7月29日(金曜) 夜
フライフィッシングを趣味とするDさんという先輩がいるんですが。
このDさん、何年もフィッシングしているのに、いまだに1匹も釣れないので周囲から驚かれているらしい。どうしたらそんなに釣れないのだ!? と。
それでもフライフィッシングを趣味として公言する心意気には頭が下がる思いであるが、Dさんいわく。
「キャッチ&リリースが魚に優しいと言うけどね、一番優しいのはオレみたいに、キャッチ前からリリースすることやね」
キャッチ前リリースなら、ぼくにもできそうな気がしてきました。というか、できます。
−−−
そんなわけで、本日のALSOK。塗り絵コンテストが開催されているようで、店舗前に展示されてました。
◆こんな感じのが基本でしょうか。
◆といっても、描くのはたいていチビッコですから、こういう風になるのも仕方がありません。
◆…にしても、この「塗り面積」の差別は何なのでしょうか。どっちがいいのか分かりませんが。
◆かと思えば、「1さいのたかすりな」ちゃん、「ALSOK大スキ」。こんな1歳児がいたら気持ち悪い!
◆ここまでくると、前衛芸術というジャンルに入れるより他ありません。作品タイトルは「意味へのアンチテーゼ」とか適当に。
7月26日(火曜) 夜
自殺に関する文献をパラパラ読んだり。
自殺というと、電車への飛び込みとか、ビルからの飛び降りとか壮絶なのを連想する人が多いけれど、世の中にはまことに慎ましやかなものもあるらしい。
たとえば、こんな老婆がいたという。
「風邪薬を5錠、一気飲み」
こんなので死ねるわけないだろうと素人でも思いがちだが、事態はそう単純ではない。お年寄りだけにクスリに関する知識がほとんどなく、風邪薬を多めに飲めばあの世行きだと本気で信じて、覚悟のうえで服用したんである。ということは、死ぬ覚悟がそれだけ「本気」だったわけで、これは冗談で済む話ではなくなってくる。
あるいは、妄想などの精神症状を持つ人のなかには、自分の体験がそのまま外界に筒抜けになっているという感覚に陥る場合がある。たとえば、テレビに映っている芸能人の悪口を思ったり言ったりすると、それがテレパシーなどを通じて相手に伝わり、いつか反撃されるに違いないという恐怖に襲われるんである。
そして、死を決意したある患者さんは…
「ブラウン管にうつる竹内力の悪口を、口に出して、言った」。
これでもう自分は終わりだ、竹内軍団が我が家にやってきて殺されるに違いないと思ったのだろう。しかし現実にはそうならず、あれ一体どうなってんの!? いやいや周囲としてはヨカッタヨカッタ、でも本気で死のうとしたわけだから今後は気をつけなければ! という笑うに笑えないエピソードがあったりするんだとかで。
閑話休題。
本日の夕食はナント、出し巻き無しです。我がことながら驚きをかくせません。
7月25日(月曜) 夜
携帯電話で通話している途中で電波が切れてしまうときがある。
すぐ相手にかけ直すのだが、決まって相手もかけ直していて通話中になってしまう。これではいけないとしばらく様子を見てみるのだが、相手も同じように様子を見ていて、お互いちっともつながらない。で、そろそろ……と思ってかけたら、相手も同じタイミングでダイヤルしていて、またつながらなかったり。
こんなとき、相手との相性がいいのか悪いのか、さっぱり分からなくなりますな。
−−−
近所の料理屋のおっちゃんに無理を言って、出し巻きの作りかたを教えてもらいました。
そして本日の夕食。むしょうに冷やし中華を食べたくなったので、冷やし中華&出し巻きです。
7月22日(金曜) 深夜
昨日は土用の丑だったことなどすっかり失念したままのんきに出し巻きなど作ってしまったので、本日遅ればせながらウナギ丼にて。
一日遅れと考えると悔しいので、世間より364日早く土用鰻を食べたことにしたいと思います。誰よりも先立つパイオニア土用。
−−−
全然関係ありませんが、今月11日の日記で紹介した「扇風機」。
読者の方からのご指摘で、これ扇風機ではなく、サーキュレーター(エアコンの下などに置いて空気を攪拌するための装置)なのだそうで。扇風機として使えないことはないものの、風が拡散してしまううえ、高さも足りないから使い勝手がよろしくないらしい。
今っぽい扇風機なのかとずっと思っていたけれど、そういうことでしたか。
しかし、サーキュレーターが自宅にあるってちょっとかっこいい感じもするので、今後は積極的に広言していこう。オレんち、サーキュレーターあるんだぜ。
7月21日(木曜) 夜
案の定、有次の玉子焼き鍋で出汁巻きばっかり作っています。
失敗したり、うまくいったりで試行錯誤ですが、いやー楽しい。健康診断で高コレステロール血症といわれているのに、毎日のように卵何個も使って出汁巻き。もはや緩慢な自殺と表現したほうがいいかもしれません。出汁巻き自殺、所要時間30年くらい?
出汁巻きと、マグロの漬け、オクラの和え物、赤出汁。 この日は出汁巻きの出汁を少なめにしたので、わりと普通に仕上がりました。
出汁巻きと、山かけ丼、ぴり辛コンニャク、焼き茄子の煮びたし、大根とカニかまの和え物。 この日は出汁巻きの出汁を多めにしたので失敗気味です。
出汁巻きと、ピーマン&豚肉のタイタン、にらの和え物。 この日は出し巻きの出汁を普通くらいにしたので、普通に仕上がりました。
このようなわけで、自殺したい人は出汁巻きを作るといいと思います。
7月19日(火曜) 夜
ウチの近所にそこそこ美味しいパン屋があるんですが。
朝の時間帯に行くと、どのパンにも値札はおろか、品名を書いたカードすら付けられていないから、いったいどれを買えばいいのかまったく分からないという、まことにスリリングな店なのです。
クリームパンだと思って買ったらジャムパンだったり、カレーパンだと思ってかったらピロシキだったり、あるときなどはチーズデニッシュだと思ったらチョコパンだったりで、もう何がなんだか分からないロシアンルーレット状態なんでありまして。
サンドイッチなどは見た目でおおよそ分かるからいいものの、今度は想定外に値段が高かったりしてたいへんなことになってしまう。ふたつ買ったら800円を超えたりして、ええーっ! こんだけ払ったら美味しいランチセット食えるやんけ!! と心の中でうろたえながらも、必死で平静を装って財布を広げる羽目になったり。
そりゃあ店員は値段も品名も知っているんだろうけれど、これだけ不親切な店も珍しいんじゃないでしょうかねえ。
7月18日(月曜) 夜
有次の玉子焼き鍋で作ってみました。
最初は焦げつくんじゃないかとビビりまくっていたんですが、いやー、さすがは有次です。ちゃんと油を敷いて回せば、初回からまったく焦げつくことなく、ふっくらとした美味しいだし巻きに仕上がりました。
あまりにうまく作れるので、楽しすぎて週に6回くらいは作ってしまいそうな予感です。こんなに食べ続けたら高コレステロール血症になって死んでしまうかもしれません。
それに、テフロンの鍋だと作れば作るほどテフロンが剥げて腕前が落ちていくという憂き目に遭っていたのが、この銅鍋だと作れば作るほど油が馴染んでいくわけで、この先いったいどうなることやら我がことながら怖ろしいかぎりです。
7月15日(金曜) 夜
下の日記に書いた銅の玉子焼鍋。
さっそく使おうと意気込んでいたのだけれど、鍋に油が馴染むまでは慎重に慣らしていかないといけないらしい。
人に訊いたり調べてみたりしたところ、初めに天ぷらを作るのがいいという意見や、野菜くずを炒めるのがいいという意見などいろいろあったが、どうせなら最初から玉子焼きを作りたい。しかし、出汁などの「不純物」を入れると、おそらく途端に焦げ付きやすくなる。
といって、何も入れない玉子焼きはあまりにも食指が動かない。
ここはやはり、故・中島らもが赤貧時代によく作っていたという酒の肴、「超塩から玉子スティック」を作るしかないかもしれない。卵1個を塩をたっぷりで溶いて、フライパン等で長細〜いスティック状に巻いていくというもの。あまりにも塩辛いから、これ1本でいくらでも酒が飲めるというツワモノである。
せっかく頂いた高級鍋で、さいしょに作るのが超塩から玉子スティック。それはそれで贅沢な感じだからまァいいか。
7月14日(木曜) 夜
同僚一同がぼくの昇進祝いにと、有次の玉子焼き鍋をプレゼントしてくれた。
以前から銅の玉子焼き器が欲しい欲しいと思っていて、とくに有次のやつはスペシャルに欲しいと思っていたのだけれど、高いので買うのを躊躇したままになっていて。それをピンポイントでプレゼントされたものだから、そりゃもうびっくり仰天してしまったんですが、どうして欲しいものが分かったのかと後輩にしつこく問い詰めたところ、ようやく理由が判明したのでした。
ちょっと前の飲み会で正体不明な感じで酔っ払っていたぼくに、後輩が昇進祝いの品を決めるべく、「名倉さん、いま欲しいモノとかってありますか?」と訊いたらしいんである。で、そのときは上機嫌で「有次の玉子焼き器!」と答えていたものの、当然ながらというか、相手の思惑通りというか、そんな記憶はすっかり雲散霧消していて。
クリスマスに自分の欲しいものが届いて驚いていた小学生時代を思い出しす一方、欲しいものを親がうまいこと聞き出していた当時と、泥酔して記憶が無いときに聞きだされている現在とを比べて、ああオトナになったものだなァとよく分からない感慨にふけってみたり。
いただいた玉子焼き鍋、大切にガンガン使いたいと思います。
7月12日(火曜) 夜
職場がらみの研修会で、参加者のみんなで「ストレス解消法」について話し合う機会があった。
他の人はたいてい、スポーツだとか園芸だとか言っていたのだが、ぼくは正直に「包丁磨きです」。
ぼくの発言を熱心にメモしていた人がいたけれど、果たして役に立つんでしょうかねえ。
−−−
包丁ブームとはまた別に、最近「肉巻き」ブームが自分のなかに到来しておりまして。来る日も来る日も肉巻きです。
薄切りの豚ロース肉を広げて、中に具を巻いて焼いていくだけの簡単料理ながら。上の写真はシメジ巻き。
また肉巻き。今回はアスパラとかプチトマトとか巻いてます。しっかり巻きすぎて小学生の陰茎みたいになってしまいました。名づけてアスパラの肉棒巻き。
またもや肉巻き。今回はズッキーニとかニンジンとか巻いてみました。これを陰茎みたいと思うなら思えばよろしい。そう思う側の心が穢れているだけですから、私は気になんていたしません。
7月11日(月曜) 夜
なるべくオシャレな暮らしをしたいと日々念じている昨今ですが、気がつけばどうにもこうにも。
扇風機のもっとも快適な置き場を模索した結果、キッチンのカウンターが定位置となりました。新築マンションのモデルルーム写真ではあり得ないレイアウトです。
カウンターにはさらに紙皿がオン。 腕時計とか鍵とかライターとかの小物を入れるのにちょうどよくて。これが陶器のお皿だと硬すぎて具合がよくないんですが、紙皿だとホント快適なんですよねえ。
快適さとスタイリッシュさというのは、なかなか両立しませんですな。
7月8日(金曜) 夜
うちの近所には、どうも又貸しが多いようで。
貸レンタル倉庫に、貸レンタルボックス。言ってみれば「賃貸・貸倉庫」である。
つまり貸倉庫を貸しているわけだから、借りる側もこの倉庫は貸倉庫として使わねばならない。となると、次に借りる人も貸倉庫として使わなければならず、さらに次に借りる人も……となって、けっきょく誰も荷物を置けない恐ろしい倉庫なのだ。
そんなわけないのは重々承知しておりますが、こんなことを考えながら近所をブラブラするのが最近のもっぱらの余暇です。
7月7日(木曜) 夜
自分の中でいちばん見られたくない姿は、こういうタイプのトイレでうんこしているときである。
「少し高いところ」に座って、しているというのがなんとも恥ずかしくて。
−−−
いったん掃除をやり始めると、隅々まで徹底的にやってクタクタになってしまう、という人がしばしばいる。
ぼくなどもその一人なのだが、クタクタになるまでやってしまうと本当につらい。翌日の仕事にも影響しかねないほどだ。
なのでぼくは、ほとんど掃除しません。これは0点or100点という完ぺき主義の現われであり、ぼくは常に0点のほうを選んでおります。
7月5日(火曜) 夜
もうじき七夕なので、いろんな願掛けの短冊を見かけます。
というわけで、本日の。
激ヤセはだめでしょう。それも再びって。
いまどき機関車ですか。シブすぎます。
さくらちゃん7歳の夢は、「ごるふのできるぜいりしになりたい」。くそくらえじゃぼけ。
7月4日(月曜) 夜
精神医学者の岩波明氏を中心として、NHK記者のF氏、雑誌『サイゾー』編集部のY氏、東京新聞社会部のK氏といった面々が集ってジャーナリズムについて議論するという趣旨のシンポジウムがあったので見物してきました。
テレビも新聞も雑誌もどんなメディアも、その情報が消費者に届くまでには「編集」という人為的なプロセスが必ず介在する。したがって、そこには何らかの形で主観が入り込むわけで、メディアはほんとうの「真実」など伝えられるはずがないという、当たり前すぎて普段あまり意識しなくなっていることを再確認できたのがひとつ。
あとは、東京電力がスポンサーについた『週刊朝日』から急に原発批判の記事が消えた話とか、電力会社がスポンサーについていない『サイゾー』はいくらでも原発批判できるという話とか、でも『サイゾー』編集部の本音としては電力会社みたいな大手スポンサーを得たい、そうなったら原発賛成の記事だって書くにやぶさかでないという話とか、いまの『サイゾー』はアダルト広告で成り立っているようなものなので、AVの悪口だけは書けませんという話とか。
また、なにか事件が起きたとき、容疑者に精神科通院歴があったらそれが報道されるのはなぜか? という問題提起も。だったらどんな診療科の通院歴も公表しないと不公平じゃないかト。「なお、××容疑者は5年前に歯科通院歴があり、2年前には風邪症状で内科への通院歴もあるとのことです」みたいな報道に違和感を抱くのであれば、精神科通院歴も報道されるべきではないという、確かにその通りというお話で。
まことに楽しいシンポジウムでした。
−−−
週末は同僚がウチに遊びに来て、仕事がつらくて自殺を考えそうになった話とか、陰毛や乳首の話とかいろいろしながら飲み食いして帰っていきました。
最後はぼくだけ一人で酔っ払って寝てしまいました。
以上、ただの身辺雑記にて失礼いたします。
7月1日(金曜) 深夜
いまの若年層の離婚率は5割を超えているらしい。
それを聞いたとあるお父さんいわく、
「ウチには娘が二人いて、長女は既に離婚してるから、次女は大丈夫ってことですかねえ」
…これって、今日はパチンコに負けたから明日は勝てる式の理論ですな。仮に離婚率が5割とするなら、長女が離婚しているかどうかにかかわらず、次女の離婚率も常に5割である。
ついでに言うと、兄弟姉妹には共通点も多いだろうから、長女が離婚していたら次女も離婚する可能性のほうが高いようにも思います。
ま、離婚が悪いわけじゃあないですからねえ。離婚するだけの決断力・行動力がある素晴らしい夫婦だったと見ることもできましょう。