2012年3月のプチ日記

3月30日(金曜) 夜

 以前にも2回ほど、この日記で経過を報告した気がいたしますが。

 うちの職場の雷鳥が4羽になっています。

 見ればお分かりのとおり、銘菓「雷鳥の里」にもれなく付いてくる雷鳥です。

 ときどき同僚が土産に買ってくるので、せっかくだからと雷鳥だけ取りおくようになって、そこにぼくが吹き出しをつけ始めたのがコトの始まりで。2年に1羽くらいのペースで増え続けた結果、現在こんな風になっている次第で。

 丹精こめて吹き出しを書いているつもりなんですが、同僚からは依然としてなんのリアクションもありません。

 …それでもやるんだよ! これはオレにとって職場のライフワークやから!!

 

3月29日(木曜) 夜

 そういえば思い出したこと。

 高校時代、とくに目立つようなこともなかったのだけれど、なんとなくイキがりたくて仕方がなくて。

 そこでとりあえず、芸術家っぽいのがいいんじゃないかという短絡的な発想にて、油絵など描きつつ、ジーンズにわざと油絵の染みをつけて、そういうのがカッコいいと思っていたわけですが。

 当然ながら、「わざとつけた油絵の染み」だと悟られるとモッサイので、「絵を描いていたら自然とついた染み」を模して絵具をつけることになる。そうすると今度は、洗濯機に放り込まれたそれを見た母親がなんとか染みをとろうと躍起になるものだから、アッという間に薄くなってしまう。

 かといって、ズボンにわざと絵具をつけていることなど母親に言えないから、絵具をわざとつけてはアッという間に薄くされる、の繰り返しになる。

 こういうイタチごっこに生活のほとんどが費やされていたのだなァと改めて思います。

−−−

 本日の、お尻かゆい人。

 自転車に乗りながら傍らの柵などに足を乗せるのは何となくカッコいいけれど、それがお尻を掻くためなのを兼用すると、途端にものすごくモッサクなるものですねえ。びっくりしました。

 

3月27日(火曜) 夜

 桜の名所、京都は円山公園にて。

 まだ3月なので何にも咲いていないのに、大々的に場所取りしてお花見の準備をしている人たちがいたので驚きました。何ダースもの缶ビールに鍋セットまで用意されているけれど、これじゃあお枝見にしかなりません。

 それともあと半月くらい、ここで場所取りし続けようという魂胆でしょうかねえ。

 

3月26日(月曜) 夜

 職場の同僚に、いつも強気なHさんという人がいるんですが。

 先日このHさんいわく、「私にかかれば、みーんな馬鹿だわ」。

 さすがである。確かにみんな馬鹿なところはあるけれど、なかなかここまで一蹴できるものではない。

 そんなわけで、へえ〜と皆で感心していた矢先、今度はHさん自身が仕事でものすごく初歩的なミスをやらかしてしまい。あれだけ強気な発言をした後だけに、かなりバツが悪いんんじゃないかなァと心配していたところ、Hさんいわく

 「あーあ、やっぱり私にかかれば、みーんな馬鹿ね。私も含めて」

 こいつは一本取られました。

−−−

 本日は久しぶりに洋食を作りました。

 春キャベツが安く出回ってきたので、ロールキャベツにして、ミンチ種を巻けない小さなキャベツの葉は千切りキャベツにして。で、余ったミンチ種はミートボールにしてトマト煮込みに。

 こうして材料をキレイに使い切ったとき、静かなる興奮を味わっています。う〜ん、タマラン!!

 

3月23日(金曜) 夜

 またもやホタルイカを食べてしまい。

麦飯、ホタルイカ&菜の花、豚汁、トマト、小芋とイカの煮物
 

 で、今度は、ホタルイカばかり食べていては高コレステロールになってしまう! …と小心ぶりを大いに発揮して、翌日はホタルイカ絶ちの苦行にて。

白飯、高野豆腐としいたけとインゲンの炊き合わせ、小芋とイカの煮物(残り物)、豚汁(残り物)、原酒
 

 我ながらすごい自制力だと思う反面、ホタルイカを食う食わないで大騒ぎしている自分が情けなく思えてきますが、こんなことで大騒ぎできるのもは平和な世の中の証かもしれません。あと、ふだん麦飯にしていると、白飯を食べるだけでなんとなく背徳的な悦びを感じられます。

 

3月22日(木曜) 夜

 高島屋京都店にて。

 ずいぶんシャレオツなお鍋があるものだねえ、でもホーロー鍋使いにくいし買わへんけど…と、ストウブ社のホーロー鍋をチラ見していたわけですが。

 ふとディスプレイの足元を見てみたら、柴田私物の脚立が置いてあって、ほんの少しだけ驚きました。

 いくらシャレオツなコーナーといえども、脚立は買ってもらえず私物で、なおかつ私物と明記しなくてはいけない厳しい現実があるようです。

 

3月21日(水曜) 夜

 飲み呆けていて、日記の更新をしばらくサボッってしまいました。

 酔っ払って「いつか居酒屋したいねェ〜」などとクダを巻いておったわけですが、喋っているとなんだか本気になってきて、じゃあ店名はどうしようとか、どんなメニューにしようとかいう話になって。

 かといって先立つものがあるわけでもなく、やるとしても定年退職したあと退職金で始めるくらいしかないかなァ、ということになったんですが、だったら店名も「退職金」にちなんだものにしようと思い立って、おもむろにペンを取り出して自分で書いたのがコレ。

 居食屋&Bar 「鯛食斤」。おまけに酔っ払ってるので、「食」の字が間違っているというお粗末さ。

 こんなものを本気でやろうと思ってしまうとは…。我ながら酒の力は恐ろしいなァと実感します。

−−−

 そんなこんなで一度きりの人生、食べたいものを好きなだけ食べて、飲みたいものを飲みたいだけ飲むんじゃい!!

 …と、テンション高く並べたのがこんな感じで。またもやホタルイカ。

 そして翌日、もっと野菜とか食べなきゃと思って、煮つけとかかす汁とか作ってしまう気の弱さ。

 

3月16日(金曜) 夜

 今シーズン、初ボタルイカを食べました。

 みそ汁、ホタルイカ、カボチャ煮つけ、小松菜みぞれ和え、ぶりかま塩焼き、&ごはん。

 ホタルイカも以前は、目玉だけは取っていたんですが、あと歯と背骨を取るとさらにまろやかな食感になって美味しいことを知って以来、食べる前にチマチマと取り除いています。歯は、ホタルイカを人間に見立てると、アナルの一帯にあり 、内痔核ごと取り除く感じでしょうか。で、背骨は、尾てい骨のあたりをヒュッとつまんで引っこ抜くという感じなのですが、そもそもホタルイカを人間に見立てることに無理があることに、書いてみて初めて気づきました。

 ホタルイカは日本酒とおそろしく合うので、だいたい5個(ホタルイカも5ハイって数えるんでしょうか…感覚的には5粒ですが)で1合くらいのペースで飲んでしまいます。 ホタルイカもいよいよ、諸悪の根源の仲間入りです。

 

3月15日(木曜) 夜

 そういえば学生時代、なにかの飲み会の帰りに、微妙なメンバー5人でそのうちの1人の下宿になだれこんだことがあって。

 そこには座布団が4つあったのだけれど、みんな遠慮して使わず、けっきょく4つとも使われなかったことがあったのをふと思い出しました。

 でも、これと似たことって結構、今でもあるような気がします。電車の席が3つしか空いてなかったら4人とも座れないとか、ピザが3つしか残ってなかったら4人とも手をつけないとか。

 だからどうしたという話ではありますが、こういう不合理の積み重ねで世の中うまくいっているのかも。

 

3月14日(水曜) 夜

 本日のレンタル。

 たまたま新作・準新作コーナーに3作品あったので、これも何かのご縁かと思い観てみることにしました。3デイズ、4デイズ、5デイズ。

 ちなみにGoogleで調べてみたら、2デイズや6デイズ、7デイズを筆頭に、その他いろんなデイズ映画がありました。

 ただ、「1デイズ」だけは見つからないなァと、一瞬思ってしまったことを恥ずかしながら告白しておきます。

−−−

 帰宅してお米を炊飯器に入れてボタンを押して。

 炊き上がりが48分後なので、その間におかずを作って食べるというのが最近の習慣となってまして。

 ぼくのような素人が48分で作れるものなど本当に限られているので、だいたいこんなさみしい感じです。

 ごはん、かぼちゃ、ハンバーグ&ポテトサラダ、レタス。これだけだとしょんぼりなので安いワインを飲んだら、余計にしょんぼりした気分になりました。

 

3月13日(火曜) 夜

 本日のご近所。

 左上のほうにある看板、「コード」しか判読できませんが、どうやらコード専門の工場みたいです。こんな工場があるんですねえ。

 それ以外はとくにどうということのない写真ですが、車が横向きになっているのはご愛嬌といったところでしょうか。

 

3月12日(月曜) 夜

 職場で立ち上げている公認サークル「料理研究部」の研修会(という名の飲み会)を、上司の家にて開催してました。

 年間20万円まで予算として使えるので、普段買えない高い食材を買ったりできてなかなか楽しい。ちなみに今回作ったのは、

 といったラインナップだったわけですが、ぼくが焼いたハンバーグは火加減を間違えて思いっきり焦がしてしまい、たいへん悲しいことになりました。あと、ホタテ貝柱の刺身が当たり前のように「高級食材」として扱われているのが、我々の生活レベルを物語っていて悲しいところです。

 そして、すっかり酔っ払って上司の家で焼酎の一升瓶を落として割ってしまったのも、早く懐かしい思い出になってほしいことのひとつです。

 

3月9日(金曜) 夜

 本日のリーサルウエポン。

 背の低いおばあちゃんながら、傘の骨のうち半分くらいが露出していて、追い越そうとしたら胸のあたりに刺さりそうになりました。彼女の周囲1メートルは本当に近づけません。

 ちなみに、リーサルウエポンのことを中学生の頃、リハーサルウエポンだと勘違いしていたのは多少懐かしい思い出です。あと、同級生の上田さんという女性が「うえポン」と呼ばれていたのも、若干懐かしい思い出です。

 

3月8日(木曜) 夜

 京都市のごみは、指定の有料ごみ袋でないと回収されないことになっている。

 でも、ごみ収集場所にはいつも、スーパーの袋など指定外のものに入れられたゴミがいくつも置かれている。

 こういうアウトローなゴミは、その日には回収されないのだけれど、放置されると市民から苦情が来るのか、けっきょく市側が処理しているようである。しばらく放置することで、指定外のゴミ袋で出した人に良心の呵責を抱かせようとする狙いなのかもしれないけれど、良心のある人はそもそも指定外のゴミ袋など使わないだろう。

 ルールを破った人もそうでない人も結果として損しないから、こういうことになる。ゴミを捨てるのに有料の新たな袋を使うことの是非はさておき、悪法も法なりである。

 ルールに従ってゴミを出すのはモラルの問題だし、守るべきだと思うんですがねえ。

−−−

 …というようなことを書いていたら、ふと思い出しました。

 同僚から以前、言われたこと言葉、

 「名倉さんって時々、ものすごく当たり前のことを、さも大発見のようにおっしゃることがありますよね」

 確かにその通りかもしれない。「ルールに従ってゴミを出すのはモラルの問題だし、守るべきだと思う」

 赤面ですが、例によって自分への見せしめとして、このままアップさせていただきます。

 

3月6日(火曜) 夜

 基本的に掃除がきらいなので、台所も荒れる荒れる。

 コンロ台には、こぼしたスパゲティがそのまま乾燥していたり、飛び散った野菜がこびりついたまま押し葉みたいになっていたり。

 料理の上手な人はキッチンも常にきれいだと言われるけれど、ぼくなどはこんな体たらくなので全くどうしようもありません。そのくせ庖丁とか鍋とかだけピカピカにして悦に入っているのだから、もはや世話なしと言っていいでしょう。

 で、いま気づいたんですが、卵焼き鍋の奥に丸まっている布切れ、実は着古した下着(トランクス)なのでした。洗濯は一応してあるんですが、ボロくなってきたので最後に台所回りを拭こうと思って、数週間そのままになっているという代物。

 使用済みの下着が鎮座するキッチンで作った食事を、いったい誰が食べたいと思うものでしょうか。ぼくは自分の下着なので一向に平気ですけれど。

 

3月5日(月曜) 夜

 最近結婚した同僚男性のSさんが、照れくさそうにこんなことを話していた。

 「妻がね、もうちょっと身なりにも気を遣えって言ってくるんですよ」
 「それで生まれて初めて、茶色い靴なんて買うことになっちゃって。コレなんですけどね…」

 見ればたしかに、Sさんの足元にはおろしたばかりの茶色い革靴が。

 しかし、ごくごく普通の革靴である。これがそんなに照れくさいというのがよく分からない。そんな疑問をSさんにぶつけてみたところ、

 「えーっ? 靴っていえば黒でしょう!? いままで黒以外、履いたことないですよ〜!!」

 そうなのか、そういう価値観もあるのかとしばらく呆気にとられた一件です。

 ちなみにぼくは茶色の靴が好きでよく履いてるんですが、Sさんからすると、「うわー、茶色い靴なんて履いちゃって!」と気恥ずかしいような、キザな人物に映っていたのかもしれません。

−−−

 そして本日はレタス牛スジ丼。

 せっかく手作りしたマヨネーズなので、申し訳程度にブロッコリーにかけてますが、連日となると心底イヤになってきますねえ。

 

3月2日(金曜) 夜

 本日のコーヒー&ランチ。

  「ねこまたぎ」って、猫でさえ見向きもせずに素通りするくらい不味いという意味だったはず。この店、確かにあまり美味しかった記憶はないのだけれど、こうやって自分の店名に堂々と掲げられていると、謙遜というよりもへりくだりすぎていて、なんだか物悲しい気持ちになってくる。

 いつもガランゴロンの喫茶店の店名が「閑古鳥」だったりする感覚に近いだろうか。

 ぼくがもし居酒屋を始めたら、店頭の看板には「見習い料理の店」とか「可もなく不可もない店」とか出したいと思います。 実際、やるならそんな感じの店にしたいですし。

 

3月1日(木曜) 夜

 前回の日記に書いた「ご長寿電池」、やはり実在するそうです。読者のかたからメールをいただきました。

 ソニーからで製品化されているとのことで、調べてみたところ、ウォークマンやノートPCで「いたわり充電モード」にするとフル充電の80〜90%に制限されて、バッテリーがかなり延命できるらしい。ふーん。

 もしかすると我々人間も、フル充電してはフルに働いてフルに遊んでするよりも、何ごとも中途半端なほうが長持ちするのかもしれまへんですね。

−−−

 シャッター通り商店街になっていくさまを、「櫛の歯が欠けていくように〜」と称することがよくありますが。

 本日のシャッター通り。

 櫛の歯が欠けていって、最後に1本だけ残ってしまうと、もはや櫛ではなく単なる「歯」になることを思い知らされます。

 

2月28日(火曜) 夜

 携帯電話とかって、使っているうちにバッテリーの容量が減ってくるのが一番ゲンナリする。

 とくにぼくなどは、ほとんど電話とメールしか用いない、老人のような使い方しかしていないから、バッテリーさえ持てば携帯電話は一生モノで使えそうな気がする。新しい機能はいいから、とにかく長持ちするバッテリー(長時間使えるではなく長期間使えるやつ)を開発してほしいと心から思う。

 そういやバッテリーって、満タンまで充電するから容量がヘタりやすいと聞いたことがある。だったら100の容量のバッテリーにリミッターみたいなのをかけて、90までしか充電されないようにして長期間使えるようにできたりしないんだろうか。「ご長寿電池」とか銘打って売り出してくれたら、ぼくなら喜んで買うかもしれない。

 …なあんてことを真剣に数分間考えておったんですが、こんなもん実現可能だったら、とっくにメーカーの人が考えてますですね。赤面

−−−

 さて、急きょブームになっている手作りマヨネーズですが。

 初日に食べ過ぎてたせいで、さっそくマヨネーズを見るのも嫌になってしまいまして、本日は年寄りみたいに地味〜な晩ご飯になってしまいました。

 

 マヨネーズのマの字もありません。一生のうちで食べられるマヨネーズの量はきっと決まっていると思います。

 


2012年2月のプチ日記

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