2007年1月のプチ日記

1月31日(水曜) 深夜

 夕食(唐辛子とニンニクたっぷりカレー)を作った後、ベッドに寝転がってテレビ鑑賞。

 そしたらちょうど、「ためしてガッテン」で美味しいカレーの作り方をやっていて少々驚く。番組によれば、カレーの隠し味に「唐辛子」「ニンニク」「バター」「砂糖」を入れるとグッと美味しくなるとのこと。あわててバターと砂糖をカレーに入れてみたら、確かになんとなくコクが出たような気がした。

 それはまァいいのだが、テレビを見ていたら眠くなってきたので目をこすっていたら、なんだか猛烈に目がカユくなってきた。で、ついつい目を掻いてしまったところ、今度は眼球全体に激痛が走り、目を開けてられない状態になってしまったのだった。うわ、うわわわっ!!

 原因は指に付着していた唐辛子(タカノツメ)である。カレーを作るとき唐辛子を手でちぎったのをすっかり忘れていて、そのままの手で目をこすってしまったものだから、エラいことになってしまったんである。

 激痛に耐えかねて水道で目を洗い流してみたら、ますます唐辛子が目に染み込んで、いよいよ眼球が唐辛子みたいに充血してきた。あまりの痛さと滝のように流れ落ちる涙とで、顔面はもうグチャグチャ。

 いよいよ進退窮まってベッドの上でうずくまっていたところ、玄関のチャイムが鳴った。注文していた通販の宅急便だった。こんなときに限って。

 目を真っ赤に腫らしてぽろぽろ涙をこぼしながらハンコを押すぼくを傍目に、配達員はいつもと何ら変わることなく手続きを済ませて帰っていた。

 でも、内心ではきっと失恋でもしたと思われていたんだろうなァ。無性に悔しい。

 本日の教訓: お葬式で泣けなくてお悩みの方は指に唐辛子を塗って臨むといいですよ。

 

1月30日(火曜) 深夜

 スキーに行く予定があるので、柄にもなくスポーツ店に足を運んだ。

 あまりに場違いな雰囲気に圧倒されながらも、そこで見かけた子ども用のスキー板をひとつ。

 スキー板のデザインというのは、とかくダイナミックになりがちである。この子ども用のやつも例にもれず、英語のロゴが流れるように強調されている。

 しかし、強調されているのは「JR」(ジュニア)の文字だ。こんなのを勇ましくデザインされても、ちびっ子たちにとってはちっとも嬉しくないんじゃないか。

 でもまァ、子どもは莫迦だからこれでいいんでしょうな。

 

1月29日(月曜) 深夜

 うちの職場には未だに、手書きで提出しないといけない企画書が存在する。

 これが面倒で仕方がない。パソコンなら10分で作れる文書が、手書きだと30分近くかかってしまう。おまけに誤字脱字が絶えないものだから、まずはパソコンで「下書き」してから、それをヘタクソな手書き文字で「清書」するという、なんとも不合理なことになっている。

 なんで今どき手書きなんだよ!? という疑問は同僚の多くが抱いていて、その理由を上司に尋ねた者もいる。しかし結局は 、「しきたりだから」の一言で片付けられて何の改善もみられない。これぞ正しく悪しき風習だと、ぼくを含めたほぼ全員が漠然と感じていた。

 そんな本日。美人の同僚女性が手書きした企画書をパラパラ読んでいたら、ある一文に思わずクギヅケになった。

 「立ちん棒の感覚」

 ええっ!! あの美人の同僚が手書きで「立ちん棒」、ですか!? 

 なにかと思って前後の文脈を読んでみたら、なんのことはない。街中で看板とかを持ってる「立ちんぼ」(立ちん坊)のことだった。正しい漢字を知らずに、なんとなくこう書いてしまったのだろう。

 ここに至って、ヒートアップしかけた小生の「立ちん棒」もようやく平静を取り戻して。

 手書きでの提出にこだわる理由がちょっと分かった気がしました。違いますか。

 

1月28日(土曜) 深夜

 ウチの近くのツタヤは、レンタル映画がジャンルごとに分類されている。

 これがすこぶる使い勝手が悪い。

 「邦画」「洋画」「韓国映画」という風に大別されているのは全く構わないのだが、問題はその下位分類。「コメディ」「アクション」「ホラー」あたりまではまァいいとして、さらに「SF]「青春」「ラブストーリー」「ドラマ」「スカイアクション」「ヨーロッパ」「サスペンス」「パニック」「ミニシアター系」「サイコ系」「名作」なんて具合に細分化されるものだから、次第におかしなことになってくる。

 たとえば、ぼくが大好きな『ギャラクシー・クエスト』は普通に考えれば「コメディ」だと思うのだが、ここのツタヤでは「SF」に分類されている。名作『スタンド・バイ・ミー』は「青春」かと思えば「ドラマ」に分類されているし(だったらどんな映画だって「ドラマ」だろう)、果ては『博士の異常な愛情』が「サスペンス」に分類されている始末。

 これでは借りたい作品を探そうにも、どのジャンルに分類されているのか全く分からない。一度店員に苦情を言ったこともあるのだが、「貴重なご意見として考えさせていただきます」との返事だけで、現在まったく変わっていない。おそらく本当に「考えた」だけなのだろう。

 先日、ひさしぶりにヒッチコックの『裏窓』を借りようと思って、「名作」や「サスペンス」などを探していていたのだが、これがまた見つからない。とうとう業を煮やして店員に検索してもらったら、「監督別〜ヒッチコック」に分類されていて脱力した。

 いやまァ、店側としては親切心で細かく分類してるんだろうけど、どこにも分類できないような映画はどうなるのか? …と思っていたら、ちゃんと「その他」のコーナーが存在したのでありました。ここにはヤン・シュバンクマイエルやゴダール、そしてなぜかロックオペラの『TOMMY』などの作品が。

 ゴダールの映画が「その他」というのは、あまりにも実直で少々痛快ではあるんですが(でも同監督の『アルファヴィル』は「SF」コーナーという混乱加減)。

 そして、本日の分類。

 富士山の観光案内やこだわりの温泉宿、沖縄リゾートといったDVDが置いてあるコーナーに、『アトミック・カフェ』が並んでおりました。

 ま、カフェですからね。仕方ないや。

 

1月26日(金曜) 夜

 健康とダイエットのためといって、週に何度もジムに通っている同僚がいる。

 そのくせ彼は、いつも会社のエレベータを使っている。身体を動かしたいんだったら階段を使えばいいのに。自分の足で歩くべきところでサボり、歩かなくていいルームランナーの上ばかり歩く。なんともおかしな話である。

 …と陰ながら呆れていたのだが、よく考えたらみんな同じようなことをしているような気がする。

 かくいうぼくは毎日、合目的的なスポーツのみを行っている。それは毎朝15分間のジョギング。…いつも朝起きるのがギリギリだから、最寄り駅まで走らないと会社に遅刻してしまうんである。合理的スポーツの最高峰。

 とりわけゴミの日などは大きなゴミ袋を抱えて走っているから、心肺機能への負荷という点でも見劣りしない。

 雨の日も風邪の日も、一日たりとも欠かしたことがない。我ながらスポーツマンです。

 

1月25日(木曜) 夜

 本日の落書き。

 子どもが何かの遊びで描いたものと思われるが、どういうものなのか全く分からないのが逆に心地よい。

 幼少時の自分なら、これでどうやって遊んだだろう。

 …こうして書いてみると、こういうのが自分の「童心」だったのだと改めて痛感させられる。暗い幼少、魔の退屈。

 でもこれで、写真の落書きが実は、国際窃盗グループによる秘密の交信サインとかだったらビックリですな。暗号を解読すると、「この家は午後1時から3時にかけて留守になるから、その時間帯に宅配便を装って侵入し、2階の寝室奥にある金庫を破壊して中身を持ち出すこと」てなことになったりして。

 「夢」は、こわれるからこそ味わい深いのです。

 

1月24日(水曜) 深夜

 豚スペアリブの味噌唐辛子煮込みを作って食べた。

 自分好みの味付けにするから、もちろん美味しい。美味しいのだけれど、自分で料理を作ると困ることがひとつだけある。

 「空腹の波にうまく乗れない」

 空腹は最高のソースとよく言われるとおり、腹ペコのときにがっつく飯がいちばん美味い。ただし空腹には波があって、「うわー腹へった!」と思ってもその十分後には妙に落ち着いてしまったりする。で、再び波が訪れるのは一時間以上経ってからだったり。

 こういうとき近所の定食屋に駆け込んだりすれば、きっと最高のコンディションで食べられるんだろうなと思う。しかし自炊していると、調理している間に空腹の波が遠のいていき、完成する頃には食欲がすっかり消え去っている、なんてことがしばしばあるのだ。

 とくに煮込み料理の場合、空腹に耐えながら2時間以上コトコト火にかけ続けた挙句、いざ仕上がってみたらちっとも腹が減っていない! なんてな羽目になる。心底ガッカリするひとときである。

 料理が仕上がったときに食欲がない場合、空腹が訪れるまで、テレビを見たり本を読んだりして時間をつぶすこともある。ただ、ぼくは「待つ」のが苦手なので、こういうときは腹具合ばかりに注意がいって、テレビや本に全く集中できない。

 そして気がつけば、ベッドの上で腕組みして、ただただ空腹の到来を待っていたりする。

 そのまま朝まで寝てしまうのは、だいたいこんなときである。

 

1月23日(火曜) 深夜

 京阪電車の中で見かけた、パナソニックの補聴器の吊り広告。

 確かにあるある! 同じシリーズの広告に「『次は七条(しちじょう)』が『次は四条(しじょう)』に聴こえたら」というのもあって、こちらなどはもっと頻繁に聞き間違えて、実際に駅を降りそうになったこともある。

 で、「聞き間違えるようだったら、そろそろ補聴器の購入を考えましょう」と。

 ちょっと待て。これってどう考えても、車掌の発音が悪いんじゃないのか。

 京阪とパナソニックが裏で手を組んでいたら楽しい。それがニュースになったら一層楽しい。「滑舌を不明瞭にするようにとの圧力を受けておりました」なんてな記者会見が行われたりして。

 ちなみにぼくは、「ハンスト」を「パンスト」と聞き違えたことが何度かあります。補聴器で治るもんなら治したい。

 

1月22日(月曜) 深夜

 仕事関係で、社外の人たち&一般の人たち対象の、割と大きめのプレゼンをやった。

 要は自社製品のPRである。こういう場は久しぶりなので緊張したが、なんとかやり終えることができてホッと胸をなでおろしていた。

 で、プレゼン終了後もけっこう多くの人が質問に来てくれたりして、それはそれで嬉しく説明したりしておったわけですが。

 何人目かのとき、見知らぬ相手が突然、矢継ぎ早に話しかけてきたのだった。

 「名倉さんですよね?」
 「実はAさん(ぼくの学生時代の先輩。今は別の職場に勤めている)から、名倉さんの噂は耳にしてまして」
 「ヘンタイで滅茶苦茶なことを言う人だって」
 「そんな名倉さんがプレゼンするって聞いて、興味本位で聞きに来たんです〜」

 周囲にいたお客さんから向けられる怪訝な視線。

 …ちょ、ちょっと待て! こちとら真面目にプレゼンしてるのに、こんなこと言われたら台無しじゃないか!!

 ぼくも咄嗟に、「ヘンタイのAさんからヘンタイと言われるぼくは、それだけマトモだってことです」とフォローしておきましたけれど。

 ああ、公私が混同するのはこれだからイヤなんだ。

 

1月21日(日曜) 深夜

 あるある大辞典で納豆が健康(ダイエット?)にいいと紹介されて以来、どこへ行っても納豆を買えない生活が続いていた。

 納豆は好物なので、週に何度かは欠かさず食べる一品だったのに。

 しかし先日、番組内容はウソだったというニュースが報道された。これでまた普通に納豆が買えるようになると思うと本当に嬉しい。急きょ増産した納豆が売れ残って、叩き売りされたりしたら一層嬉しい。そうなれば、あるある大辞典には本当に感謝である。

 個人的に明太子も好物なので、「明太子はダイエットに最適!」という内容が放映されて、やっぱりウソだったという展開になることを期待したいところです。

−−−

 ちなみに小生、あるある大辞典はほとんど見たことがないんでありますが。

 どうやら毎回、健康にいい食品なんかが紹介されて、そのたびに売り上げが大きく変動しているという。気になって今までの放映内容をサイトで調べてみたところ、ちょっと流し読みしただけでも出てくるわ出てくるわ。

 これを守ろうと思えば、一日にビターチョコレート150g、ヨーグルト900g、水2リットル、牛乳大ジョッキ一杯、真鴨、シソ20〜30枚、コエンザイムQ10サプリ、アルファリポ酸サプリ、L-カルニチンサプリ、ゴマ大さじ1〜2杯、りんご1.5個などなどを食べ続けなくてはいけないことになる。

 おまけに、今後も毎週、「毎日食べたほうがいい食品」は増え続けるんである。

 健康を維持するためには、胃袋の破裂で病院送りになる程度のことは覚悟しないといけないようですな。

 

1月19日(金曜) 深夜

 バーゲンで買ったズボンの裾上げをしてもらうため、店まで行ってきた。

 バーゲン期間中は混雑するから、買ったその場では裾上げしてもらえないのだ。で、期間終了後いつでもいいので来てくださいと言われ、しばらく面倒で放置していたのだが、今日ようやく一念発起して足を運んできたという次第である。

 今までにも何度か同じ目に遭っている経験から、今年は、「購入したズボンを店まで履いていき、そのまま裾上げしてもらった後、持参のズボンに着替えて帰る」という非常にスマートな行動をとることができた。

 ここに至るまでにはもちろん、紆余曲折があった。

二年前: 購入したズボンを店まで履いていって裾上げてしてもらったはいいが、履いて帰るズボンを持参してなかったので進退窮まった。
昨年度: 購入したズボンを持参して(=別のズボンを履いて)店まで出向いた結果、ズボンを着替える手間が一回増えた。

  そして本年度。履いていったズボンを指差して「これの裾上げお願いします!」と申し出たところ、店員から余計な心配をされた。

 「仕上がりは明日以降になるんですが…履いてお帰りになるお召し物はございますか?」

 そこで大胆不敵な笑みを浮かべながら、おもむろに「コレ持ってきてますから」とジーンズを取り出したときの快感。ああ、オレってもしかして今カッコイイかも! と思える一場面だった。まるで映画のワンシーンのような。

 裾に針を刺し終えた店員は、ぼくの体温が残る生脱ぎズボンを淡々と畳みはじめた。

 ひょっとして全然カッコよくなかったかも…と気づいたのはそのときでした。我ながら世話無しです。合理的だとは思うんだけどねえ。

 

1月18日(木曜) 夜

 NHKの人気番組「プロフェッショナル・仕事の流儀」。

 カリスマと呼ばれる、その世界のプロフェッショナルたちが毎回される。しかしゲストで出演しているのは、漫画家や弁護士、医師、デザイナーといった花形の人たちばかりである。

 どんな世界にも、舞台裏で素晴らしい仕事をしているプロフェッショナルたちが存在する。公共性の強いNHKだけに、いまいちど「職業に貴賎なし」という言葉を肝に銘じ、より幅広い職業を紹介すべきではなかろうか。

 …やっぱりダメですかねえ。いいと思うんだけどなあ。

−−−

 さて本日、Go smoking に連載しているコラムが更新されてます。

 今回のテーマは「ショートピースの愉しみ」 。国産の紙巻タバコで最も高タール&高ニコチンである両切りタバコ「ショートピース」の愉しみ方について、なんだか真面目に書いてしまいました。

  恥ずかしい文章ですが、よければご覧いただけると 嬉しいです。

 

1月17日(水曜) 深夜

 本日をもって33歳。

 誕生日がくると、なぜか過去を振り返りたくなる。そこで今回は、今までの「1月17日」に書いた日記をまとめてみました。
 


2000年 1月17日(月曜) 夜

 しんどかったが講師バイトに行ってきた。

 こういうとき、自分の体調が悪いことを生徒に言うかどうかで悩みますな。

 体調の悪さをアピールするのは「しんどいんだから、ヒドい授業でも大目に見てね」という言い訳をあらかじめ用意してるみたいで気が引ける。

 かといっていつも通りに喋れるはずがないわけで、何も言わなかったら「コイツ、やる気ないな」と思われるだけのような気がする。

 といろいろ考えた後、「今日は風邪で熱があって……」と申告してみたんだけど、生徒たちの反応は一様だった。

 「だったら休めばよかったのに。ちぇっ」

 ああ、休講にならなくて悪かったな。ざまみろ。

 休まなくてよかった。

 関係ないが、今日の授業のテーマは、先週に引き続き「日々の暮らしと健康」だった。ぼくのような病人がゲホゲホいいながら健康について講義したって説得力ゼロ。まるでコントである。

 かなり恥ずかしかったです。
 


2001年 1月17日 深夜

 久しぶりにレコード屋に立ち寄ってみました。商品棚を冷やかしているといつも気になることがある。

 どのレコード屋にも必ずと言っていいほど"V.A"のコーナーがある(写真の右端に「パンク/スカ [V.A] 」と書いてあるのをお分かりいただけるでしょうか)。それも何十枚と置かれている。

 で、"V.A"ってすごい売れっ子グループなんだなーと以前から驚嘆していたんだけど、テレビやラジオに全然登場しないのでずっと怪訝に思っていたのだ。ジャンルについても、ポップスからハードコアまでを網羅しているのがすごすぎる。

 一体どんな化け物バンドなんだろうと思って洋楽に詳しい友達に訊ねてみても、「そんなバンド知らんなぁ」との返答。こんな有名どころも知らないとは、まったくモグリの洋楽マニアである。

 …と憤慨しつつ一人で悶々としていたんだが、今日ふと気づいた。"V.A"ってひょっとしたら、"Variety Album"とか"Various Artist"とかいう風な略語なのではなかろうか。

 アルバムを見たらいろんなミュージシャンの名前がクレジットされてたりするのできっとそうだ。おお、我ながらかしこい。

 でも、この歳までずっと勘違いしてたんですが。その上、未だに何の略だかちゃんと知らないんですが。それを臆面もなく日記に公開して開き直ってるんですが。もう世話ナシですね。

 関係ないけど上の写真、真ん中に「ハードコア/パンク [ワ〜] 」とある。これって「ワ〜」というバンド名のハードコアバンドみたいでちょっと可笑しい。
 


2002年 1月17日(木曜) 深夜

 奇しくも今日は28歳の誕生日。なにがどう「奇しくも」なのか分からないが。

 ところでぼくの誕生日は、阪神大震災の日であるとともに、湾岸戦争開始の日でもある。「誕生日だー」と思ったらグラグラッ! 「誕生日だー」と思ったら戦争開始のニュース速報。

 きっと悪いことが起こる日なのだろう。ぼくが生まれたことも含めて。

−−−

 ぜんぜん関係ないが、職場で仕事していたら上司が突然話しかけてきた。

 「…キミ、『金のりんご』という例えを知ってるかね」

 なんだなんだ。そんなの知らないぞ。どうせぼくの勤務態度への説教だろう。

 …と身構えていたら、上司は続けた。

 「りんごは朝に食べるとビタミンなんかが一番よく吸収される。だから金のりんごなんだ。昼に食べるとあまり吸収されないから銀のりんご。夜に食べると少ししか吸収されなから銅のりんごってわけなんだ」

 いきなりこんなこと切り出されても、いったいどう反応すればいいというのだ。

 でも珍しく説教じゃない話だったので、とても嬉しいお言葉でありました。たかがリンゴの話だけど。
 


2003年 1月17日(金曜) 深夜

 奇しくも今日は誕生日でした。今日から29歳。ああ嬉しくない!

 なにがどう「奇しくも」なのか分かりませんけどね(去年の誕生日にも同じことを書いてました。奇しくも)。

−−−

 自分へのお祝いに服をいくつか買った。

 ギフト用なのでちょっとがんばって、雰囲気のいいセレクトショップっぽいジーンズ屋に足を運んだわけです。で、どうってことのないズボンを購入したところ、裾直しに30分ほどかかると言われた。ううむ30分か。店内で過ごすには少々つらいものがある。

 そこで近くにあるスーパーに入ってぶらぶらしていたら、ちょうどトイレットペーパーの特売日だった。ふだん398円のやつが198円、コイツは即買いだぜ!!

 …と衝動的に買ってから後悔した。安く入手できたのはいいが、このあとジーンズ屋の受け取りが控えていたのだった。小ぎれいなショップであるだけに、トイレットペーパーを両手に抱えて入店するのがかなり恥ずかしいんである。ほとんど営業妨害。

 でも今さらどうしようもないので、トイレットペーパーを小脇に抱えながら店に入り、逃げるようにして退散してきました。

 「自分らしさ」を追求してるってことにしよう。
 


2004年 1月17日(土曜) 深夜

 本日をもって小生、30歳になってしまいました。どうするよ。

 子どもの頃に想像していた30歳像とのあまりの違いにしばし茫然。

−−−

 それはさておき。

 さっきお腹すいたなあと思って冷蔵庫を見たら、なにも入ってなくて落ち込んだ。備蓄のスナックも缶詰も何一つない。こういうときってちょっとした飢餓感があって逆に楽しい。

 そういや実家で暮らしていたころ、ぼくが「何か食べるものないの」と訊くと、母親は決まってこう言うのだった。

 「冷蔵庫になんなりとあるでしょ。自分で食べときなさい!」

 だが、あるとき冷蔵庫を開けたら入っていたのは次の通りだった。

  • 冷凍ハマグリ
  • ロックアイス
  • マーガリン
  • しょうが
  • コンデンスミルク

 …これだけでいったい何をどうしろというのだ!?

 というわけで、ひもじいのに何もない冷蔵庫を前にして、30歳の誕生日を迎えております。

 残ってるウイスキーがあるので、とりあえず飲むことにします。
 


2005年 1月17日(月曜) 深夜

 また誕生日が来てしまった。いよいよ31歳になってしまいました。

 「こういう大人にはなりたくない」という人間にどんどんなっている現実を前にして、素で落ち込んでおります。

−−−

 おかげでどうも気分が出ないけれど、本日購入したミネラルウォーターの賞味期限。

 2006年12月12日 17時28分ですか。

 もし、このミネラルウォーターを震災用とかに備蓄していたら、期限の数分前に無理して飲んでしまいそうであります。

 ところで水って、時間が経ったら化学変化とか起こすんだっけ? だったら世の中の水なんて、どれもこれも賞味期限済みだ。

 そこらへんの水を汲んで、「10億年前の水」とか銘打って売り出してみようか。これならJAROも怒るまい。
 


2006年 1月17日(火曜) 夜

 本日誕生日にて、32歳になってしまいました。

 年をとること自体はもう慣れているので大した感慨も悲哀もないのだが、誕生日がくるたびに「こんな自分が○○年も生きてきたのか…」という情けない気分だけは味わってしまう。なんというかこう、なんの役にも立たない無駄飯食いが、のうのうと生き永らえているような。

 深沢七郎の『生きているのはひまつぶし』からの一節。

めんどうくさいから生きてこなければよい。死の世界は、生まれる前の世界。死ぬってことは、生まれる前の世界に帰ることだからね。そこには苦しいこともナーンもないからね。生きていくのはけっこうめんどくうさいから、生まれてこないほうがよかったね。オレは生まれたことに特別に感謝はしない。正宗白鳥が「誕生日はのろうべき日」といってるが、このほうが正しいね。

 確かにねえ。生命なんてそもそも、繁栄を目的として自然発生した現象に過ぎないんだし。

 個人的には、自然界にとって生命が害虫的存在であるとしても、そういうのを含めて「自然」なのかもなァと思うけれど、見方によっちゃあ誕生日は「呪うべき日」だというのもよく分かる。

 …とか言いつつ、誕生日のお祝いメッセージとかいただくと単純に喜んでいる自分。まァ小生などは、この程度の人間です。

 「祝う」と「呪う」って、字も似てるからいいか。誕生日呪賀会。

 お祝い事は見方を変えれば、お呪い事になるという一例ですな。その逆もまたしかり。
 

 なにか変化が見えるかな、と思ったけれど、7年間ほとんど変化がないことに改めて愕然としております。

 

1月16日(火曜) 深夜

 明日が誕生日ということもあって、子どもの頃の写真を改めて見ていた。

 

 幼稚園当時の小生が手にしているのは、ブロックで作った「ジェット戦闘機」である。出来栄えにすっかり満足して自慢げであるが、翼の配色もまちまちだし、「もうちょっとがんばって作れよ」と昔の自分に言いたくなる。おまけに、主翼の色だけ中途半端に揃えてるし。

 こんな配色の戦闘機があったら見てみたい。

 でもまァ、妥協がモットーなのは今も昔も変わらないのかもしれません。

 

1月15日(月曜) 深夜

 職場の机に手鏡を入れている。接客の前に鼻毛をチェックするためである。

 ただ、同僚たちと比べて大きな鏡を使っているので(無印良品の大きいほうのやつ)、時おりイヤミを言われる。

 「鏡の大きさって、自己愛の大きさに比例するんだってよ」
 「実は結構ナルシストなんじゃないの?」

 ぼくはただただ黙って微笑み返すのみである。顔が大きいから、という本当の理由を悟られるよりずっといい。

−−−

 メモリースティックに保存されるデジカメの画像は、自動的に通し番号が振られるようになっている。

 しかし先日、この通し番号がおかしなことになっていた。どういうことかと思ってパソコンに保存した画像を調べてみたところ。

 "09999"の次は"00001"に逆戻りしてしまうのだった。

 "09999"があるんだったら、てっきり"99999"まであるんだと思っていて、その後はいったいどうなるんだろうと将来の楽しみにしていたのだが、こんなに早く結末が分かってしまうとは。さらに、「その結末は"00001"に戻る」。なあんだ。

 だったら五桁目のゼロは一体なんなのだ!? と怒りがこみ上げるが、こんなしょうもないことに怒っている自分が今度は心底情けなくなってきて、ああもうメモリースティックのことを考えるのはやめようと心に決めた本日なのでありました。

 それにしても、もう1万枚も撮っていたのか。

 

1月14日(日曜) 深夜

 バドミントンのシャトルはご存知の通り、水鳥(おもにガチョウ)の羽根を束ねて作られている。

 ちなみにこのシャトル、一個作るのにガチョウが一羽以上必要となるらしい。一個のシャトルには16枚の羽根が使われるが、一羽のガチョウからとれる羽根は14枚しかないんだとかで。さらに羽根を抜いたガチョウは生き永らえられないから、そのまま処分されることになる。

 …となると動物愛護団体あたりが黙ってないんじゃないかと思って調べてみたら、どうやら食用にするガチョウの羽根を使っているから、あまり問題になっていないようなのだった。なあんだ。動物愛護団体がアレコレ騒いでよく分からないことになるのを鑑賞するのは、ぼくにとって数少ない娯楽のひとつなので、バドミントンについてはいささか残念な気持ちを禁じえない。

 食べる動物は使っても大丈夫なのか。

 そういや、三味線は猫の皮を使うというので、動物愛護団体から強い圧力をかけられていると聞いたことがある。だったら猫も食べることにすればいいんじゃないか。食べるついでに三味線を作るんだったらOKだろう。

 ちなみに韓国では猫の肉を鍋にして食べる風習があるが、これもポシンタン(犬鍋)と同じく、愛護団体の格好のターゲットになっている。なんともおかしな話である。「使うんなら食べろ」というポリシーで一貫するべきではないのか。

 だったらいっそ、革靴の販売にも反対すればいいのに。

−−−

 植物愛護団体なら、ぼくも入ってみたいと思う。植物だって生命なんだから。

 野菜を食べるのも、木綿の服を着るのも禁止!!

 

1月13日(土曜) 深夜

 京都の街を歩いていると舞妓さんにちょくちょく遭遇する。

 ずっと京都に住んでいる身としては珍しくもなんともないのだが、観光に来ている人々にとっては珍獣を見つけたような喜びがあるらしく、こっそりカメラのシャッターを切っている姿をよく見かける(実はレンタル衣装のニセ舞妓も多いのだけど)。

 舞妓さんのほうも撮られることには慣れているようで、とくに気にすることもなく堂々と歩いておられる。よくある日常のひとコマなのだろう。

 ただ、本日の光景はちょっと異様だった。 

 写真サークルか何か知らないが、見知らぬ人に対してここまで無遠慮にカメラを向けられるとは。さすがの舞妓さんもこれには引いていたようで、作り笑いを固めたまま、ひたすら伏目がちに歩いておられたのでありました。

 集団はタチが悪いなァと改めて思い知らされた一件。…とか言ってるぼくこそ、彼らに遠慮なくカメラを向けてるんですが。集団でもないのに。

 

1月11日(木曜) 夜

 昔からオセロゲームが割と好きだ。

 最後の最後で大逆転というどんでん返しがあるのもいいし、ただの黒白チップを前にしてウンウン唸って考える間抜けさも味わい深い。

 ただ、実生活でオセロゲームをする機会などほとんどない。

 そこで最近、インターネットリバーシ(Windowsのおまけで付いてくるネット対戦)を何度かやっているのだが、勝ったことが一度もない。もちろん負けたゲームもあるのだが、終盤でぼくのほうが明らかに有利になってくると、決まって相手から勝負を「放棄」されるのだ。

 漫画なんかでよく、ゲームで負けそうになるとちゃぶ台をひっくり返すという場面がある。相手の素性も顔も見えないネット対戦だと、こういう真似があまり抵抗なくできてしまうのだろう。しかし、もう少しで勝利というつもりで打っているこっちとしては、すこぶる後味が悪い。

−−−

 なのでぼく自身は、いくら形勢不利でも最後までプレイして負けることにしている。

 先日のプレイもそうで、隅っこを三つ押さえられて「こりゃダメかな」と思いつつ、最後まで付き合ったわけなんでありますが(下図参照:白がぼく)。

 結果は「引き分け」だった。相手もきっと圧勝だと思ってたら引き分けだったので、さぞかし気抜けしていたことだろう。

 個人的に「いい勝負だったなァ」と思うのはこんな一本である。地味な嫌がらせが何より好きなタイプです。

 

1月10日(水曜) 深夜

 風呂場で使ってる椅子は100円ショップで買った安物である。

 安物だけあってペラペラのプラスチック製で非常に軽い。するとどうなるかというと、座ってから立ち上がるとき、椅子が尻にくっついてくる。皮膚の吸着力が椅子の重さに勝ってしまうのだ。

 「尻にプラスチック椅子をくっつけたまま全裸で仁王立ち」

 人に見られたくない姿はいろいろあるけれど、この姿もかなり見られたくない。ワースト10に入るんじゃなかろうか。

 小さなお子さんと一緒に入浴しておられるお父さん方におかれましては、是非ご注意くださいませ。いくら真顔で叱ったところで、普段から尻に椅子をくっつけてるようでは、威厳もへったくれもありゃしません。

−−−

 関係ないですが、子どものころ父親と一緒に入浴していた知人Yさん(女性)は、「お父さんはいつもウンコを垂らしている」と思っていたそうです。

 まァ、何の知識もないままあんなモノを見たら、ウンコだと思うのも無理ないかも。 

 

1月9日(火曜) 深夜

 ネット検索って、「自分が思いついた駄洒落などすでに大勢が書いている」ことを思い知らされる装置ですな。

 本日のがっかり: 塩ビ服。

−−−

 同僚Aさんが困っていた。なにかと思えば、こんなことだった。

  1. 久しぶりにとあるWebサービスを利用しようと思ったらパスワードを忘れていた。
  2. パスワードの再発行機能はなく、あるのはリマインダ機能のみ。
  3. 「飼い犬の名前」で登録したのは覚えている。
  4. でも実は犬など飼っていない。
  5. セキュリティを考慮して「ありえないような名前」で登録したはいいが全く思い出せない。

 「ありえないような名前ってどんな感じだよ?」と訊ねるとAさんいわく。

 「ヤンバルクイニングとか、ジャンバルジャーニーとか、そういう雰囲気だっと思うんだけど…」

 リマインダの使いかたを基本的に間違ってると思います。自分にセキュリティかけてどうする。

 

1月8日(月曜) 夜

 「ガン封じの寺」なんていうのをよく見聞きする。

 ためしに「ガン封じ」でネット検索してみたら、お寺のサイトがじゃんじゃん引っかかるし、「ガン封じの寺」で検索しても1000件以上がヒットする。まさにガン細胞のような増殖具合 なのだ。

 病封じというならまだ分かるが、どうしてガンだけが特化されるのかが分からない(「ボケ封じ」の寺は結構存在するようだけど)。古来よりオンコロジー(腫瘍学)を専門とする仏さまがいらっしゃるんだろうか? だったら「骨折封じ」とか「火傷封じ」とかを専門とする仏さまがいたっていいようなものだが、こういうのは寡聞にしてお目にかかったことがない。

 骨折や火傷は医療によって治ってしまう場合が多いから、わざわざ仏さまのお世話になるまでもないのだろう。しかし世の中には、完治が難しい病気などガン以外にもたくさんある。国によって難病指定されている疾病だけでも40種類を超えているのだから。

 こういう病気にこそ仏さまのご加護があっていいように思うのだが、実際にはどうだろうか。

 …こんなお寺など見たことがない(ネットで検索してみたら「難病封じ」というセコいのはあったけれど)。

 おそらく小さい単位の病気封じを標榜しても客が集まらないのだろう。それなら「病封じ」全般でいいようなものだが、ガンやらボケやらだけは「専門寺」が次々と現れる。「患者の母集団数が多いうえ治りにくく、なおかつ誰でも知っている病名」という条件に合致するものだけが、仏さまのご加護を受けられるのだ(なにやら某商法とよく似てますな)。

 これからの高齢化社会、お寺さんにおかれましては、「糖尿病封じ」あたりを仏さまに勉強しといてもらいましょう。

 個人的には「二日酔い封じの寺」なら、一度くらいはお賽銭してみようと思うんですがねえ。

 

1月7日(日曜) 深夜

 近所のスーパーは閉店時間ぎりぎりになると、生鮮食品や惣菜類が半額になる。

 本日もこの時間を狙って夕食の材料を買いに出かけたのだが、刺身やら惣菜やらをしこたま入れたカートをレジに置き、いざ精算しようとしたら財布がないことに気がついた。そうだ、家に置いてきてしまったんだった。

 しかしもう閉店間際である。財布を取りに家まで戻ったとしても間に合わない。ああ、せっかく安い食材が目の前にあるというのに!!

 そこでつい、レジの店員相手に悪あがきをしてしまい。 

店員:「お会計、1,240円になりまーす」
ぼく:「ええと、その、ちょっと財布を忘れてしまいまして…」
店員:「は、はァ…」
ぼく:「あのう、ダメ…ですよね?」
店員:「はい!?」
ぼく:「今から家に取りに帰ったら、20分後くらいには戻れるんですけど」
店員:「もう閉店ですからねえ」
ぼく:「そうですよねえ」
店員:「申し訳ございません」

 店員の顔は、ちっとも申し訳なさそうじゃなかった。そりゃそうだ。

−−−

 財布を忘れたまま店に行って恥をかく、というのは今までにも何度か経験している。

 散髪屋にいって髪を切ってもらったあと、精算しようとしたら財布がなかったことがある。このときは子どものころからずっと通っている店だったので、次回のとき一緒に払うという「ツケ」で散髪してもらえた。

 高島屋でスーツを作ったときもそうだった。サイズ合わせやらズボンの丈合わせやら全て終わり、いざ会計という段になって、財布を忘れていることに気づいたんである。このときはさすがにツケというわけにはいかず、針を刺した状態のスーツをそのまま取り置いてもらうことで話がついた。

 世の中にはきっと、車を買いに行ったときに財布を忘れてた人なんかもいるんじゃないでしょうかねえ。

 

1月5日(金曜) 深夜

 「あなたはSかMかどっち?」

 こんな会話をちょくちょく耳にするようになった。ぼく自身、実生活でもWeb上でも何度か訊かれたことがある。正直言って、返事に困る。

 「サバかマグロかどっち?」もしくは「セックスかマスターベーションかどっち?」といった意味なら答えようもあるが、この場合そうではなく、「サドかマゾかどっち?」という意味なんだろう。だったら別にどちらでもないから、その通りに回答すると、「なーんだ、つまんないの」などと非難される始末。

 サドもマゾも異常性癖(性的倒錯)のひとつであって、こんなものは普通、どちらにも分類されない。言ってみりゃ「あなたは死体姦か幼児姦かどっち?」なんて質問と同じわけで、少数派の枠に全員を押し込めようとすること自体が矛盾しているんではないか。

 「アナルファックかフィストファックかどっち?」
 「飛び降りか練炭かどっち?」
 「ヒロヤマガタかラッセンかどっち?」

 あ、これって「究極の選択」と同じことなのか。

 …なんてことを言っても、「そういうカタい話じゃなくてさ。いじめるのが好きか、いじめられるのが好きかっていう位の雑談なんだから」とたしなめられるのがオチなので、実際には曖昧な笑みを浮かべるだけでなんにも言わないんですけれども。

 「どエスどぇ〜す!」という駄洒落だけはもう、なんというか鳥肌が。黒板引っ掛れるよりもつらいから勘弁してくれろ。

 

1月4日(木曜) 深夜

 思わずグサッときた看板。

 出来ないことなら瞬時にして何十個と思い浮かぶけれど、出来ることかァ…。炊事とか洗濯とか歯みがきとか、そういうことになるんだろうか。

 なんともキツい看板であることよ、と反射的に嫌な感覚を抱いてしまったけれど、これはきっと自分に問題があるでしょうな。ますます悔しい。

−−−

 さて本日、Go smoking に連載しているコラムが更新されてます。

 今回のテーマは「祖父とタバコ」。学生時代、なぜか祖父とふたりで中国を旅したときのエピソードについて書いております。

 よろしければご覧いただけると嬉しいです。

 

1月3日(水曜) 深夜

 年明け早々からパチンコに並んでいる人たちがいる。

 ただ、ぼくの周囲のギャンブル好きを見渡すと、負けている人のほうが圧倒的に多い。なのにどうして続けるのかと訊ねると、返ってくる答えはだいたい同じである。

 「いままで負けてたぶん、今度は取り返せそうな気がするだよ」

 いままで負け続けてるんだったら、今後も負け続ける確率のほうが高いんじゃないのか。

 百歩譲って勝てる確率が50%だとしてもだ(そんなワケないんだけど)。今まで負け続けてるからといって、次に勝てる確率が50%を上回るわけじゃない。「コインの裏表当て」で表が3回続けて出た後でも、次に裏が出る確率は50% なんだから。

 …こういうことを言うと「おまえは夢がない」と言われる。結局のところ、言ったぼくが損しただけの話である。

−−−

 そして本日、時間があったのでバーゲンに出向いてみたところ。

 あまりに人の多さに圧倒され、こんなワゴンセールみたいな状態で品定めするのが莫迦らしくなってきた。でも、せっかく足を運んだのに何も買わず帰るのも莫迦らしくなってきて、結局どうでもいいシャツを買ってしまった。

 ギャンブルに負け続けている人たちをとやかく言う資格などないのかもしれません。

 

1月2日(火曜) 深夜

 本日の模様を写真日記にて。

実家に帰って雑煮を食べる。いつもながら地味であるが、母いわく「これが京都流なんや」。ちなみに使ってる芋はセレベスだそうです。
 
おせち料理盛り合わせ。昆布は「喜ぶ」、栗きんとんは「金団=金儲け」etc...。縁起担ぎは駄洒落の巣窟。
 
午後から集った祖母宅にて。意味のない看板の代表。みんなが注意するから不審者なんだと思います。
 
上の看板のフェンス。この張り紙のほうが不審ですよまったく。
 
祖母がお年玉に自家製ネギをくれました。
 
というわけで、今夜の夕食は刻みネギ。市販のものよりネバネバしてて確かに旨いです。
 

 

1月1日(月曜) 深夜

 明けましておめでとうございます。

 昨年中はご愛顧いただき誠にありがとうございました。相も変わらずのショボいサイトでお恥ずかしい限りなんですが、今年もショボショボと続けてみようかと思ってますので、本年度もどうぞよろしくお願いいたします。

−−−

 ちなみに初詣は、鞍馬天狗が牛若丸をトレーニングしたことで知られる鞍馬寺&貴船神社に行ってきた。

 ただし元日は混雑するので、昨日の陽が高いうちに足を運んでおいた。やはり初詣は旧年中に済ませておくに限りますな。

 せっかくなので、そのときの写真を何点か。

いろいろコンプレックスを喚起させられる天狗様。「大きさでは負けるけど角度なら…」などとモヤモヤ考えている自分に赤面。そして顔の赤さでも負けている。
 
どんなことにも感謝の気持ちを忘れない心。でも頭の中は相変わらず、「大きさでは負けるけど放水の勢いなら…」とモヤモヤ。ああ、初詣のときくらいエロくないことを考えたいぜ!
 
マムシがいるけれど、とくに駆除するわけでもなく、石を整理するわけでもない。…こんな開き直りがなんとなく心地よい。
 

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 WeBookStoreのアフィリエイトも、たくさんの方々にご購入いただき本当にありがとうございます。

 遅ればせながら、売り上げランキングです(ただし書籍は新品のみの発行数。『コミック文体練習』は除く)。

順位 本のタイトル 売れた冊数
1位 『日本語の作文技術』 12
2位 『利己的な遺伝子』
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4位 『楽しい「つづり方」教室』
4位 『死体洗いのアルバイト―病院の怪しい噂と伝説 』
6位 『正しい保健体育』
6位 『文体練習』
6位 『とうとうロボが来た!』
9位 『刑務所の中』
10位 『素敵なダイナマイト・スキャンダル』


 あと、時計やらiPodやらの高額な商品を当アフィリエイト経由で買ってくださった方もいて思わず恐縮。売り上げリストにあったアダルトDVDは「こういうのもあるのか!」と個人的に参考になりました。

 それでは失礼いたします。

 


 

  2006年12月のプチ日記 

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