタイトルなんかに使えるかもしれませんな。「J団地妻のグショグショJ襦袢〜戦慄のJレイプ!」なんてって。団地妻が襦袢をはいてるのかどうかは浅学ながら知りませんが、希望的観測をまじえつつ。
…格安Jワイン(380円)を飲んでるせいか、どうでもいいことを書き散してしまいました。J言い訳。
−−−
いつも土曜日に更新されてる某企業コラムですが、今週はお正月休みをいただきました。
よって今週は更新されてません。「いまどきの京やすみ」ということで、どうかひとつ。
って、だれも読んでませんか。そうですか。
1月4日(金曜) 深夜
小学生の頃、くちびるの両端を指で引っぱりながら「女とプロパイル」と言わせるのが流行った。
どうなるのかというと、口を閉じれないので「女とフロハイル」と発音してしまう。女と風呂入る。うわー、こいつエロやー!!
…とまァ、まことに素朴なイタズラだったわけです。女子と喋るだけで冷やかされた当時のこと、「女と風呂入る」なんて口にすることは想像を絶する「恥ずかしいコト」だった。どのくらい恥ずかしかったかというと、教科書を忘れたために隣の女子と机をくっつけて見せてもらうはめになるくらい恥ずかしかった。顔が赤く、いや赤黒くなるくらいの失態だったのだ。
そして時が流れること20年。
「女と風呂入る」なんて、仲睦まじい夫婦みたいで非常に微笑ましい。…どころか逆に、「女と風呂に入ったことがない」ほうが恥ずかしい年頃になってしまったことに気づいて愕然。
子どもの頃に戻りたいなあ、とふと思いました。
1月3日(木曜) 深夜
餃子料理の店で新年会。
餃子を「ちゃおず」なんて呼ばせるところからしてヤレヤレな感じであるが、さすがは専門店というべきかメニューは多岐にわたっていた。
「タンドリーチキンの餃子」や「スモークサーモンのオリーブオイル焼餃子」、「エビと蓮根のはさみ揚げ餃子」などなど。
しかし餃子って、飲茶なんかで出る単なる一品じゃないのか。こんなので専門店になるんだったら、「目玉焼き料理専門店」だってアリだろう。
生ウニや松茸を食べ進むと最後には必ず目玉焼き。頑固シェフこだわりの品々。
こんなこだわりはイヤです。
−−−
さて、久しぶりにプチ狂気コーナー更新しました。もう何も言いますまい。
1月2日(水曜) 深夜
親戚一同で祖父宅に集った一日でした。昼間から堂々と飲めるので嬉しい。
それはいいのだが、口の中にカズノコが一粒だけ残ってしまった。
この一粒をなんとか歯でつぶそうと躍起になってチャレンジし続けたものの、どうしても噛みつぶせない。歯が当たる瞬間にツルッとすべってしまうのである。
しまいに癇癪を起こし、わざわざ手に取って爪でつぶしてしまいました。なにやってんだオレ。プチ強迫。
−−−
ある本に、「少年の心をいつまでも持ち続けている男に魅力を感じる女性が多い」と書いてあった。
そうなのか。これはさっそく試してみよう。
なあんだ簡単じゃないか。モテるためには手段を選びませんぞ。
1月1日(火曜) 深夜
毎度あけましておめでとうございました。
正月なので実家に帰省しております。帰ったとたんに風邪ひいた。
それにしても、実家に帰るといつも決まって風邪をひく。実家には風邪ウイルスが蔓延しているのかもしれない。
それに引きかえ、ぼくのアパートは安心である。「残飯が腐敗し、ふとんにカビ生える」状態なので、風邪ウイルスが入り込む隙などないのである。ペニシリンが青カビから抽出されたと言われる通り。
…と納得していたのだが、考えてみれば抗生物質はウイルスには効かないですね。実家に帰るとストレスが多いのがきっといけないんだろう。
この際、潜伏期間とか難しいことは考えないことにしたい。ぜんぶ実家のせいに。
−−−
そういや職場のYさん(既婚女性)は、正月には旦那さんの実家に帰って三泊するらしい。
思わず「ご愁傷さまです」と言ってしまったが、本人にとってもやはり気が重いものらしい。なにしろ、良妻賢母を三日間フルに演じなければならないのだ。大酒も飲めない、タバコも吸えない、アダルトビデオも見れない…。想像しただけで気が狂いそうである。
Yさんの場合も御多分にもれず「礼儀に厳しい姑」で、例年神経をすり減らすとのこと。
たとえば入浴時。自分のマン毛などが姑に見つかったら大変なので、あがる前に排水口を入念にチェックしないといけない。で、ド近眼のYさんはメガネをかけたまま風呂に入ったらしい(でないとマン毛を見落とす可能性がある)。
すると浴室に姑が入ってきたんだと。「着替えはこれ使ってくだればいいからね」と。姑にしてみれば、「メガネしたまま風呂に入っている嫁」の姿が眼前に。キーッ! なんて非常識な子なのッ!
…というわけで、今年の正月はコンタクトで風呂に臨むとYさんはおっしゃっていた。
がんばってください。陰ながら応援しています。マン毛キラーYさん。