2011年10月のプチ日記

10月31日(月曜) 夜

 職場で今年から、自主サークル活動が公式に認められる制度が発足しまして。

 で、さっそくぼくも「料理部」を立ち上げ、同僚たちを誘って研修会を行っているのでした。毎回なにかテーマを決めてみんなで料理を作り、その後は試食会と称して飲んだり食べたりドンチャン騒ぎするというのがお決まりのパターン。

 今回は我が家で「庖丁研ぎ研修」を行い、みんなで研いだ庖丁を使って刺身やらなんやらを切って飲み食いしたのでした。参加者総勢9名。

 必要経費については(もちろん上限はあるものの)活動費としておりるから、ふだん自分では買わないようないい食材やいい酒を買い込んでの大宴会。それでも、マグロの中トロやら鯛のカルパッチョやらイクラ丼やらしこたま食べて、値のはる吟醸酒もしこたま飲んで一人あたり5千円くらいで済んでいるのだから、やはり家飲みは素晴らしい。外食だとチェーンの居酒屋でも同じくらい値段しますからね(ただ準備と後片づけはちょっと大変ですが)。

 ちなみに、今回のために部費で購入した高級しょうゆの残りは、ちゃっかりそのまま頂戴しております。まあ家を提供した手間賃ということで、このくらいは大目に見ていただきましょう。

 

10月28日(金曜) 夜

 当然、出し巻き。

カレイの煮物と鯛の塩焼きというダブル魚に加えて、出し巻き。 余計なものを作ってる感満点ですが、余計なものほど作ってると罪悪感があって楽しい。
 
マグロとアボカドのわさび和えと、鶏胸肉のバター醤油いため、そして味噌汁。アーンド、出し巻き。もはや強迫神経症です。出し巻き強迫。
 

 何事もちょっと凝り始めるとこのありさまなので、ホントしんどくなってくるときがあります。凝りすぎてしまうのが恐くて、興味あるけど手を出してないことが、実はいろいろと。

 とくにテレビゲームは、プレステ3を買ったのに凝るのが恐くてゲームソフトを一本も買えず、ひたすらDVD再生機としてのみ利用しています。

 そうそう、音楽も凝るのがしんどくて、聴くのをやめましたからね。

 

10月27日(木曜) 夜

 自称「活字中毒」の人って、たいてい普通の人である。

 ほんとうの活字中毒なら、たとえばこんな感じだろうか。

大学3年生のとき活字中毒に陥りました。いったんは公務員として就職したものの、活字中毒がさらに悪化して業務にも支障を来すようになり、27歳のとき退職。自宅に引きこもってひたすら活字をむさぼり続ける日々が1年間ほど続きましたが、次第に食事も睡眠もとれなくなって衰弱し、見かねた両親のすすめで精神科病院を受診したところ、重度の活字依存症との診断でそのまま閉鎖病棟に任意入院となりました。3ヶ月の入院生活を経て、退院してからはリハビリのため活字依存症の匿名自助グループに通っていますが、一人になると未だに活字探索行動がおさまらず、社会生活への復帰は半ばあきらめつつある昨今です。

 そもそも、ほんとうの活字中毒者は、活字など絶対読んではいけません。アル中がお酒を飲んだらいけないのと同じく。

−−−

 また出し巻き。

 そろそろイヤになってきたのだけれど、凝っているので作ってしまいます。出し巻き依存症かもしれません。

 

10月25日(火曜) 夜

 フィスラーのステンレス小鍋。

 かっこいいと思って購入したはいいけれど、プロコレクション・シリーズではない安価なラインの品は、火にかけると蓋の取っ手が熱くなるので、使いにくくて仕方がなくて。

 そこで取っ手にタコ糸を巻いて断熱式にしてみたところ…なんて使いやすいんでしょう!

 こうしてどんどん、我が家の森羅万象はじじむさくなっていきます。そのくせ余計なモノが写らないよう、フローリングに鍋を置いて撮ってるいじましさ。

 

10月23日(日曜) 夜

 自宅でお好み焼きを作っていたら、ガスコンロが急につかなくなって立ち往生。

 ガスは止まっていないのにどういうことかと思って調べてみたら、コンロに付属の電池の寿命が切れたせいだったことが判明した。

 鍋の温度を一定に保ったり、タイマー設定で自動的に火が消えたりするハイテク機能が付いていて、これらの機能が電池に依存していることは知っていたけれど、まさか電池が切れたらガスまで使えなくなるとは思っていなかった。

 おまけに単一電池なんて買い置きしていないし、かといって作りかけのお好み焼きを生のまま食べるわけにもいかないしで、やむなく近くのコンビニまで買いに走る羽目になり。で、買って帰ってきた頃には、お好み焼きの生地が鍋底に沈んでしまって、なんとも悲しい焼き上がりになってしまったのでした。

 コンビニに電池が売ってあったからまだよかったものの、これが大震災直後で電池が市場から姿を消していたときだったら、どうにもこうにも進退窮まっているところである。

 便利なものには落とし穴があるんだなァと痛感した本日。同じようなタイプのガスコンロをお使いの皆さま、どうかお気をつけください。

 

10月20日(木曜) 夜

 柳刃庖丁やら出汁巻き鍋やら薄刃庖丁やら雪平鍋やら、使いたい道具がありすぎてワケが分からなくなってきて。

 今晩は結局、豚肉のねぎ塩ダレになってしまいました。

 でも、ねぎの小口切りとキャベツの千切りに、ちゃっかり菜切り庖丁を使ってます。

 ちなみに将来、居酒屋をするのが最近の夢といえば夢なんですが(ぜったい無理!)、今夜のメニューをお品書きにするとしたら…とか考えてニヤニヤしている自分が不憫でなりません。

 合計すると…うわっ、1,070円もする! 高っ!!

 

10月19日(水曜) 夜

 近所のスーパーの有線で「タバコはやめましたか」とか「無駄遣いしてませんか」とか説教くさいことばかり歌ってくる曲がヘビーローテーションで流れていて、なんだかうっとうしいなァと思っていたら、どうやらmetisという人のヒット曲らしく。

 「夢を忘れてませんか」とか「そのままでいいんだよ」みたいなことも歌ってらっしゃるみたいなので、説教くさく感じる部分はきっと、「聴き手のことを細やかなところまで等身大に理解している」というメッセージなのだろう。

 そうだとしても、聴き手が「自分への励まし」と錯覚しやすいように作られた曲がヒットし続けるのを見聞きするにつけ、なんだかんだで世の中みんな疲れてるのかなぁと思ったり。それを説教くさいとか感じてしまうぼくなどは、疲れを通り越して心が汚れているのかもしれません。

 ならばこの調子で、どんどん親身に世の中を励ます歌を唄ってはどうか。

 「布団は時々干していますか」
 「ズボンを干すときは裏返しにしていますか」
 「鼻をかむときは鼻の穴を片方ずつ押さえてますか」

 きっと世界中が涙する。

 

10月18日(火曜) 夜

 本日の矢沢さん。

 まるでこの軽トラが矢沢さんの車みたいである。

−−−

 好きなアーティストのステッカーを自分の原付とかに貼ってる人を時折みかけるけれど、あれってアーティスト本人は嬉しいんだろうか。

 いやまァ、ステッカー1枚でも印税が入るだろうから、そういう意味では嬉しいのかもしれないけれど、一方で「俺のステッカー貼ってるクルマ、ダサいのばっかじゃん!」とかなりそうで、他人事ながら心配になってくる。

 かくいうぼくも中学生時代は、愛用のぺんてるの消しゴムに"Guns N' Roses"のステッカーを貼ってたクチなんですが。

 

10月17日(月曜) 夜

 調理道具収集の病がまたもや悪化して、柳刃包丁を買ってしまいました。

有次の柳刃包丁(24cm)・登録
 

 今回も有次のやつですが、買わなくていいモノを買っている自覚だけはあるので、罪悪感を少しでも和らげるため、「上製」「特製」「登録」と3ランクある中でもっとも安い「登録」をチョイスするという禁欲っぷり。自分で自分をほめたい。

 というか、一定以上のランクの包丁になると、値段によって切れ味が違ってくるわけではなく、むしろ同じ切れ味がどれだけ持続するかの違いになってくるので、たまにしか使わないだろう柳刃包丁ならこのくらいのランクで十分だろうと考えた次第。それに、ある程度使ったら切れなくなるほうが、包丁研ぎの楽しみも味わえるから一石二鳥というわけで。

 そんなこんなで、最近はもっぱら、短冊状のものを切ってばかりおります。もはや短冊以外は料理にあらず!

カツオのたたき
 
たくあん
 

 面白いほどよく切れるので、引き切りすると、ピーンと立った素晴らしい切断面があらわれます。だからどうした、と言われるとその通りなんですが。

 

10月13日(木曜) 夜

 職場の同僚が自慢げにいわく、

 「後輩にね、オレが言わなくても自発的に書類整理するように! って注意したら、ちゃーんと自発的にやるようになりましたよ」

 …ずいぶん前の日記でも似たようなことで指摘した気がするけれど、これって矛盾以外のなにものでもないと思います。

 あと、この同僚、ちょっと前はちょっと前でしょんぼりした口調でいわく、

 「上司から○○の研修会に行って来いって言われたんですけど、オレ、○○なんてろくに出来ないですし、恥ずかしくて行けないっすよ〜」

 これも同じく、「こんな髪じゃあ恥ずかしくて散髪屋なんか行けないよ〜」という、のび太的パラドックスでしょう。一生行けない。

 

10月12日(水曜) 夜

 本日のセブンイレブンのサンドウィッチ。

 棚に並べられているときに見えていたのが写真左側からの状態で、「お、結構ぜいたくにハムが入ってるネ!」と喜んで購入してみたら、中身はこんなことになっていて心底しょんぼりしました。

 こんな商売していたら、普通の店だったらすぐ潰れそうだけれど、そこはさすがコンビニ。ほかに店を知らない人たちが買いに来るから、これでも商売が続くんでしょうねえ。

 それにしても、このハム。ハムの恨みは恐ろしいというか、いい歳してこんなことで真剣に怒ってる自分も自分ですが。

 

10月11日(火曜) 夜

 東京から知人御一行が我が家に遊びにて、思い思いにドンチャン騒ぎを行いました。

みなさんそれぞれ、慶応大出身、京大院卒、芸大院卒などなど高学歴なんですが、それらの学歴をちっとも生かしていない贅沢さ。名づけてMKG(無駄に高学歴)。いずれMKG48を結成しようという、まことに酔っ払いらしい話にまとまりました。
 
突然なぜか、赤い風船が登場。赤い風船って、ひとつ浮かんでいるだけで、その場を間抜けな空間にしてしまう破壊力があります。
 
早々に沈没して熟睡しているM氏に赤風船。こんなご臨終だけは嫌だなぁと素直に思わされます。
 
この赤風船、T氏も気に入ったようで、後半はずっと肌身離さず連れ沿ってました。持ってるだけで酔っ払い感満点! です。
 

 

10月7日(金曜) 夜

 空芯菜(筒菜)のスプラウトが売られていたので、買ってみました。

 とくにおいしくもなく、まずくもなく、ごく普通の「食べられる芽」という感じでした。

 オクラのスプラウトのときも感じたことですが、芽に多大な期待をするとだいたいガッカリさせられますねえ。オクラがあれだけ美味しいのだから、空芯菜がこれだけ美味しいのだから、その芽はひょっとしたらもっと旨いかもしれない! …などと思って食べると、逆に手痛いパンチを食らうこと間違いなしです。

 ま、「オトナになったら旨くなるものを、コドモのうちに喰っている」という背徳的な悦びは無きにしもあらず、ですが。

 

10月6日(木曜) 夜

 電車やバスの優先座席。

 優先座席という規則でモラルを強制するのか、それとも全ての席が優先座席という自発的なモラルに訴えるのかという議論もあるようですが。

 そういう議論とは別に、ぼくらの年代が老人になる頃には、高齢者人口が全人口の過半数に達すると予測されている。そうなると、「車両の座席の一部がグレーになっている」という現在の構成比率は意味をなさなくなり、むしろ「車両の座席の大半がグレーで、一部の座席のみがヤングカラー」という事態になっているかもしれない。

 そうなると、どうなるか?

 現在の優先座席は、あくまで少数席だからこそ「特別な感じ」が醸し出され、健常者がそこに座ることへの罪悪感が発生しているような気がする。これが逆転してしまうと今度は、多数派である年寄りが、少数派であるヤング席に座ることに罪悪感が発生してしまうんではないだろうか。

 ひょっとすると将来は、優先席という概念自体がなくなって、座席自体がそもそも老人アイテム、そして限られた座席をめぐって老人同士が熾烈な席取り争いを繰り広げるという、素敵な光景が広がっているかもしれまへんですな。

 

10月4日(火曜) 夜

 写真だけで料理の味が分かるのかよ!? と言われる向きもありましょうが。

 持論としては「写真だけでも割と分かる」です。ためしに地元のラーメン屋を3つ紹介してみます。

美味しいラーメン
 
普通のラーメン
 
不味いラーメン

 …いかがでしょうか? 

 ちなみに、いつも美味しいラーメンばかり食べているとそれが当たり前になってくるので、ときどき不味いラーメンも食べてリフレッシュしています。そうやって再び美味しいラーメンを食べると、「あーやっぱり旨い!」と嬉しくなるわけです。

 

10月3日(月曜) 夜

 久しぶりに包丁を研いだ。数ヶ月ぶりくらいだろうか。

 本当はもっと頻繁に研がないと上達しないのだけれど、結構たくさん包丁を持っていて、あれこれ使っているものだから刃が一向に減らないんである。そのうえ、そこそこ上等の包丁だから余計に刃持ちがいい。

 結果、研ぐ機会になかなか恵まれず、いつまで経っても腕が上がらないという次第。

 包丁研ぎの腕を上げるためには、安い包丁1本しか持たないほうがいいのかもしれません。

−−−

 そして、キャベツの千切りを作りました。

 キャベツの千切りの付け合せにカレーも作りました。水の代わりに、牛スジを下茹でしたときの煮汁で作ってみたら旨かった!!

 


2011年9月のプチ日記

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