◆このサイトについて
We are NAGURATOR!!
本サイトでは、仮想ヘヴィメタルバンド NAGURATOR の活動状況を日記形式で報告していく予定。
執筆は原則としてオレ、Yoshi "Deathshit" Nagura
が担当して、ときどき他のメンバーが書くこともある(…という形式を取る予定です)。
あらかじめお断りしておくが、"NAGURATOR"なんていうバンドは実在しない。そもそもオレはバンドを組んだ経験など一度もないし、楽器だって何も弾けない。
でもオレは、このサイトを通じて、ハードロック・ヘヴィメタルの「素敵さ」を一人でも多くの人に訴えたいんだ。
夜露死苦お願いするぜ。まったく。ファックオフ!!
◆8月14日 (Yoshi "Deathshit" Nagura)
オーイエー。ファッキン!!
野郎ども、こんにちは。Nagurator です。
このサイトは「オレ達の暑いロックソウルを一人でも多くの人に伝えたい」という思いに駆られて立ち上げたものなんだ。そして、とてつもなくハード&クールなページにしたいと思ってる。
そのためにまず、ジオシティーっていうイカす Web Page
に加入した。広告が入るけど、そのかわり無料でHPが作れるんだ。オレ達は「ロックンロール」の次に「無料」が大好きだ。ドラッグやセックスはその後さ。
ジオシティーに加入した後は、いよいよアドレス選び。オレ達はビッグなロックバンドだから、"MusicStar"をチョイスした。だけど残念ながら、空いてるアドレスがなかった。
でも、こんなことでへこたれるオレ達じゃあない。"MusicStar-Piano"のアドレスなら空いてることを発見したんだ。ピアノなんて照れくさいけど、背に腹は代えられない。"Never
Say Never!!"がポリシーなのさ。
その代わり、番地は"8369"をゲットしてやったよ。下2桁が"69"、ワイルドなオレ達にピッタリな数字ってワケさ。
あと、ヘヴィメタルの素晴らしさを宣伝するために、「日記猿人」のランキングにも登録した。
クールでクレイジーなヘヴィメタルHPを目指すオレ達にとって、このランキングはちょうどあつらえ向きなんだ。そのうち MEGADETH
の連中も日記猿人に登録すると思うよ。ヤツら、グレイトなものにはホント目がないんだよな…。
こうやって、Nagurator のHPはどんどんイカすものになったってワケさ。これからもヨロシク!!
また活動状況など報告するから、どうか見捨てないでほしい。
◆8月16日 (Yoshi "Deathshit" Nagura)
オーイエー。どうもファッキン、2日ぶりだ。
「せっかくだからもっと頻繁に更新しろよ」というお叱りも受けるんだが、ご存じの通り、オレたちにとって一番大切なのはバンド活動なんだ。メタルを演ってこそオレたちなんだ。
だからWeb日記なんかにうつつを抜かすワケにはいかないのさ。一日に2回も更新してるヒマがあったらメタルを聴け! これがオレからのMassageだ。一度きりの人生、ヘヴィーに完全燃焼しなくちゃ悔しくて死にきれないぜ。まぁオレなんかは、あの世に行ったらもっとヘヴィーになるけどよ。
オレは何事につけても、「ヘヴィー」ってことを最も重視してるんだ。タバコだってヘヴィーなほうがイカすから、なるべくたくさん吸うように心がけてる。今のところ一日に3箱くらいだけど、今後はがんばって4箱にするつもりだ。
***
今日はギターの“ブルドーザー・トム”のプレイを初めて聴いた。「イングヴェイ・マルムスティーンを超える速さ」だと自称していたから、すっごく楽しみにしていたんだ。
でも、演奏を聴いて愕然とした。ヤツのプレイがとてつもなくノロく感じられたんだ。「とてつもない」のは好きだけど、ノロいのはいけない。ファストかつダークでなくちゃ
NAGURATOR のサウンドじゃないんだ。
心配になったオレは、ヤツの指の動きをずっと観察してみた。するとやっぱりノロい。ブルドーザー、一体どうしちまったんだ!?
辛抱たまらなくなったオレは本人に詰問してみた。「おまえのプレイは一体何なんだ?!」ってね。そうしたら返事はすぐに返ってきた。
「きっとオレのギターは速すぎるんだ。自動車なんかでも、高速で走るとホイールがすごくゆっくり回転してるように見えるだろ? それと同じで、オレの指の動きは速すぎるからゆっくりな動きに錯視してしまうんだ。サウンドがスローテンポに聞こえるのも同じ原理。あまりに速すぎて、人間の耳には遅く聞こえてしまうって寸法さ」
これを聞いて安心した。やっぱりブルドーザー・トムは本物だ。イングヴェイは速く聞こえるから、「とてつもなさ」がまだまだ足りない。こんなのではオレ達を満足させることはできないんだ。
それに「手の動きもサウンドも両方ノロい」というのも辻褄が合う。まったく、ブルドーザー・トムは信用できるガイだぜ。
次はいよいよスタジオ入りしてセッションだ。楽しみだぜ。
***
日記猿人の投票はNAGURATORにとって「ガソリン」、コイツがメタルの原動力になってるんだ。ってことは、オレ達は「車」。すなわち「カー」だ。
ただし、投票ボタンを押すと表示される「今日のメタル箴言」は、毎日更新してるワケじゃあない。日記を更新したついでに変更してるだけです。日記を書いてない日も得票が多いと気を遣うから、毎日押すのは勘弁してほしい。
◆8月22日 (Yoshi "Deathshit" Nagura)
オーライ。毎度、デスシット名倉だ。
オレのミドルネームは「死のウンコ」。恐ろしさとダーティーさをこれほどまでに両立したネームはまぁ前代未聞だろうね。自分でもすごく気に入ってる。ガキどもは名前を見ただけでチビること確実だな。
***
今回はスタジオ入りする予定だったけど、どうしても金が足りないことに気づいた。4人合わせても3千円しかないんだ。ったく、どいつもこいつも冗談キツいぜ。
言っておくけど、オレ達だってちゃんとアルバイトしてるんだぜ。決して怠けてるわけじゃあない。
オレは去年からパン屋で働いてる。メタルスピリッツを何よりも大切にしてるオレは、いくら収入がよくても、ティッシュ配りみたいな軟派な真似は絶対にやらない。
パンっていうのは、キリスト教の世界でも重要なアイテムなんだ。この仕事は音楽的なインスピレーションを常に与えてくれる。だから次のアルバムでは、宗教的なメッセージを織り込んだ歌詞が増えるだろうね。パンの大切さを訴える強烈なハードナンバーを既に書き始めてるんだ。
ちなみにオレが好きなのはカレーパンさ。その次にコロッケロール。
ギターのブルドーザー・トムはスーパーのレジ係をやってる。彼なりに楽しんで仕事してるみたいだ。
ただ、このスーパーってのが身だしなみにうるさい店でね。男性の長髪はダメらしいんだ。それでブルドーザーのやつ、自慢の長髪をバッサリ剃ってスキンヘッドにしたわけだ。「これでロブ・ハルフォードと同じさ!」なんつってね。でも、そうやって喜んでたのも束の間、今度は「スキンヘッドは客を恐がらせるからダメだ」って言われちまったんだ。
現在のアイツは、仕方なくスポーツ刈りにしてレジ係とバンド活動をこなしてる。見ていて可哀相になるね。いくら猛烈にヘッドバンギングしたって、スポーツ刈りじゃあ髪の毛がちっとも揺れないんだ。
でも本人に「スポーツ刈り」って言うと、顔を真っ赤にして怒るんだぜ。「これはセミスキンヘッドだ!」って言ってね。でもあれは、どう見てもスポーツ刈りだ。彼の腋毛が妙に長いのはその反動かもしれない。
ベースのデビッド・オイナリサンは、今は無職だ。実は彼の実家、両親とも開業医で裕福な家庭なんだよ。だから働かなくても、仕送りだけでやっていけるらしい。でも最小限の仕送りしか頑として受け取らず、苦しいメタル生活を営んでいる。まったく見上げたヤツだよ。そういや彼、「癌患者を勇気づけるためのメディカルメタルを演ってみたい」なんて言ってたなぁ…。
ドラムのラーズは週に6日もバイトしてるくせに、何をやってるのか絶対に教えてくれないんだ。きっとオレ達には言いにくいような仕事をやってるんだろうね。ホストクラブとかさ。それとも、ひょっとすると新幹線の運転手まがいのことをやってるのかもしれない。未だに謎に包まれた男だ。いつかカネが貯まったら、興信所に頼んで身元調査しようかと思ってる。
***
話が逸れたが、こうやって真面目に働いてるにもかかわらず、スタジオ代の捻出はかなり厳しいのが現状だ。NAGURATORのメタルサウンドを高めていくためにも、オレはもっとハードにパンを売りまくらなくてはいけない。ブルドーザーはレジを打ちまくり、オイナリサンは仕送りを受け取りまくる。ラーズはよく分からないが、ホストで客を取りまくるとか、新幹線の運転手まがいのことをやりまくるとかってことになるんだろう。
要するに今後は、サウンドだけでなくジョブのほうも「モア・ハード」になるってことさ。まったくオレ達、我ながら過激な野郎だと呆れるね。
次回はいよいよ、カネを貯めてスタジオ入りを目指す。カネが足りなかったらオレの下宿に機材を持ち込んでセッションだ。
◆9月3日 (Yoshi "Deathshit" Nagura)
ヘイ、御秘裟死武離。デスシットだ。
前回からスタジオ入りを目指していたものの、財政面の問題のせいでずっと先送りになっていた。でも、もう限界だ。
オレ達は金はなくてもプレイする。
…思わぬところで五七五の俳句調になっちまって照れくさいが、これがNAGURATORのルールなんだ。幸い、機材はかなり揃っている。中でもすごいのはマーシャルのアンプだ。普通なら10までしかないボリュームの目盛りが、オレ達のは11まで付いてる。正にスペシャルモデルってわけさ。
というわけで、今回はオレの部屋でセッションすることにした。4畳半というコンパクトさが自慢のこのルーム、全メンバーが機材を持ち込むとかなり人口密度が高くなる。NAGURATORのメタルサウンドはこのタイトな空間から生み出されるってわけさ。
…と思っていたら、あろうことかドラムのラーズが彼女(細木数子そっくりのデブ女)を同伴してきやがった。4畳半のスペースに5人。タイトというより、もはや地獄の狭さだ。
「地獄」っていうのは確かに重要なテーマだけど、こんなに窮屈なのはイヤだ。ギターひとつ弾いただけで腕が隣人に当たってしまう。だから各人、肩をすくめて縮こまりながらプレイする。こんなチマチマした状況は、オレ達の目指す"Hard
N' Heavy"なサウンドにとって大きなマイナスだ。
おまけにラーズの彼女というのが自分勝手な女でね。オレの部屋が汚いと言って、勝手に掃除機をかけたりしやがるんだ。オレ達がバラードナンバー(「ライク・ア・バンジージャンプ」)をプレイした途端、ブオーッっていう掃除機の音にかき消される。アンプの目盛りを11にしても掃除機の音に負けちまう。もう勘弁してほしい。
ようやく掃除が終わったかと思えば、今度は昼飯を作り始める彼女。オレが大切に残していたそうめんを勝手に茹でてしまいやがった。で、そうめん食いながらオレ達のセッションを聴いてやがるんだ。オレ達のメタルはテメエのそうめんのお供じゃねえんだよっ!!
ああ、こっちのほうが精神的に参っちまいそうだぜ。ファックユー。まともなセッションをするにも、まずはラーズの彼女を出入り禁止にしよう。
いつの日か、掃除機の音が入らないデモテープを作れる時が来ますように。
◆9月3日 (David "Oinarisan" Mitchell)
どうも初めまして。オイナリサンこと、ベースのデイヴィッドだ。
デスシット名倉のヤツはラーズの彼女を毛嫌いしてるようだけど、お金にはキッチリしてる女性だから、NAGURATORのマネージャをやってもらえばいいと思う。
それはさておき、今回のセッションでオレが感じたのは、今の我々のサウンドには「音の深さ」と「オリジナリティ」が不足しているということだ。
ボーカル、ギター、ベース、ドラム、掃除機。この基本的な構成は変えられない。となると、それぞれのサウンドを独自に工夫するしかない。
オレの場合、ベースの代わりに三味線を使ってる。日本文化をこういう形で取り入れていくっていうのは、非常にグレイトなことなんだ。
ただし既製の三味線のままでは雰囲気がメタルっぽくないから、ボディはフライングV(V字型)の形に改造して髑髏マークのペイントを施している。また従来の三味線は三弦だけど、より幅広い音域をカヴァーするために四弦にチューンナップし、さらに金属弦に交換している。
こういった工夫を重ねることによって、NAGURATORのサウンドはどんどんすごいものになっていくんだ。オレは次回から、この愛器「オイナリサン三味線」を積極的に使っていくつもりだ。
ではまたね。
◆9月11日 (Yoshi "Deathshit" Nagura)
ヘイ、サノバビッチ。おはようさん!
オレ達の暮らしはこれでもかっていうくらいにハチャメチャで、ここのところ、なかなか日記も書けない状態が続いてる。
オレなんかはいつも、朝の10時からビールを飲んでるんだ。そりゃあもう浴びるほど飲む 。NAGURATOR
の退廃的なサウンドは、こんなクレイジーなライフスタイルから生まれるってワケさ。健康なんてクソ食らえだ。不健康で猥雑なフーテン生活こそが破天荒なヘヴィメタルの源なんだ!
だってそうだろ? オレの敬愛するオジー・オズボーンもアリス・クーパーも、みんなみんな朝からウィスキーをガブ飲みするようなグレイトガイだった。「まずは隗より始めよ」と昔から言われるように、こういった基本的なスタイルから一つ一つ押さえていくことが大切なんだ。
…というようなことをギターのブルドーザーに話したところ、ヤツは得意げに言い返してきやがった。「オレは朝の8時半からウォッカを飲んでる」ってね。
オレとしたことが全く迂闊だったよ。朝の10時から飲み始めてるようじゃあまだまだダメだってことを思い知らされたね。こんな生っちょろいデカダンぶりじゃあ他のメタル連中に笑われること請け合いだ。
そこでここ数日は、早朝6時半に起きて工業用アルコールを飲んでるんだ。とてつもなくヘヴィだろ!? 我ながらクレイジーな野郎だと呆れるぜ。
ただ、一つだけ気になる点があって…。オレは朝に弱いから、早起きしてアルコールを飲むために毎晩11時には就寝してるんだけど、これって下手すりゃ「健康的」になっちまうんじゃないかってね。メタルのくせに早寝早起きしてる場合なのかって思うと、たまらなく不安になってくるときがあるんだ。
不健康を極めるのはなかなか難しいが、とにかくベストを尽くすつもりだ。とりあえず野菜は食わない。塩分は取りまくる。ウナギを食うときは必ず梅干しを添える。焼き魚は焦げた部分も全部食べる。豚肉は絶対に火を通さない。
メタルっていうのは本当に厳しい世界なのさ。こうやって心身をボロボロして、自らを極限まで追いつめなくちゃ本物のクレイジーにはなれないんだ。ジミ・ヘンドリックスも事務・モリスンも、クールなガイたちはみんなアルコールやドラッグで身を滅ぼしていったんだよ。
だからオレ達だって、本当はもドラッグもやったほうがいいんだけど、金がなくてそこまで手が回らないのが現状だ。薬局で買える合法ドラッグだってかなり高い。咳止めシロップ(塩酸エフェドリンが入ってる)でさえ、一本千円もするからなぁ…。
当分はパンシロンあたりでお茶を濁しておくか。
***
前回のセッションはラーズの彼女が闖入してきたおかげで散々だった。これには懲りたから、しばらくの間はソングライティングに専念しようと思う。
あの忌まわしい女のことを考えると、どうしても地獄とか死霊とかいう歌詞が多くなってアイアンメイデンみたくなっちまうのが難点だけど、構成が単調にならないようにバラード(ただしヘヴィなヤツな!)にも力を入れるようにしてる。
そうそう、ブルドーザーと一緒に書いていたバラード「ライク・ア・バンジージャンプ」がやっと完成したんだ。この歌詞にはオレの全てを注ぎ込んだと言ってもいい。ヘヴィかつ情熱的。とてつもなくパッショナブルだ(訳者注: 情熱的という意味か?)。
次回はこのスペシャルなソングを本邦初公開するから、首をロングにして待っていてほしい。
じゃあまたな!!
◆9月30日 (Yoshi "Deathshit" Nagura)
史上最悪のメタルバンドの管理人、デスシット名倉だ。オールライッ! 今回もかなり強烈に
ohisasiburi
だな。おかげで来客数のほうも、閑古鳥のラウドヴォイスが耳をつんざくほどの少なさだ。
ここんとこ、NYのテロ事件関係でゴタゴタしていてね。実はペンタゴンから取調べを受けてたんだ。オレたちの歌詞があまりにも凶悪なものだから、「ひょとしてこいつらもテロ事件に関わってるんじゃないか?」って疑われたわけさ。
取調べは本当にタイヘンだったよ。ペンタゴンの奴ら、オレの名前についても突っ込んできやがるんだ。「デスシットというホリーネームは死への傾倒を意味するんだろう」なんつってね。
「負のパワー」を公認されたって意味では嬉しいんだけど、このままじゃあ身柄を拘束されちまう。となるとナギュレーターの活動は続けられなくなるワケで、能天気に嬉しがってる場合じゃない。そこでオレは、とっさにハードな頓智を働かせた。
「ヘイ、そいつは正反対だ。デスシットってのは『死=うんこ』、すなわち『死なんてクソ食らえ! テロリズムなんてクソ食らえ!』っていうメッセージなんだ」
もちろん嘘八百なんだけど、捜査官たちは顔を見合わせて感動していた。「そうだったのか!」「お前たちは本当にグレイトなメタルバンドだよ!」ってね。まったくペンタゴンは単純だ。ひらがなで書けば「ぺんたごん」、オレたちにとっちゃあチャーミングなガイに過ぎない。
でもおかげで、身柄拘束補償金だかなんだか知らないけど、お駄賃をもらっちまってね。メンバー全員のぶんを合わせれば、念願のノートパソコンを買えるかもしれない。これさえあれば、喫茶店でもどこでも、MIDIでへヴィメタルの打ち込みができるようになる。スタジオ代の捻出が苦しいオレたちにとって、パーソナルコンピューターは本物のメタルを追求するために不可欠なツールと言える。
といっても、常にモア・へヴィを標榜する
Nagurator
のこと。普通のノートパソコンで満足するほど野暮じゃあねえ。「軽く薄く」が流行ってる昨今だけど、オレたちはとてつもなく重くて分厚いモデルをチョイスすることになるだろうね。できればA3サイズで、厚さは30センチくらいほしい。持ち運びには特製の大八車を使う予定だ。メタリカのステッカーを貼ったグレイトなやつな。
…おっといけねえ。音楽と関係のない話題を引っ張っちまった。そうそう、ニューアルバムの曲目がほぼ決まったから、発売に先んじてここに公開しておこう。4曲しかないから、ソノシート形式で提供する予定だ。
今回の曲名には、オレたちの知性のすべてを注ぎ込んだ。そのために、最近のナウい本も読みまくった。本を買うカネなんてないから、国会図書館に通って、村上春樹の『ダンス・ダンス・ダンス』を読破したりね。そして完成したのが、以下の4曲だ。
- Fuck, Fuck, Fuck,
- Fuckin' Shit
- Fuck Out Devil Blues
- I Like Fuck
読破したブックたちの影響が如実に現れているだろ!? 今後のオレたちが目指すのは、インテレクチュアル・へヴィーメタルだ。
◆2月1日 (Yoshi "Deathshit" Nagura)
ヘイ、史上最悪のメタルバンドを運営してるデスシット名倉だ。
前回の更新日は去年の9月だから、実に4ヶ月以上のブランクだ。この間何をしていたかっていうと、ずっとレストしてた(訳者注: 休んでいたの意)。
しかし4ヶ月。並みのレストじゃあないだろ!? オレ達は休暇だって猛烈に激しくとりまくるってわけさ。ああ、そりゃあクレイジーなまでにロングなレストだったよ。もはやこの世のものとは思えない。
まぁとりあえず、いろんなことがあった。オレ達は波瀾万丈な人生を送る運命にあるんだろうな。ファックオフ!! ああ、ぶち殺してやる!!
…おっと、つい毒舌がすぎちまった。ごめんよ。
新春のメインイヴェントは、何といってもメンバー4人で初詣に行ったことだ。ベースのデイヴィッドの希望もあって、今回は伏見稲荷をチョイスしたんだ。
でも、境内に入った途端ぶったまげたね。とてつもない人出で身動き一つとれないんだ。いろんな修羅場をくぐり抜けてきたオレ達だけど、こんなのは初めてだ。本物の地獄に出会った興奮でしばらく武者震いがとまらなかった。とにかく、もう、想像を絶するグレイトさなんだ!
それでもオレ達は詣でた。最後まで詣でることによって、オレ達のメタルスピリッツが爆発するだろうっていう予感があったんだ。ああ、そうさ。オレ達はこうやって、常に自らを極限状態に追い込んむ悲しき野獣なのさ…。
予感は見事に的中した。詣エナジーのヴォルテージが最高潮に達したとき、悪魔がオレに奇跡の詩を与えたんだ。オレ達のモーターはもう誰にも止められない……。
そして今日、奇跡の詩がついに完成した。
これを歌うとき、オレの魂は悪魔の死神と化す。いや、オレだけじゃあない。ギターのブルドーザーにはハイエナの霊が憑依し、ベースのデイヴィッドは獰猛なカミキリムシと化す。ちなみにドラムのラーズは、マイペースだから特に変化しない。
というわけで、今回はこの場を借りて、ニューシングル"Moude o' Devil
"を発表したい。前回の日記にはバラード曲の「ライク・ア・バンジージャンプ」を公開すると書いたけど、予定なんてクソ食らえだ。オレ達の辞書には「掟破り」って言葉しかないのさ。
MOUDE O' DEVIL
(Nagura, Mitchell, Ulirich Jr.)
…地獄 …悪魔 …そしてデビル
そう、ここは恐怖の稲荷 未踏の地獄
もはや誰も身動きでない 硬直の抱擁
全てを焼き尽くし、灰へと帰す前に
全てを焼き尽くし、灰へと帰す前に
詣でよ!
詣でて 詣でて 詣でて 詣でて
とにかく詣でまくるのだ!
悪魔の血しぶき It's 地獄の標語
そう、ここは戦慄の初詣 殺戮の聖地
もはや誰も呼吸できない 痙攣の愛撫
全てを焼き尽くし、灰へと帰す前に
全てを焼き尽くし、灰へと帰す前に
ネスれ!
ネスって ネスって ネスって ネスって
とにかくネスりまくるのだ!
天使のポイズン It's 地獄の標語
Oh, ネスりまくりの人生さ
「ネスる」ってどういう意味かって?
そんなことはもはやどうでもいいのさ
とにかくネスりまくるのさ
Oh, ...Fuckin' シルブプレ!
(対訳: 西盛マリー)
ああ、ワイルドかつミラクル。NAGURATORの結成以来、最高の曲だと自負できるね。
今年こそ、このシングルで紅白出場を狙う。もしもNHKからオファーがない場合、紅白などこちらから願い下げだけどなっ!
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