1月29日(金曜) 夜
ニュースや新聞を見ていると、悪いことが毎日のように起こっているような気がしてくるけれど。
世の中のほとんどのことは、昨日も今日もとくに変わりなく経過している。でも、「いつもと変わりありません」ではニュースとしてのインパクトに欠けすぎて報道されないから、悪いことのほうが多いような錯覚に陥るんではないか。
これだけテレビのチャンネル数も多くなった現在、いつもと変わりのないことを報道するようなニュースがあってもいい気がする。
たまにはこういう牧歌的なニュース番組も見てみたい。変わったことばかり報道する番組よりも真実に近いと思うんですが、どうでしょうかねえ。
1月28日(木曜) 深夜
本日のバーです。
"BAR"と書いてあるけど、これって本当にバーなんだろうか。傍らにタコの絵が描いてあるのも、関係あるのかないのかまったく分からない。一度入ってみたいのだが、どうしても勇気が出ない。
昼間だから店の外観が見えすぎていけないのかとも思うが、だったら夜なら入れるのかと言われると、ますますダメそうだと答えるしかない。
こんな店構えで本当にバーをやっていても怖いけれど、バーじゃなくて単なる民家だったらもっと怖いかもしれません。
1月27日(水曜) 深夜
「あいつ、ものすごい微笑んでましたよ!」
こう言ってきたのは同僚のA君だった。
どうして彼の口からこんなセリフが発せられたかの詳細は割愛するけれど、ここで思ったのは「ものすごい微笑んで」いたというのがどういう状態なのかということ。微笑むというのは文字通り、微かに笑う行為であって、これがものすごくなったら「ものすごく微かな笑み」になりそうだが、A君の口調からするとそういう風ではなく、あくまでも「強烈な微笑み」であるようなのだった。
はたして、こういった表現はあり得るんだろうか?
どれもこれも、すごいのかすごくないのか今ひとつよく分からないではないか。
−−−
今になって考えてみると、A君が言いたかったのは、「あいつ、ものすごい(長いあいだ)微笑んでましたよ!」という意味だったのかもしれない。これなら意味は通じるけれど、大切な修飾語を省略してしまってはダメだろう。
ちなみに、ぼくのなけなしの文法知識によれば、「非常に」や「最も」といった類の副詞は修飾語の前に位置すべきものであって、そのまま動詞をつなげてはいけなかったハズ。なんとなれば、「非常に」もしくは「最も」どうなのかが分からないから(とかエラソーに書いてますが、合ってますかねえ?)。
たとえば…
×:「彼は非常に飛んだ」 ○:「彼は非常に早く飛んだ」 「彼は非常に遠くまで飛んだ」
×:「彼は最も走った」 ○:「彼は最も早く走った」 「彼は最も遠くまで走った」
こんなおっさんじみたことを今さら言いたくないけれど、それでもこうやって書いてしまうところに、我がミドルエイジを感じる昨今であります。
1月26日(火曜) 深夜
近ごろ音楽をあまり聴かないせいか、スーパーや家電量販店の店内メロディーが頭に浮かんで離れないことが多くなってきた。
たとえば国道を自転車で飛ばしながら、気がつけば鼻唄を歌っているのだ。
「♪だったらコーナン、だったらコーナン、コーナンだったらこーなんだ〜、コーナンだったらこーなんだ〜」
ホームセンター「コーナン」の店内BGMである。こんなものをどうして歌わなくちゃならないんだ!? …と我に返ると思うものの、そのときはすこぶる上機嫌で歌っているのだから世話なしである。
あるいはスーパーから帰る道すがら、独りでトボトボ歩きながら口ずさんでいたりもする。
「♪こんにちは、この一言で、心と心が通じあう〜 今日もこの街、KINSHOスト〜ア〜」
幸い誰ともすれ違わなかったからよかったようなものの、まかり間違って知人に聞かれでもしたら一巻の終わりである。そもそも、「こんにちはの一言で心が通じあう」なんていう歌詞など、中学生の頃の自分でさえ鼻で嗤っていたはず。メタリカやメガデスが大好きだった当時のぼくが、将来の自分がこんな歌詞を口ずさんでいると知ったら、生きる気力をなくしていたかもしれません。
そして本日。職場のトイレでジョッ、ジョッと小用を足しながら、気がつけばささやいていたのでした。
「♪ジョッ、ジョッ、ジョッ、ジョーシン ジョッ、ジョッ、ジョッ、ジョーシン ジョーシン ジョージョー 気分上々〜」(JOSHINの店内BGM)
自分の人生がすでに終焉を迎えていたことに気づいて、今さらながらハッとしております。
1月25日(月曜) 深夜
週末はこんな感じにて。
京阪中書島駅にて。龍馬に感謝、初詣に感謝。私たちはさまざまなものによって生かされているわけですから、森羅万象に感謝しなけばなりません。便座に感謝、サランラップに感謝。
土曜日の夕食。これらをアテにしながら、剣菱(上選)の一升瓶を空けたら、ひっくり返りました。最近、小品をちまちま調理するのが楽しくて仕方がありません。
翌日、二日酔いの頭を抱えながら近所を散策。伏見・京町通りにはこんな踏み切りがあります。斜交していてカッコイイですが、自転車だと路線の溝にタイヤがはまりそうになるから要注意。
夕刻、観月橋付近の近鉄の鉄橋。いわゆるFUZEI写真ですが、これ鉄橋マニヤの間では有名な橋なんだそうで。この長さで橋脚がないのは、現在の建築基準法では建てられないそうです。
日曜日の夕食。トマトソースとレッジャーノのパスタ、人参の洋風なます、プレーンオムレツ。これで白ワイン1本、赤ワイン1本を空けて、なんとかひっくり返らずにそのまま寝ました。
1月22日(金曜) 夜
本日のウーロン茶。
黒烏龍茶が99円とは安い! …と思って見てみたら、実はふつうの烏龍茶で、単にラベルが黒いだけでした。おまけに商品そのものには「黒」の字も「ブラック」の字も書いてない。
なんと姑息なポップだと思ってしまうけれど、こういうのを買う人は最後まで黒烏龍茶だと思い込んで、脂肪の吸収が減ってありがたやと飲んでいるかもしれない。プラセボ効果で意外と本当にダイエットできてしまうかもしれません。
「破格商品を見かけたら、まずその理由を考えるべき」というのは、明治天皇の有名な言葉です。うそですが。
1月21日(木曜) 深夜
自分がいかに低姿勢であるかを職場で自慢していた本日。
調子に乗って「ぼくなんか、まさにキング・オブ・低姿勢ですよ!」などと口走っていたら、「自称・キングオブ低姿勢の男」というありがたい称号を同僚たちから頂戴することができました。
自称キングの名に恥じることのないよう、今後は一層猛烈な低姿勢を心がけようと思います。いつか「低姿勢界の竜王」の座を奪取することを夢見て。
−−−
…といった高邁な話はさておき、玄米食べるとお通じがよくなるのを通り越して、うんこが草食動物のフンみたいになることを発見。
いつも同じようなうんこでつまらない! もっといろんなうんこをこいてみたい!! という探究心旺盛な好事家におかれましては、玄米は一食の価値アリと言えましょう。色も香りも質感も、これまでにないようなものが出てきますので。
たった一度きりの人生、似たようなうんこばかりこいてていいのかい? …と提言したくなるけれど、逆に言えば、そういう人たちは似たようなうんこしかこいてなくても大丈夫なくらい生活が充実しているということなので、いずれにしても素晴らしい人生だと思います。
あ、玄米はよく噛まないと河川の富栄養化を招く可能性があるので、十分に咀嚼してご自身の体内にて富栄養化してくださいますようお願いいたしま。
1月20日(水曜) 深夜
当方、まったくといっていいほど音楽に疎い人間でありまして。
もちろんビートルズなども、学生時代にCDレンタルでベスト盤を2〜3枚借りてMDに録音したことがある程度という、心底どうでもいい感じの典型例でして。どれだけどうでもいい感じかというと、数年前まで「ザ・ビートルズ」とザをつけて音読していたほどです。
そんなぼくが本日、職場のパソコンでたまたまビートルズの"Come together"を聴いていたところ、同僚のA君から耳を疑うような言葉が発せられたのでした。
「えっ、その曲ってビートルズ? 俺、結構ビートルズファンなんやけど、聞いたことないわ! ひょっとして未発表曲!?」
幻の未発表曲?
すっかり興奮気味のA君に対して、これは未発表曲ではなく既に発表されている曲であること、むしろ代表曲のひとつだろうことを伝えると、「えー、マジ!? おまえ詳しいなァ!!」と尊敬されてしまったのでした。
一瞬、「ビートルズファンで Come together も知らないなんてモグリやでっ!」と返答しそうになりましたが、よく考えたらこんなこと言うのもオカシイので、笑いがこみあげてくるのをこらえながら静かに微笑むにとどめておきました。
それにしても、モグリって言葉、こういうときに使ってもいいんでしょうかねえ。
「上杉謙信の名を知らぬ戦国武将オタクはモグリである!」
あまりにも当たり前すぎることって、なんだか新しい雰囲気があるもんだなあと改めて。
1月19日(火曜) 深夜
同僚のNさんは目覚まし時計を5つもセットしているらしい。
当初は2つだったらしいが、無意識のうちに両方とも止めて寝過ごしてしまったことがあって以来3つになり、それでも全て止めてしまって4つになり、それでも……というプロセスを経て、現在の5つに落ち着いているんだとか。
それでも先日は5つとも止めていて、危うく寝坊しそうになったというからすごい。普通に考えれば、無意識のうちに5つの時計を止めるなんて無理な芸当だと思うのだが、それをいとも容易くやってしまうところはさすがのNさんである。寝ぼけながら時計を止める操作を繰りかえしているうちに、無意識裡の「学習」によって上達してしまったのだろう。
6つめの目覚ましを買おうかどうか画策しているNさん、そんなことしてたら仕舞いには何十個の時計に囲まれる生活になってしまいますよ! おまけに、目覚ましを止めるために30分くらい夢遊した挙句、再び寝てしまって遅刻とか。
ちなみにぼくは、目覚ましを2つしかセットしないんですが、2つ目はベッドから歩かないと解除できない場所に置いております。今までこれで大丈夫だったから、今後もこの方法で臨む所存です。
でもNさんにおかれましては、目覚ましの数を増やしていくので今までダメだったのだから、今後は違う方法にしたほうがいいと思います。
1月18日(月曜) 深夜
昨日は誕生日だったので、長年の憧れだった玄米を買って食べました。
セルフ誕生日祝いのスペシャルメニュー
玄米って粒が固いから食べるのに苦労すると聞いていたけれど、実際に食べてみたら白米とあまり変わらない感覚でした。それでいて風味は濃厚、これは塩振っただけでも美味しく食べられそうです。
−−−
…みたいなことを書いて、自然食・健康志向に目覚めたと思われるのも癪なので、本日はハイカロリーのジャンボ白米オムライスにて。白米1合、デミグラススソースたっぷり、バターもたっぷり、たまご3個使用という、まるでセルフ・フィーダーのような悪魔メニュー。
玄米の健康さを完璧に返上!!
こういう自分への照れ隠しだけは、譲れないところとして大切にしてきたような気がします。
−−−
そういや、こういう所謂ふわとろオムライスって、世では「たんぽぽオムライス」と呼ばれているそうで。最近まで全然知らなくて、たまたま知人と話していて分かったのでした。
ぼく:「ふわとろオムライスって、失敗率が低いからええよね」
相手:「あー、あの逆オムライスのこと?」
ぼく:「そうそう、チキンライスのうえにオムレツ載せて、切って中身を出すやつ」
相手:「あれって、たんぽぽオムライスって言うんでしょ」
ぼく:「へ? なんで!?」
相手:「伊丹十三の『たんぽぽ』って映画の中で出てくるんやけどね」
ぼく:「うんうん」
相手:「盛り付けたチキンライスのうえに乗っけた黄色いオムライスにナイフ入れて、パァーッと開くシーンがあるねん」
ぼく:「なるほど! 黄色いオムライスがパァーッって開くから、たんぽぽオムライスなんやっ!!」
相手:「……映画のタイトルが『たんぽぽ』やからやと思うけど」
ぼく:「うわあっ、確かにそうかも! これは一本取られました!!」
莫迦は最も身近なところに実在するのだと、改めて感じた一件です。
1月15日(金曜) 深夜
本日の「だめどすえ!」。
「許しまへん、振り込め詐欺。その振込み、だめどすえ!」
この手の防犯キャッチコピーは、大阪府警の「チカン、アカン!」が有名だけれど、近年京都でもよく見かけるようになった。
ただ、どういう効果を狙っているのか今ひとつ不明である。日常的な会話調にすることで訴求力を高めようとしているのかもしれないと思うが、いまどき「〜どすえ!」なんて言葉を使うのは京都でも舞妓はん、芸子はんくらいのものだろう。日常性を重視するなら、キャッチコピーは次のようになるはずである。
「許さへん、振り込め詐欺。その振込み、アカンて!」
なんだか気が抜けるように感じるのはぼくの思い過ごしだろうか。
もしかすると、犯罪防止という重くなりがちな文面を、古風な京ことばを用いることで柔らかくしようとしているのかもしれないとも思うが、だったら振り込め詐欺みたいな中途半端な犯罪ではなく、もっとヘヴィーなものにこそ、この手法を当てはめるべきだろう。
「許しまへん、強姦殺人。その殺人、だめどすえ!」
「許しまへんのや、無差別テロ。そのテロ、あかん言うとりますやん!」
「許しまへんさかいに、営利誘拐。その誘拐、ちょっと待ちなはれ!!」
…こうして考えてみると、犯罪を企てている人に肩すかしを食らわせる効果があるもかもしれへんですな。
1月13日(水曜) 夜
ぼくが新しい服を買うと、同僚の皆がすぐに気づいてくれる。
「名倉さん、そのカーディガンって初めて着てきました?」
「この時期だから、ひょっとしてバーゲンっすか(笑)」
こういうのは自分ごときにも多少の関心を持ってくれているようで決してやぶさかではないのだが、逆にぼくは同僚の服装などあまり頓着していないから申し訳ない気分になってくる。みんなオシャレにしているなあ、たくさん洋服を持っているなあと思うばかりで、どれが新しい服かなど見当もつかないのだから。
…というようなことを先日、感謝と謝罪の両意を込めて同僚に打ち明けたところ、こんな答えがかえってきたのでした。
「いや、関心とかっていうより、名倉さんって滅多に服買わないじゃないですか? だからすぐ分かるんですよ」
世間のご婦人たちにおかれましては、「デートに新しい服を着てったのに彼氏が気づいてくれない!」「床屋でカットしたのに彼氏が気づいてくれない!」といった不満をお持ちの向きも多いようですが、数年に一度しか服を買わない、数年に一度しかカットしないという風にすれば、ほぼ100%の確率で彼氏に気づいてもらえると思います。
この道を極めれば、お風呂に入ったことにだって気づいてもらえるようになりますぞ。
「もしかして最近、風呂入った?」
1月12日(火曜) 深夜
本日の使用前・使用後。
あまりの効果に思わず笑ってしまったんですが、これはスゴい。
こういう写真って普通、モデルの顔をフォトレタッチで美白したり、シワを消したりしていると聞くけれど、今回のやつはどう見てもそれと逆である。おそらく元々は綺麗なモデルさんの顔を思いっきりいじって、汚くしたのを「使用前」にしている っぽい。で、どんどん元に戻していって「使用後」にするト。
小学校の頃によくやった「らくがお」と同じパターンだ。レタッチするの、すごい楽しそう!!
1月11日(月曜) 深夜
連休中は愉快な仲間たちが我が家に来てくれたので、昼間から愉快に飲み呆けてました。
食べ物も自作したものだけでなく差し入れが充実していたため、かなりバラエティに富んだメニューに。憶えている範囲だけでも、ラザニア、ボロネーズスパゲティ、カルボナーラ、アボカドとトマトの和え物、トマトのマリネ、パプリカのマリネ、野菜のピザ、フルーツサンド、うなぎの蒲焼という構成。この中で一番おいしかったのは結局、うなぎの蒲焼でした。
仲間のひとりから「能古見「」大吟醸という美味しい日本酒が差し入れられたので、後半はひたすらフルーツサンドを肴に冷酒をあおるという、酒蔵の人が聞いたら憤死しそうな飲み方にてパーティーは進行。そして気がつけば翌朝、自室のベッドにて二日酔いの頭痛で一人目覚めるというお決まりのパターン。
自宅での飲み会は、終電なくして路頭に迷うことがないから本当に気楽です。今後はなるべくウチで飲み会することにしよう。
−−−
二日酔いで昼過ぎまで寝た本日の昼食は、最近いちばん好きかもしれないラーメン屋、桃山御陵前「大中」にて。
濃厚な豚骨スープがたまらないだけでなく、キムチや温泉たまごといったトッピングがすべて無料! これでラーメン(並)が500円という良心的な価格設定だから、二日酔いでなくても足を運ぼうというものです。
ちなみに今日は、二日酔いでしんどい自分をいたわる意味で、ラーメン(並)ではなく、ワンランク上の大中ラーメン(並)600円にしました。自業自得なのにこうやって甘やかすからいけないんでしょうか。
1月8日(金曜) 深夜
本日採取した「わるい矛盾」と「いい矛盾」。
<わるい矛盾>
「キミねぇ、どうして物事をそんなに被害的に受け取るわけ!?」
「す、すみません! 私の受け取りかたがおかしかったんです!」
<いい矛盾>
「キミ、自分のことを人に分かられるのが嫌だったりするでしょ?」
「そ、そうなんです! よく分かってくださいましたね!!」
−−−
交通事故の多発することで有名な交差点が近所にある。
ずっと地元に住んでいる人によると、本当に頻発しているらしく、自動車の接触や衝突だけでなく、自転車や人の巻き込まれ事故も後を絶たないのだという。視界が悪いうえに信号が付いていない交差点だから、言われてみると確かにそんな気がしてくる。
そして、それを裏付ける看板がこれ。
当初は交差点に設置されていたのだが、度重なる事故のためボロボロになり、こうやって脇に置かれているという次第。こらホンマに恐いわ!!
世にあふれる「交通事故に注意」的な看板も、ボッロボロになって血糊とか毛髪とか付着しているようなのにすれば、もっと効果が上がるかもしれませんな。
1月6日(水曜) 深夜
携帯電話でネットをする習慣がないので、基本料金が格安のプランを選んでいる(そのかわりネットの通信料がベラボウに高い)。
で、店員からも「ネットは絶対にしないほうがいいですよ」と釘を刺されていて、やはりそんなに貧乏そうに見えるのか、まあ昨今の店員は人を見る目があるなァくらいに思っていたわけですが。
先日ツタヤに行ったら、携帯で半額クーポンを呈示したらレンタル料が半額になるというのをやっておりまして。半額モノに弱いぼくはついついその場で携帯からネットにつないで、クーポン画像をダウンロードしてDVDを2枚レンタルしたんですが、後日、通信料が千円くらいかかっていたことが判り、ああ生き地獄とは正にこのことじゃと、すっかり肩を落としていたのでした。
400円ほど得して千円損する。
こういうときこそポジティブシンキング! …ぼくなどはお金があってもきっとロクなことに使わないので、減ってよかったと思うことにします。
本当にこんなこと思ってたら頭わいてますけどね。ああやっぱり地獄、すなわちヘルやわ(「ヘル」と「減る」をかけてることは内緒にしておいてください)。
1月5日(火曜) 深夜
百貨店のバーゲンでバスタオルを買った。
今回はいよいよ、本当のバスタオルサイズのタオルである。それがなんと700円! 生地もそこそこいい。
ただ、唯一の難点はレノマのブランドであること。
ぼくらが中学〜高校生くらいの頃は、レノマのハンカチとか財布とか持っているのが一種のステイタスだった。それが次第に微妙な地位へと追いやられ、気がつけばトイレマットやらスリッパやらのイメージになっていて、昨今ではちょっと恥ずかしい印象さえあるブランドに落ち着いてしまった感 がある。
いま誕生日にレノマの腕時計なんかをプレゼントされたら、さすがに困るという向きも多いのではないだろうか。
ただし、百貨店に並んでいる品だけあって布地の質はいい。バスタオルサイズだとスーパーやホームセンターでも800円くらいするけれど、それよりも品質がいいから、明らかにお買い得なのだ。やはりブランドのせいで安くしないと売れないのかもしれない。
ちなみにレノマの公式サイトを見てみたら、ブランド解説が「トレンディー」でまたシブい。こんなに横文字が多い文章、久しぶりに見ました。 いいなあ。とくに「アップグレードなコモディティファッション(日常着)」のくだりなど、いったんカタカナ英語で書いてから日本語訳をつけてるあたりがたまりません。 日常着なのに。
『U.P renoma』は、60年代パリで誕生し、70年代日本でのデビューとともにファッション界の話題をさらったレノマパリスのディフュージョンライン。ヤングマインドを持ち続ける人のために、アップグレードなコモディティファッション(日常着)を提案します。
ベーシックなスタイル『Uniform』を基本に、『Prestige』ワンランク上をめざす『U.P renoma』の魅力は遊び心、パリのエスプリといったレノマ・ブランドのエッセンスがデイリー感覚にこなされ、フレンチテイストやトレンドがスパイスとして表現されていること。良品質、高感度、値頃感をかなえた、時代が求めるバランス感覚を持ったブランドです。
<http://www.young.co.jp/category/brand/b_up_renoma.html より転載>
こんなレノマが一周して、むしろ質実剛健。これは当方のためにあるようなブランドだと思うので、これからもレノマを愛用し続けます!
1月4日(月曜) 深夜
地方名産の調味料にはおいしいものが多い。
たとえば九州の柚子胡椒なんかは絶品だし、九州といえば博多の明太子マヨネーズも病みつきになる旨さである。
で、新年会の席にて「アレも美味しい、コレも美味しい」という話で盛りあがっていたとき、そういえば越後妙高の調味料にも大好きなやつがあったのを思い出したのだった。
「そういやぼく、せんずりって大好きなんですよ。知ってます?」
その途端、なぜか皆黙りこくってしまって。ありゃ、ちょっとマイナーすぎたかな? …と考えていたとき、うわわ! と我に返ったのでした。口がすべって間違えてもうた! ぼくが言いたかったのは「せんずり」とちごて「かんずり」やがなっ!!
「か、かんずりやったっ!」と慌てて弁明するも、一度おかしくなった場の雰囲気はなかなか元に戻らず。女性陣からは「どうしようかと思ったよ」とため息をつかれ、いやまァせんずりも好きなんだけどねぇ…などと心の中でつぶやきつつ、ひとしきりかんずりの話題にて盛りさがったのでありました。
ちなみにかんずりというのは、唐辛子と柚子、塩、こうじを漬け込んで作られる辛旨調味料です。せんずりというのは、陰茎を自ら摩擦等することによって快感を得て、己を射精へと至らしめんとする行為です。
いずれも根強い人気があり、この点においては似たようなものですが、社会的には両者似て非なるものという認識ですので、言い間違えには注意が必要なようです。
1月2日(土曜) 夕方
皆さま、新年明けましておめでとうございました。
元日は実家に帰ってたんですが、年に数度の一家揃っての夕食というイベントに30分弱遅刻して実家に到着したところ、ぼく以外の家族全員がすでに夕食を終えてめいめいの部屋でテレビなどを見ているという、かなりクール! な感じでとても涼しく清々しい気持ちになることができました。
せっかくなので実家で撮った写真でも。
実家の正月料理。子どもの頃はどれもあまり好きでなかったけれど、海老、ゴマメ、ごぼう、棒だら、竜飛巻き、はまぐり、かまぼこ…どれもどれも日本酒に超ピッタンコで、ぐいぐい酒が進みます。といっても元日早々、一人酒だったわけですが(上述の通り、家族はみんな夕食を終えて部屋にこもってたもので)。
我が家の雑煮。京都風の甘い白味噌に、丸餅とセレベスを入れるのが母の伝統なんだそうです。母いわく「セレベスの入ってへんお雑煮なんてお雑煮やおまへん!」。
冷蔵庫の取っ手に妙なモノが出現していたので何なのか母に尋ねてみたところ、「ついつい料理で汚れた手で取っ手を握ってベトベトにしてしまうから、まずここを触って汚れをとるんや。どや、ええアイデアやろ?」とのこと。これってフキンをかけておいたら済む話なのでは…と思うも、プライド高き母の性格を鑑みて、「へーすごいね」と答えておきました。
たまに実家に帰ると、いつも新たな発見があります。