11月30日(火曜) 深夜
口内炎、ちょっとだけマシになって。
卵かけごはんが食べられるようになった。嬉しいので書いておくぜ。
−−−
ドラッグストアで安いティッシュペーパーを買ったら、質が悪かったので非常に落ち込んでいる。
普通のメーカー品だと5箱で300円くらいなのが、同じく5箱で198円の特価セールで売られていたのだ。
ティッシュの消費量が多い小生としては(これは哲学的な思索にふけっていたら鼻水が出たとか、芸術映画のビデオを見ていたらテレビ画面のホコリに気づいてあわてて拭いたとかであって、決してエロいことではないので誤解なきよう)、ティッシュが安いのはまことに助かる。で、迷うことなく購入に踏み切ったわけなんでありますが。
いざ使ってみると、もうゴワゴワ。鼻をかめばヒリヒリするし、もっとデリケートな部分を拭こうものなら、さらに不幸な結果につながるのは想像に易い。たとえば、もしあなたが亀を飼っていて、彼の頭部を拭いてあげるとするならば。こんなティッシュではきっと、亀も大いに悲しむことだろう。
そして痛感するのが、「ティッシュのランク」は「生活レベル」に直結するということ。
クリネックスなんかのティッシュを使っていたときは、自分もまだまだ中流の暮らしを営んでいると思えていたのだが、今回のティッシュに切り替えた途端、なにもかもが貧しく感じられてきて、ああオレはやっぱり人生の敗北者なんだと悪い方向にばかり考えてしまうようになってきたのだ。
<クリネックス時代>
・我が家のテレビジョンはフラット画面
・パーソナルコンピューターだって液晶画面
・空気洗浄機も入れてるし
・電気シェーバーなんて比較的最新型じゃないか!
・ああ、中流だ中流だ。<現在のティッシュになってから>
・卓袱台は3000円のセール品だし
・クローゼットはプラスチック製
・ランチョンマットは100円ショップで
・部屋にはベッドすらなくボロせんべい布団
・ああ、敗北者だ敗北者だ…。
たかだか100円をケチったばかりに(一箱あたり20円だ!)、この違いは一体なんなのだ。
…と考えると、カシミヤタッチの高級ティッシュ(一箱で100円強)にすれば急激に生活レベルがアップしそうなのだが、いったん買ってしまうと後戻りできなくなりそうで、購入に踏み切る勇気がどうしても出ない。
居酒屋だと一合600円とかする酒を7杯も8杯も注文してるくせに、日常雑貨だと途端にセコくなるのも不思議な話ではあるんですが。
セルフ診断: お大尽フォビア、小市民親和性パーソナリティ
11月29日(月曜) 深夜
病気の話ばかりで申し訳ないのですが。
口内炎が順調にグングン発育してきて、舌に3ヶ所、歯茎に5ヶ所。合計8ヶ所にもなって、いよいよ固形物が口を通らなくなってきた。激痛でモノを噛むことができないのだ。先日の風邪の後遺症か、それとも口内ヘルペスか。
かといって食べずにいるとおなかが空いてくるので、ここ数日、柔らかいものばかり食べている。本当はトンカツとかエビフライとか食べたいんだけど、そのままだと口が受けつけないので、みじん切りにでもするしかない。みじん切りのトンカツなど食いたくいないので、どうしても流動食みたいなものになる。
ちなみに今夜の夕食はこんな感じ。
実際に食べてみて痛感したのは、「納豆は固い」ということ。口内炎患者にとって、納豆は凶器だと言ってもいい。
その点、豆腐は素晴らしい食べ物である。自分で噛んでいるという充実感がありながら、ほとんど痛みなく飲み込むことができる。
雑炊はそのまま飲み込めるので完璧なのだが、風味添えにミニ梅干を入れたのがいけなかった。ついつい種をガリッと噛んでしまい、飛び上がって悶絶してゲームオーバー。雑炊食ってもだえてる姿だけは誰にも見られたくない。
…なんだか普通の日記ですみません。自分の病気語りって楽しいもので。
「他人の不幸」を読む楽しさと相まって、需要と供給が釣り合えばいいなァと願いつつ、本日はこの辺にて。
11月28日(日曜) 夜
やっと風邪が治ったと思ったら、今度は大量の口内炎。
口の中が痛くてモノを噛めないので、お粥ばかり食べております。
自分でお粥を作るときの、この情けない感覚はなんだろう。
−−−
職場の女性社員が先日、こんな話をしゃべっていた。
「休日に自宅で過ごしてたらインターホンが鳴ったわけよ」
「で、誰だろうと思って出てみたら制服姿の警察官でね」
「彼いわく、近所を捜査してるので差し支えなければベランダから外を見せてほしいって」
「でも相手が本当に警察官かどうか分からないし、部屋に入れるのって恐いじゃない?」
「そう言ったら彼、インターホン越しに警察手帳を見せてくれたんだけど、本物かどうかなんて私には分からないしさァ」
「で、けっきょく断っちゃった」
えらく諦めのいい警察官もあったものだが、彼女の言うことも確かに一理ある。警察の制服なんてレプリカが販売されていそうだし、警察手帳だってその気になれば似たものを自作できるだろう。
で、「本物の警察官かどうかを判断できる手法を確立してほしいよねー」という結論に達したのだが、これを近くで聞いていた別の社員Fさんが突然、
「本物の警察手帳はこんなのです! って公開しておけばいいんじゃないですかねえ?」
…あのう、お言葉ですがFさん、全然よくないと思います。
11月26日(金曜) 夜
仕事を半日休んで、ようやく小康状態。
40度もの熱が一日以上続くようなら、インフルエンザかもしれないので医者に行こうと思っていたんですが。一晩寝たらで37度にまで下がっていたので、こりゃ一体なんだ? と不思議に思って結局医者に行ってみたのでした (ちなみにぼくは、42度以下なら解熱剤等は飲まない主義でして)。
症状を説明すると、「インフルエンザかどうかの判定テストをやってみましょう」ということになった。何をするのかと身構えていたら、長さ20センチくらいの管を鼻から突っ込まれ、そのままグイグイと喉の奥まで…ゲホゲホッ! い、痛いです先生ッ!!
検査は15分で判定が出る方式だそうで。
医者:「結果はマイナス(陰性)でしたよ。大丈夫」
ぼく:「ええと、じゃあ何の病気なんでしょう?」
医者:「うーん。ちょっと口を開けてくれるかな」(といって喉元をのぞきこむ)
ぼく:「…どうでした?」
医者:「扁桃腺がちょっと腫れとるね。うん、おそらく風邪やね、これは」
はァ…風邪ですか。40度も出たのに、なんだかガッカリである。
ちなみに受診から半日経った今でも、検査のおかげで、鼻腔の奥がジンジン痛くて仕方がない。鼻の痛みに気をとられるあまり、風邪のしんどさを忘れてしまうほどである。ひょっとすると、ぼくがかかった医者は名医なのかもしれない。
ちなみに戦争が起こると、神経症患者や自殺者が激減するんだそうで。大統領なんかにも「名医」はたくさんいそうですな。ポクポク。
−−−
そういや、「うつ病は心の風邪」なんてな言い回しが流行っておりますが。
ぼくの尊敬するある方が指摘していた。「じゃあ、風邪は身体のうつ病なのか?」
確かにその通りだ! と激しく膝を殴打したのを思い出す(こういうセンスを持った人には敵わないなァと思った)。風邪をひいて医者に行って、「なあに心配ないですよ。いわゆる身体のうつ病ですよ!」なんて言われたら、どんな気分になるだろう。
近頃では、「うつ病は心の糖尿病、って表現のほうがふさわしい!」なんてな意見もあるようですが(持続的な服薬が必要な慢性疾患ということで)。
こういうのって、精神科への敷居を低くするという意図を差し引いても、うつ病患者に対しても糖尿病患者に対しても失礼なんじゃないかと思う。
11月25日(木曜) 夜
急激に風邪症状が出てきて、どうしようもなく過ごしております。体温40度以上なんて久しぶりに見た。
寝てるのもやっとの状態なので、こうしてパソコンに向かってると意識が朦朧としてくる。そして気がつくのは、しんどいと自分が猛烈な面倒臭がりになるということ。
おかげでさっき、「ゼリーを食べてから寝返りを打った」だけで、ものすごい達成感を得ることができた。よーしよし、と自分を褒めて。
今日の日記も、こんな長文を書けてもう悔いはないので、このへんにて失礼します。
11月24日(水曜) 夜
妙に長い乳毛、抜くか抜くまいか考えてたら小一時間。
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大山のぶ代さん、ドラえもんの声優から降板のニュースでありますが。
大山さんが68歳にもなっていたことに驚いたのだが、ドラえもん以外の登場人物についても、声優陣は相当な高齢だったとのこと。
「こらーッ、のび太ァー!!」と怒鳴るジャイアンも、「助けてドラえもーん!」と泣きつくのび太君も、声の主は皆とっくに還暦を過ぎたベテラン達だったのか。シャワーシーンを見られて「キャーッ!」と赤面するしずかちゃんも、声の主は66歳女性。
声優キャストが総出演の「実写版ドラえもん」を作ったら、なかなかマニヤックなものになりそうですな。予告編だけでいいから見てみたい。
11月23日(火曜) 夜
近所の定食屋のトイレで見かけた貼り紙。
「光栄」ってこういう風に使うんだったか?
で、例によって広辞苑をひいてみると、
【光栄】(こうえい) はえあること。ほまれ。名誉。「お目にかかれて―に存じます」「身に余る―」
やっぱり何か違う気がする。それともこの店では、客がトイレをきれいに使うのが名誉なんだろうか。「ウチの店のお客さんはねぇ、みんなみんなトイレをきれいに使う人たちなんだよ! 生まれてこのかた、こんな名誉なことはネエよ! まったく身に余る光栄だヨ!!」なんてって。
自分の排泄行為が他人様の名誉になってるのかと思うと、これはこれで複雑な心境でありますが。
ジョロジョロジョロ…、シャーッ。「光栄ですっ!!」
11月22日(月曜) 夜
残虐な事件なんかが起こると、きまってウェブ上でも賑わいが起きますな。
個人的に苦手なのは「3」と「4」の人か。
あ、気がつけばぼくも…。いえ、なんでもないです。
本日のロシュフーコー: われわれは、われわれと意見を同じくする者以外は断じて常識があるとは認めへん。
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墓穴を掘らないうちに話題を変えさせていただきますが。
本日ふと思ったのが、同じコトバでも言い回しによって、雰囲気がずいぶん違ってくるなァということ。
たとえば「軽そうな女」と言うと蔑みのニュアンスが感じられるが、これが「軽やかな女」であれば、なんだか颯爽としたポジティブな印象を受けるのはぼくだけではないだろう。
ちなみに「〜やか」を広辞苑でひくと、
【やか】 <接尾> 状態を表す体言を形づくる語。いかにも…である感じ。いかにも…らしいさま。
「軽そう」と「軽やか」。意味的にはほぼ同じと考えてよさそうなのに、この違いはなんだろう。
いや、驚いているだけではもったいない。今後はもっと積極的に使いこなしていくべき表現技法ではあるまいか。
<従来の表現>
<これからの表現>
あの人、暗いよねー。 あの人、暗やかだよねー。 ○○さんってネチっこいよね。 ○○さんってネチやかだよね。 あいつ、ほんとエロいよなァ。 あいつ、ほんとエロやかだよなァ。 ああ、キモい!! ああ、キモやか!!
…いつも、つまんなやかな日記ですみません。それでは失礼いたします。
11月21日(日曜) 夜
東京の友人(とその彼女)がウチに遊びに来た。
久しぶりの来客なので、散らかり放題だった部屋を一通り片付け、見られたらマズそうなものを一応隠しておいた。
ちなみにエロチカブックの類は、すべて片づけてしまうと「コイツどこかに隠してやがるな」と勘付かれるので、1〜2冊(それもマイルドなやつ)だけ書棚に残しておくのがちょっとした「接客のコツ」である。このようにしておけば、「ふうん、意外と健全なのな」と敵に思わせることができる。
大量殺人兵器を隠し持ってる宗教団体なんかも、今後はこの手を使うといいだろう。小生からのワンポイント・アドバイスである。
それはさておき。「これでOK」と満を持して友人を迎えたのだが、彼らが帰っていってから気がついた。洗面台に置いていたサクセス(育毛トニック)がそのままになっていたのだった。しまった!!
髪の後退など全然意に介してないように悠然と振舞っているつもりだったのだが、それだけにますます小っ恥ずかしい。「気にしてないフリをしてるくせに実は気にしていた」ことがバレる事ほど情けないものはない。
ああ、もういいっすよ。気にしてますよ髪の毛!! 気にしてますますハゲていくんだよ畜生!!
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コホン。
ええと本日、某ポータルサイトに連載しているコネタ記事がアップされております。
今回のタイトルは「美味しいマヨネーズができるまで〜工場見学編」。個人的に一番美味しいと常々思っているマヨネーズの製造工場を取材してきたレポートです。マヨネーズ作りの裏方を見学できて非常にワクワクしました。楽しいなァ工場。
よければ是非、ご覧いただければ幸いです。
11月20日(土曜) 深夜
先日、長岡京市の中学校の校長が、勤務中にエロサイト読んでたことがバレて懲戒処分になっておりましたが。
友人某君の職場では、上司がエロサイトを見てるのは日常茶飯であるらしい。
その上司のデスクは背後が窓際なので、パソコンで何を見てるのかは某君からは見えない「はず」なのだが、夜勤帯になると背後のガラスにくっきりとエロ画像が映りこんでしまうのだと。
で、某君によるとその上司。何十分もマウスしか動かしてないと怪しまれると考えてか、エロサイト見ながら時折タイピングを入れたりしているんだとか(もちろんブラウザ画面のまま空タイピングである)。そうかと思えば突然、しばらく小難しい表情で考え込んでる演技を入れてみたり。
眉間にシワを寄せて「ウウム…」。でも眼前にはエロビデオのプレビュー画像。なにやってんだオッサン。
某君の口コミ活動のおかげで、この上司が勤務中にエロサイトを閲覧していることは周知の事実となり。おまけにパソコン画面がガラスに写りこまない日中も、上司が顔をしかめたりタイピングしたりするたびに、「ああ閲覧中ね…」と納得するまでになっているとのこと。
「知らぬが仏」とはこのことであることよ。…としみじみ。
11月19日(金曜) 夜
テレビで『ぼぼのけ姫』やってましたですな。
ぼぼの毛がもう、ボワーッとこう。
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よく風邪をひくので、上司からイヤミを言われる。
「君のは風邪っていうより、仕事が嫌だからっていう心因性の症状じゃないかねえ」
悔し紛れにゴホゴホ咳き込んでいたら、上司いわく。
「咳は向こうでやってくれないなあァ。風邪が伝染る!」
ええと、心因性だったら伝染らないんでしょうか。
…と喉元まで出かかったけれど、なんとか言葉を飲み込む。
11月18日(木曜) 夜
ウチの部署が入っているビルが全面改築されることになったので、引越し作業に追われてました。
工事している間、別のビルの一室を間借りして仕事をすることになったのだ。およそ半年間とのこと。
それはまァいいのだが、問題は今度の部屋に水道が備わっていないということ。来客用のコップなどを洗うためには、フロアのトイレまで行かなくてはならないのだ。おまけにトイレの水道は自動式だから、手を動かさないと水が出ない。
実際にやってみると、これがモノスゴク大変なんである。
蛇口の近くでいくらコップを動かしても反応しないものだから、片手を動かし続けつつ、もう一方の手のみでコップを洗わざるを得ない。おまけに手は蛇口の真下で動かし続けねばならないから、水流は周りに飛び散り放題。こんな状況の中、片手だけでコップを洗わなければならないのだ。
で、あまりの辛気臭くささに癇癪を起こし、一人で「もーっ!!」と叫びながらコップを洗っていたら。タイミング悪くトイレに入ってきた他部署の男から、「大丈夫ですかっ!?」なんてって心配されて。
来客用のコップは湿らせたティッシュで拭くだけでOKということに決めた本日。
−−−
さて本日、Go smoking に書いている連載コラムが更新されてます。
「暮らしと健康展」なるイベントで、医者たちがタバコ依存度検査や禁煙指導を行うというので、足を運んでみたレポートです。一酸化炭素濃度の検査や、血管年齢検査など、いろいろ受けてきました。禁煙する気などないくせに。
よろしければ読んでいただけば幸いです。
11月17日(水曜) 深夜
昨日の日記に書いた、ストレッチパンツの裾が伸びてしまう話。
「私もです。同じ人がいてビックリしました!」というメールを複数の方からいただいております。こっちがビックリです。
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ユニクロのストレッチパンツといえば、実はもう一つ頭を抱えている問題がある。
ウエスト部分にヒモが通してあるのだが、いちいち結ぶのが面倒なので、ずっとほどけたまま穿いておるわけです。するとどうなるかというと、次第に左右のヒモの長さがアンバランスになってきて、気がつけば下の写真のような状況になっている。
一旦こうなってしまうと、元通りのバランスに直すのが非常に骨の折れる作業となる。だから結局そのまま穿き続けているのだが、「このままいくと片方のヒモが穴の中に入ってしまうんだろうなァ…」と考えると、もう頭の中がヒモのことで一杯になってしまうのだ。
家で持ち帰りの仕事をしていても、心は「いつかヒモが穴の中に…」。テレビ見て一息ついていても、心は「いつかヒモが穴の中に…」。
そして、このような緊張状態に耐え切れなくなり。「殺されるくらいならいっそ自決するのみ!」とばかりに自分でヒモを引き抜いてしまったパンツは、一本や二本ではない。以降このパンツは、ウエストを締めたくても締められないまま、腰で穿くタイプのパンツとして長い余生を送ることに。
…ここまで書けば、勘のいい読者のかたは既にお気づきだろう。ヒップハングのパンツが考案されたのはそもそも、このような偶然が〜。ってもういいですね(昨日の日記参照)。すみません。
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ちなみに引き抜いたヒモは、また使う日がくるかも知れぬと思って、タンスの中に仕舞ってあります。絶対使わない自信あるけど。
いつの日か死にたくなったら、このヒモをノブにかけて首吊りすることにしよう。
ストレッチパンツのヒモで縊首自殺。ぼくにはこういうのがお似合いだ。
11月16日(火曜) 夜
自宅ではもっぱら、ユニクロのストレッチパンツを穿いておる昨今でありますが。
以前から頭を抱えている問題がひとつある。
ぼくは机に向かうとき、椅子の上であぐらを組む習慣があるのだが、ストレッチパンツを穿いていると裾の端を尻に敷いてしまうことが多く、いざ足を下ろそうとすると裾がそのままビヨーンと引っ張られてしまうんである。
さらに悪いことに、一度でも引っ張ってしまうとそのぶん生地が伸びるので、ますます尻に敷いてしまいやすくなる。すると、ますます引っ張られやすくなり、ますます生地が伸びる。するといよいよ激しく尻に敷いてしまいやすくなり、いよいよ激しく生地が伸びて……。あとはもう「転がるように」というやつである。
そして今や、どのストレッチパンツも裾だけが妙に広がって、まるでベルボトムのようになっている。カウボーイブーツだって余裕で履ける。
…ここまで書けば、勘のいい読者のかたは既にお気づきだろう。
ベルボトムジーンズが考案されたのはそもそも、このような偶然がきっかけなのであった。そして、その独特な裾に目をつけて商品化された長革靴が「カウボーイブーツ」の原型であると言われる。ちなみに長革靴が商品化された1年後、カウボーイと呼ばれる集団が登場した。そう、カウボーイの存在は、尻に敷いたストレッチパンツなくしてはあり得なかったのだ。
…きっと違うだろうけど、こんなロマンがあってもいいじゃないか!! どうすりゃいいんだよ、このユニクロパンツ!!
11月15日(月曜) 深夜
職場で女性社員Sさんがこんなことを言っていた。
「さいきん私、すっかりなまぐさになっちゃってー」
えっ? なまぐさ?
…と思わず聞き返したらSさん、「え? なまぐさ太郎とかって言いません? めんどうくさがりって意味で」
それは「ものぐさ」だろう。「なまぐさ太郎」だけはごめんである。
ひょっとするとSさん、ほんとに生臭くなっておられたんでしょうか。
「モノぐさ太郎」と書くと、これはこれでまた違ったスメルが漂ってきそうでありますが。
−−−
関係ないけど以前、谷崎潤一郎の『痴人の愛』を『知人の愛』と誤植している刊行資料があったのを思い出した。
『知人の愛』、この恐ろしくどうでもいい感じはどうだろう。厳格な性格だった谷崎本人が今も生きていたら、きっとカンカンに立腹したのではなかろうか。
「ワシは『知人の愛』など書いとらんっ!!」
いやまァ、知人の愛を勝手に題材にして、訴訟沙汰になった作家さんもいるようですし。
11月14日(日曜) 夜
地下鉄四条駅にこんな立て看板が登場していた。
こんなこと書かれなくたって、みんな分かってることだろう。駐車場なんかによくある「壁に車を当てないこと!」なんてな掲示と共通するマヌケさというか。
おまけにこの「柵越え禁止」、越えにくいよう高めのバリケードとして設置されたようだが、さっそく手前に動かされている。きっと誰かが通り抜けたのだろう。
禁止、禁止と繰り返す前に、防犯カメラを増やすなり、壁を設けるなりしたらいいのに。…と思うのはぼくだけでしょうか。
−−−
大きな声では言えないが、ぼくも去年に一度、酔っ払った勢いで「柵越え」してしまったことがある。
酔った頭で「これで電車賃が浮くぜ!」と思ったのだが、乗車駅でプリペイドカードを使っていたのが運のつきだった。
翌日、プリペイドで電車に乗ろうとしたら改札を通らないのだ。乗車記録に対応する降車記録がないものだから、エラーになるのは当然のことお。しかしこのカード、残高がまだ三千円以上ある。ああ、しまった! どうするよ!?
さんざん迷った挙句、勇気を出して駅員さんに申し出た。
「あのー、昨日降りるときカード通すの忘れちゃったみたいで…」
駅員さんはジロッとこちらを一瞥した後、
「どこで降りたの?」
「ええと四条駅です」
「じゃ、そのぶん引いとくから。ハイ」
「すみません気をつけます」
莫迦はキセルもできやしない。
11月13日(土曜) 深夜
京都の河原町五条を下がったところに「市比賣神社」というのがある。
ここの前を通るたびに、なんだかモヤモヤした気分になる。というのも、神社の上階がマンションになっているのだ。
市比賣神社の外観 マンション一階の郵便受け
鳥居の上で暮らすマンションの住民たちは、一体どんな気持ちなのだろう。
ご利益があっていいような気もするけれど、神様のすぐ上で日々ウンコしたりオナニーしたりというのは、考えてみればかなり複雑な気分ではなかろうか。それとも、こういう背徳が快感なのか。
ちなみにマンション一階には、ちゃんと「市比賣神社」の郵便受けがありました。出張ヘルスのエロチラシが入ってましたけれど。
神をも恐れぬ風俗業者。いやまァ、神様だってたまには息抜きが必要ですか。
11月12日(金曜) 深夜
少し飲んでほろ酔い気分でありますが。
ここで止まらないのが厄介なところでありまして。横浜を出たら名古屋まで止まらない新幹線のように、終着駅まで進む所存です。
−−−
ところで先日、若かりし頃に合法ドラッグをしこたまやっていた知人A氏と話す機会があった。
A氏は主にマジックマッシュルームをやっていたとのこと。そんな冬のある日である。
いつものようにA氏は、暖房のきいた公民館スペース内でマッシュルームを食ってトリップしていた。室内の過剰な暖房に影響されて、みんなして常夏の地域にやってきたかのような集団トランスに陥っていた。
「うわあ、暖かいなァ。ここは常夏だよォ」
「おれたち、南国に来たんだぜ! 俺たち、ハワイに来たんだよきっと!」
しばらくすると別のB氏率いるドラッグ集団がやってきた。彼らも同じく、マジックマッシュルームをやり始めた。
しかしA氏らのグループに気を使ってか、B氏らのグループは暖房が効いた公民館には入ろうとせず、冬風が吹きすさぶ屋外でドラッグをやり始めた。
ただ、野外は雪が降るような寒気である。こんな状況下で幻覚キノコを「キメ」てしまったB氏らグループは、当然ながら非常に厳しいトリップへと突き進んでいったのだった。
「さ、寒いよう…。凍えそうだよ、このままだと死んじゃうよ」
「おれたち、シベリアに来ちまったんだよ。ああ、寒いよう、寒いよう…」
公民館室内で「南国トリップ」のA氏グループ、かたや公民館室外で「シベリアトリップ」のB氏グループ。
そして機は熟した。あまりの寒さに耐えかねたB氏グループが、暖かトリップしているA氏グループに対して、窓をはさんで訴え始めたんである。
「こ、こちらは極寒のシベリアですっ!! だいじょうぶですあ!?」
「ええと、こちらは南国ハワイなんですよ。すみません。寒いんですか?」
公民館のガラス窓を一枚隔てただけで、このギャップ。まさに滅茶苦茶であるが、こういうのがあるからドラッグは面白い。
11月11日(木曜) 夜
ここ一週間、ずっと風邪をひいております。
咳が止まらずしんどいけれど、咳すら出なくなったら終わりだと言い聞かせて。なんともかんとも。
−−−
ぼくの母親に潔癖症の気があることは以前にも書いたかと思う。
そんな母の迷信のひとつに「雨の日の水道水は絶対飲むな」というのがあった。なんとなれば、雨水がそのまま水道管に浸み込むから、雨の日の水道水はバイキンだらけだのだト。普通に考えたら滅茶苦茶な論法だが、母は断じて自説を曲げようとはしなかった。
だから幼少の頃から、雨の日に水道水を飲もうとすると母から激怒された。
「雨の日は飲んじゃダメって言ってるでしょ!」
「どうなっても知らないわよ!」
子ども心なりに「そんなワケないだろ」と思っていたが、母のあまりの迫力の前には、ただただ口をつむぐしかなかった。
ただ、禁止されると無性にやりたくなるのも人の常である。雨の日になると、母親の目を盗んで、水道水を狂ったようにガブガブ飲んだ。とてつもなく甘美な水道水だった。ああ、水道水ってこんなに美味いものだったっけ。売ってる水にはない、このカルキ臭さがたまらないんだよなあー。ゴクゴクゴクッ!!
いま考えると、これはこれで幸せな幼少時代だったのかなと思ったり。水道水を飲めることに歓喜できた子ども時代。母さんありがとう。
…こんなコトを書くと羨ましがられそうで恐いけれど、事実なのだから仕方ありますまいよね?
11月10日(水曜) 深夜
会社帰りの駅ホームにて。
ベンチに自分以外誰も座っていなかったので屁をこいたら、直後、カップルが隣に座ってきたので大いにあせった。
よほど立ち去ろうかと思ったが、ニオイがばれたら犯人はぼくと特定されるに決まっている。ここはじっと耐えて、風が運んできたことにしたほうが賢明だろう。ようし、精一杯なにくわぬ顔をするぞー。
…結果は大失敗でした。
もんわか立ちこめるスメル、隣のカップル「なんか変なにおいしない?」とささやきあって。隣で「なにくわぬ顔」して座ってるオレ。
−−−
ところで今日、手帳をなくしていることに気がついた。
久しぶりにスケジュールを見ようと思ったら、カバンのどこを探しても見当たらなかったのだ。あわてて職場のデスクやロッカーを探してみるも見つからない。帰宅して部屋中探し回るも見つからない。
最後に手帳を確認したのは先月上旬のことなので、いつどこで失くしたのか皆目分からない。先週かもしれないし、先々週かもしれない。どこかに置き忘れたのかもしれないし、酔っ払って落としたのかもしれない。
いや、手帳そのものは別にいいのだ。スケジュールといっても大した予定は入ってないし、連絡先はだいたい携帯電話に入っている。
ただ問題は、「手帳の裏表紙にデカデカと女性器の絵が手描きされている」ということ。数ヶ月前、知人と飲んでいたときエロ談義になり、女性器の構造を論じるにあたって皆でイラストを描いていたのだった。おまけに、小陰唇とかバルトリンとかの名称が詳細に記載されている。こんなものを誰かに拾われたら、恥ずかしくて目も当てられない。
ああ、どうか手帳が誰にも拾われず消え去っていますように。万一拾われていても、どうか連絡してきませんように。
今後は手帳に自分の名前や連絡先を書かないようにしよう。きっとエロいことを書くに決まってるから。
あ、ひょっとして実家に帰ったときに置き忘れたかも!
11月9日(火曜) 深夜
11月6日の日記で取り上げた「四つ葉タクシー」についての情報メールを何通かいただいております。
皆様やはり、体や気持ちを張って四つ葉タクシーに挑んでおられるようです。ここまでしてもらえたら、ヤサカタクシーさんも本望だろう(轢かれそうな勢いで飛び込んでくる乗客はシャレじゃなく怖そうですが)。
ただ、気になるのは「5台存在する」というメールだ。公称4台のはずだから、これが事実だとすれば、あとの1台はなんなのだろう。
…と考えてまず思い浮かぶのは、何者かによる擬態である。四つ葉タクシーが人気を博していることに目をつけた第三者が、車体にそれっぽい塗装を施して街中を走っているのではないかト。「ヤカサタクシー」とか表記して、イチョウの葉を4枚並べたマークとかつけてるんじゃないかト。
プレミア品には類似品が出回るの法則であるが、この調子だと、街中にどんどん四つ葉タクシーが氾濫することは想像に易い。すると今度は、周囲との差別化をはかるため、五つ葉タクシーや六つ葉タクシーが続々登場するかもしれない。そして気がつけば、何枚葉なのか一見では分からない混沌状態に。
まるで、尾羽がどんどん煌びやかになっていったクジャクのような話である。タクシーにおける無駄な進化というか淘汰というか(次元は全然違うけど)。
ところで、四つ葉のクローバーは珍重されるのに、6本指とかの動物や人間が有難がられないのはどうしてだろう。同じくレアなのに(以下略)
11月8日(月曜) 夜
本日のパンです。
お手頃 ビミーパン(bimi-pan)。
"bimi"なんて英語はないから、きっと「美味ー」の意味なのだろう。いいなァ、このセンス。まろやかとか芳醇とか婉曲に表現するのではなく、美味いんだから「ビミー」でいいじゃないかと。いまの時代に欠けているのは、こういうダイレクトさかもしれない。
いや、これな何も「美味」に限らない。
ちなみに上記のビミーパン、あまり美味くなさそうなのが最大の難点ではありますが。
−−−
さて昨日、某ポータルサイトに書いた小ネタ記事、「地獄めぐり・大阪編」がアップされてます。
ウソをついただけで舌を抜くという、地獄のえんま様が展示されているお寺を訪れてみたレポートです。ウソをついただけで舌を抜くなんてよく考えたら滅茶苦茶だけれど、なにもしてない人の首を切ってしまう人たちもいるようなので、上には上がいるんだなァと思うばかりです。
よろしければ、ご覧いただければ幸いです。
11月7日(日曜) 夜
岸和田の露店でこんなモノを見かけた。
数年前から「パシュミナ」という素材はよく耳にするが、「カシミナ」というのは初耳である。そういや以前から「カシミヤ」もあるし、もう何がなんだか分からなくなってくる。
気になって調べてみたところ、「カシミヤ」はカシミアヤギの毛を用いた高級毛糸で、「パシュミナ」はカシミヤの中でも特に細い産毛だけを選りすぐった超高級素材とのこと。しかしながら、肝心の「カシミナ」については何も触れられていなかった。
もしかするとこれは、「カシミヤとパシュミナの混合毛糸」のことだろうか。そういや、ほとんどカシミヤしか入っていない毛糸をパシュミナと偽って販売する業者も多いらしい。こう考えると、堂々と「カシミナ!」と主張しているのは潔くて好感度アップである。
こういった表現手法は、他の商品にも応用可能だろう。
たとえば、パーティーなどでよく振舞われる「シャンパン」。ご存知の通りシャンパーニュ地方産の気泡ワインをのことを指し、それ以外の地域で作られた「スパークリングワイン」と区別されている。カシミナの法則にしたがうなら、両者をミックスしたものは「シャンパーリングワイン」とでも呼ぶのが妥当だろうか。
あるいは、スパゲティに振りかけると美味しいチーズ「パルメジャーノ」。この呼称もイタリアのパルマ地方で作られたものしか名乗ることができず、それ以外の類似品は「パルメザン」として世に出回っている。両者をミックスしたものの名称は「パルメジャーン」あたりか。
身近な「バター」だってそうだ。牛乳の使用率がどうこうという規定があったと思うし、植物油で作られたものは「マーガリン」である。両者をミックスしたものは…めんどくさいから「バーガリン」でいいか。
シャンパーリングワイン、パルメジャーン、バーガリン、そしてカシミナ。ああ、この胡散臭いこと。だったらスパークリングワインやマーガリンで十分だ。
というかカシミナ、単なる勘違いだとは思うんですが。そうだと信じたい。
11月6日(土曜) 夜
京都でよく見かけるヤサカタクシー。
「三つ葉のクローバー」マークがシンボルなのだが、ごく稀に「四つ葉のクローバー」の車両があるという話を聞いた。で、この四つ葉のクローバーの車両に乗れると幸運が訪れる、という風説が流布しているんだとか。
まさかと思って調べてみたら、どうやら事実であるらしい。ヤサカグループの社長の洒落心で、1000台ほどある所有車のうち4台だけが「四つ葉のクローバー」になっているとのこと。そうなのかー。だったら一度でいいから乗ってみたいなあ。
…てなわけで、街中にいるときは無意識のうちに「幸運の四つ葉タクシー」を探してしている昨今なんでありますが(もし見つけたら即刻乗車して、某社の連載コラムに紹介しようという算段もあって)。
本日、夜道を自転車を飛ばしていたとき、ついついヤサカタクシーに目がいって接触事故を起こしそうになった。相手は歩行者だったから、これで骨折でもさせていたら補償金やなんやで大変だったところである。畜生、なにが幸運の四つ葉タクシーだ。
四つ葉タクシーの運転手も「うわ、見られてる、見られてる!」と気が散って、そのうち事故るんじゃないか。
京都を走るドライバーの皆さんも是非、すれ違うヤサカタクシーに気をとられて…。あ、いえ何でもありません。
11月5日(金曜) 夜
同僚のUさんがこんなことを言っていた。
「コロッケってスーパーにもデパ地下にも売ってるけど、スーパーのやつのほうが消費期限が長いんだよね」
なんでも、スーパーのコロッケは翌日まで食べられるけれど、デパ地下のは当日のうちに食べなきゃならないから不便であるんだト。だから、コロッケはなるべくスーパーで買うように心がけているんだト。
ちなみにこのUさんはぼくから見ても神経質で、消費期限が一日でも過ぎたら、缶詰でもなんでも全て処分してるんだそうで。
なにか間違ってるような気がするのはぼくだけでしょうか。
−−−
ところで個人名を伏せるとき、イニシャルをとって「Uさん」とか「Fくん」といった言い回しをよく使う。
しかし他人様のサイトなど見ていると、時折「Lさん」や「Pさん」といった名称を見かける。Pさんって一体どんな名前なんだ!?
そういや三島由紀夫の『サーカス』という短編小説にも、Pという人物が登場する。
【あらすじ】サーカスの団長が腹心の部下Pに命じて、「王子」と名付けられている美少年団員を死に至らしめ、自らの手でサーカスの幕を下ろしましたとさ。
とまァ、このように甘美かつ残酷で素敵なお話なのだが、ぼくはPというのがどんな名前なのかばかり気になっていた。さては「ポム太郎」か。
「ともあれサーカスは終わったんだ」と団長は言ったのである。「俺もサーカスから逃げ出すことができるんだ。『王子』が死んでしまった今では」
そのとき天幕の外に蹄の音がきこえてきた。ポム太郎が窓をあけた。
三島由紀夫のことだから、いろいろ考え抜いたすえ「P」にしたんだろうけれど。中にはこういう読者もいるのです、悲しいことに。
11月4日(木曜) 夜
人生30年も生きていると、「もうダメだ…」と思う夜がある。
もはや後戻りはきかないという不吉な予感、そして取り返しのつかないことをしてしまったという絶望感に圧倒されながらも、なすすべなく、眼前の状況をただ茫然と受けとめるしかない、というような。
今夜はそんな一日だったのかもしれない。
先程オレは、プレステ2でDVDを見ようと思い立った。おもむろにディスクを取り出し、本体のトレイに挿入しようとした。…そのときだった。
ディスクが中途半端な位置に乗っていたため、トレイからはみ出したまま吸い込まれていったのだ。
は、はうっ! このままいくと大変なことになってしまう! でもどうりゃいい!? ああ、ああ、誰かァーー。
眼前の事態に対してなんら打つ手だてなく、ただ放心状態で固まること数秒。本体とトレイの間で「かんだ」ディスクは、ミュイーンと元通り戻し返されてきたのでありました。思わず瓦解する緊張の糸。ふうー、ホッ。猛烈に、ホッ。
こういった機器はどうやら、オレみたいなたわけ者の操作も考慮して設計されているようで。悔しいけれど、プレステ2の神様に心から感謝である。
でも、「もうダメだ…」と思った事実は決して色褪せない。色褪せないんだよう、もう。
−−−
さて本日、Go smoking に書かせてもらっているコラムが更新されてます。
今回のテーマは「無茶苦茶なタバコ箱パッケージ」 です。最近EUで採用される運びとなった、グロ画像(肺癌画像とか)を載せたタバコ箱について物申しております。こりゃああんまりですよダンナ、というわけで。
よろしければ読んでくださると嬉しいです。
11月3日(水曜) 深夜
本日のハードコア自転車。
いやまァ、ハードコアというか、そもそもはこれが「自然の営み」なワケですが。
…というか、ただの苗字ですね。すみません。
−−−
そういや先日、職場のトイレで小用を足していたところ。
他部署の新入社員が隣にやってきて同じく用を足し始めた。しばらくして彼はブッ! と大きな屁をした。
直後、ぼくに言ってきたのでした。
「すみません!」
ええっと、トイレで屁をこいたからといって、別にあやまらなくたっていいんじゃないでしょうか。だったらウンコした後はどうなるのか。個室の中から「誠に申し訳ございませんでしたっ!!」なんて叫ばなきゃならないのか。
でも、謝罪されたら無視するわけにもいかず、アルカイックスマイルで会釈しておきました。トイレで屁をこかれ、放尿しながらアルカイックスマイル。
ぼくも屁をしたくなってきたけれど、どうにも気が引けてしまい我慢するハメに。ああもう、なにが何なんだか分からないよ!!
日常は不思議で満ち満ちております。よく発狂せずにいられるものだと、ときどき思う。
11月1日(月曜) 夜
同僚Mさんが京都・烏丸今出川を歩いていたら、地図を持った外国人男性に道を尋ねられたのだという。
男性が指差す場所を見ると、今出川通りに"Imperial Household Agency"と書かれていた。どうやらここに行きたいと言っているらしい。
決して英語に堪能でないMさんだったが、咄嗟に機転を働かせた。
「Householdって、ええと家庭を守るという意味かなァ。…あっ、そうだ! 今出川にある『家政婦紹介所』のことに違いない!」
そして、何も分からない外国人男性を最後まで案内した。そこは「平安・看護婦家政婦紹介所」だった。サンキュー! と笑顔を浮かべる男性。
しかし、紹介所スタッフに男性を引き合わせたはいいが、会話がさっぱりかみ合わない。さすがにオカシイと思ったMさん、別の人に事情を話して相談した。そしてようやく事実が判明した。"Imperial Household Agency"は「宮内庁」の意味で、眼前にある京都御所の宮内庁施設を指していたのだった。
それにしてもMさん。英語が分からないのは仕方ないとしても、旅行客の外国人男性が、どうして「看護婦家政婦紹介所」なんかに行きたがると思ったんでしょうか。旅をしていたら突如、看護婦か家政婦になりたいと思ったりするもんでしょうか普通。それも外国人の男性が。
ちなみに男性は、自分がどこに連れられてきたのかも分からないまま、言われるとおり御所のほうに歩いていったそうであります。知らぬが仏。
思い込みの恐ろしさを痛感した一件でした。まったく日常は恐ろしいことだらけだ。